呀 暗黒騎士異聞(魔法少女まどか☆マギカ×呀 暗黒騎士鎧伝)   作:navaho

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今回、久々にあのそっくりさんが登場。

チョイ役のつもりが大きく出世したモノです。

前回に続いて、さやかがメインを張ります。




第弐拾漆話「 回 転 (陸)」

志筑仁美は足早に目立たないようにタクシーを捕まえて、そのまま自宅から離れていった。

 

(・・・・・・遭遇することが無くて良かった。もしも・・・遭遇して居たら・・・)

 

美樹さやかが自分の元へ向かっていることに内心焦ったが、やって来る前に逃げられたことに胸をなでおろす。

 

彼女が動き、さらにはインキュベーターが自分を排除しようとしている為、あまり多くの時間は掛けられない。

 

短期間で結果を出さなくてはならなかった。

 

”目的地”に向かい、そこで計画を練らなければならなかった。

 

「すまないね~~。キュウベえ達は君の事を煩わしく思っているから、排除しようと美樹さやからを仕向けてきたようだね」

 

タクシーの運転手は聞き覚えのある声だった。

 

そう自分に”願い”を”奇跡”を叶える方法を教えてくれたあの白い少年 カヲルだった。

 

バックミラーを寄せて特徴的な赤い目が笑う。

 

「カヲルさん。どうして・・・」

 

「仁美ちゃんに手を貸したかったんだ。大丈夫だよ、このタクシーは魔法少女には感知されないし、ましてやキュウベえにもね・・・」

 

貴方も同じ”インキュベーター”だと言葉を返したかったが、彼はそれを嫌っているのでここで機嫌をそぐわけには行かないので仁美は刺激をしないように抱いていた疑問を投げかけた。

 

「貴方には助けられてばかりですわ。わたくしには覚悟はありますが、今のままでは覚悟はあっても襲い掛かってくる理不尽を払うことができません」

 

なにか自分に”力”があればと願うが、他の魔法少女らと違い直ぐに”契約”ができない自分では”因果”を集めながら逃げ回るしかないのが現状であった。

 

ここで聞かねばならなかった。

 

何故、キュウベえは自分を排除しようとしているのに”カヲル”は助けてくれるのかを?

 

「貴方は私の味方であることは分かります。ですが、どうしてわたくしを助けてくれるのですか?何か目的があるからですか?」

 

仁美の質問にカヲルはいつものようにアルカイックスマイルを浮かべる。

 

「君は本当に賢いよ、魔法少女になれる子のほとんどが都合の良いことだけしかみえなくて考えるということをしないんだ。強いて言えば、君がとても魅力的だからというのはダメかな?」

 

「うふふふ。本当にカヲルさんは・・・ですが・・・わたくしは・・・」

 

「良いよ、気に病むことはないさ。僕は僕がやりたいようにしているだけだから・・・君が僕の好意を受け取らなくても、君自身が幸せになってくれれば、それで良いのさ」

 

カヲルの言葉に仁美は、少しだけ気をよくしたのか微笑んでいた。

 

「君のその左目の件もだけど・・・戦うことを考えるとこの見滝原には仁美ちゃんの幸せをぶち壊しかねない存在が多数いるから、それらを相手にするのはあまりにも大変だよ」

 

美樹さやからを始め、佐倉杏子とその伯父である風雲騎士が存在する。

 

暗黒騎士もまた見滝原の闇に潜んでいるのだ。

 

カヲルは”使徒ホラー 二ドル”について知っているらしく、仁美がその協力を取り付けていることにそれなりの戦力を得たと考えているが、それだけでは足りないかもしれない。

 

”使徒ホラー 二ドル”は味方と言うよりも面白がって近寄って来ただけであり、面白そうだから”力”を貸しているだけで、いつ気まぐれで離れるか分からない。

 

故に少しドライではあるが、ある程度の協力を依頼できる”一団”のことをカヲルは提案する。

 

「その話しぶりですと・・・カヲルさんは多数の邪魔を相手にする”戦力”に心当たりがあるのですね」

 

