就活めんどいです。誰か雇って。あ、後書き茶番を見ない人も居るでしょうからここで報告。次回はコラボします。
《主、起きて下さい。主!》
朝っぱらからうるせぇな。何が悲しくてデバイスなんぞに起こされなにゃならんのだ。今日はまだ休日だぞ。昨晩は新作ゲームを遅くまでやりこんでたから寝かせてくれ。
《クロノ様から連絡ですよ! 起きて下さい!》
「……クロノォ? むぅ、繋げてくれ」
《畏まりました》
『寝ていたか? 起こしてすまないな』
「全くだ。しかしわざわざお前が連絡を寄越すとは。アリストテレスのメンテナンスか?」
『いや事件だ。こちらに来てもらいたいのだが』
「チッ、公園で待ってるぞ」
『助かる』
クロノが事件の事で相談するのは信じられないが、可能性としては地球に関する何かだろう。なのはには連絡したのだろうか。まあそこは行けば分かるな。
「さっさと朝飯食っちまうか」
寝起きで全く腹が減ってないけど詰め込まないと昼まで持たない。人間って難儀な生き物だよな。
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朝飯を食って公園へ行くとクロノが待っていた。あの様子だと少し待たせたようだが、こっちはいきなり呼び出されたんだ。許してもらいたい。
「遅いぞ」
「飯食ってた。それより事件はどんなのだ?」
「管理局に着いてから話す」
「あいよ」
もう馴れた転送の感覚を感じる。そういえばなのはは居ないのか。なのはが居るといかんのか?
「こっちだ。艦長達が待っている」
「別にこういう時ぐらいリンディさんを艦長って呼ばなくてもいいだろ」
「今は仕事中だ」
お堅いな。リンディさんもクロノのこういう所が苦手って嘆いてたぞ。言っても聞かないだろうけど、もう少し柔らかい方が絶対にいいのによ。
「一条要を連れてきました」
「お久しぶりです」
「お久しぶり。元気だったかしら?」
「勿論。それで事件とは?」
「まずは、フェイトさんの裁判も終盤に差し掛かったのは覚えているわよね」
「ええ」
結構長引いているみたいだが、それが今回の事件とどんな関係があるんだ。フェイトに余罪でも見つかったというのは考えづらい。
「その裁判でフェイトさんの罪を極力軽くするために改めて地球で捜査を行ったのよ。もしかしたらジュエルシードによる悪影響もあるかもしれないからその調査も兼ねてね」
「成る程。ジュエルシードの悪影響が見つかったと」
「そうではないわ」
? 違うのか。でもそうでもなきゃ他にどんな事件があったんだ。
「調査に出した局員が何者かに襲われたのよ。リンカーコアから魔力を根こそぎ奪われた状態だったわ」
「魔力を。そんな事してどうするんです?」
「分からないわ。局員は数日休んだら魔力も殆ど回復したし」
「へぇ、リンカーコアって丈夫なんですね。しかし海鳴でそんな事件があったとは」
「要君だけを呼んだのはなのはさんだと事件に首を突っ込みかねないからよ。私達の調査が完了するまでおかしな事はしないようにね」
うん、なのはなら絶対に首を突っ込むな。しかも魔力を奪う奴が相手だと魔力が多いなのはは恰好の餌食だしな。
「こんな事のためにわざわざ呼んでごめんなさいね」
「気にしないで下さい。ただ折角来たんですし、適当に見回ってもいいですか?」
「いいわよ。どうせなら魔法学校でも見てきたらどうかしら? クロノの堅苦しい魔法指導とは違った刺激になるわよ」
「それはどういう意味か聞いてもいいですか、艦長」
「おほほほ、クロノは要君を魔法学校まで案内してね」
「…………帰ってきたら砂糖とミルクは預かります」
「ひ、酷いわ!!」
「健康のために控えて下さい!! 行くぞ要
「あいよ~」
仲の良い親子だなぁ。
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ミッドチルダにあるとある魔法学校にやって来た。入るのにはクロノの顔パスでOKだった。流石執務官は格が違った。
そんで魔法学校の内部を見て回っているのだが、ここは地球の大学みたいだ。大きな教室を見て前世の学生時代を懐かしんだり、購買部でパンを買ってクロノと一緒に食ったりした。しかしクロノが居るだけで生徒が寄ってくる。忘れがちだがこいつ有名人だったな。
「凄い人気だな」
「誰もクロノ・ハラオウンを見に来ていない。最年少執務官を見に来ているだけだ。虚しいだけさ」
「十分誇って良いと思うがね」
「素直に受け取ろう。ありがとう。次はどうする?」
「実技が見たいな。魔法学校の生徒のレベルが見れるだろう」
