数日後――
斑鳩は、クローディアに呼び出され生徒会室に出向ていた。そして、そこの部屋に入ってみると、見知った顔のクラスメイトというよりオーフェリア、綾斗、紗夜、ユリス、綺凛がいた。
「…このメンバーが集められたってことは、どう考えても獅鷲星武祭関係だろうな?」
「だろうな、だが、俺もそうだが、オーフェリアはチームエンフィールドのメンバーじゃないぜ」
「となると、どいうことなんだかな…」
ユリスの言葉に反応する斑鳩。斑鳩は綾斗に視線を向けるが
「僕もさっぱりだよ」
「(ま、誰一人知らされていないってわけか)」
と心の中で納得していると、クローディアが戻ってきた。
「皆さんお揃いですね」
こちらを一瞥しそういうクローディア。
「それでクローディア、俺らが集まったってどういうことだ?」
「えぇ、少し困ったことになりましてね」
「困ったこと?」
「えぇ、今度の学園祭で、
「イベント?」
「それで、その内容は?」
紗夜が聞いてくる。
「はい、六人一組で半ば獅鷲星武祭と似たような感じのイベントといったところです」
「…まさか」
「えぇ、そのまさかですわ」
クローディアは斑鳩の言葉を聞き逃さなかった。
「斑鳩、もうわかったのか?」
「あぁ、クローディアの≪パン=ドラ≫は、知っての通りいろいろとリミッターがある、それに獅鷲星武祭があるから、このイベントに参加できない、となると、クローディアを抜いてここにいるメンバーは?」
「…6人ですね」
「それで?そのイベントとやらはいつなんだ?」
「…なんと、一週間後です」
「(笑っていうことじゃねぇぇぇえええええ!!)」
にこやかにいうクローディアだが、内心とんでもないことをしてくれたなと言いたい斑鳩。
「そんで本音は?」
「本音というわけではありませんが、運営委員会からの要請でならべく盛り上がる人選をと言われました、六花園会議で一応、獅鷲星武祭に向けてのプレゼンテーションバトルという認識になったので、こういうことになりました」
「そうですか…」
「ま、今回のイベントには聖ガラードワース学園から銀翼騎士団を、それにクインヴェールルサ―ルカも出るみたいですよ」
「ってことは、事実上の獅鷲星武祭の前哨戦か」
「えぇ、余談ですがあの
半ば面倒なことになったなと思うと同時に、クローディアの言葉に生徒会長たちの表情が想像ができる斑鳩。
「そうなると、どんな戦力が出てくるか未知数だが、クローディアとしてはどうしたいんだ?」
「できる限り全力で、です」
「そうか、わかった」
斑鳩は面々を見渡す。
「(俺に綾斗、ユリス、紗夜、綺凛ちゃんに、オーフェリアか)」
申し分のないメンバーだ。
「さて、チーム戦の極意ってやつを一週間でやりますか、そんでクローディア、そのイベントの名前は?」
「はい、名前は
イカした名前じゃないかと思う斑鳩であった。
数日後――トレーニングルーム
個々に関する連携の訓練も終わり、斑鳩は実戦訓練を目の前の四人にたいして行っていた。さすがに一人で四人を相手するわけにはいかないので、オーフェリアと二人で相手をしていた。
「はぁ!」
綾斗が斑鳩に狙いを定め≪黒炉の魔剣≫を振りかぶってくる。斑鳩はバックステップで後方へ下がる。
直後、無数の光弾が降り注いでくる。まさに綾斗と紗夜の連携攻撃が襲う。
「なにっ!?」
その光弾に警戒することもなく、綾斗に突っ込み剣を振るう。だが、刻一刻と斑鳩に光弾が迫るが
「
突如として現れた巨大な手が紗夜の攻撃を阻む。連携に対処するには、こちらも連携だ。
「綾斗先輩だけではないんですよ!」
そのすぐ後ろから綺凛が襲い掛かる。さすがの三段構えだ。斑鳩は、単発で水平蹴りを繰り出す水月で彼女の動きを狭める。綺凛はそれを見越し、綾斗から学んだ体術でそれをかわしてみせ、再び剣を振るってくる。
「(ほう、やるじゃないか)」だが、斑鳩は剣を旋回させて目の前にかざすことによって 相手の攻撃を防ぐ盾とすることが出来るスピニングシールドを繰り出し、刃と刃が触れ合った瞬間にまるで流すように繰り出したので、その攻撃も不発に終わる。「先ほども言ったようだが、これはチーム戦だぞ?――咲き誇れ、