「そうだよ・・・アスナロ市で最近動き出している”一団”だよ。僕が把握している情報だと、彼らは魔法少女の一団を一蹴したらしい」

 

”魔法少女”ではない”普通の人間”であることを強調する。

 

「そ、それは?本当ですか!?!ならば・・・それ相応の報酬を用意しなければなりませんわね」

 

仁美は直ぐにその”一団”に会うことを了承する。

 

タクシーはそのまま高速へ入り、アスナロ市へと向かっていくのだった・・・

 

「仁美ちゃん。疲れたよね、少しだけ眠ると良いよ。朝には着く予定だから・・・」

 

「毛布も用意しておいたから、それを使うと良いよ」

 

カヲルの気遣いに内心”上条恭介”も自分をみっと見てくれたらと不満を漏らすが、それが彼たる所以だと思いつつ瞼を閉じた。

 

『おまぁえはぁ、インキュベーターだぁね。久しぶりに見たぁよ』

 

自身が最も嫌う”インキュベーター”という言葉をワザと言う魔針ホラー 二ドルにカヲルはムッとするが、適当に話を合わせることにした。

 

「そうだね。僕はあの間抜けなぬいぐるみじゃないよ」

 

あの姿にも成れないことはないのだが、正直好きではなくこの”カヲル”という少年の姿こそが自分の真実の姿であると考えていた。

 

『面白いなぁ~。もっと面白いモノをぉ見せてくれたらぁ、嬉しいなぁ』

 

意識のない仁美の左目から覗く”女道化師”に得体のしれないモノを感じつつカヲルは運転を行うのだが、道路の脇に一瞬ではあるが見知った少女が佇んでいるのを見た・・・・・・

 

(ん?アレは・・・鹿目まどか・・・)

 

この時間軸にやってきた”暁美ほむら”により多くの”因果”が集約する警戒すべき少女が何故と思ったが、その姿は直ぐに消えてしまう。

 

『どぉしたぁ?何か変なモノでもみたのかぁい』

 

お前も変なモノだろうと思わなくもなかったが、それを口に出す程カヲルは軽率ではなかった。

 

「なんでもないよ・・・(気のせいか・・・まさか、僕自身は少し気疲れしているなんてね)」

 

自身の感情的な部分に呆れつつも、喜びを感じながらアスナロ市へと車両を動かすのだった・・・・・・

 

カヲルは気が付かなかった。

 

見間違いと思っていた”鹿目まどか”が認識できないはずのタクシーを金色の瞳で見ていたことに・・・

 

そして、それを”魔針ホラー 二ドル”は彼女のその特異な”存在”と”気配”を察していた、

 

”魔針ホラー二ドル”は、愉快そうに眼を細めて笑う。

 

『・・・面白ことになってきたぁよ。あんな存在をみたぁのは、メシア以来だぁよ』

 

 

 

 

 

 

 

アスナロ市のとある場所に行くとこう尋ねられる・・・

 

”♡貴方の陰我を発散させます♡”

 

それは繁華街にあるとある”bar”にいる年若い店主が”陰我”を晴らしてくれるという・・・

 

”陰我は人の邪心。それを抱え込んだら、身体に悪いし、今後の人生にも悪影響を及ぼすんだよ”

 

”だから、望みを言ってごらん。君の抱えている陰我を・・・”

 

”誰を・・・堕としたいのか教えてほしいな”

 

”ぶっちゃけなよ。誰が憎いんだい?誰の死を望んでいるんだい?”

