チートじゃ済まない   作:雨期

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とりあえず更新しなきゃという使命感に駆られて。

あ、近々未来(リメイク前)の要を出すかもしれませんが、それでもいいかな?


第37話

 クロノの体調不良にはやてと闇の書の関係、先日は色々とあったが、今日も今日とて新しい情報が入ってきた。無限書庫とやらでユーノが行っていた闇の書についての調査が終わったようだ。今日はその調査結果を聞くためにフェイトの家に来ている。

 

「早速結果を聞きたいのだけれど」

 

「その前にちょっといいですか?」

 

「どうかしたの要君」

 

「いや、クロノはまだ回復してないのかと思いまして」

 

「大分良くなったみたいだけど、大事をとってグレアム提督が休ませてくれているわ。私が見に行った時もよく眠っていたから復帰はもうすぐね」

 

 グレアムってはやてを援助してくれている人の名前と同じじゃないか。闇の書を持っているはやてを偶然管理局の人と同じ名前の人が援助をするなんて事があるとは思えない。

 だが提督というかなりの役職の人の名だ。仮面の男がグレアムさんの名を使ってはやてと接触を謀り、もし管理局の誰かが気が付いたとしてもグレアムさんに全て擦り付けるという事をしているのかもしれない。容姿は魔法でなんとかしていると考えよう。どうであれ結論を出す事はまだ出来ない。

 

「ねぇ要君、どうかしたの?」

 

「ちょっとクロノが復帰した時にどうしてやろうかと」

 

「あの子は頑張りすぎだからちょっとお仕置きしてあげてちょうだい。ではユーノ君、改めて報告を」

 

「はい。まず闇の書ですが、昔は違う名前で呼ばれていたようです」

 

「時代によって変化したのか?」

 

「そうじゃないんだ。名前が変わってからは特性も変わっているんだ」

 

「その力が変わったから呼び方も変わったという事ね」

 

 昔の闇の書は今みたいな物じゃなかったと言われてもね。今の闇の書すら俺にはよく分かってないってのに。

 

「昔の闇の書の名前は『夜天の書』。元々の役割は魔導師の魔法を集めて研究する魔法大百科みたいなものだったんだ。それが何度も何度も主人を変えるうちに改造され、今の闇の書に変化したみたい」

 

「なんだか、可哀想」

 

「フェイトは優しいねぇ。だが道具は持ち主に使われてなんぼだろ。持ち主が自由に弄ったところで誰も文句を言う権利はない。まあ未来に迷惑となる改造は勘弁だな」

 

「まーた要君はそんな事を言う。アリストテレスはちゃんと大切にしているの?」

 

 うへ、薮蛇。エイミィの前で物を貶すような事を言ったらいけねぇな。

 

「それでユーノ、闇の書の過去については分かったが、対処法は無いのか? クロノは倒しても転生するとか言っていた記憶があるんだが」

 

「それは実際に闇の書と対峙した事がある人に聞いた方が早いかもね。どうですリンディさん」

 

「確かにそうね」

 

 なんだ、リンディさんは以前の闇の書事件に関わっていたのか。それならそうと言ってくれれば良かったのに。

 

「闇の書は私達で対処するのは不可能よ。クロノの言った通り破壊しても転生するのよ」

 

「じゃあ何度も倒すしかないんですか?」

 

「私達では対処出来ないだけで、持ち主なら可能かもしれないわ。闇の書の闇が解放された瞬間に持ち主が内部に呑み込まれるのだけれど、そこでならアクセスする事が出来るならコントロールが出来るかも」

 リンディさんの話は闇の書を理解して使っている人間前提だろう。はやては闇の書に気付いているかすら分からない。そんな奴にコントロールが出来るとは到底思えない。だからと言って魔法を教える訳にもいかないし、管理局にはやての存在を教えるなんて問題外。

 ヴォルケンリッター達に言ってなんとかしてもらうか。そういえばあいつらは闇の書がバグっているのは理解しているのか?

 

「おいユーノ、ヴォルケンリッターは闇の書の闇について知っていると思うか?」

 

「どうだろう。でも彼女達は高潔な存在だ。自分達を生み出したものとはいえ主人に危害を及ぼすものを放置するとは考えにくい」

 

「おそらくユーノ君の考えは正しいわ。以前の守護騎士達も今のように感情豊かではなかったけれど、主人を最優先していたわ」

 

 あいつらに頼んではやてに魔法を理解させるのは不可能か。厄介な問題だよ。ん? メールだ。すずかからか。

 

「……マジか」

 

「何かあったの?」

 

「すずかのダチが入院したからビデオレターを贈りたいんだと。なのはとフェイトも参加するか?」

 

「勿論なの」

 

「すずかの友達なら私達が協力しない理由がないよね」

 

「そうか。じゃあそう参加するって返信しとくぞ」

 

 すずかのダチってのはやてのこ事だったが、まさか入院か。この前の麻痺の様子を見るとまだ余裕がある気もしたんだがな。

 しかしビデオレターだけで済むかね。いつものグループでお見舞いに行くような事になれば、その時がターニングポイントになりそうだ。




アリサ「夏バテになりそう……」

すずか「この時期の話題といったら暑さぐらいしかないよね」

アリサ「オールスターがあるわよ。日ハムの大谷選手楽しみね。私は野手で行くべきだと思うわ」

すずか「セ・リーグで投手をやれば良かったんだよ。そしたら二刀流でも文句は出なかったと思うよ」

アリサ「パ・リーグでやるからこそロマンあるんじゃない。それで今日は何の日?」

すずか「ご存知『海の日』だよ。今日から夏休みなんて人も居るんじゃないかな?」

アリサ「作者は大学生だからまだなのよね。まあ夏休みも就活に励むんでしょうよ」

すずか「卒論もあるね。大学生は大変だね」

アリサ「モンハンやポケモンも忘れたら駄目よ。楽しみね」

すずか「一番はこの小説だけどね。ではまた次回」

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