【Blaze.Over.Color・紅蓮の巨人は何のために戦う】   作:三号機

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幕間ー2・それぞれの思い

 

百人は超す大観衆の超特殊ステージコロシアム

 

その大観衆の観客席頂上に一人のデュエル・アバターがいた。

 

明るい紫色のヘルメット、顔面は一つ目の様な形をしている。

そして純白のロングコートを着、そのロングコートのポケットを両手を

突っ込んでいるデュエル・アバター名は

ライラック・パニッシャー

 

明らかに、他の観客たちとは異様で異常な異形の様な、強者のオーラを身にまとい

静かに試合が始まるのを、眺めていた。

 

 

「ダークブルー・アサシン、あの人の子…

ブレイズ・パイロット、あの女狐いわく

特殊事例、数例しか出て無い、俺と同じ【アイングラッドの祝福】と呼ばれるものを受けた

選ばれたバーストリンカー…

そして、噂によれば二人とも因縁の仲が、そしてアキバのパーフェクトマッチ

同士が今ここでぶつかり合うか…

運命というやつか?なら、俺があの人たちの親友がいたギルドを

叩き潰すのも運命なのかな…兄さん?」

片方の肩を壁にあて寄り掛かりながら、そんな独り言をいうライラック

 

 

「…と言っても、俺の目的の為に…そんな物は些細な小事…

それがこの世界の破滅の運命だとしても…俺にとって本当に些細なことだ…

その目的の果てが自分の破滅が待っていても…だ」

 

そんなことを言いながら、エンパイア・ヘラクレイオス、最強の傭兵の一人

断末魔の暗器師ライラック・パニッシャーは一人で試合観戦をする。

 

 

幕間―2【集う者たち】

 

特別フィールド古代決闘場―コロシアム

 

特殊アビリティ・闘技場管理権限を持つものが

作ったサイトでの、特殊性の会員登録と対戦予約をすると

強制的にこのフィールドに置き換わる。

 

 

フィールドの特性は4つ

 

 

障害物がない 広いの二点と

 

観客席がレベルによって任意の待遇を選べられるのと

権限管理者が選んだ人間が、司会と実況ができる。

 

の三点。

 

試合開始前に時間があるの四点である

 

そしていま、この特殊フィールドコロシアムに

 

ブレイン・バーストの歴史上最大人数の観客が詰め寄った

 

パーフェクトマッチVSパーフェクトマッチの対戦が今始まろうとしていた。

 

 

「すごいなこの観客、見ろよグランデ!」

 

「フフフ…」

 

「記録…記録…」

 

「……」

 

レベル9専用超VIPの個人席で、四人の最強の称号を持ったものが集う

上から剣星ブルー・ナイト、道化師イエロー・レディオ、絶対防御グリーン・グランデ

女帝パープル・ソーン、全員がレベル9の六大レギオンの王たちであり

半分がここに結集したのである。

 

「…そうね、全員がそうじゃないだろうけど…このくらいのファンがいる

デュエル・アバターは、私が知るうる限りいないわね。

昔のライダーでさえも、此処までの人気は無かったはずよ?

グランデ、貴方のお勧めの子は?」

 

「アサシンは良い線は言っているが…俺の本命はパイロット…

ロータスのカラス共々本気で引き抜きたいと思っている…」

 

重い口で開いた、ソーンは、この試合を分析し

戦う寸前の二人をいま映像記録アイテムを開いて、撮影中の

完全に趣味に走っているグランデに聞く。

因みに王達やグランデの側近以外は、グランデの趣味は知っているが

新たな王ヘッドや、ほかのバーストリンカーがこれを見たら

え、まじ?と引くだろうというぐらい性格が変わるのだ。

このカメラ小僧ならぬカメラ王は…

 

 

「なぜ?あのプロミネンスのレインの所属で白髪の青の子は

一度、色被りの彼を破っているのよ?」

 

と聞くと…

グランデは一言で簡潔にこう言った。

 

「あれは、リトポン・ガーディアンと同じ存在と言えば、ブルーお前ならわかるな?」

それを聞いた時、ブルーの空気が少し変わりまた元に戻る。

 

