機動戦士ガンダムSEED 技術試験隊の受難<一時凍結>   作:アゼル

15 / 18
連続投稿一つ目。


空白期
設定集①


<技術試験隊キメラ>

 

 

地球連合軍所属の技術試験大隊。地球軍により開発された新兵器や新兵装の実戦による実証試験を行うために設立された部隊。連合を構成する主要国である大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国、あるいは各国内に存在する企業から異動を命じられた人員によるテストパイロットとサポートメンバーの集団というのは表向きの顔を持つ。実際は連合を構成する国々から不要と判断された軍人などを一箇所にまとめ最前線にて有用に使い潰すために作り上げられた部隊である。集められた兵の主体をなすのは大西洋連邦軍人であるため、主に大西洋連邦の意向に沿う形で動いている。

 

 

集められた兵は様々な理由が存在するが各国ごとにほぼ同じ理由の者で統一されており、連合の主流をなしているブルーコスモス派と対峙する反ブルーコスモス派の軍人が主に出向していたが次第に穏健派も含まれていった。主流派と対立する派閥の寄せ集めであったがゆえに潤沢な物資と言えない中での戦闘を強いられていた。

 

たとえ部隊に流れてくる物資があってもそれは試験を一度もしていない装備や実験のためだけに作られた兵装、武装の一部のみで、それらを用いて戦場にでている。そのため無能な軍人は死に、ベテランといえる兵か有能な者だけが残っている状態である。

 

 

ただし万全な武装とは言い難いが機体群に関しては実証データーを各国が欲しがっているためにしっかりとした機体が揃っている。試作機も紛れ込んでいるがMSを主体とした部隊を構成することに成功しており、さらにはヤキン・ドゥーエ戦役(C.E.70-72)末期に連合軍特殊情報部隊の支援を受け戦力の補充に成功した。

 

 

キメラ隊の設立は大西洋連邦が主体であったが設立に際して様々な思惑を持つ者達が動いており、反ブルーコスモス派といった派閥で一括りにできないという実情と何らかの目的を持って動いていることを隠している節がある。

 

 

ザフト系MSの機体色はハンターグリーンに染められている。

 

 

 

部隊設立者の主要人物は以下の通り

 

ムルタ・アズラエル

ウィリアム・サザーランド

ジョセフ・コープランド

マティス

 

 

<登場人物>

 

 

アラン・マクレガー

 

階級:中尉

搭乗機:105ダガー・ブリッツ・デュエルダガー・パーフェクトダガー

 

 

本作の一応の主人公。エイプリルフールクライシスで妹などの家族を失っている。キメラ隊結成時の初期メンバー。オーブ解放作戦以降は宇宙に上がり作戦に従事していたが試作兵器ばかりの状態に嘆きの声を挙げていた。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてはオーブ解放作戦において見かけられたパーフェクトストライクを模倣したダガーを試験なしの状態で駆り戦場に。半ば特攻隊のような状態で敵陣に飛び込んだが火器運用試験型ゲイツ改との戦闘で機体は大破。マクレガー自身は無事であったため残存スラスターを使い友軍に合流するべく動いているうちに停戦となった。

 

 

 

 

コルテス

 

 

階級:少尉

搭乗機:105ダガー・デュエルダガー・ソードカラミティ

 

 

戦闘狂。ただし強化人間のように暴走するわけではなく仲間思いな一面もある。本当は好き勝手出来る傭兵にあこがれもしているが自分の機体への要望がキメラ隊のようにすんなり通るとは限らないので離脱していない。条件次第で別勢力に行きそうな奴。

 

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてはソードカラミティを駆りプラント殲滅に拘る核攻撃隊の援護に回り、機体は小破したもののストライクを撃墜するという快挙を成し遂げた。

 

 

ハンス・シュミット

 

 

階級:准尉

搭乗機:105ダガー・ロングダガー

 

 

105ダガーの試験運用にかかわるほどの腕前を持つコーディネーター。ただしコーディネーターであったことが災いしてなかなか宇宙に上がることができず105ダガーを手放さねばならない状態に陥った。プラントに入ったことがなく愛着もないので、裏切り者という奴を腹立たしく思っている。

 

 

 

グラマン

 

階級:中佐

搭乗艦:ネルソン級宇宙戦艦・準アークエンジェル級特装艦

 

 

齢50の熟練の艦長。元はネルソン級戦艦の艦長であったがL1世界樹の攻防にて乗艦を失い、試験航行中のピネラペの艦長となった人物。何かの雑務を任されることが多い。

 