 

彼は魔戒の力を利用し闇社会で暗躍する”一団”の長である・・・・・・

 

アスナロ市にあるbar ”Heart-to- Heart ”

 

今宵も”陰我”を抱えたお客様をお待ちしております♡

 

 

 

 

 

 

 

さやかとソラは、志筑仁美の自宅である豪邸の前に来ていた。

 

時間も時間なのか灯りはついておらず、庭も含めて豪邸全体が不気味な静けさに包まれていた。

 

「もう寝たのかな?仁美・・・」

 

普段ならば非常識な時間なので明日に出直すべきではあるのだが、今回ばかりはそうも言っていられなかった。

 

「・・・変ですね。人の気配がまるで感じられません・・・」

 

「ソラ?それって、どういうこと?」

 

「はい・・・本来ならば居るべき”人”。生きている存在を全く感じられないんです」

 

「じゃあ、すぐに行かないと!!もしかしたら!!!」

 

魔法少女に変身し、さやかはその脚力で高い塀を乗り越えた。ソラもさやかに続く。

 

(さやか・・・やはり貴女は・・・)

 

志筑仁美が”犯人”であっても、憎悪を燃やす相手だったとしても、さやかは全力で彼女を助ける意思であった。

 

ソラは、さやかが”友人やその周りの人々”を大切にしていることを改めて認識した。

 

だが、その想いが”友人”に届いているであろうか?

 

(志筑仁美・・・貴女を今も心配している人が居るのですよ。今ならまだ引き返せます)

 

既に幾人もの”命”を自身の願いの為に”犠牲”を強いた彼女が引き返したとしても、その後の人生は苦難を伴うであろう。

 

それでも支えてくれる人が居れば・・・

 

その苦難も歩むことはできるのではないだろうか・・・

 

叶うことならば”さやか”の望むように志筑仁美が過ちを認めてくれればとソラは思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

建物に入ったさやか達は暗い廊下を歩いていた。

 

「相変わらず仁美の家は広いわね・・・仁美の部屋はこの奥だったわ」

 

「流石は見滝原の名士志筑ですか・・・これほどの家柄であれば、彼女自身も感じるプレッシャーも相当なモノですね」

 

さやかもソラの言葉に同意する。

 

様々な習い事をこなしていてるが、遊べなくなった時に寂しそうな表情をしているのを思い出したのだ。

 

「色々大変だなって思っていたけど、口には出さなかったんだよね。仁美は・・・」

 

結局自分には関係ないと何処かで思っていたのかもしれない。

 

一般の庶民と名士のである志築とでは、住んでいる世界が違うとも・・・・・・

 

上条恭介の事もだが、自分は志筑仁美のこともしっかりと見ていなかったもかもしれない・・・

 

「でも今は直接会って話をしないと。全てはそこからよ」

 

さやか達は仁美の部屋へ行き、一応のマナーとしてノックをしてから入るが・・・

 

部屋はもぬけの殻であり、彼女の痕跡はどこにも見当たらなかった・・・・・・

 

「仁美っ!!居るんなら返事をして!!!アタシは、仁美ともう一度話し合いたいんだ!!!」

 

隠れているかもしれない仁美に自身の想いを叫ぶさやかにソラは、彼女の想いが届くことを願った。

 

さやかもまた同じだった・・・

 

(これ以上、もうアタシは失いたくない・・・恭介のように仁美を”陰我”と”呪い”になんかに堕とさせたくない)

 

さやかもまた同じだった・・・だが・・・・・・彼女の想いを嘲笑うかのように・・・・・・

 

部屋にあるクローゼットが内側から開きだし、黒い影が一瞬にしてさやかの前に飛び掛かってきた。

 

メイド服を着た女性が勢いよくさやかに向かっていように発達した爪を振りかぶってきたのだ。

 

「さやかっ!!!」

 

ソラが”薙刀”を出現させて、振るわれた爪を防ぐ。

 

爪は金属を思わせる鋭い音と共に弾かれる。

 

目は夜行性の動物を思わせるかのように白く輝き、獣を思わせる唸り声をあげていた。

 

「この人は・・・」

 

目の前の唸り声をあげている人物にさやかは覚えがあった。

 

そうだ、以前にまどかと仁美と一緒に遊びに来た時に紅茶を淹れてくれた人だった。

 

唸り声をあげて、襲ってくる彼女に対しさやかは戸惑うのだが・・・

 

「さやかっ!?!ここで倒れてはいけません!!ここで確かめることがあるのでしょう!!!」

 

この場で迷いがあろうものならば、志筑仁美に会うことは叶わなくなる。

 

「ソラっ・・・そうだった、でも!!ごめんなさい!!!」

 

