機動戦士ガンダムSEED 技術試験隊の受難<一時凍結>   作:アゼル

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オーブ解放作戦 下

オーブへの第一次攻撃は序盤こそ、連合軍の圧倒的物量と新型MSの攻撃力により優勢となったが最終的に撤退を余儀なくされた。オーブ軍は羽根つきの新型MSを投入し、圧倒的機動力と火力に物言わせ、ストライクダガーを蹴散らしたが新型機により封殺されていった。局所的にはストライカーパック全載せストライクとバスターなどの高性能機により押し返す面もあったが、それでも連合軍優勢は覆せなかった。

 

 

この状況を打破したのは突如として出現した赤い新型機のせいだ。マクレガー率いる技術試験隊が離脱した後、新型機が封殺に成功した羽根つきに味方した赤い機体により新型機のエネルギーは底をつくことになる。そして一部の高性能機を保有したオーブ軍の前から撤退することになったのだ。

 

 

だが、いかに連合軍が撤退したとしてもそれは一時的なものでしかない。小国対大国。質対量。それはまさしく戦争初期の連合軍対ザフトの戦いを彷彿させるが、その差は比べるのもおこがましい。ザフトはプラントからの補給があったがオーブには救援に来てくれるような国家も組織もいない。まさしく風前の灯と言える状態である。

 

 

マクレガーはというと、オーブ軍の羽根つきによる砲撃で傷ついた少女をコクピットに乗せ、友軍機とともに母艦に帰投した。今回の戦闘において技術試験隊が保有する戦力はタラワ級強襲揚陸艦が2隻とデモイン級、アーカンソー級合わせて4隻、輸送艦が2隻の計8隻。マクレガー率いる部隊は主戦場を通ったが、強敵と言える機体は全載せストライクのみであり全機が無事であった。だが、マクレガーの乗るタラワ級とは別のもう1隻の部隊はそうはいかなかったようである。

 

パイロットは無事であったが、出撃した6機のうち4機が戦場で大破、あるいは中破し未帰還であった。その理由はマクレガーが主戦場に行く過程で見たマニピュレーターを失ったストライクダガーであったようだ。例の羽根つきはストライクダガーの四肢のうちどこかを破壊して立ち去り、傷ついた機体をオーブの量産機でとどめを刺すという形で撃破していったという。生き汚いことに定評のある部隊と言えど、敵の前の傷ついたまま放置されたとなれば話は別だ。パイロットは機体が満足に動けないと悟るや否や即座に脱出し、難を逃れたもののほかの正規部隊は慌てふためき、そのまま撃破されたという。

 

 

マクレガーはその話を救助した少女を医務室に送った後のブリーフィングで聞き、怒りを覚えた。それは技術支援隊では誰しも思ったことであろう。マクレガーにとってはフレンドリーファイアを民間人に向けてはなった機体でもあり、怒りはさらにつのったのだ。

 

 

現在、そのように撃破された各部隊のMS隊は再編中だが技術試験隊のタラワ級には即座に輸送艦よりスカイグラスパーが運ばれ、整備が行われている。FX-550 スカイグラスパー。ストライクの撃墜と離脱により量産が頓挫した機体だが、技術試験隊は名称通り、試験のために複数機所有していたのだ。しかも今回は島国相手ということで全機にエールストライカーが装備され、その加速力に物言わせた戦闘が行うことが期待されている。その他、ザフトのグゥルも搭載MSの大半を喪失したタラワ級に載せられ、無事な機体を戦場に運搬するための準備を整えながら第二次攻撃を待った。だが、第一次攻撃に参加した部隊は第二次攻撃では一旦下げられるため、時機を見て投入するという。

 

オーブ解放作戦第二次攻撃も連合軍優勢であった。新型3機は敵新型の羽根つきと赤い機体に阻まれたが際限なく出撃する連合軍機にオーブ軍は水上艦艇も量産MSも数をすり減らしていった。そして新型3機が補給に戻った後、ついに技術試験隊の出撃が行われた。

 

 

