呀 暗黒騎士異聞(魔法少女まどか☆マギカ×呀 暗黒騎士鎧伝)   作:navaho

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まさかのあの人もゲスト出演!?

ネットではバラゴが出てくるSSはほとんどないんですが、この人が主人公で出てくるSSはおそらくないと思います(汗)

戦闘パートと言いながら、ほとんどがプレイアデス側で起こった出来事のパートになっています。








呀 暗黒騎士異聞 アスナロ市編 伍

アスナロ市のビル群をの狭間を駆け抜ける一人の少女が居た。

 

彼女の名は”佳乃 ゆい”。つい最近になって”魔法少女”となった少女であった。

 

「待ってて!!カオル!!!直ぐに助けに行くから!!!」

 

かつて彼女は”牧 カオル”に助けられた少女だった・・・

 

自分の不注意で”牧 カオル”彼女の足を折ってしまい、彼女の”選手生命”を奪ってしまった・・・

 

”牧 カオル”は許してくれたが、周りはそうではなかった・・・有能な彼女の”可能性”を潰してしまった行為を許さなかった・・・常に責められ、それがエスカレートし、生きる事が辛いと思えるほどのいじめに発展した。

 

自殺を実行したがそれでも死にきれなかった自分を”牧 カオル”は救ってくれたのだった・・・

 

 

 

 

”自分がケガをした試合で傷ついた全てのヒトを救うこと”

 

 

 

 

願ってくれたおかげでいじめは無くなり、彼女に再び平穏が戻ったのだ・・・・・・

 

だけど、自分に起きた変化への戸惑いが残ったのだ・・・

 

その戸惑いを解決する手段があると教えてくれた存在が居た。

 

”君のその戸惑いを悩みを解決してあげられるよ。だから、僕と契約して魔法少女になってよ”

 

キュウベえと契約して魔法少女となり、彼女は願いを叶えた・・・

 

”わたしの悩みを・・・恐ろしいことが起こる前に人を助けられるようになりたい”

 

彼女の願いは、”予知”という魔法へと変化した・・・

 

そしてその”予知”は今宵、最悪なモノを”予知”したのだった・・・

 

「魔法少女食いとその仲間がカオルを恐ろしい目に遭わせてしまう!!!急いで知らせないと!!!!」

 

願いを自分を助けるために祈ってくれた”牧カオル”の為に、佳乃 ゆいは飛ぶ・・・・・・

 

さらに訪れる”魔女よりもさらに恐ろしい魔獣の存在”見たのだ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

喫茶 アミーゴ

 

「おやっさん!!コーヒー一杯!!!」

 

「ボクもね~~ミルクは多めで!!!」

 

カウンター席に一組の男女が座って注文をする。その様子に喫茶のマスター 立花 宗一郎は

 

「おやっさんって・・・俺はそんな年ではないのだが・・・・・・」

 

「立花の名字で喫茶店のマスターだったら、おやっさんて言いたくなるんだけど、オレは」

 

赤黒い長髪の青年 ジン シンロンは笑いながら応えるのだった。

 

「これで実はバイクレーサーの育成を目指していたら完璧だよね」

 

赤毛の少女 メイ リオンがさらに笑いながら続いた。

 

「あのなぁ~~お前達は・・・・・・」

 

この異国の血を引いた男女はこの店の常連であり、こうやって店主である自分とアルバイトを含めた従業員らを巻き込んで楽し気に騒ぐのだ。迷惑行為などではなく、今の時間のように比較的空いている時はまるで”友人”のようになごやかに話すのだ。

 

「まぁいい・・・お前らもまだ夕飯は食っていないだろ・・・俺のおごりだ」

 

二人に対し、立花 宗一郎は自身の得意の料理であるビーフストロガノフを二つ差し出した。

 

「おっ♪おやっさん、太っ腹!!」

 

「いいよいいよ、ボク、マスターのビーフストロガノフ大好きだよ♪」

 

二人は遅めの夕食を頂く。

 

「まったく・・・お前達はちゃんとご飯粒残さずに食べるから、気持ちが良いんだよな」

 

「カラスキの奴が米には七人の神様が宿るから粗末にするなって言ってたからな」

 

ジンはこのアスナロ市の神社で神主をする友人の名を呟く。

 

「そういえば、京極君はどうしたんだ?今日あたりは来るかと思っていたんだが・・・・・・」

 