 

「なーるほど、この世界に生まれた最初から、あの男と同じプレイヤースキルだけの

いや戦いだけ特化の化け物だと?…なるほどなるほど、言われてみれば

あいつの闘気ような物、あの野郎と近いな…ロータスめ

飛行アビリティと俺んとこのやつを引き抜き以外にもいいやつをスカウトするとは…

それにあれと同じ生き物なら58連勝という記録も頷ける

しかも、交渉可能な時点であの基地外剣士より、好物件か…

ロータス本当にいい好物件をゲットしたな」

そう頷きながら、かるーい感じで自己解釈をする。

 

 

「あのパイロットというアバター、何でもかの殺し屋ヴィジリアン・ランナーの子だそうですよ?」

 

とにやにやしながら沈黙をしていた、レディオがそう言った。

その時ブルーとソーンは、レディオの方を向く。

 

「ふーん、あの噂本当だったのね…」

 

「……そうか」

今度はチラッとカメラ王を見ながら口を重たくする、ブルー

ランナーとグランデの事を少なからず知っているようだ。

 

「だが解せんな…」

カメラ王ならぬ緑の王はそう呟く。

 

「何がだ、グランデ?」

 

「この観客数だ、幾らパイロットとアサシンの人気そして

あのザ・バーニングとタイガーたちの情報リークだと言っても、この人数はおかしい…」

 

「言われてみればそうだな、コネが多そうなラプターや虎の二人が流した噂で

俺たちは集まったが、幾ら何でもこの数は異常か…?」

 

「あの二人以上のコネがある奴らなら可能だ…例えば我ら王と呼ばれる階級の者たちなら

信憑性は更に増すだろうな…」

そして最後にそう付け加えた、グランデ

 

ブルーは何…?と言い、レディオは我関せず、言った本人のグランデは速く始まらないかな?と待っている、そしてソーンは、この噂をさらに拡大した張本人に心当たりがあるのか、

いや知っている、自分はザ・バーニング、オレンジ・ラプターや芸人集だ…

あのトリオチームの噂を聞いてきたのではなく、ある男の招待できている

そうこの試合を招待した人物ならこれが二人の噂の拡大散布が可能だ。

 

そう思いこの見世物の舞台を告知し、客寄せピエロの顔を何をたくらんでいる?と

いう顔しながら、【この黒対赤の紛争を引き起こした黒幕、黄の王イエロー・レディオ】を見る

 

 

『そのクロム・ディザスターのカード貴方が預かったら

どうかしら、大丈夫、この事は私とあなただけの秘密よ』

 

 

『ブラック・ロータスの復活で、先に狙われるレギオンは

緑か赤か貴方なら、サン解るでしょう?』

 

 

「(こうも、上手く舞台ができるとは…ラプターと、トライブの4人には

感謝をしないといけませんね)」

ある事を思い出しながら、この喜劇の前章をグランデとは違って楽しむレディオ、

事の発端はそう、2年前ライダーが生きていた時代

最後の狂気の渦の魔人を倒した時、七王全員が災渦の鎧がないのを確認した後

 

ある物に呼び止められた時だった。

 

 

その者の名は、【WHITE・COSMOS】純白の女王にして

七王随一の知を誇る王、そして唯一の蘇生スキルを持つ者

その王に、託されたカード、倒したはずの災渦の鎧の強化外装が封入されたカード

自分では荷が重いという理由で渡された代物。

 

『隠したくないなら構わないわ…次の皆が集まる七王会議あたりにでも、公表しても構わないわよ…?そうそう、レディオ君その七王会議、私は欠席と言っておいて

一応代役は立てるけど、また会いましょう』

と笑って手を振って去って行った。

自分もその当時は他の五人に隠し事をしているようで、心苦しさもあった

 

なんせ、クロム・ディザスターの最後の止めの役をしたのだ

自分が前衛、レッド・ライダーが中衛と後衛、そしてそのホワイト・コスモスが

全距離での三人がかり、かつブルー・ナイト、グリーン・グランデ、パープル・ソーン

ブラック・ロータスの四人が削りに削って、最終的には合流してきた4人も併せて

王七人全員が囲んで、後ろから自分がとどめを刺しようやく止まった、

しかもその布陣で10分以上は耐えるという偉業をやってのけたのだ。

 