数をすり減らしたオーブ軍はマスドライバーを有する島に残存戦力を集結させたが、地球連合軍側というと艦艇群から直接その島へと行ける機体による部隊が編成されつつある。補給を終えた新型3機、105ダガーとスカイグラスパー有する技術試験隊、そして他の部隊の母艦に残存している制空戦闘機F-7D スピアヘッドが出撃する。

 

 

そしてまず先行部隊として新型機を護衛するようにエールパックを装備した105ダガー隊は動く。

 

 

だが、先行部隊というのは名前だけであって実際は違う。マクレガー達技術試験隊は新型機に乗るパイロットがどのようなものか知っている。生体CPU。連携すらまともに取れない者たちを守ろうとすれば、逆にこちらの命が危ない。故に援護は不要であり、キメラ隊はマスドライバーの管制室の破壊を目指して機体を加速させた。

 

 

 

マクレガーは105ダガーを駆り、マスドライバーの管制室があるであろう区画を目指して突き進む。管制室はマスドライバーの付根部分。つまりは島とマスドライバーの境目のような場所にあるだろうと予測して突き進んでいく。途中まで推進剤の節約のためにグゥルを使用したため、戦闘に十分な量の推進剤を保持したままだ。そしてその後方に機動力に特化したスカイグラスパー隊、スピアヘッド隊と続く。機動力の高い新型機の部隊はマクレガーの部隊を離れ、マスドライバー中ほどの地点に向けて進攻している。

 

 

そしてマクレガーは見た。追加武装を施されたアークエンジェルがローエングリンを空に向けて放ち、戦闘地域を離脱し始めるのを。それに対しカラミティがレイダーに乗ったまま背部のビーム砲を構えるが羽根つきと赤い敵新型機2機に阻まれる。

 

 

離脱する気かっ!

 

 

そのような思いがマクレガーによぎる。迎撃に出ている敵機体には量産MSもストライクやバスターもいない。つまり抵抗をあきらめ不和の芽を宇宙に逃すつもりなのだ。そう思い至ったマクレガーは後続の友軍に指示を出す。

 

 

「全機急げ。敵は宇宙にあがる気だっ。なんとしても止めるぞ」

((((了解っ!))))

 

 

105ダガー隊などが加速する中、アークエンジェルははるか上へ。物騒な方法だが意外と早い。そして続いてマスドライバーの射出口から輸送艦と思わしき艦が出現する。そしてそれに向かって先ほどまで妨害を繰り返していた2機の敵新型MSが向かう。せめて新型機だけでもっ、という思いとともに友軍機からビームや機関銃が次々と放たれる。何発かは敵艦に当たるがびくともしない。そしてなにより推進剤を目いっぱい利用して加速する友軍機が少しずつ引き離され始めてくる。

 

 

さらに今までマスドライバー周辺にいなかった敵部隊が出現する。スピアヘッドが、量産MSが次々出現し加速状態の機体群のなかでも遅れている、元々管制室に向けて進攻していたキメラ隊に襲い掛かった。妨害部隊をほっておくわけにもいかず、輸送艦と新型機への追撃は先行する新型機にまかせざるを得ない状態にマクレガーは唇を噛む。そして極限まで高めた機動力で105ダガー隊は量産MS群に向かう。旋回が苦手なスカイグラスパー隊もそれに続き敵機を破壊するが、なかなか減らない。おそらくはオーブの重要人物があの艦に乗っているのだろう。最早、新型機に任せるほかないが早く済ませるべくビームを大雑把に乱射する。

 

 

決死隊とでもいうべき敵機は回避するが続いて放たれた機銃などにより次々被弾し、ダメージが増える。特に敵量産MSは装甲が少ないらしく、すぐに深刻なダメージを負ったか特攻じみた突撃を行う機体までいる。それを素早く的確にキメラ隊が処分するが、次の瞬間マスドライバーの発射口から輝きが漏れ出る。

 

 

