一人の女性へ愛を捧げる男の物語 作:( ∴)〈名前を入れてください
一人の男の話をしよう…それは螺旋のように突き進み最後は宇宙すら突き抜けた男の物語誰よりも普通で弱かったからこそ誰よりも成長し前に突き進んだ男の話を…
俺は小さい頃は誰かの後ろにいるだけの子どもだった…そんな俺はカミナの背中に憧れた
「お前のドリルは天をつくドリルだ!」
その後ろ姿に憧れて
「歯ぁ食いしばれぇシモオオン!!」
怖がる俺を吹き飛ばしてくれて
「いいか…シモン忘れるな…俺を信じるお前でもない…お前を信じる俺でもない、お前を信じる…お前を信じろ」
俺を引きずり出してれた存在…兄貴としか思えないその背中に誰よりも憧れたんだ
だけど俺は兄貴には…カミナには成れないそれを教えてくれたのがニアだった。
がむしゃらに苦しんで前に行こうともがいていた時、俺のモノクロになった世界に光を与えてくれたのがニアなんだ
ニアと初めて会ったときは驚いたよだって
「ヒトって一体なんですか?」
そんな事言われるなんて考えた事ないだろ?
ニアは塞ぎ込んだ俺に語りかけてくれた。俺に光を与えてくれたんだ。
「アニキさんはアニキです。シモンはシモンでいいと思います。」
ありがとうニアお前に俺は救われた…カミナの言葉を思い出したんだ。
それからは流れるように時は進み、戦って戦って皆と一緒に明日を手に入れたんだ
希望に溢れる未来を…
「これは…ランサーの人生か?」
ランサーの大人になるまでの人生を纏めて見ているような…そんな夢だ
「ランサー…お前の愛した女性は素晴らしい人だな。自慢したくなる理由も分かるよ」
そしてお前が呼ばれた理由も分かった
「私とお前はお互いに愛した人に救われているんだな…」
ランサーは愛した人に立ち上がる勇気を貰って…私は
「モノクロだった世界にソラウが色を与えてくれた」
私は何でも出来た。才気に溢れ勝ち組と呼べる人生を歩んでいたのだろう、だが…私の世界は退屈そのものだった…世界がモノクロの様に感じていたんだ。だけどソラウ…君に会って私は世界に色がついたのを感じたんだ。
そして私の気持ちが理解出来るからこそ
「そんなお前だから…私の呼び掛けに答えてくれたのだな。」
サーヴァントなぞ知性の有るだけの礼装と同じだと考えていたが…撤回せねばなるまい
ランサーお前は確かに英雄だ…弱くても何度だって立ち上がり戦い続けた。
例え…異世界の英雄だとしても私だけはお前の事を我が心に刻み付けておく。
ふと体が浮遊していくのが分かる…まるで夢から覚める様に。
さて…起きた後ランサーに何と言おうか?
「起きたかマスター。」
「あぁ…今起きた…今は何時だ?」
「えーと…今は大体昼過ぎだな。」
夢から覚めるとランサーが私の目の前にいた私は取り合えず時間を聞きながら先程の夢を思い出す。
「ランサー…いや、シモンと呼ばせて貰おう。」
「どうしたんだマスター何かあったか?」
あぁ…あったとも忘れられない大切な事が
「一つだけ言わせて貰う。確かにニア嬢は素晴らしい女性だが…私のソラウの方がもっと素敵だ」
「そうか…だけどソラウよりもニアの方がもっと素敵に決まってる。」
私の言葉に少し驚いた様な顔をするとまた何時もの様な笑顔で言ってくるシモンの顔が輝いているように感じてニア嬢をどれ程愛しているのか分かるようだ。
「マスターなどで呼ばなくても良い。私の事はケイネスと呼べ、シモン」
お前の様な男にマスターと呼ばれるほどに私は素晴らしい人ではないからな
「わかった…宜しくなケイネス」
「宜しく頼むぞシモン」
二人で固く手を握る、今ここに初めて私達は初めてパートナーになったのだと私は思う。
ここにランサー陣営完成する。強くサーヴァントとすら戦えるケイネス、弱く並みのマスターでも勝てる可能性があるシモン
デコボコな二人だが現時点で彼等の仲を越える者はいない。
彼等の願いは一つケイネスは己の愛を届ける為に、サーヴァントはそれを叶えるために手伝ってやりたいと
これよりケイネスはすべき事全てをやり遂げいざソラウとシモンと共に日本…冬木市へ赴く…今のケイネスに慢心も機械に対する見下しも無い。
何故ならシモンこそがガンメンと呼ばれる機械に乗って戦い続けた英雄なのだから
機械を見下す事自体が彼が認めたシモンと言う男を見下す事と同意なのだから