「カラスキなら、今夜厄介なお祓いがあるっていって、暫くは会わないって言ってたぜ」

 

ジンは友人の仕事熱心さもそうだが、危ないことにはならないようにと胸の内で祈っていた。

 

「ぼくとしてはカラやんの事もそうだけど、今日は確か”佳乃 ゆい”ちゃんはどうしたの?」

 

「佳乃ちゃんなら今日は用事ができたって言って、急遽休みになってな・・・」

 

なにか切羽詰まっている様子だったのは気になるが、自分に何ができるかは分からなかった・・・

 

だがメイは”佳乃 ゆい”の指に嵌っていた”指輪”を思い出していた・・・

 

そうあの”指輪”は魔法少女の”ソウルジェム”が変化したものだったからだ・・・・・・

 

(なにかあったと思うけど・・・・・・魔女絡みかな・・・・・・)

 

思い返してみれば、ここ最近の”アスナロ市”は少し妙なことが起こっている気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテル周辺に集まったプレイアデス聖団・・・

 

プレイアデス聖団のメンバー 御崎海香、牧カオル、浅海サキ、若葉みらい、宇佐木里美、神那ニコの6人は近くの建物の屋上に集まっていた。

 

「みんな、これから12人目の処分に行くわ。覚悟はできている?」

 

「待て、12人目だけではなく真須美 巴の仲間の討伐もだろう」

 

浅海サキが異論を唱え、若葉みらいも同意の意思を示す。

 

「その話は保留でしょう。あの真須美 巴の言うことは絶対に信用しては言けないわ」

 

御崎海香が浅海サキに反論する。言うまでもなくあの女は”嘘つき”なので信用してはいけないのだ。

 

「サキちゃんはやられたのが悔しいだけでしょ。あの魔法少女は得体は知れないけど、真須美 巴と比べたら遥かにましな子だよ」

 

宇佐木里美がいつの間にか抱いている猫を撫でながら話す。猫に様子を見に行かせたら、12人目とは穏やかな関係を築いており、動物から見ても”悪い人間”ではないそうだ・・・

 

「サキを責めないでよ!!!」

 

里美に食って掛かるみらいであったが、牧 カオルが

 

「みんな、こんな事をしている場合じゃないよ。みんなでやるって決めたのは合意だろ」

 

乱れがちなメンバーに対し、牧カオルは再び結束するように話す。

 

若干納得がいかないが、ミチルを取り戻すためには12人目を処分しなければならないのだ。

 

故に今夜、ミチル?を匿っている魔法少女の元へ行かなければならない。

 

一歩踏み出そうとしたホテルに視線を向けた時だった・・・

 

「待って!!!カオル!!!」

 

振り返るとそこには、一人の魔法少女が居た・・・

 

「あ、貴女は!?!」

 

牧カオルは、少女 佳乃 ゆいをみて目を見開かせていた・・・・・

 

最後に彼女を見たのは、自殺未遂で意識不明で父親に抱えられていた姿だったからだ・・・・・・

 

「ゆいなのか?どうして、魔法少女に・・・・・・」

 

「そうだよ。カオル、貴女に助けられたのは分かっている、だから、わたし、貴女に恩を返したくて、だから魔法少女にわたしもなったんだよ!!!」

 

突然の再開に戸惑いを隠せない 牧 カオルだったが、

 

「カオル!!今すぐ、ここから離れて!!!あの魔法少女食いがアンタ達を狙っている!!!」

 

直ぐに佳乃 ゆいは自身が見た”予知”を現実にさせないために逃げるように叫んだ。

 

「何を言っているあの真須美 巴の仲間がそこに居るんだ。お前も仲間か」

 

戸惑う牧カオルに対し、浅海サキが強い敵対心を持って彼女に視線を向けていた。

 

「その子は関係ないよ!!早くここから離れて、魔女よりも怖い物が来るんだから!!!」

 

必死にこの場から逃げるように叫ぶのだが、

 

「サキの言う通り、お前はあの女の仲間で・・・ボク達の邪魔をするな!!!」

 

突然、テディベアの大群が現れ、佳乃ゆいに向かっていった。

 

「待って!!!わたしは戦いに来たんじゃない!!!っカオル・・・」

 

テディベアを避けた瞬間、真上には牧 カオルが居たのだ。

 