一瞬疑問に感じたがその疑問は次に見た光景であっさりと氷解した。あらかじめマスドライバーに火薬を仕込んでいたのだろう。各所から爆発していく。戦闘中だが、マスドライバー側を映すスクリーンには各所から火を噴きだし、崩れ落ちていく様子が見てとれる。

 

 

「クッソ!」

 

 

マスドライバーは破壊を免れない。即座にマスドライバーの利用を行うこちら側としてはすさまじい痛手だ。海に面していたマスドライバーは骨格そのものがやられたのか次々と海中に没していく。作戦は失敗だ。他にも爆破された箇所があるのか他の島々の方角からも輝きは続く。目の前の妨害部隊は与えられた使命を無事果たしたようだが、彼等を生かす理由はこちらにはない。せめて、こちらの怒りをその身を持って受けて貰おう。そのような思いがキメラ隊全機によぎる。

 

 

「全機兵装自由。このくそったれどもに何者の邪魔をしたのか思い知らせてやれ!もはやマスドライバーを考慮しても意味はない。自由にやれ!派手に行くぞ!」

 

 

通信と同時に任務を失敗し、もとより連合内でもあまり地位が高くないキメラ隊は怒涛の勢いで敵機を攻撃する。105ダガーが、スカイグラスパーが、スピアヘッドがその性能をフルに発揮して敵機をつぶしていく。マクレガーは怒りを込めて残弾の少ないGAU8M2 52mm機関砲ポッドを放ちながら急速に敵MSに接近する。そして盾を構える敵機にそのままぶつかり、体勢を崩した敵機の主要部に弾が切れた銃身を勢いそのままに突き刺す。マクレガーはコクピットに銃身を刺したあと、敵機を踏み台にしてさらに上昇。腰部のビームサーベルを抜き、勢いそのままに残ったMSに突撃する。コクピットをやられた敵機は後続のスピアヘッドの銃撃でGAU8M2 52mm機関砲ポッドの誘爆に巻き込まれ海中に没する。

 

 

キメラ隊のスカイグラスパーも同部隊所属MSが破竹の勢いで敵機を殲滅する中で、オーブ側のスピアヘッドを装備されたビーム砲で撃破していく。突出した1機がビームを連射し、編隊を維持できなくなった敵部隊に後続のスカイグラスパーが機体下部に搭載されたミサイルやキャノン砲を放ち撃滅する。撃ち漏らした敵機や鬼神のごときキメラ隊に恐れをなし、反転した部隊にはスピアヘッド隊の攻撃とエールパックによる莫大な加速力を得たスカイグラスパー隊の攻撃が容赦なく降り注ぎ、敵妨害部隊は全滅した。

 

 

 

 

 

結局、キメラ隊と新型機に与えられた作戦は失敗した。加速力と攻撃力のある新型機を輸送艦へと向かわせるべく、キメラ隊は反転したためもあるが、マスドライバーから射出され高速移動する艦船に対する攻撃は一刻も早くマスドライバーを欲っしていた連合軍としては手心を加えねばならず、攻撃はMSからの攻撃のみであった。さらには連合側の新型機をわずか2機で抑え込んだオーブの新型にも逃げられてしまった。そのため、キメラ隊には敗北という言葉が渡され、連合軍の制圧目標であった主要施設を全て自爆して吹き飛ばすという荒業をなしたオーブの占領と、爆破されてもなお残っている可能性がある残存データ収集、そして技術者や比較的損傷の少ないオーブのMS回収という仕事が任された。

 

 

艦隊旗艦パウエルなど、主要艦隊は各国の厄介者―有能だが邪魔な人材や単なるお荷物まで―を押し込めて創設されたキメラ隊を発案した者たちの一人である国防産業委員会の理事とともにハワイ基地に引き返したという。よってキメラ隊や占領を任された他部隊、並びにキメラ隊に乗艦した情報部や工作を専門とする部隊は母艦であるタラワ級揚陸艦などの艦船を接舷し、モルゲンレーテ跡地周辺を捜索する。

 