 

ゴッサム

 

 

階級:不明

整備班長

 

 

主に試作機の整備を担当としている。

 

 

 

ヴィルマン

 

 

階級:中佐

搭乗艦:ネルソン級宇宙戦艦

 

 

深く濃いひげに真面目そうなきりりとした顔つきの人。ブルーコスモス派でなかっただけでなく特にどの派閥にもついていなかったがゆえにハブられ閑職に追い込まれたがキメラ隊に参入することになった。

 

 

ユン・セファン

 

 

階級:不明

 

 

試作機整備や製作に関わる。本来ならオーブ解放作戦後においてジャンク屋に入るはずだったがキメラ隊が人材確保のために強制的に連合軍入りを果たした。そのために史実ではジャンク屋で作られるはずのレイスタといった製作機が連合で作られた。

 

 

 

マユ・アスカ

 

 

階級:なし

 

 

オーブ解放作戦における流れ弾で家族を失った少女。キメラ隊に保護されていたが…?

 

 

 

アレクセイ

 

 

階級:中佐

搭乗艦:アガメムノン級宇宙空母

 

 

真に無能であったためにキメラ隊に島流しにあった人。内心では返り咲こうと思っているが全ての行動が裏目に出る行動しかとれない残念な人であったために、キメラ隊司令部から無能と判断され部下共々処分された。

 

 

 

フーバー

 

 

階級:少尉

搭乗機:バスターダガー

 

 

世界樹跡地基地周辺の警備をしている固定狙撃レーザー銃座常駐部隊の隊長。無能なアレクセイに使われた部隊に同情した。人を殺さないで済むならそれのほうがよいと考えるが、戦場で不殺などということは考えていない。ボアズ追跡戦に参加した。

 

 

フランツ

 

 

階級:軍曹

搭乗機:不明

 

 

固定狙撃レーザー銃座常駐部隊の隊員。フーバーの部下。

 

 

 

イリーナ

 

 

階級:少尉

搭乗機:バスターダガー

 

 

拷問狂い。農家の出。様々な方法で敵を拷問する。ザフトのコーディネーターを人間以下の虫とみなしている。感性としては殺処分をしているつもりらしい。静かな狂気を感じさせる人物。

 

エイト・ソキウス

 

 

階級:准尉

搭乗機:ブリッツ・ブリッツ重装型・ブリッツ核装備型

 

 

ブルーコスモスの実験施設において強化人間の生きる的として死ぬはずだったが、特殊情報部の仲介でキメラ隊に参入した。ボアズ追跡戦、ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参加。

 

 

ファイブ・ソキウス

テン・ソキウス

 

 

エイト・ソキウスと同様にキメラ隊に参入した。ヤキンドゥーエ攻防戦に参加した。黒いゲイツ三機と戦闘し片方のブリッツ一機の片腕がもげた。その後も核装備をしてジェネシスに向かった。

 

 

 

ヴォルスキィ・ニノミヤ

 

階級:不明(DESTINY MSV戦記では大尉)

搭乗機:コスモグラスパー

 

 

 

MSV戦記のメサイア戦に出てくるザムザザーのパイロット。同様にゲルズゲーに乗るフィゲス・カジモト中尉も同様にキメラ隊に所属しているためこの世界では生存する可能性が出ている。

 

 

フィゲス・カジモト

 

 

階級:不明(DESTINY MSV戦記では中尉)

搭乗機:コスモグラスパー

 

 

 

ニノミヤと同様にMSV戦記に出てくるゲルズゲーに乗っているパイロット。ニノミヤと同様に生存する可能性が出つつある。

 

 

アーガイル司令

 

 

階級:不明

世界樹跡地基地司令官

 

 

キメラ隊結成時からの司令官。キメラ隊の真の目的を知っている。齢は60後半。親族ということもありサイ・アーガイルとその両親をオーブに活かせることで戦場から遠ざける一方でアルスター家との婚約を行い、大西洋連邦内の勢力を高めようとしていた。

 

 

サイ・アーガイルの親戚。サイとフレイの婚約の取り決めを行ったのもこの人。フレイの父との関係とブルーコスモスとしての関係の二両面で関係を持つために親戚関係になろう画索していたものの、サイがアークエンジェルに参加し地球軍を妨害したとその両親をアーガイル家の係累から追放した。

 

 

アーノルド

 

 

階級:不明

世界樹跡地基地副司令官。齢は40ほど。雑務担当。

 

 

ジェイコブ

 

 