「ゆい・・・悪いけど、おまえは私のことを案じているようだが、私はお前に応えられない」

 

「危ない目に遭うんだよ!!助けてくれたカオルを私は・・・」

 

次の瞬間、雷撃が彼女を襲った。衝撃と共に彼女はコンクリートの屋上に叩きつけられてしまった。

 

「うぅ・・・カオル・・・・・・・」

 

悲痛な視線を向ける佳乃 ゆいに対して、牧 カオルは・・・

 

「私達は止まることはできないんだ!!ミチルを取り戻すためには!!!!」

 

魔法でそのままソウルジェムと肉体から引き離した・・・

 

ソウルジェムから引き離された瞬間の佳乃 ゆいの表情は絶望に歪んでいた・・・・・・

 

”・・・・・・どうして・・・・・・カオル・・・・・・・・・”

 

 

 

 

 

 

牧 カオルは抑えようのない気持ちを晴らそうと近くの壁に思いっきり蹴りを入れた。

 

そこへ二つの影が舞い降りた・・・・・・

 

「あぁ~~もう始まってたか」

 

ユウリ、双樹 あやせが”プレイアデス聖団”の前に現れたのだった。

 

「な、なんだ?お前たちは・・・・・・」

 

困惑する”プレイアデス聖団”は二人の魔法少女を見た。

 

何処か”見覚えのある容姿”のユウリ。

 

品定めをするような視線を向ける双樹 あやせ。

 

「一人脱落か・・・アタシ達の狩れるチャンスは増えたな」

 

(一人脱落?どういうこと?さっきの子は偶然、こいつらの事を知ってカオルを助けようとした・・・)

 

海香は自分達は恩を仇で返すようなことをしてしまったのだと今更ながら思い知ったのだ。

 

”後悔”しても既に遅かった。

 

自分達に襲撃を仕掛けてきた”首謀者” 魔法少女食い 真須美 巴が姿を現したのだ。

 

「キャハハハハハハ!!!!こんばんは、プレイアデス!!!!ご機嫌いかがかしら!!!!」

 

派手なパフォーマンスと共に真須美 巴が現れたのだ。

 

「・・・真須美 巴・・・」

 

プレイアデスの誰かが呟いたのかは分からない。この場に現れた”彼女”の目的はただ一つ・・・

 

「さぁ~~て、楽しい、楽しい♪パーティーの始まりよ♪」

 

両腕が金属のスライムのように滑らかに変化し、ブレードを形成する。

 

「お前達!!!私たち相手に三人で戦うつもりか!!!なにがパーティーだ!!!ふざけるのも大概にしろ!!」

 

あまりの真須美 巴の態度に浅海サキが吼える。だが、

 

「戦いは”数”とは”真実”よ。だから、こっちも4人、追加させてもらうわ・・・二樹」

 

「巴ちゃん、みんな。”魔号機人”の準備は万全だよ」

 

魔法少女が集まっているこの場で場違いな”男性”の声が響いた。

 

「ちょ、ちょっと・・・なんで男の人が・・・」

 

「真須美 巴!!!アナタ!!!一般人を巻き込んだというの!!!」

 

魔法少女に関係のない一般人を巻き込んだ三人に海香が問う。

 

「違うよ、魔法少女ちゃん。僕は巴ちゃんの目的に同意してここに居るんだよ。僕は見てみたいんだよね・・・君たちが希望から絶望に姿を変える瞬間の”顔”がどんなに歪むのかをね・・・」

 

明良 二樹は海香に対し、笑った。これからお前達の破滅する様を見せてくれと言わんばかりに・・・

 

海香はまさか、魔女や使い魔の脅威に晒され、守らなければならない一般人が”敵”に回ることが信じられなかったのだ・・・・・・

 

さらには、魔法少女の”真実”を知っているようだった・・・・・・

 

「信じられないって顔をしているね。いいよ・・・少しだけ昔話をしてあげるよ。悪い魔法少女、外道を許せないって夢いっぱいのキラキラした魔法少女は居たんだ。そいつは、悪を倒したら、みんなが幸せになるって言ったんだ・・・」

 

”でもね”と一瞬だけ区切った。傍で聞いていたユウリは、明良 二樹の話に何か思うのか視線を彼に向けていた。

 

「僕の身内は世間一般に言えば”悪”だったよ。それも最低最悪、生きているのが罪だと言わんばかりのね。じゃあ、何だい、生まれ持った”悪”には生きる資格がない?生きていちゃいけない?そんなことを誰が決めたんだ?