もし手違いで、自分がディザスターになったらだめだと

次のレベル9昇格の案件後に公表して、しかる後処理しようと手はずを整えてた矢先

 

災渦の鎧を公表する事はなかった、否できなくなった…

 

 

コスモスが除く、全員レベル9に上がった会議で

 

突如血を血で洗う、バトルが勃発…友だと思っていたロータスが

自分の親友を手にかけ、全損させたのだ。

 

不意打ちにより必殺技しかも禁断の心意を使っての行為

 

その悪行と絶望、怒りが駆け巡り、ブルー、ソーンそして私の3人

グランデは最後まで、裏切り者のロータスとわれら三人を止めようと仲裁で第三軍

で動きロータスVS王三人VSグランデのバトルロワイヤルという悪夢が勃発。

 

『ロータスウウウウウウウウウウウ!!!』

バトンと打撃の嵐の連打攻撃をしていた私と

 

『よくもライダーおおおおおおおおおお!!』

怒り狂いながら、紫電をロータスに叩き込むソーン

 

『■■■■!!!!!!!』

 

そして声にならない声で叫びブルー、最強のエクスキャリバーと

同等の力を持つ北斗七星天枢の星の名を関した、神剣【THE・IMPULSE】

を使い暴力的な剣技でロータスに向かう

 

そのロータスは

 

『星光連流撃(スターバースト・ストリーム)!!

光環連旋撃(ジ・イクリプス)!!!』

 

 

『二人目もらった!!奪命撃(ヴォーパル・ストライク)!!!!』

 

 

それを、星のような八つの光を放ちながら両手の剣で、自分の近接技をいなし

その力を利用しながら次のソーンの攻撃を高速剣技にシフトかつ威力を底上げし

防ぎながら同時にブルーを迎撃、さらにいまだ二つの心意技の力が残ったパワーをすべて

最後の一撃に込め、ブルーを至近距離でヴォーパル・ストライクを叩き込む

 

その姿まさに剣舞を舞う女剣士、冷静な判断をできなくとも

バトルは完璧すぎる、鍛え抜かれた心意の練武による剣の舞のフイニッシュ

これが決まれば、ブルーもHP0になるダメージを負う

 

『…やったか?』

が…

 

『双方やめよ…踊らされているとなぜわからん…』

意味の分からないこと言っている

横から間に入った、ブルーの攻撃をかばう第三者グランデによって阻まれる。

 

その後さらにバトルは続行されるが

 

それもすべて肝心なところで、ロータスや自分たちの前にグランデが阻み

最後は、ロータスが逃亡という形で場は流れた。

 

その後ロータスは2年もの間、姿を隠し

邪魔をしたグランデの件は、心当たりがあるのかブルーがグランデの擁護につき

ブルーの説得で私は折れ、ソーンもしょうがなく折れ

水に流すことにした。

 

 

そして更に半年後、プロミネンス内部で次の赤の王を選定する、領土戦ならぬ

紛争が勃発する。

 

ほかのブルーとグランデは、静観するよう言われたが…

私と、ソーンはライダーの懐刀であり旧知であった、

【究極の一撃(アルティメット・ストライク)】の

異名を持ったオックスブラッド・キッドを、極秘裏支援していたが

 

無名の物に…赤の王になる最終決戦で、彼が誇る最強最大の強化外装の打ち合いで

敗北し

 

二代目・赤の王が生まれた…

 

認めない、こんなもの!!

私を友だと言ってくれた、あの男の後釜があんな訳の分からないやつなんぞに!

