一人の女性へ愛を捧げる男の物語   作:( ∴)〈名前を入れてください

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そう簡単にキャスターと会えると思った?
まだまだ奴等との戦闘はまだまだ先です先生とシモンにはもっともっと戦って貰います(試練並感)


交錯する螺旋の一族

辺りに人が寄りつかず、何処にでも有るような一軒家そこにシモン達は辿り着いた。

 

「ここか?」

「あぁ…間違いない、此処だ」

「良し…じゃあ行くぞ」

「分かってる…子ども達が無事だと良いんだけど」

カミナが先陣をきって扉を開こうとするが扉には鍵が掛かっているのかウンともすんとも言わない。

 

「ちっ…こうなったら」

「待て…私が扉を開くからそのあげた足を下ろせ!」

扉を蹴り壊そうとするカミナを止めながら水銀を起動する、水銀は扉の鍵穴に入っていき扉を開く

そのまま水銀を先行させながら私達は家の中に入ると漂う腐臭が私達を出迎えた

それはまるで生物を腐らせた様な臭い、血を腐らせた様な臭い

その臭いに思わず顔を歪める

そして中の部屋の姿を見て驚愕する、何だこれはあり得ない…私の思っている以上に犯人は異常だ。

思わず吐きそうになりながらも部屋の中を見渡す

 

「嘘…嘘よこんなの……こんなの」

「……糞がッ!!」

「馬鹿な…何でこんな事を」

皆が思い思いの言葉を呟く、今壁を殴る様な音がした…恐らくカミナだろう

だが今はそんな事はどうでもいい…この目の前の惨状に比べれば未だマシと言わざるを得ない。

 

皮を削がれ肉を削がれ最早人で有ることを止めらされモノに成り下がっても尚生きている彼等の姿に比べればどんな事も細事にすら劣ると言わざるを得ない。

私が部屋の中を進むと彼等の怨嗟の声が悲鳴が無くなり私を認識したのか見るな見ないでと懇願の声が部屋中に響き渡る。

 

「何だこれは……一体何だこれは?」

魔術を使い彼等を無理矢理生かしているのは分かる…だが何故だ、何故この様な鬼畜すら逃げ出す所業を行ったのか理解できん

そして部屋の奥を見ると、そこには…

「ソラウ…?」

ソラウを幼くした様な子どもが私を見据えていた。体をまるでたちの悪い弦楽器の様にされながらも、私を見据えて回りの悲鳴に掻き消されながらもその声が聞こえてくる

私を殺して下さいと……

「……………ッ!!」

カッと頭が沸騰し怒りが身体中を駆け巡る

巫山戯るなよ…これを行ったのが魔術師…人間な訳が無いッ!必ずしや犯人を誅殺してくれる。

 

「……せめて一息に楽にしてやろう。」

先行させていた水銀を戻し指示を出す、せめて痛みを感じず一瞬で送ってやる為に

水銀が凄まじい速度で辺りにある全てを形を残さず粉砕する

そしてソラウに似た子どもに攻撃を行う瞬間

満面の笑みを浮かべ何かを発しながら此方を見てその肉体を残さず潰されていった。

私はあの子の口元を…言おうとした事をこの生涯で忘れる事は無いだろう

 

「何がありがとうだ……この大馬鹿者めッ!糞ッ糞ッ!!」

嘆かわしい…己が嘆かわしいっ!あの子達を救えない我が身が心底憎たらしい。

 

何がロードだ…何が誇り高いエルメロイ家の当主だ……。

目の前の者達を救えずして…誰が……誇り高い貴族だと言えるか!

 

「ケイネス…お前」

「もうこの場には生体反応は無い…帰るぞ」

誰が私に話しかけたのかも分からない…。

 

その時水銀が生体反応が近づいていると反応をあげる。

ここには人払いの魔術が掛かっている…つまりここを知っている者は恐らく犯人と私くらいだけであり、ここに近づいてくる者こそ

 

「シモン……構えよ…ここに魔術師が近付いてくる」

「わかった…皆やるぞ。」

カミナとヨーコが頷き戦闘態勢をとり私は自分の回りに水銀を寄せてきて愚かな愚者を待つと、目の前にフードを被った男が姿を現す…こやつが犯人か

 

「まさか…本当に犯人がいるとは思わなかった……。」

「貴様…一体何を言っている?貴様が」

「あの胡散臭い神父の言った通りだったとはな…一つだけ聞く、お前らどうしてこんな事を……人を人と思わない様な事をした?」

 

思わず眉を潜める…可笑しい話が噛み合っていない。

「待て…私達はこの様な事はしていない」

「そうかよ…分かった…」

「だから少し話を」

「殺せッバーサーカー!この外道共を皆殺しにしろっ!!」

 

「此方に来やがれこのハゲチャビン!!」

目の前の男が叫んだ瞬間カミナが私を引っ張りながら後ろに下がる

私達が後ろに下がった瞬間その場所が大きな音を立てて壊れる

「なっ……ッ!」

「此方に来い二人とも!!」

 

シモンの声に反応し私達はシモンの方に向かう

「■■■■ッ!■■■■■■■■■ッ!!」

その姿はまるで羅刹と言える姿をしていた

鍛え抜かれた強靭で巨大な肉体を持っており

頭から…身体中から赤い炎を発しながら螺旋の様な瞳を此方に向けてくるその姿は正しくバーサーカーと言えるだろう。

 

「馬鹿な……どうしてお前が此処にいるんだ…」

「嘘よ…どうしてあんたがそんな所に……」

「どうしたのだシモン!奴を知っているのか!!」

震える声でバーサーカーの名前を呼ぶ…バーサーカーの名前を知っているのか…奴は何者なのだ?

