ユースティア・レイシィ
Ustia Lacie/Ustia Juno Kresnik
年齢:16歳 性別:女 身長:155㎝ 体重:??
武器 :ショートスピア(警棒のようなノック式)/フリウリ・スピア(変身後)
タイプ:槍使い
外見:(設定画参照)
服装:(設定画参照)
イラストは友人の亀様(http://www.pixiv.net/member.php?id=1814247)から頂きました。
装備:カメラ、撮影器具一式が入った三脚ケース、懐中時計×2
趣味 写真撮影、おしゃべり
特技 写真撮影、戦闘、ウソをつく、人見知りしない
大事なもの 両親、父の友達の男二人、父の形見の懐中時計
好きなもの ユリウス、アルヴィン、バラン、カメラ、猫、花、人がたくさんいる場所、アスレチック
苦手なもの 本物の動物(猫以外)、母親に当たる正史世界の女性、お金の計算
嫌いなもの 銃、家族をバカにする人、ナス
略歴 ユリウス・ウィル・クルスニクの娘として誕生。正史世界に行く日に備えて、ユリウス、アルヴィン、バランから英才教育を受ける。内容はクルスニク一族の知識、戦闘技術、詐術、過去の出来事と人間関係、骸殻の使い方。そして16歳になった年のルドガーの命日(後述)に時歪の因子(タイムファクター)化したユリウスを殺して、道標「最強の骸殻能力者」を持って正史世界へ旅立った。正史世界の時間軸で列車テロ直前に到着、ルドガーやエルより先に列車に乗り込んで彼らと出会う。さらにユリウス、リドウにも根回しし、ルドガーの仲間の一人として関わっていく。
補記 ユティが生まれたのは「カナンの地が出現し、オリジンの審判が終わった後」に生まれた稀有な分史。これはこの分史の過去のビズリーが「精霊の自我を奪う」願いを叶えたものの、いざ精霊を使役する前にユリウスに殺され、分史世界の消去がされないまま放置されたため起きたイレギュラー。ユリウスはむしろあえて分史が生まれうる世界の状況を放置し、過去のやり直しに向けて動き出した。この分史ではルドガーがユリウスへの誤解から自ら橋になる選択をしたため、ルドガーが死亡している。
ライナーノート
【ユースティア】
スペルはEustia。ユリウスの娘なので頭文字はJにすべきかと思ったのですが、Euで通しました。これはutopiaをeu(よい)topia(場所)と書いて、「とてもすばらしい場所であるがどこにもない場所」と解釈する向きもあるそうなのです。
便宜上ユティが生まれた分史を「番外分史」と名付けましたが、「番外分史」は原作のどのEDからも生まれえない世界です。ユリウスはどのEDでも死亡しますから。どこにもないはずの世界で生まれた子、そういう意味合いで名づけました。
【レイシィ】
公式設定資料集が発売されたので、大いに悩んで末に、読者様の後押しもありまして改姓しました。法則はエルと同じです。母親が誰かは皆さんもうお分かりでしょう。
【ジュノー】
スペルをご覧になってください。これには一切神話を絡めておりません。見たまんまでおそらく意味がお分かりいただけるかと存じます。
【ユティの母親】
ヒントは随所に散りばめておきましたので、読者様方でご自由にご想像ください(*^_^*)。あ、オリキャラではありませんよ。ちゃんとTOX2内にレギュラーで登場するキャラです。ポジション的にはTOSのしいなくらいであってもおかしくないと思うんですけどねえこの人。
さんざん「空気読め」だの「軽いww」だの言われているようですが、「自己の問題とそれにお構いなしの現実」の構図をメタ的に的確に表現したマストキャラだと感じましたのでこの枠で採用しました。
ユースティア・レイシィというキャラクターは、ぶっちゃけ死ぬために生まれてきたキャラクターです。
メタ的な話をします。魂の橋を架ける時点で残ったのは兄弟だけ。どちらかが死なないとカナンの地には入れない。もちろん入らないという選択肢もありますが、ここでは入る意志はあるという前提で話を進めます。R1連打しないでくださいね?
この場合、ユリウスにもルドガーにも死んでほしくない、ルドガーにユリウスを殺してほしくない! と、大勢のユーザーがPS3の前でorzだったことでしょう。
では、クルスニク兄弟以外のキャラなら死んでもOKっすか?
視点を物語住人に戻します。たとえばリドウ。原作ではさっくり橋にされましたね。私は好き嫌いはおいて、リドウがビズリーに殺される瞬間を考えるとぞっとして涙が出ます。死にたくない死にたくない死にたくない。そのためだけに命を削って役に立つ駒で在り続けた。なのに彼の首にはビズリーの手がかかり、容赦なく骨を砕く。この両方の過程を同時に想像してください。私はギブアップです。
ユースティアは、ルドガーもユリウスも死んでほしくなくて、自ら死ぬ道を選びました。しかし仲良くなったルドガーからすればそれはそれで悲劇です。せっかくできた気心しれない友達。これからも楽しくやっていけるはずだったのに、どうして彼女が死なねばならない。そう感じるでしょう。
ユリウスはもっと複雑です。相手は分史の自分の娘。今までにもルドガー側のスパイを無償同然でやってくれていて、自分の隠密も文句言わず手伝った。献身的な娘に、ユリウスは終盤では疑似的な父性を向けるまでになります。それなのに、彼女が自分のために死んだ。父親と同じ人物だからではなく「ユリウス自身」のために死んだ。ショックは大きいはずです。
私はオリ主には愛着を持たないほうです。それは私が題材にする二次の性質上、オリ主が原作キャラの死亡の身代わりになることが多いからです。
前半に思い切り盛り上げるのはせめて死ぬ前くらいいい想いさせてやろうという親心で、後半からはジェットコースターに乗ってGo to Dieです。ちょっくらヘヴン逝ってきます。今作ではM7がそのターニング・ポイントでした。
本来ユースティアは「ユリウスを先に殺して橋にすることでルドガーの自決を阻止する」ために産まれ、正史に来た存在です。
それが、ルドガーたちと行動し、陰でユリウスに協力する内に、兄弟のどちらも死なせたくないと願ってしまいました。最後にマクスバードでユリウスと対峙するまでは、彼女は本気でユリウスを殺す気でいました。その証拠に、前夜ではルドガーを守る宣言をしていますし、そも「橋」代案探しを真剣にやらなかったのは、どうせユリウスを殺すという目論見があったからです。
ですが本当に直前のギリギリで彼女は心の底の欲望に気づいてしまいました。気づいて、第三の選択肢をシークタイムゼロで選べる程度の行動力を備えてしまっていました。
このキャラクター自体に斬新な要素はありません。動機や行動のパターンはエルと同じだからです。異世界に来て、出会った人と一緒に行動して、暮らして、大事にされて、好きになって、守られて、守りたくて自分を差し出す。ルドガーは堪ったものではありませんが、エル(とユースティア)にとっては最大の愛情表現です。