ソーンはプロミネンスに見切りをつけたのか

もう、プロミネンスにはかかわらない方針をとる。

 

そんな時である、埼玉からメールがくる

 

自分の子がレベル8に上がったという報告だ。

 

そしていつの間にか七天魔器の一つを手に入れ、相手をしてくれという

内容だった、それを了承し…相手をして、驚愕した。

 

我が子の強さに…そしてもう直ぐわれらと同じ領域に届きつつある。

そして天は我に味方をする、彼が東京に戻れるという幸運に

 

それと同時に、ある事を思い出す災渦の鎧の存在を

 

と、ここである 筋書きの名の計画を画策する

 

そして更に半年ロータスが復活し、その直後に我が子

【戦神】とも呼ぶべき強さを持った我が切り札は成熟した。

 

時はきた後は、舞台を整えるだけ…

と、そんな時にレギオン立ち上げのために傭兵の紹介の相談として

ソーンあたりにしようとした時に、自分としたことか間違えてあの事件から連絡がない

コスモスにメールを送る、どうせ無視されるだろうとおもい、再度ソーンにこの計画と

一緒に持ち込もうとした矢先

 

 

コスモスの名宛で、メールがすぐに帰ってきた。

 

紹介できる子がいると、しかも誰も言っていないはずの

【私の計画の一部を言い当てるような一文を載せて】

 

少々驚くが、ソーンより姿を見せないコスモスにこの計画を持ち掛ければ

ばれずに、悠々と計画を進行できると思った私は

 

ほかの王たちと内密で極秘裏にコスモスと会談し、紹介されたバーストリンカーを見て

驚愕する、かつてブルーとロータスの処の存在矛盾とディザスター討伐隊が

数十人と相手して生き残った凶剣星ガーディアンと、唯物じゃない風格を持った

パニッシャーを紹介された時は、コスモスをいぶしかったがもう後戻りはできない

 

コスモスも自分も危ない橋を渡っているのは同じ!

計画を成就すればどうともなる!

そう自分に言い聞かせ、このことには目をつぶり

 

彼らをガーディアンはわが子のレギオンの傭兵で雇い、パニッシャーはそれと同時に

プロミネンスにある調査を依頼した。

 

 

そして私は、サンと接触し…ネガ・ネビュラスを放っておけば

どうなるか解らない、確実にグランデより先に2代目を狙うと

戦力がない今がチャンスだ、5人のエレメンツが再結集したら

またネガ・ネビュラスは七大レギオンと同じ戦力が返り咲くと誘導し…

 

結果、

 

 

プロミネンスVSネガ・ネビュラスの抗争の図が完成した。

 

「(くくっくく計画は順調…何の問題もない!彼らが二人どちらが勝っても負けても

最後の結果は変わらん!?最後に笑うのはこの私だ!精々私の手の上で踊ってもらおう

主役が来る前座として!おどれ、そして開かれる舞台の宣伝の前座として…

私のアキハバラを荒らした、二人よ踊るがいい!)」

 

 

 

「「うおおおおおおおおおお!!」」

と叫ぶ観客席の中に異彩を放つ者たちがいた

 

 

客席最前列、彼らは民族衣装と仮面をつけた三人組

 

「おい、どうしてこうなった…スライサーお前か?」

 

「違いますよ、お前じゃないのか?」

 

「いやいや、俺は知り合いに流しただけだし、長やラプターでもここまですごくなるとわ」

征王男子学院の生徒がバーストリンカーになった者たち、事の発端が

偵察していた長こと藤堂冬牙が、あのブレイズ・パイロットVSダークブルー・アサシン戦を見たことから始まる。

 

彼の情けない通り越して、心配や不安を感じさせる負けプリを見た時

冬牙は、これは彼のトラウマに関係する事だと直感で理解した。

 

なぜなら彼の強さは、私立清美学院のラプターやダンサー、そして私でも

ガチンコでやって勝てなかったほど、まぁラプターは相性差が最悪なのだが

それでもレベル3・4のバーストリンカーがレベル7を倒す

ブレイズ・パイロットの強さと戦う姿勢を新たなライバル視と、敬意を持っていた。

 

が、あの試合はまるで悪夢を払う子供だったと、自分の目ではそう見えた…

 