さやかはメイドを押しのける様にサーベルを振るう。

 

魔法少女の攻撃は一般人にとっては致命傷を与えかねないほど強力なモノであるが為に壁に叩きつけられたメイドは動かなくなってしまった。

 

一瞬ではあるが耳元から光る何かが落ちるのをソラは見たが、それは煙のように消えてしまった。

 

(・・・・・・何かが操っていた?まさか・・・志筑仁美は・・・)

 

最悪なケースが脳裏に浮かぶが、それを確かめるす術はない・・・

 

「ソラ・・・この人って操られていたんだよね。それも変な感じになって・・・」

 

さやかは傷つけてしまったメイドの女性を”治癒魔法”で癒し、仁美のベッドから掛け布団を拝借してそれを掛ける。

 

彼女もまた”最悪なケース”を想定していたのだ。志筑仁美は・・・・・

 

「まさか・・・恭介だけじゃなくて、仁美まで・・・ホラーに・・・」

 

もしも彼女が”陰我”に堕ちたのならば、もう救うことなどできないではないか・・・

 

絶望しかけるさやかに対し、ソラは

 

「まだです、さやか。ここにホラーを思わせる邪気は感じられません。魔女の気配だってないんです。だから、彼女はホラーに憑依されていません。ですが、操られ、利用されているだけかもしれません」

 

呆然とするさやかに喝を入れるかのように

 

「ですから、しっかりしてください!!!さやか!!!志筑仁美を、友達を助けるんですよね!!!だったら、最期まで諦めてはいけません!!!」

 

物静かなソラが声を荒げて自分を振るい立たせようとするさまにさやかは、

 

「そうだよね。ありがとう、ソラ。さやかちゃんは、こんなことで落ち込んでなんかいられないよね!!」

 

改めてこのしっかりとした妹分が居てくれて良かったとさやかは思うのだった。

 

そして、この妹分を送り出してくれた今は居ない”姉”にも感謝をしていた・・・・・・

 

「・・・さやか。私達の所に集まってきているようですね・・・」

 

先ほどの戦闘で屋敷に居た”メイドや使用人”達が一斉に動き出したようだった・・・・・・

 

「あんまり気持ちは乗らないけど、仁美に会って文句を言うまでは倒れるわけには行かないね」

 

さやかとソラはドアを突き破ってきた二人のメイドをそれぞれの武器で払い、そのまま窓を突き破り庭へと躍り出るのだった。

 

庭には異様に爪を発達させ、獣のように唸り声をあげるメイドや使用人たちが待ち構えており、降りたった二人を取り囲んでいた。

 

互いに背中を合わせて、それらを迎え撃つべく二人は互いの武器を構える。

 

「少々手荒になってしまいましたね。さやか」

 

この屋敷の状況を見る限り志筑仁美が何かしらの行動を起こし、ホラーまでもが関わった可能性が高い。

 

「そうだね。何だか、魔法少女じゃないよね。この展開は・・・」

 

魔法少女はもっとふわふわとしていて、ほのぼのとした穏やかな展開があるべきなのに、さやかが体験した魔法少女の実態は”ダークファンタジー”とも言うべきハードな展開であった。

 

獣のような唸り声をあげて飛びかかって来るメイド達をなるだけ傷つけないようにさやかは、ブレードの刃を落とし、切れないように変化させる。

 

同じくソラは薙刀から武器を長い棒に変えて、メイドらの足をすくい柄でその腹に打ち込む。

 

二人の少女は地を蹴って迫りくるメイドと使用人達を相手に奮闘するのだった・・・・・・

 

すべてのメイド、使用人たちを制した後、傷ついた身体を”治癒魔法”で癒した後に屋敷の中を調べ、地下室に放置されていた”志筑仁美の両親”の変わり果てた姿を見たのだった・・・・・・

 

「・・・仁美・・・どうしてこんなことを・・・・・・」

 

信じていた誰かに裏切られたかのような形相の二人の死に顔にさやかは悲痛な表情を浮かべる。

 

ソラは、地下室の壁に掛けられている奇妙なオブジェに視線を向けた・・・

 