僕の”兄さん”は夢見がちな”魔法少女”に殺されたんだよ!!!分かるかい!!!たった一人の”兄さん”を殺して満足そうにしている奴の顔を見るたびに湧き上がるこの怒りをどうすればいいんだ!!!!」

 

お前達”魔法少女”に”身内”が殺されたと明良 二樹は叫んだ。この叫びに”プレイアデス”の何人かが悲痛な顔を浮かべるが・・・

 

「でも、貴方のお兄さんは・・・」

 

「悪だというのかい?だったら仕方がないって・・・僕にとっては”正義”なんてものはクソくらえなんだよ」

 

もう何も言うことはないと手を挙げた瞬間、明良 二樹の周りに五体の骸骨人形 ”魔号機人”が立った。

 

「が、骸骨の人形・・・・・・」

 

「なんだか怖い・・・・・・」

 

「魔法じゃない・・・一体どうやって・・・・・・」

 

困惑するプレイアデス聖団に対して、ユウリは勝ち誇るかのように

 

「これで、こっちも数は同等だな」

 

「あの女・・・なんてものを持ってたんだ・・・・・・」

 

4機の”魔号機人”達は一斉に刃を抜き、プライアデスへと切りかかった。

 

「おい、お前達、殺すなよ。止めはアタシがやるからな」

 

「うん。ジェムは傷つけないでね・・・わたしとルカのコレクションに加えるから・・・」

 

それぞれが主張する中、明良 二樹は

 

「そういう指示で良いんだね。一応は魔号機人の指揮権は僕にあるんだからね」

 

明良 二樹の指示に対し、4機の魔号機人達は目を光らせた。

 

さらにユウリ 双樹 あやせも攻撃に加わった。

 

 

 

 

 

 

一体の魔号機人は牧 カオルへと刃を大きく振りかぶった。

 

「くっ!?!速い!!!」

 

例え魔法少女の強化された感覚であっても避けることは叶わず、そのまま頭を両断されていたであろう。

 

だが、牧 カオルは自身の反射神経でもってこれを紙一重で回避したのだ。

 

その一太刀は鋭く、コンクリートでできた足場に鋭い跡をつけていた。

 

「みんな!!!気を付けて!!!こいつら、もしかしたら魔女よりも厄介かも!!!」

 

さらに突きを放ち攻めてくる魔号機人は、機械故の冷徹さで魔法少女を攻撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「調子に乗るな!!!」

 

浅海サキは、手のひらから”雷撃”を放つことで、魔号機人の動きを封じようとする。

 

金属でできている以上機械のような精密部品で動いていると判断したのだろう。

 

魔号機人は刀に炎を纏い、そのままそれを刀を振るうことで放ち、浅海サキの放った”雷撃”を相殺したのだ。

 

「なにっ!?!こ、こいつ!!」

 

ただの機械人形風情に自身の魔法が打ち消されたことが悔しいのか、浅海サキの表情は怒りで歪んでいた。

 

対する魔号機人は無言のまま目を赤く光らせ、刀を構えるのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、サキ!!」

 

「おっと・・・アンタの相手はアタシだよ」

 

浅海サキを助けようと飛び出す若葉 みらいの前に魔法少女 ユウリが両手にハンドガンを携えて立ちふさがった。

 

「そこをどけ!!!」

 

自身の武器である”大剣”を出現させ、ユウリに斬りかかるが

 

「言われなくてもどいてやるさ・・・」

 

横一線に振り回される大剣を飛び上がることで回避し、自身の武器である”ハンドガン”による一斉射撃を若葉 みらいに浴びせる。一斉に発射された弾丸を自身の魔法である”大量のテディベア”を楯として召喚するが・・・

 

「甘いな!!!そいつらじゃこれを回避はできないよ!!!」

 

放たれた弾丸は、リボンが解れるように変化しテディベアたちの間を縫ってそのまま若葉 みらいを拘束してしまった。

 

「こいつを喰らわせてやる!!!いけぇ!!!」

 

自身の使い魔である牛を模した”コルノ・フォルテ”を召喚し、そのまま若葉 みらいへと突撃させたのだった。

 

