チートじゃ済まない   作:雨期

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最近は次回作の妄想をするのが楽しいです。

それと全く関係ないのですが、最近のテニス漫画では空間を抉り取る事も可能なんですね。並のチート主人公より強くね?


第78話

「ここまで! 今日はもう休みだよ」

 

「なのはさん、昨日もですけど早く終わりすぎじゃないですか? 僕達はスバルさんとギンガさんとヴィヴィオを取り戻さないといけないのに。これじゃあ」

 

「だからこそ早く終わるんだよ。決戦はいつになるか分からない。なのに疲れを溜めるわけにはいかないでしょ。当面はコンディション調整をする気持ちでね。自主トレも禁止だよ」

 

 スバルを助けたいから焦る気持ちはよく分かる。私だって立場がなければすぐにでもヴィヴィオを助けに行きたい。でもそれをしたらどうなってしまうかくらいは分かっているつもり。

 

「ちょうど終わったみたいだな。すずかが飯作ってくれたぜ。みんなで食おう」

 

「うん、いいね」

 

 すずかちゃんが大人数の料理を作るなんて珍しいな。落ち込んでいるみんなに気を使ってくれたのかも。ふふ、いつまでも落ち込んでいられないね。

 

『緊急連絡や!! みんなすぐに集まって!!』

 

「なんだ?」

 

「分からないけど、ご飯はお預けかな」

 

「しゃーねぇな。お前ら行くぞ」

 

「「「了解!!」」」

 

 はやてちゃんの慌てようは尋常じゃなかった。少し嫌な予感がする。急ごう。

 

 

 

 

 

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 おうおう、もう六課のほぼ全員が集まってるじゃん。全員はやての報告を待っているところか。

 

「みんな集まってくれたみたいやな。早速本題やけど、レジアス・ゲイズ中将が殺された」

 

「そうか。裏でこそこそ悪事をやってたんだ。このくらいは覚悟していただろう」

 

「! 要さんは知ってたんか。せやけど中将が何をしとったかはこの際どうだってええ。重要なのは中将が殺された事実と犯人の事や」

 

「犯人って誰なんです?」

 

「…………防犯カメラに映ってたんは…………ギンガやった…………」

 

 これは驚いた。あのギンガが上司を手にかけるとは。いやまだ本人がやったと決まったわけじゃないが、この衝撃は凄まじいな。周りもざわめきが止まらない。

 

「みんな落ち着いてもらいたい。今回の件、ギンガがやったという証拠は映像だけや。もしかしたら偽者かもしれん。スカリエッティに脅されたのかもしれん。でも管理局は中将を殺した可能性のあるギンガは指名手配する事にした。これ以上スバルやギンガが悪者扱いされるのは辛抱ならん。これよりスカリエッティ捕縛及びスバル・ギンガ・ヴィヴィオの救出作戦を行う」

 

「独断でやっていいのか?」

 

「独立しとる機動六課はこういう時便利やね。それと今回新しい協力者がおる」

 

 協力者とな。こんな勝手な作戦に参加してくれるのは誰か、ってまた随分と年配のおっさんだな。でもどっかで見た記憶が…………

 

「初めましてだな。俺は」

 

「ゲンヤさんお久しぶりです」

 

「おおティアナちゃん、大きくなったな。でもまずは自己紹介をさせてくれよ。こほん、俺はゲンヤ・ナカジマ。名前から分かると思うが、ギンガとスバルの父だ」

 

 ああ、スバル達の親父さんか。スバルに家族写真を見せてもらった事があるから見覚えがあったんだな。親なら協力しないわけにもいかないよな。

 

「戦闘機人に関する事は俺に任せな。がっつり知識を詰め込んでやる」

 

「戦闘機人の研究者なんですか?」

 

「いや、ギンガとスバルが戦闘機人だから自然と知識も増えただけだ」

 

「へぇー」

 

「なんだ驚かねぇのか?」

 

「うちには要君が居ますから、スバルとギンガが戦闘機人と告げられてもインパクトが弱いですね」

 

「おい馬鹿なのは」

 

 他の奴らも納得したような顔をするな。俺は確かに非常識の塊だがハートは人間なんだ。傷付く時は傷付く。

 

「襲撃は明日や。みんな急いで準備するように」

 

「場所は分かってんのか?」

 

「大丈夫ですよ。おおよその場所は絞れてます。明日、全てを決めます」

 

 

 

 

 

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「流石に細胞レベルでの変身は骨が折れたわい」

 

「ああ、ご苦労様。あんな役割を押し付けて悪かったね」

 

「協力者じゃからな」

 

 スカリエッティの隠れ家でスカリエッティと鏡がお茶をしていた。その雰囲気は決して明るいものではない。そんなところへ乱暴にドアを開けてゼストが入ってきた。

 

「スカリエッティ! レジアスを殺したのは貴様の仕業か!?」

 

「落ち着きたまえ騎士ゼスト。確かに私は鏡君に頼んでレジアス・ゲイズを殺した。だがこれは管理局最高評議会からの依頼でね。質量兵器推進派は不必要だと」

 

「くっ、何故従った! 明日には裏切るというのに!!」

 

「たった1日でも不審な動きを見せてはいけないんだ。だが、君には一言伝えるべきだったな。配慮が足りなかった。許してほしい」

 

 頭を下げるスカリエッティ。それを見たゼストは熱くなった頭を冷やし言葉を紡いだ。

 

「私も大人気なかった。謝罪しよう」

 

「いや気にしないでくれ。それより明日は頼むよ」

 

「ああ」

 

 決戦は明日。両陣営は静かにその日に備えた。




アリサ「何故こんなに遅くなったのか」

シャマル「やる気が足りないわね

アリサ「作者もには早く書くよう催促しないとね。主に物理で」

シャマル「本編は残り2、3話ってところかしら。それが終わっても番外編があるみたいだけど」

アリサ「さてと、それじゃあいつもの今日は何の日やりましょう」

シャマル「本日3月8日は『みつばちの日』」

アリサ「わかりやすい語呂合わせですね」

シャマル「みつばちと言えばハチミツよね。アリサちゃんはどんな使い方をするかしら?」

アリサ「よくやるのはパンに塗ったり、ヨーグルトに入れたりする使い方ですね。自然な甘味がハチミツの良さですよね」

シャマル「ハチミツは花の種類で味、香り、色まで変わるから飽きが来なくていいわ」

アリサ「ではまた次回」

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