階級:准将

搭乗艦;アガメムノン級宇宙空母ダラム

 

 

 

ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参加した第一陣の司令官。温和な雰囲気を漂わす人。アズラエル負傷の情報を入手し、アズラエル失脚ということを想定し臨時旗艦であるドミニオンに独自裁量権があるとし独自行動を展開し。そしてドミニオンなどを囮に使い、三隻同盟やザフトの精鋭部隊といった脅威を避けつつ核攻撃を行った。戦闘終盤においてはエターナルやクサナギなど艦艇やMSに向けても核攻撃を行い、結果としてプロヴィデンスとフリーダムの戦闘にも介入した。

 

 

 

 

 

<登場兵器>

 

 

【パーフェクトダガー】

 

105ダガー版パーフェクトストライク。PS装甲でない分エネルギーに余裕がある。なまじビーム兵器に耐性があるために実弾兵器と戦艦からの砲撃を気を付ければ強力な機体。実戦を含め試験をまともに受けていない状態で第二次ヤキン攻防戦に参加し、機体は大破。

 

 

<武装>

 

超高インパルス砲「アグニ」

コンボウェポンポッド (120mm対艦バルカン砲) (350mmガンランチャー×2)

15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」

ビームブーメラン「マイダスメッサー」

ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」

ビームサーベル×4

 

 

【ダガータンク】

 

ストライクダガーの下半身に戦車の車体部分をそえた機体。廉価版ザウート連合仕様といえる機体で格闘戦に対応していないうえに機動力に難があるため欠陥品の烙印がついている。ただ、それでも試作機として下半身がスクラップと化した機体を用いて数機製作された。

 

 

<武装>

 

RFW-99 ビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」

右肩部115mmリニアキャノン

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」

対ビームシールド

 

 

 

【ワークスダガー】

ストライクダガーの作業用仕様。

 

 

 

<武装>

 

なし

ただし武装は可能。

 

 

【レイダー キメラ隊仕様(SEED)】

 

オーブ解放作戦に投入された試作機と装備は酷似しているが頭部のツォーンと破砕球を除いて、右腕に複合武装と左腕にビーム刃を展開できるクローを装備したグレイプニールを持つ機体。謂わば、制式使用と試作機の中間にあたる仕様の機体で一撃離脱を主軸においている。

 

 

<武装>

 

2連装52mm超高初速防盾砲

ピアサーロック「グレイプニール」

GAU-8M2 52mm機関砲ポッド×2

AIM-957Fキングコブラ赤外線誘導短距離AAM×2

M20 20mmクロー部機関砲×2

M2M3 76mm機関砲×2

 

 

ストライクダガー(援護・突撃仕様)】

 

U.C.でいうジムキャノン空間突撃仕様。ただルーツは違う。ジムキャノンが支援機ガンキャノンの量産機を目指した機体であるのに対し、こちらは支援機バスターの量産機ではなくダガーの強化機のようなもの。実はキメラ隊第一陣と第二陣で装備が違う。実戦までの時間の都合上、急遽最低限武装を足しただけなのが第一陣の機体。強化装甲なども足したのが第二陣の機体である。

 

 

<武装>(第一陣)

 

M703 57mmビームライフル

ES01 ビームサーベル

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」

右肩部115mmリニアキャノン

対ビームシールド

 

 

<武装>(第二陣)

 

M703 57mmビームライフル

ES01 ビームサーベル

75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」

右肩部115mmリニアキャノン

左肩部8連装ミサイルポッド

対ビームシールド

フォルテストラ

 

 

 

ローラシア級フリゲート艦ヨーク

 

 

ボアズー地球間で連合軍に対して通商破壊活動に従事していたがキメラ隊の奇襲に遭い僚艦とともに撃沈。

 

 

ナスカ級高速戦闘艦マンハイム

 

 

ボアズ要塞守備軍プラント側外縁部に配備されていたため核攻撃に合わず残存艦と共に本国へ向けて離脱に成功した。途中キメラ隊に襲撃されるが指揮官の判断で独自に脱出し離脱に成功。後にジェネシス防衛部隊に回され再度キメラ隊と戦闘する羽目になった。その戦闘で艦は大破したが何とか戦線から離脱することに成功した。

 

 

 

<各シリーズへの影響>

 

【ガンダムSEED】

 

 

<ザフト>

 

ボアズ戦以前よりキメラ隊による偵察行動兼強襲により被害を受けたためボアズ周辺宙域の防衛網が原作よりも低下。さらにボアズ戦で生き残った艦隊が撤退中にキメラ隊に急襲され本国で教導を受けていた新兵やヴェルヌ開発局といった開発部門のテストパイロットも動員する事態に。