ここで問題なのは戦闘が終わったことを知り、勝手にものをあさるハイエナ、もといジャンク屋だ。いくら彼らにプラント以外のあらゆる国家の海港、宇宙港に自由入港できる権限があれど、こちらは必死の思いで作成した機体などを持っていかれたのでは良い思いは出てこない。そのため一部の艦船はジャンク屋の取り締まりのために主戦場となった島々の近くに小型艇などを出しながら警戒を強める。仮に許可されてもモルゲンレーテ跡地などの主要施設や主戦場付近は許可が出ないだろうが、一部のバカは絶対来るだろう。

 

 

そしてさらにマクレガーなどのMS隊には別の仕事がある。投降したオーブ軍人たちへのこともあるが、より良い技術獲得のためにマニピュレーターを破損し、倒れたMSなどを引き起こし補給艦に搭載されていたたトレーラーなどを利用して回収する。

 

 

回収作業の中、スクリーンに映るオーブの姿は無残のひとことであろう。各所からいまだに黒煙が上がり、自称中立国のなれの果てといった具合か。

 

 

(中尉、B地区のMS回収終了しました。これよりA地区と定められたモルゲンレーテ周辺の捜索に移るそうです)

 

僚機のストライクダガーより通信が入る。モルゲンレーテを中心に円状にB,C,Dと地区分けがされ、存在するであろう地下施設につながる入り口などを探すために、MSなどの大型スクラップの回収を先行させていたのだ。

 

「了解した。我々チルド分隊は消滅したA地区へと向かう。次第に日も暮れるから、哨戒機などのヘリ部隊は上空からライトを照らすように指示を出しておいてくれ。先に我々105ダガー隊が向かい、安全を確保する」

(了解しました。すでに先行して調査している工作部隊や情報収集班にも伝えます。付近に索敵用の戦闘支援車輌群がいますので、そちらに伝えておきます)

「頼んだぞ」

 

言ってマクレガーの105ダガーは再び飛び立つ。上空から見るオーブはやはり悲惨だ。各所で地球軍のMSが破壊されたダガーやオーブのMSを回収し、歩兵部隊が抵抗するオーブ軍人がいないかを確認して回っている。わずか数日の間にオーブに駐留する軍隊はその所属を変えてしまったのだ。

 

 

「……」

 

 

マクレガーは内心、オーブの意固地ともいえる行為を馬鹿なものだ、と思いつつも眼下の惨状に何とも言えぬ感情を宿したが、戦闘支援車両から指示を受けた僚機とともにモルゲンレーテ跡地へと機体を移動させた。

 

 

 

 

 

夜。生き残った人々への炊き出しと作業参加員なども済ませ、再び調査を始めたところマクレガー達連合軍が危惧していたことが起きてしまった。

 

 

(こちらパンサー2、モルゲンレーテ跡地にモルゲンレーテ社員と思わしき人物を確認。複数のコンピューターを所有していることから開発関係者かと思われる。また、同時にジャンク屋と思わしき数人の人影を確認。現場の部隊か確認求む)

 

 

当初はジャンク屋の進入を禁止していたが、生存者の数の多さからジャンク屋を島内に入れ、収集していくものも連合軍が一つ一つ確認したうえで許可する、ということでジャンク屋の作業は許可されていた。だが、もちろん進入を禁止している箇所もあり、モルゲンレーテ跡地などは侵入禁止だ。そして現在も各所で複数の連合軍人が作業をしているが、跡地の作業は爆破後ということもあり作業は止まっているはずなのだ。

 

 

(こちら戦闘支援車両指揮車、コックローチ。現在モルゲンレーテ跡地において作業中の部隊はおらず、ジャンク屋と思われる。ただちに警告を発し、社員を確保せよ。パンサー2に近いチルド1並びにジャガー3は現場に急行してください)

「了解」

(了解)

 

 

A地区の中でもB地区よりの箇所で地表部をライトで照らす作業を中止し、パンサー1のいるところに向かう。

 

 

パンサー1のいるところまではエール装備のためほんの数十秒もかからない。現場に着くとジャガー3もすぐさま到着し何やら話し合っているモルゲンレーテ社員とヘルメットをした太っちょ他数人に向けライトを向け、声を発する。