日本へ向かう便の中ふと思う。私は生徒の事を何一つ見ていなかったと
「先ずはウェイバーの考えている事を知らなくてはな…奴の口からしっかりとそれを受け止め奴の未来を見定めなければ。」
教師という者はそういう者なのだろう?恐らくだが…ヨーコとやらは此れを確りと生徒一人一人にしていたのだろうな…。
「闘いの中、あやつの心の中が解れば良いのだか…。」
「解るさ…間違いなく、拳を通した答えに間違いなんてないから」
「そうか…」
二人で話しているとソラウが不思議そうに此方を見てくる。
「ケイネス…貴方何か変わった?」
「変わったか…確かに変わったかも知れないな。」
「でも…私は前の貴方より今の方が魅力的に見えるわ」
そう言いながら微笑みかけてくる彼女の笑みを見て決意を固くする。
ソラウ…私は必ず勝利し君に勝利の凱歌を捧げよう。だから…その時こそ私は君に私の愛の全てを掲げる。
日本のとある場所
「ねぇ切嗣?このケイネスって人は大丈夫なの?」
「あぁ勿論だともこういう典型的な魔術師は僕の得意分野だ」
「アインツベルンの情報網によると奴が呼びそうなのは征服王もしくは輝く貌のどちらかだと思われるが征服王の聖遺物は生徒に盗まれたみたいだし残るはディルムットの触媒だけ…だがあのサーヴァントは恐らくケイネスとの相性が圧倒的に悪い」
「間違いなく冷静な判断を取れなくなると思う…だからケイネスに関しては問題ないよ」
今話しているのは魔術師殺しと恐れられた衛宮切嗣とその妻アイリスフィール、彼等もマスター陣の情報を集めその対策を取っていただが…その情報が間違いだと気づくのは間違いなく相対した時だろう。
唯一気づけるのは神憑りと呼べる直感を呼べるセイバー、騎士王アルトリアペンドラゴン
だが彼女がそれを発する事はない
「(何故マスターは私の事を無視するのだ…何故だ私はこれでも蛮族共を撃退し続けた云わば闘いのスペシャリスト。私の意見が必要ではないのか?)」
彼女はマスターに無視をし続けられ何故この陣営が保っているのかが不思議な程なのだが…理由は簡単セイバーの騎士道を貫く心と
「セイバー貴女はどう思う?」
「私の意見ですか?…そうですね…闘いの中で鍛えられた勘が嫌な予感だと言っています。そのケイネスの事をそう安易に決めつけるのは」
「じゃあ次はこの男…こいつが最も危ないと僕は思う。」
「……ッ!!」
「セイバー…。」
自分の言葉を無視され続けセイバーが思わず手を固く握り激情を押さえる。そんな姿を見てアイリスフィールが悲しそうな顔をする。
この陣営が保っているのはセイバーの騎士道とアイリスフィールが間に立っているから
この陣営、騎士王と魔術師殺しという最強のタッグだと言っても過言では無いのに…いつ空中分解しても可笑しくない。
セイバー陣営ここに完成とは至らず聖杯戦争に赴かなくてはならない。
とある普通の家にて
「お前は何をしてるんだ!!」
「何ってこれよこれ!」
「何だこれ…?」
「分からんのかゲームと呼ばれるものだ!いやぁこのセガサターンとやらは面白いソフトが一杯だのう!聖杯戦争が終わった後はこのゲームを作った会社…いやこの国を征服して凱旋するとしよう!!」
「はぁ…また何か買ってると思ったら。」
ウェイバー並びに征服王イスカンダルライダー陣営案外凸凹ながら上手くやれているみたいだ。
ライダー陣営ここに完成とは至らないが完成は近い。
どこかの幽霊屋敷
「さっ…桜ちゃ…ガアアアアッ!!」
「ほれほれどうした桜ならこれくらい音も挙げんぞ?」
「貴様が…桜ちゃんをそういう風にしたんだろうが…ッ!!」
「■■■■、■■■■■ッ!!」
「ガァッ!?止めろ…止まれバーサーカー!」
バーサーカー陣マスター、苦しみながらも闘い続けるただ一人少女に光を取り戻すため
バーサーカー陣営ここに完成に至る…いや初めから至っていたのだ…全ては少女の…桜の為に
正直俺のバーサーカーは最強なんだ叔父さん嫌いじゃないしそこそこ好きだよどこぞの優雅なんかよりよっぽど人間味あって格好いい、優雅の髭と髪を毟って優雅に飲んでるワインに叩き込んでやりたい(迫真)
いやマジで虫屋敷に桜送るとかマジギルティもっと他にいなかったのかといないとしても遠坂だったら何とかなっただろうと小一時間説教してやりたい。
というか優雅を虫蔵にぶち込むss無かったよな…(暗黒面突入)