そう心配した、冬牙は彼の友人らしいラプターのリアルで自分の幼馴染の

祝優子を呼びこの試合を見せた、結果は自分と同じ感想を述べ

ライバルとしてどうにかならないだろうか?と彼を救えないかと優子に

相談した、そう自分も彼には今ここで消えてほしくない。

なぜかわからないが彼には、他のバーストリンカーにはない魅力がある。

彼と同じレギオンの、鴉が皆の希望なら彼は皆のヒーロー的不思議な

存在だ。

 

 

 

過去に自分のデュエル・アバターのトラウマが原因で消えていった者は

数多く見てきた…だから、こんなところで消えてはならない。

鴉もそうだが、彼にも加速世界に重要な人物だ。

ヒーローとは憧れ、救い、目標といった夢が詰まった存在だ。

 

そんな存在を彼に重ねた者たちが、全員ではないだろうが

ここまでのバーストリンカーを集めたんだ、まぁまかせろと言って

優子が言った後数時間後に、来週までにこのマッチングをやるって噂をながせや!

オラァ!!って理不尽な命令をされた当初はビビったが、その後理由を聞いて

理解し快くはないが、了承しこの展開になる…

 

「まぁこれで、やつも答えを出せばいい…!

お前ら全員隠れろ!?」

観客席を眺めながら、あるものに目を映った瞬間

隠れろと指示を出す、トラそれに従い二人も隠れる

 

 

「どうしたんですか!?長!」

 

「少し顔あげて、ちょい上の三時方向見てみろ…」

そう言われひょっこりと、顔あげる先住民族コンビ

示された、方角をみると、目をぎょっとする二人とも

スライサーの相方は、ブフと吹き出す。

 

その光景は、ある足を組んでデュエル・アバターが普通に観戦をしている

だけのはずだが…満員御礼のコロシアムステージが

そのデュエル・アバターの中心にして、ぽっかり空いた異様な光景だ。

その中心の存在を、皆が恐怖して避けているのだ。

 

そしてその三人は、その原因を知っている。

 

「「「喋る災禍の鎧が何故此処にいる!!」」」

 

三人一斉にツッコむ、くすくす笑いながら足を組んでかなりリラックスして

観戦を待つ者、2代目・クロム・ディザスターをタイマンで一度キルし。

更に、最強の剣士2人係でも仕止めることができなかった。

悪行の武勇伝は、山のようにある…最強最悪のバーストリンカーのダークサイド代表

凶剣星リトポン・ガーディアンが、たった一人で見てる

白い色なので、中心がぽっかり空いてるためかなり目立つ。

 

 

「あいつもファンなのか?…」

 

困惑する冬牙…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ…まさかあの龍が奴さんと再戦か…」

 

そう言いながら、上の階で彼もたった一人で見物するバーストリンカー

ヴィジリアン・ランナー、この試合を少々複雑な心境で見つつ

彼もラプターや部族の噂によって、観戦登録をしてきたリンカーの一人

 

そしてトラウマの原因を知っている人間でありパイロットの親である。

 

 

「あいつも意味わからんアビリティを解除優先にしろって言ってるのに…

まぁいいか…今の俺には見てるだけしかできないんだ…ん?」

彼の心配できたが、見てるしかないなとぶつぶつ独り言を言ってるとき

後ろからちょんちょんとつつかれ、なんだと振り向くと…

ランは驚愕する

 

 

赤い袴と白い色の巫女の様なデュエル・アバター

 

「お前はデンデン!!?」

 

「なのです!!」

一瞬だった、巫女デュエル・アバターの腰からの流れるような力の分散から

くりだれた、ICBM直伝正拳突きが、ランのどてっ腹に見事クリーンヒットし、吹き飛んだラン…

 

 

「あれれ?おかしいのです、懐かしい後姿いると思って声をかけようとしたら…

嫌がらせ系の必殺技か、黄色系の幻術を食らって、ありもしないことを口走る

ランさんがいたので、まぁとりあえず排除したのに、この幻術きえないのですぅ~

あ、もしかして本物さんでした?んじゃもう一発いっときます?」

 

と取ってつけたような、棒読みな説明をする打撃巫女…おかしい、彼女は遠距離赤なのに…

いや内の子も接近戦の鬼だが、最近の赤はガンカタみたいな接近戦しながら銃を撃つのが流行ってるのか?