「ではそれでいこう。そこの君、失礼だが実技を行っている場所はどこかな?」
「こ、こっちです!! キャー、ハラオウン執務官に話し掛けられちゃった!!」
「……はぁ」
くくっ、まるで動物園のパンダだな。なりたくはないが、見ているぶんには楽しめる。しかし俺は最年少執務官を見たいわけじゃなくて美少年執務官クロノ・ハラオウンを見たいだけに見えるけどな。クロノからすればどっちも大して変わらんか。
女生徒に案内されてやってきた実技場では今まさに実技が始まろうとしていた。その中で1人の生徒がこちらの存在に気が付いたようで全体が騒ぎだした。
「これはハラオウン執務官! このような場所に何かご用でしょうか?」
「彼の見学に付き合っているのです。ご迷惑でしたら他の場所に行きますが」
「とんでもない! お近くでご見学下さい」
先生の許可も出て遠慮なく近くで見る事にした。生徒達もかなり張り切っているように見える。まあクロノに気に入られたら管理局へ近付くかもしれないからな。管理局員を目指す生徒にとっては夢のような機会だろう。
「面白そうだな。クロノはどの生徒が才能あると思う?」
「あそこの銀髪の女学生だな。魔力量、制御共に第一線でも問題ないレベルだ」
「ほほう、確かにいいな。顔も良いからアイドル局員になれそうだな」
「そういうのは管理局の質を落とすから遠慮願いたいな」
「実力も伴えば良いじゃねぇか」
ま、実際そんな人材は少ないだろう。神は二物を与えず。俺を転生させた神様だってくれたのはORTだけだ。ケチくせぇよな。
「しかし実技程度じゃ見取り稽古にもならねぇ。参加しようかな」
「止めろ。君のようなイレギュラーが入っては彼らの成長の邪魔だろう」
「おお、ひでぇひでぇ。まあ流石に冗談だよ」
バリアジャケットも張れねぇ、使える魔法は実質シールドのみ。こんな普通じゃないもん見せられても生徒は困るよな。
そんな話をしてたら教師がこっちにやってきた。なんでも生徒が直接クロノの実力を見たいと言っているらしい。俺でも構わないとか。
「いえ、遠慮します」
「俺も。そろそろ帰って寝たいしな。ふあぁ~…………」
「あら噂の執務官様とその付き添いは随分と腰抜けでしたのね。生徒程度に勝つ自信もないのですか?」
「ミント君! 何を言い出すんだ君は!!」
さっき俺達がやりそうと判断した女生徒が挑発してきた。どうやら自分の実力に自信満々のようだ。良い事じゃないか。その自信を砕かないように俺達は素直に帰ろう。
「クロノ、またこっちに遊びに来ていいか?」
「もうすぐフェイトの裁判も終わりだから忙しいんだ。地球の事件の事もあるだろう」
「あ、忘れてたわ」
「わ、私を無視するのですか!?」
「今日はカレーがいいなぁ」
「君の家の食卓は知らないよ。僕は母さんの糖分管理で大変なんだ」
「そんな事したらリンディさんって逆に早死にしそうだな」
「…………否定はしない」
「い……い、いい加減になさい!!」
うん? 後ろで誰かが怒ってるな。なんか魔力も感じ
ーーガッ
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要の後頭部に魔力弾が直撃した。非殺傷とはいえ生身の人間に魔法が直撃した事に生徒達は慌てふためき、撃った本人も固まっていた。そんな中流石に大人である教師が一番に行動を始めた。
「は、早く担架を!!」
「必要ありません」
生徒達に指示を出していた教師を止めたのはクロノだった。クロノは倒れている要に近付くと頭をおもいっきり叩いた。しかもグーで。
ーーガンッ
「起きろ要。朝無理矢理起こしたのは悪いが、ここはベッドじゃない」
「……んぁ? 何があった?」
「君が勝手に寝たんだろう。帰るぞ」
「んぉー」
要はふらふらと立ち上がりクロノと一緒に歩いていった。あまりに非常識な光景にツッコミを入れる事が出来るものは誰もおらず、今後この魔法学校では『不死身の寝太郎』という伝説が広まったそうな。
アリサ「要さんを撃った女生徒は謹慎処分だそうです」
すずか「仕方ないよね」
アリサ「次回はコラボをやってその後A'sに入るのよね」
すずか「そうそう。良く出来ました」
アリサ「台本に書いてあるだけよ。で、今日は何の日?」
すずか「本日4月28日は『サンフランシスコ平和条約発効記念日』だよ」
アリサ「社会の時間に習ったわ。超有名よね」
すずか「でも習って将来何の役に立つのかな。正直クイズ番組くらいしか」
アリサ「ネガティブになるんじゃないわよ。無意味な勉強なんてないわ」
すずか「そうだね。ではまた次回」