それは幾つもの”針”を使って作られた奇妙なものであった・・・・・・

 

見た目もそうだが、この世のものとは思えない異様な雰囲気を漂わせている。

 

回収して”魔戒騎士”にみせようかとも考えたが、得体のしれないモノに迂闊に触るべきではないと判断し、そのままにしておくのだった・・・・・・

 

後で知ることになるのだが、そのオブジェは志筑家が外国に旅行に行ったときに古美術店で購入したモノだったという・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

早朝 アスナロ市

 

繁華街の奥に存在するそのBARの前に二人の少女と少年が立った。

 

「そこのお二人さん。営業は今日の夜8時からだよ」

 

背後より派手な服装をした女性 香蘭が少しだけ眠そうな表情を浮かべながら話しかけるが・・・

 

左目に眼帯をした少女 志筑仁美を見たとたんに表情を変えた。

 

「ちょっち・・・ここは、”陰我”を抱えた人を専門にしていて、”陰我”に堕ちた人は基本、お断りなんだけどね~~」

 

「香蘭。そう言わずにさ・・・尋ねに来たんだから、それなりに訳ありさ、話は聞くだけ聞こうよ」

 

入り口から一人の青年が顔を出す。

 

人当たりに良さそうな笑みを浮かべて、明良 二樹は声を掛けるのだった・・・・・・

 

「カヲルさん・・・この人が・・・」

 

「そうだよ、魔法少女 真須美 巴の友人にして遊び相手。魔法少女すら撃退できる”力”をもった唯一の人間さ。それこそホラーだってね」

 

明良 二樹は二人が単なる人間ではなく、何か大きなことを行おうとしていることを察していた。

 

(僕の事を知ったのは、多分インキュベーターから聞いたんだろうね。香蘭、警戒するにも、もう少し相手を見てからだよ・・・さっき”紅蜥蜴”も戻ってきたから大丈夫。魔戒法師も安心する”魔戒騎士”が居るから安心しなよ)

 

背後に視線を向けると”ドレッドヘアー”の大柄の筋骨隆々の大男がBARの奥に座っていた。

 

背中に巨大な斧を二本背負っている・・・・・・

 

”紅蜥蜴”と呼ばれる男は、志筑仁美の左目に何か思うことがあるのか視線を険しくする。

 

志筑仁美も”紅蜥蜴”の視線に居心地の悪さを感じるが、明良 二樹が手で制す。

 

「ここに来たからには、僕達が何をしているのかぐらいは分かるよね。早速だけど、ビジネスの話と行こうじゃないか」

 

BARの奥に座る”紅蜥蜴”の隣りにいつの間にか機械仕掛けの骸骨人形が立つ。

 

”魔号機人 凱”である・・・・・

 

香蘭も自身の一団の”最高戦力”が二つも揃ったことに安心し、ほんの少しだけ警戒を解くのであった・・・

 

「そうですわね。わたくしも早速お話を始めたいと思います」

 

笑みを浮かべて志筑仁美は、明良 二樹に応えるのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

さやかは、仁美を助けたいと願うも仁美は彼女の想いを嘲笑うかのように見滝原市に災いをアスナロ市から呼び寄せようとしています。

人型インキュベーターのカヲルは、仁美を色々とサポートしていますが、彼自身にも目的があって彼女に近づいています。

久々に登場 明良 二樹さん。今回もゲスト出演ですが、色々と仲間が増えてそれなりの所帯になっています。

以前から細々と活動はしていましたが、バグギの戦いの後に本格的に纏まった活動を行うようになりました。

アスナロ市を中心に”魔号機人”等の魔導具をつかったり、さらには、掟に背いて脱走した”魔戒騎士”、欲望に忠実な魔戒法師などの力を”闇社会”で振るっています。

一応はホラーも狩っているので、番犬所もとりあえずは様子見です。

掟に背いて脱走した魔戒騎士こと”紅蜥蜴”。暗黒騎士まで堕ちてはいません。

他にもメンバーが居ますが、魔法少女も含まれています。





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