 

痛む腹を押さえながら、立ち上がり…目の前の小柄な巫女装束の少女型

デュエル・アバターを見て…

 

 

「や、やめろ!うげー、容赦ないな…アーダー・メイデン、いや久しぶりだなメイヤン」

と彼女に挨拶をする。

 

彼女の名は、アーダー・メイデン

別名劫火の巫女と呼ばれる、七大レギオンと呼ばれた旧・ネガ・ネビュラスの

五人いる幹部勢【五大元素(エレメンツ)】火の元素の称号を持つ

 

そして旧・ネガ・ネビュラスでは最年少の少女

 

「お久しぶりなのです、ランさん…帝城戦では生き残れたとは聞いてましたけど

どうしてここに?」

帝城の言葉がでたが、すぐに違う話題になる。

 

 

「あの赤いの俺の子なんだは、リアルとこっちでもいろいろ

トラブっているのを知ってたから心配してな」

 

「ランさんが子を作ったのですか!?しかもあの色被りさんの?」

 

「そうそう、まぁメイヤン見たく遠距離戦主体じゃなく

超ド級の接近戦のバーストリンカーだけどな」

 

と自分の子を紹介するラン

 

「あ!ロー姉の時の試合を見てましたので、実力は知っているのです!

ロー姉の柔法をおそらく初見で突破できるなんて、かなりの強さですよね?

初めてお幾つでしょうか?」

 

「半年もたってねーぞあいつ。戦闘とか勝負事になると頭の回転とか速くなるからな」

 

「ほへー将来が楽しみなのですねー。…あのーランさんって…」

と急にもじもじして何かを言おうとする、メイデン

 

「戻らねーぞ、俺は…戻る資格なんてないのさ…俺みたいな糞みたいな負け犬」

 

「何でですか!?私やグラフさん見たく

無限EKされてるなら兎も角…ランさんは…」

 

 

「ああ俺は無限EKはされなかったさ、その代わりその生還は惚れていた相棒を

犠牲の上にな。しかも俺はな…ネガ・ネビュラスのたった一つの掟を守れなかった…

くず野郎の卑怯ものなのさ…俺は一匹狼がお似合いだ

そして俺がいけないのは二つの理由がある

一つ目はイップス症候群って知ってるか?簡単に言えばトラウマで筋肉が一時的麻痺する

精神的疾患だ、俺はそれをリアルとここで両方かかった、もともと俺にとってのイップスは

ここに来るトラウマの一つだったが、帝城戦後にこっちでも似たような症状がでてな

碌にバトルができなくなったんだ…

そしてもう一つ、戻るなら最初の奴はあの鬼…いや…悪魔、あ、間違えた

あの暴力鉄腕…でもなくロータスの姐さんの右腕だったあいつだから…

うん?どうしたメイヤン?」

あのときの帝城戦、覚えてる範囲のことをメイデンに話をし

誰にも言わなかったリアルのトラウマの一つと今の現状を話し

なぜか7割自分つけた悪口めいたあだ名を言ってるとき

メイデンが震えながら後ろを指でさす。

 

え、なに?とランは思いながら、後ろを振り向くと

車いすに乗った、ピンク色の服を着て大きな帽子をかぶった

空色の長い髪をしたデュエル・アバターを見て戦慄する。

 

「どうも久しぶりね、メイメイに…それとお・お・か・み・く・ん♪」

 

「あ、あの~レイカー先輩…どこら辺から聞いてたんすか?」

 

「狼君が、メイメイにいいパンチをもらってたあたりからよ」

それを聞いた瞬間、やばい殺される、観客でなにをしても大丈夫なシステムだが

かれのバーストリンカー人生の感がさけぶ、逃げないと殺される、いや物理的に消されると、

そう思い盾として、メイデンを使おうとしてもう一度振り向くと

すでに遠くに走って逃げていたのを見て、あ!ずるいぞと思ったと同時に

こっちも全速力でメイデンと同じ方角に走り、すぐに追いつく。

 

 

「な、なんで!こっちに走ってくるのですか!?ランさん!レイ姉に鉄拳制裁のおとり役をしないと!私が窒息死するまで、玩具にされるじゃないですか!」

今のレイカーと呼ばれたデュエル・アバターに何かトラウマでもあるのか

彼女が絶対言わないことを口走るほど混乱してながら、全力疾走している

メイデン

 

「う、うるせー!苦手意識を持っているのはお前だけじゃないんだぞ!