 

 

「こちら地球連合軍技術試験実証部隊所属、アラン・マクレガー中尉である。ジャンク屋に告げる。ここは立ち入り進入禁止区画である。ただちに現地を離れなさい。これから歩兵部隊が来るのでその部隊の車に乗り取り調べを受けてもらいます」

 

淡々と告げる。ジャンク屋はその権限故に各地で連合、ザフト問わずトラブルを起こす。特にマクレガーの所属する技術試験隊は前線を飛び交い、数多くの新型試作機を取り扱うためたびたびトラブルに遭うのだ。そのため今回もか、という思いとともに事務的な流れであった。だが、それに対しジャンク屋の一団の代表と思わしきヘルメット男が抗議する。

 

 

「おいおい、こちとら炊き出しにだって協力したんだぜ。今だって目の前の嬢ちゃんを保護して炊き出しところに連れて行こうと思っただけなんだって。なんだってそう目くじら立てるかね、全く」

「我々は刻一刻と貴様らジャンク屋が増えていくために暫定的に許可しただけだ。何より我々は貴様らにジャンクの引き取りを許可しているし、禁止区画などの情報は島に入る前に一通り説明されているはずだ。これ以上駄々をこねるのであれば、こちらも相応の態度をとるが?」

 

 

ジャンク屋はいつもこうなのだ。なによりジャンクの引き取りは許可したが、人員の引き取りを許可した覚えはない。職を失った人間というのは彼らにとってジャンクという物扱いなのだろうか。こちらは一人でも技術者が欲しいがジャンク屋という海賊も同然の者どもに渡すものなど人も、物もも全くないというのが本音だ。そのため先ほどよりもきつい口調で答えるが、抗議は続く。

 

 

「こっちだってジャンク屋業に命張ってんだ。はい、そうですかって戻れるわけねぇだろう!」

「ふむ、これ以上邪魔をするというのなら、こうなるが?」

 

 

言うと同時にジャンク屋から少し離れた位置に向けて足の甲部にある12.5mm対人機関銃を放つ。MSには通用しないが名称通り人に向けて放てばオーバーキルそのものでしかない兵装ががれきの山へ放たれる。直撃を受けたがれきは細かく砕け、破片が周囲に飛び散る。一部がジャンク屋にかかったか数名が体を守る姿勢をとっている。

 

 

「これは警告だ。ただちにその女性を解放し、我々の指示に従え。仮に我々3機から逃れたところでこのやり取りは支援車両にも流れている。MS隊や歩兵部隊にやられなくなければ素直に従うんだな。私はこれ以上、ここで死人は見たくないし、殺したくもないからな」

 

 

この警告により、やっとジャンク屋は指示に従うようだ。なにより歩兵部隊の乗る車も到着して車両に装備された銃身が向けられていることからも、抗議は無駄だと悟ったのだろう。

 

 

モルゲンレーテ跡地に侵入したジャンク屋は歩兵部隊により連行された。そして同時にコンピューター数台を持った女性は後から来たトラックに乗りその場を後にした。後に女性はモルゲンレーテ社員であり、オーブの量産MSの開発にかかわる人物だと判明した。同時に獲得したコンピューターの性能の良さから軍事兵器製造関係者や会社からの勧誘も多少あったものの、技術者に対する安全の考慮と前線での改修・改造を行い様々なMSバリエーション群を生み出す技術支援隊"コカトリス隊"が適切な場所であろうと同部隊に配属された。"コカトリス隊"はその後ビクトリアを奪取した直後、重要拠点ともいえる世界樹跡地基地の技術試験実証部隊"キメラ隊"の一角におさまり、現地改修・改造版MSを多数生み出すことになる。その中でも彼女とコンピューターの性能は段違いで多くのMSバリエーションを世に生み出すことになるのは、また別の話である。

 

 

尚、この時進入禁止区画に侵入したコバヤシマル・ジューゾー他数名は現地の歩兵部隊などにより一時拘留されあまりジャンク品を回収できなかったという…。




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