 

 

ヤキン周辺に展開する艦隊は奥に行けばいくほど実戦経験のない部隊や損傷艦が占めるようになったためキメラ隊とジブリール派ブルーコスモス艦隊による突破で夥しい被害を受け、ジェネシスも核ミサイルにより破壊された。

 

一方で新兵を中心にたたいたためにベテランの多い所謂ザラ派と呼ばれる強硬派の被害が減少し、クライン派による停戦勧告を拒絶した部隊が脱走していった。その脱走していく部隊はすべて同一の方角へ向けて進んでいたため、何らかの秘匿基地があると思われている。

 

そしてそれはザフト防衛艦隊の奥深くまで侵攻した部隊に目撃されていたが戦闘による被害を考慮されその場では見逃され、月基地からの増援により追撃を受けた。その中にはヤキン戦終盤に現れた新型機の姿もいたという目撃談もあったという。

 

 

 

<連合軍>

 

 

 

技術試験の名目で兵器を送る一方でキメラ隊で蓄積されたデータを獲得した。連合軍につくコーディネーター兵を前線で使い潰すこと前提で様々な機体を投入したため結果として前期GATシリーズやロングダガーのようなコーディネーターくらいにしか扱えない機体のデータも集まった。そのため戦争終盤においてはキメラ隊に対しロングダガーやデュエルダガーの増産、まともな兵器の供給が行われていった。

 

ヤキン戦においては潤沢な兵装により輸送艦を武装させた艦などによりキメラ隊が活躍。一部の戦線において連合側の圧倒的有利で進んだ。しかしジェネシスの発射による旗艦の消滅などにより恐慌状態に陥り、一時撤退。さらに残存艦隊の集結時にアズラエルが意識不明になったことによりキメラ隊がアズラエルから離れジブリール派の部隊に接触。結果としてアズラエルは自身が作った部隊によって失脚した。

 

 

アズラエルの失脚と連動しユーラシアにいるジブリールの派閥がジェネシス破壊に寄与したためジブリールがブルーコスモスのTOPに躍り出ている。大西洋連邦ではサザーランド大佐が生存しているとはいえ大西洋連邦内でのブルーコスモスの影響が低下しつつある。

表舞台には出ないが特殊情報部隊やキメラ隊の後援者が影で暗躍中。

 

 

サザーランド大佐⇒生存

フレイ・アルスター⇒意識不明

ナタル・バジルール⇒生存

アズラエル⇒生存・失脚

 

 

<三隻同盟>

 

 

キメラ隊の参入により戦争終結直前まではほとんど原作と同じ状態であった。違うのはアークエンジェル級同士の戦いにてドミニオン側に助勢があったためドミニオンよりも被害が大きく、撃沈することは叶わなかった。さらにアークエンジェルの目の前でストライクがローエングリンではなくビームサーベルによる一撃で撃墜され、艦長が錯乱したことによりドミニオンなどの連合軍艦隊を逃す一因となった。その他エターナルとクサナギの対空迎撃兵器が削られる被害を受けたが、ザフト部隊が未熟であったが故に撃沈は免れた。意外とキメラ隊により被害を被っている状態である。

 

また、オーブの象徴であるウズミの娘カガリが行方不明。主力をなしたアスランも同様に行方不明。暫定政権のカナーバ議長の停戦宣言における両軍の戦闘停止に伴い捜索したが見つからず、その場を後にした。

 

 

ムウ・ラ・フラガ⇒ビームサーベルで一刀両断・生死不明

カガリ・ユラ・アスハ⇒連合により鹵獲

アスラン・ザラ⇒行方不明

 

アークエンジェルと対峙していたドミニオンを中破させたのはジャスティス。中破したドミニオン内部では多数の死傷者を出し、フレイ・アルスターが意識不明となった。そのため、キラはドミニオンにフレイがいると知らないがそのまま彼女が死亡すれば彼女の仇はアスランという状態。

 

 

【ガンダムSEED ASTRAY】

 

 

ロウ・ギュール達が叢雲劾と共闘したゴールドフレームとの戦闘直後にキメラ隊と接触。即座に退避したがこの時点で連合軍から目を付けられるようになっている。デブルベルトでも戦闘を行っているが基地の存在に気付いているかは不明。

 

 

ソキウスシリーズの一部がキメラ隊に参加。

 




連続予約投稿一つ目です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。