事あるごとに、グラフの旦那と一緒に実験的に新種エネミーの上に落としやがって!

俺のストームバーナーが無かったら何度EKされかけたか…

しかも新しい技を覚えたかったらって俺を実験台にするのはよしてくれ!!」

 

と半泣きになりながら、叫ぶラン

 

 

「そ、それってカレン姉や!レイ姉にセクハラまがいな発言が大半だったじゃないですか!完全にランさんの自業自得なのです!!」

 

彼女たちがおそれている人物の名は

 

デュエル・アバター名

 

スカイ・レイカー

 

五大元素風のエレメンツの一人にして

旧・ネガ・ネビュラスのサブマスター

 

あのブラック・ロータスの右腕にして、打撃戦ではランの上を行き。

 

加速世界、表のサイドある種リトポン・ガーディアン以上に武勇伝を作った人だ

 

そしてこの二人の天敵である。

 

「先輩は!?はぁ!?ぎゃああああああああああ!?」

 

スカイ・レイカーが追いかけてないかと、顔だけ振り向いたとき

すぐそこに車いすを爆走していた、レイカーを見てしまった瞬間、引き飛ばされ

 

前で走っていたメイデンを捕まえてタッチダウンし、引き飛ばしたランをもう一度引き

そのさいどぴゃああああああああ!という断末魔が、対戦が始まる前に響く。

なんだなんだと様子を伺う観客のリンカーは、騒ぎの中心がレイカーだとみると

ああ、あの人と関わっちゃだめだと思い見なかった事にした。

 

そして落下したランを逃がさないように、車いすで引いた状態で止める。

捕まったメイデンはお人形さんのようつかまれ身動きできない状態である。

 

 

「あらあら、二人とも2年ぐらいの再開なのに恥ずかしがちゃって、かわいいはね…」

 

と言いながらメイデンを窒息寸前まですりすりしながら、その反動で下に敷かれた

ランがタイヤにギリギリと動き、圧迫死寸前になる。

 

「「く、苦しい…!」」

 

二人の心は悲しい方向で一つになった瞬間である。

メイデンは先ほど言った通り旧・ネガ・ネビュラス、そして今の新・ネガ・ネビュラス

でも最年少現在3年生である、そのためメンバーからは可愛がられている

のだが、その中でもレイカーは溺愛するほど可愛がられている。

そういつも窒息死するほどの可愛がりとあるせいで、メイデンはレイカーに

苦手意識を持っていた。

 

そしてランは入団当初、バリバリダークサイドに突っ走ていたため…

レイカーの感にさわり…メイデンとは違う可愛がられた物理的に

それとランの性格上、下ネタみたいな発言orセクハラ発言でツッコミという名の

可愛がり(物理)でロータスと同じく、レイカーには頭が上がらず。

そして、彼女のいたずら心で、グラフともどもかなりの被害をこうむった為

ランも彼女には天敵級苦手意識を持っている。

 

 

「「おひさしぶり(なのです)」」

と何故かレイカーの前で、正座する狼人型と巫女型のデュエル・アバター

なんとまぁシュールな、光景である。

 

 

「改めて久しぶり二人とも、やっぱり抗争が気になって見に来たの?

あ、狼君は今から戦うあの武闘家君の親だったわね?」

 

「はい、そうっす、プレイヤースキルは多分かなり高いんですよ…」

 

「知ってるわ。彼のデビュー戦で当たった子は、私の子なのよ♪」

 

「はぁ!?あの骸骨フルメタルパンクロッカーライダーのあいつが!?

先輩のこっすか!?」

 

アッシュ・ローラーのことを思い出すラン

 

レイカーは笑って、自分の子を説明しようと

 

「ふふ、あの子はちょっと特殊な子なのよ…

リアルはたぶんあなた好みじゃないのかしら…狼君?