巨大な使い魔の突進を諸に受けた”若葉 みらい”はそのまま吹き飛ばされてしまい、そのまま屋上から落下してしまった・・・・・・

 

「へへ・・・一人狩ってやった・・・」

 

ユウリは上機嫌に振り返った。そこには一体の魔号機人がユウリの指示を待つかのように佇んでいたのだ。

 

周りに視線を向けると先ほど吹き飛ばした少女を除いて、既に5人になっていたのだ。どうやらこの”魔号機人”が一人仕留めたようだったのだ。

 

「お前も中々やるじゃないか・・・これが終わったら、アタシと一緒に来ないか?」

 

魔号機人は愛想こそ全くないが、仕事はきちんとしてくれる為、ユウリは僅かな時間であるが彼女なりに愛着を持ってしまったのだ。元々は、真須美 巴から借り受けているモノだが、協力の報酬として一体ぐらい譲ってはもらえないだろうかと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

「二樹。貴方・・・良い役者になれるわよ♪プレイアデスに揺さぶりを掛けられたわ」

 

「せっかくのデビューなんだから、衝撃的な役柄で出たほうが良いじゃない、こういうのはね」

 

先ほどの様子とは打って変わって、明良 二樹はあっけらかんとした様子で眼下の戦いを楽しみながら、”魔号機人”に指示を出していた。

 

”プレイアデス”に揺さぶりを掛ける為にわざとあのような話をしたようだった・・・

 

「そんなことは別にいいんだけど、巴ちゃん一つだけ聞いてもいいかな?」

 

「なに、二樹?なにが知りたいの?」

 

「巴ちゃんが僕に渡してくれた”魔道具”だっけ・・・あれと似たのがあのドームの工場で作られていたんだけど・・・どう見ても製造元が違うよね。これとアッチの奴だと・・・」

 

明良 二樹はドームに作られた工場で見かけたトレンチコートの大柄の男に対して疑問を投げかけた。

 

「ああ、そうね・・・名前は言うなって言われているから言わないけど・・・”赤い仮面の男”と言っておくわね」

 

 

 

 

 

 

遡ること・・・数か月前・・・・・・

 

「魔戒法師というのは、もっと忙しなく働いているイメージがあるんだけど・・・貴方はいつもここに籠りっきりよね」

 

とある人里離れた場所に建てられた屋敷に真須美 巴は居た。彼女の目の前には黒いローブと赤い奇妙な仮面をつけた男が座っていた。左腕は禍々しい異形の形をしており、仮面故に表情は読み取りにくかった・・・

 

「・・・・・・魔戒法師が最初にホラーと戦っていたのだ。その苦労は並大抵のものではなかった・・・」

 

二人の居る書庫には様々な”ホラー”に関する文献が納められており、そのほとんどを執筆したのは”名のある魔戒法師”から名もなき法師たちが後世に伝えようと書き記してくれた”遺産”なのだ・・・・・

 

「分かるわよ・・・蓬莱さんもその辺は感謝していたわよ・・・酷いわよね・・・”護りし者”を名乗りながら、”法師”は騎士の”下働き”なんて・・・あぁ~~、世の中の組織って本当に世知辛いわよね~~」

 

茶化すように話す真須美 巴に対し”赤い仮面の男”は、同意したのか僅かに頷いた。

 

「お前の”陰我”も大概にしておけよ・・・ホラーに憑依されたらそれこそ、俺はお前を殲滅しなければならない」

 

男は、真須美 巴が一般でいう”極悪人”であることを察していた。だが、彼は”魔戒”の者であるが故に”人間”に手を出すことはしなかった・・・彼女は人間というには少し微妙な立ち位置ではあるが・・・・・・

 

「キャハハ。そこで”ホラー”も狩れる貴方の”発明品”が欲しいのよ・・・あの骸骨人形”魔号機人”の出来は凄くよかったら、追加であと10体はほしいわ♪」

 

”金は弾む”と言わんばかりにアタッシュケースに三つ分の大金とさらには此処まで運んできた”物資”を渡す。

 

「10体もか、随分と欲張りだな。まぁいい、お前のお陰で実験もできているからそこだけは感謝しておこう」

 

真須美 巴は満足そうに笑い、人型の”魔導具”を複数受け取った後、そのまま屋敷を後にするのだった・・・

 

