ギンッ!!
斑鳩のエリュシデータとアリスの剣がぶつかり合う。そして、青白い火花を散らした。
「――ッ!?」
斑鳩は、後方に大きく弾かれ、体勢を崩すと同時にアリスの剣が動かないことに驚いた。
「(大岩を撃ち込んだ感じだな、こりゃ)」
そこに流水のように滑らかな足さばきでアリスが迫りこむ。
「――やぁっ!!」
高く澄んだ気合と共に、大きな半円を描いて恐るべき速度で剣が撃ち込まれる。すぐさま、剣で迎撃するが大きな衝撃と共に回転しながら吹き飛ばされる。
「(動作はでかいが一撃が大きすぎる…)」
あの速度であの威力に驚き、慄然としながらも相手を見据える斑鳩。
ここに来てからの二度目の一方的な展開だ。舞うように典型的な型でふるってくる斬撃を懸命に受けるが、体捌きだけで回避できれば反撃できるものの、彼女の剣のスピードとパワーに圧倒され、綺麗に躱すことが出来ない。
「なるほど、流石絶天ですね――」
隙を一切見せないアリス。そして、
「これで終わりです――」
剣を構えると同時に、一瞬の静寂と共に、空気を引き裂き黄金の光が走る。
斑鳩は、それを剣技連携で無理やりコネクトさせ、無数の技を右手がかすむほどの速さで動く。
無数の金属音と火花。そして攻撃を受け流す斑鳩。
斑鳩は、そこに無数の光の矢を飛ばして攻撃をするライトニングアローと巨大な闇のエネルギー球を飛ばして炸裂させて攻撃をするヴォイド・ディストーションを繰り出しアリスの視界を奪う。
「たかが、こんなので私を止められるはずもありませんよ!!」
そういうと、金色の風が横薙ぎでその二つを弾く。
「そこだ!!」
斑鳩はアリスの黄金の風に向けて星辰力を極太のレーザーのように発射する。
「えっ!?」
驚きの声を上げるアリス。その奔流は彼女の風の制御を乱す。
会場に大音響を轟かせ、漆黒に深紅の嵐と黄金色の嵐がぶつかり合い、まじりあう。
斑鳩はこの機会を逃すまいと一気に駆けだす。
「――ッ!!」
ジェットエンジンのような轟音と共に 赤い光芒の星辰力と共に剣による強力な突きを繰り出すそして、アリスの剣が弾かれ、そこにサマーソルトキックのようなものを繰り出され、そこから、剣に黄緑色の光の帯を 引きながら繰り出される一撃であるソニックリープを繰り出す。
だが、彼女も剣に星辰力を迸らせ、振り下ろし、一歩も引かずに剣を受け止める。
そして、お互いの件による火花が飛び散る中で、歯を食いしばると、表情を崩さずアリスは剣を振りかぶる。
「ヤァァッ!!」
気合を迸らせ、右上段斬を繰り出すアリス。斑鳩は、上段ダッシュ技であるアバランシュで、上段斬を叩き落とす。お互いの剣戟がぶつかり合い、衝撃波でお互いが吹き飛ばされ後退する。
アリスが着地と同時にこっちに駆け抜け、剣を振り上げてくる。斑鳩は、、短く吠えながら、全身をコンパクトに回転させ、右足で鋭く振り上げる。《弦月》だ。
そこから斑鳩は十五メートルの距離を瞬時に駆け抜け、突進のスピードを余さず乗せた右上段斬を放つ。アリスは、床を割り砕かんばかりの踏み込みから、剣戟を繰り出す。
そして、黒と金の刃がぶつかり合う。
「(……勝負にならないな)」
お互いが技量が拮抗したと悟った斑鳩は、二本目の本命の剣を取り出す。
「両手剣ですか――」
「いかにも」
そういうとアリスは再び剣を煌めかせ、黄金の嵐にさせる。斑鳩の手には、もう一本の剣。スカーレッド・ファーブニルだった。ファーブニルから煌焔が迸り、剣による5連続突き、斬り下ろし、斬り上げ、最後に全力の上段斬りを繰り出し、アリスの嵐を吹き飛ばした。
だが、一瞬にして黄金の嵐を収束させ、剣に戻したアリスが右足で思いっきり床を蹴飛ばしてくる。
「――その技は!?」
彗星のごとく全身から光の尾を発しながら 突進してくるアリス。アリスの剣が斑鳩の肩を掠る。
斑鳩は驚愕に目を見開きつついるが、すぐさまアリスめがけて蹴りを繰り出す。
「ッ……!!」
いきなりの蹴り上げに驚くアリス。だが、すぐにアリスの剣が真横に動き、斬撃が飛んでくる。
だが、このほんのコンマ一瞬を斑鳩は見切っていた。
「――そこだ!!」
斑鳩のエリュシデータが青白く光り輝き、そしてスカーレッドファーブニルの焔がエリュシデータに迸り、
「
斑鳩は、神速の一撃をアリスの胸元めがけて放った。同時に、フィールドを包むほどの爆発が三か所で巻き起こった。
作者より~報告コーナー~
ユリス「おい、作者――今後の展開、出来ているのか?」
作者「一応ね・・・一応だよ、一応ね」
綾斗「なんだろう、ものすごく俳句っぽいよね」
作者「お、おう、ってか問題なのは、79話のあとがきコーナーで壮大な誤解が起きたことだよね?」
紗夜「私は何も間違ったことは言ってない」
作者「まぁ、確かにそう捉えちゃうよね」
ユリス「お前の、文才がないな」
作者に対して、99999ダメージ
ユリス「まぁ、兎にも角にも、内定は取ったんだろ?」
作者「まぁね、だからあのコーナーで告知したんだけどね・・・いや~あはは」
紗夜「笑いごとでも・・・いいと思う、ところで作者、仮免の見通しは立っているんの?」
作者「学科はいける、実技はSクランクと、狭路走行をなんとかすれば・・」
綺凛「が、頑張ってください」
サクシャ ハ 100000 カイフク シタ。
紗夜「Good Luck」
というわけで、これからも本作品をよろしくお願いいたします。
有栖川アリシア