と言っても、特殊性はあなたの子に負けるけど…あの子の

デュエル・アバターあれは何?アッシュから聞いたわよ。

システムに連動した自爆機能が付いたアビリティって?

しかもあのハートと同じブレイズの色って?」

 

「あー、俺もようわからんのですわ…こんな特殊性…【例の祝福】持ちだと

思うんですけど自爆について意味わからないんですよ…

色がかぶってたのは、俺後々知ったレベルなんで」

 

レイカーの発言に?な発言を聞きそれを流し、レイカーの質問に答えるラン

 

「あ、私は心配してたのと、このアキバのパーフェクトマッチが

バトルするって、バーニングの人に聞いたんで!

見に来ました!パイロットさんの戦い方かっこよくてすきなのです!」

 

とここに来た経緯をこたえるメイデン

 

「私もよ。アッシュ…ああ、私のこの名前ね、アッシュが一撃も入れれずにまけて

ロータスの鴉さんと一緒に格闘技の見本にしてると聞いたから来たの、アッシュと一緒にね、彼の試合は始めてよ。ちなみに、アッシュは鴉さんを見かけたから

そっちに行かせたわ」

 

その言葉に反応するランは、重い口を開け

 

「たぶん、この試合泥沼になるか…下手したらすぐに終わるかも…」

 

「あら、どうして?」

 

「それは、サンのガキ、ダークブルー・アサシンだっけか?

あいつはな、パイロットと俺と縁があるんだわ、しかもリアルでな…」

 

「もしかして武闘家くんの心の傷にかかわること?」

 

「YESと言っておきましょう」

 

そのランの言葉に、いまだメイデンをつかまえた状態で考え込む

 

「もし彼が、アサシンに負けたら…明日の領土戦に影響を与えるわね…」

 

「ええ、間違いなくネガビュは不利ですが…保険はかけましたんで…

たぶん領土戦の結果は分からなくなるかと…」

 

「え、何をしたんですかランさん?」

ランの言葉に?状態で首をかしげるメイデン

それを見たランは不敵に笑い…。

 

 

「領土戦の勝利のカギは…鴉にあり!と言っておきましょう」

その自信的な発言にレイカーは思うところがあるのか

 

「まさかラン…あれをロータスの子に?」

 

 

 

 

そして、近くでマカライト・フェアリーと一緒に試合を見守るアクア・カレント

 

さらに観客席の中で黒いマントを体全体に包み後ろに二つの双剣を携えた、

黒色の剣士や

 

最前列で試合を見守る新・ネガ・ネビュラス勢プラスとアッシュ

 

そして、違う席で陣取ったプロミネンスその中央にどこから持ってきたのか

望遠鏡をのぞくレインと、欠伸をかくジェネラル・サラマンダーと

映像記録をする、ルーク達一向

 

 

そしてその後方でオックスブラッド・キッドが一人たたずみ

 

一同の思惑や、思い信念が交錯する中

 

試合開始のゴングが響いた…

 




ようやくダークVSパイ戦をするといったな…あれはうそだ!(二回目

あ、すいません!まじすいません!
どうしても書かないといけないかったのと、新刊のせいで大幅に描くことが増えたので
幕間として話にしました。

ちなみに増えたものは見ての通り、新刊の黒幕ですええ。

真の黒幕、100パーホワイト・コスモスことホッコス姉さんです。
ここのホッコスさんは、原作より怖いですよ…

なぜならロータスをたきつけてライダーをつぶしポケモンのごとくゲットだぜ!にし
その前に、ロータスが再帰したら動くだろうなーとハンターハンターの十二支んの
パリストンよろしく、二人を信じて策を練って
クロムディザスター編から縦層レースまでが彼女の策略ですねw


まぁいまだディザスターは生まれていませんが、傭兵二人は彼女の生きがっかたので
もう監視されている状態w
ええ、あの人怖い、いまだ原作では姿は見せませんがw

ちなみにレディオは黒幕()というのがわかりましたねw


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