 

「…ロージェノムどうしてお前が此処にいるんだ!?」

「■■■ーッ!■■■■■■■■■ッ!!」

 

バーサーカー・螺旋王ロージェノム 参戦

 

 

 

―――――――

バーサーカーは叫びながら此方に近付いてくる

「はっ!てめぇが螺旋王か!てめぇとは結局会えずじまいだったからな!!」

「■■■ッ!■■■■■■ッ!!」

カミナがバーサーカーに横薙ぎに斬りかかるがもそれを避けようともせず突撃してくる。

カミナの一閃が身体にぶつかり肉体を切り裂く…普通なら切り裂くだろう、だがバーサーカーは違う

「嘘だろおい!!」

刃が肉で止まりその鍛え抜かれた豪腕でカミナを殴り抜ける

「カミナっ!?このぉ!!」

「ちっ……slap !!」

その瞬間に水銀を敵のマスター目掛けてヨーコの放った銃弾と私の水銀が攻撃をせんと近づいていく。

 

「■■■ッ!■■■■■■!!」

「嘘…止めた?」

「ちっ!厄介な奴だ!!」

だがそれらをバーサーカーが全て受け止め此方に放ってくる。

その圧倒的な力を持って投げ出された二つは先程とは段違いな速度で近付いてくる

 

「頭を伏せろ!二人とも!!」

その言葉と共に防御壁がはられその二つを弾く

シモンがラガンを前に走り出しながら手をドリルに変えて突っ込む

そしてドリルがバーサーカーに当たる瞬間バーサーカーの足がラガンを蹴り抜くその瞬間凄まじい衝撃を感じながら吹き飛ばされる

 

「ぐっ…シモンッ!」

「分かってる!!」

吹き飛ばされながらも態勢を取り直しラガンが地面を掘り地中に潜る

「いかん余り下に行くな!下水道がある!!」

「それくらい掘れば何処に何があるかぐらい分かる!」

そう言いながらシモンは全てをギリギリで掘り進む

「このままロージェノムの真下に行ってやる!!」

そして地上に飛び出すとそこには誰もいない

「居ない…?」

ふと上を見上げると赤い炎を発しながら奴が落ちて来るのが分かる……しまった、嵌められた…ッ!

「上を見ろッ!!」

「■■■■■■■■■ッ!!!」

 

「うおおおおおっ!させるかぁぁっ!!」

ラガンを上下逆転させてドリルを出して上から落ちて来るバーサーカーと打ち合う、その状態を暫くするとラガンが悲鳴をあげる

「ドリルが…もう持たねぇ……ッ!!」

眼前を見るとラガンのドリルが過ごしずつヒビが入り始めもう持ちそうにない

「くっ……slap !!」

「■■■ッ!■■■■■■ッ!!」

水銀を再びマスターの方へ向かわせた瞬間ラガンが地面に埋められる程の勢いで地面に叩きつけられる

「キャァッ!!」

「ぐおっ……!」

「ヨーコッ!ケイネスっ!…ぐっ!」

 

私達を尻目に奴は水銀を止めてマスターの安全を守るかのように立ち塞がる

「■■■■ッ!!」

「助かった…ありがとうバーサーカー。」

 

「(強い…圧倒的過ぎる……勝てるのか?こんな化け物に……)」

「諦めるな!ケイネス!!」

「シモン……しかし」

思わずそんな事を思ってしまうとシモンが私を叱責し言葉を続ける。

「いいか!俺を信じろ!お前が呼んだ俺を信じろ!!」

「俺達は諦めないっ!必ず勝つどんな壁だってぶち破ってやる!!」

 

シモンがそう言いながら操縦間を握り締める…するとシモンの目の前にあるスクリーンが唸りをあげて増えていくとラガンが光をあげながら元の態勢に戻る

「行くぜ……ロージェノム!!」

「■■■■■■■■■■■■ッ!!」

そのままラガンが突撃しそれをロージェノムが迎え撃つかの様に此方に突進してくる

 

「トドメだ!バーサーカーッ!!」

「行け!シモン!!」

私とバーサーカーのマスターの叫び声が交差した瞬間

 

「AARaRaRaRaRaRaRaRaRaI !!」

空中からライダーの叫び声が響きながらバーサーカーとシモン目掛けて電撃を纏った牛車が突っ込んできた

 

 

 

 

 




カリヤーン怒りの俺のバーサーカーは(ry状態

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