”仮面の男”・・・布道シグマは仮面を外し、真須美 巴の背を見送った・・・

 

「・・・あの女の報告書を見る限りまだまだ足りない・・・」

 

自身が理想とする”イデア”もそうだが、計画遂行の為、魔戒法師達による新たな時代を迎える為にも”より強い魔道具”が必要なのだ・・・

 

真須美 巴とは、”計画遂行”の為に動けない自分に代わって”魔道具”を使い、その成果を試してもらっている。

 

”ホラー”を狩ることが一番の理想なのだが、彼女はそれ以外の用途にも使っており、おかげで”魔戒騎士”等の対策も兼ねたモノの作成も順調であった・・・・・・

 

”アスナロ市”に行くと言っていたので数か月は合うことはないだろうと考え、作業を再開する為、布道シグマはこの屋敷の地下へと降りていく・・・

 

そこにはかつてバラゴが発見できなかった”メシアの牙 ギャノン”の赤い異形の姿があった・・・・・・

 

 

 

 

 

そして現在・・・・・・

 

 

 

 

 

 

骸骨人形型の魔道具”魔号機人”は”赤い仮面の男”の作品であり、その魔道具の出来栄えに”バグギ”が感心し、この時代で得た”機械工学”を使い、科学で複製したのがバラゴがアスナロ市で交戦した”大柄の機械人形”だった・・・

 

「あれ?もう一人いたよね・・・その子は大丈夫なの」

 

改めて二樹は、三人目の魔法少女が気になった。

 

「大丈夫よ・・・あの子・・・カンナには感謝しているから、花を少しだけ持たせてあげるわ」

 

真須美 巴は自身にだけ聞こえてくるテレパシーに耳を傾けた。

 

”プレイアデス聖団”の状況を報告してくれた”協力者 聖 カンナ”からの・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 プレイアデス聖団との戦闘をエルダは自身の魔道具である”遠見の鏡”でほむらと一緒にその様子を見ていた。

 

「呆れたわ・・・忠告してくれた友達が居たのに・・・その人を切り捨てるなんて・・・・・・」

 

ほむらが特に呆れたのが、襲撃の情報を得て危険を知らせようと命がけで知らせてくれた魔法少女の言葉を信じないでそのまま排除したことだった・・・

 

味方になってくれる魔法少女をあのように”排除する”排他的な態度は正直頂けなかった。

 

「都合の悪い未来は結局、自分の愚かさを身を持って知るまでは認めることはないか・・・」

 

いつかエルダが自分に語ってくれた事をそのまま口に出してしまった・・・エルダは

 

「お前自身も身を持って知っている。私自身もな・・・あのような連中を見ていると反吐が出るな」

 

このまま”プレイアデス聖団”はおそらく負けるであろう。ほむらが見るに、”プレイアデス聖団”の動きは最初から誰かに情報を流されていたかのようにタイミングよく”襲撃者”が現れているように感じる。

 

あまり疑いたくもないがというよりもこういう思考ができてしまうあたり、自分はつくづく”悪”よりな魔法少女なのではと思ってしまう。

 

「知らせてくれた魔法少女はイレギュラーとして・・・プレイアデス聖団の魔法少女の中にもしかしたら内通者が居るのかもしれないわね・・・あんな風に襲撃を掛けられるのは常に相手を補足しているからこそよ」

 

自身も”時間遡行”により、現れる魔女や使い魔については詳細な情報を持つゆえに効率的に動くことができた。

 

それに近いモノを感じるのだ。”時間遡行”以外だと、リアルタイムで敵の内部情報を流している”内通者”の存在を疑う方が自然である。

 

「中々のものだな、ほむら。私からも一つ言っても良いか?」

 

「えぇ、エルダ。貴女が気になるのは、あの骸骨達かしら?」

 

ほむらも気になっていた。金髪のツインテールの帽子を被った少女のように”牛型の使い魔”を使役するなら、考えられなくもないのだが、あの金属の骸骨達はどうみても”魔法少女”らとは別の”誰か”によって作られたとしか思えないのだ。エルダから聞いた”号竜”という下級ホラーを材料にした自律式の機械ではないかと思うが・・・

 

「ああ、最近”元老院”の天才魔戒法師が法師でもホラーを封印できる魔道具を作ったらしいが、アレは元老院の法師とは違う”誰か”が作り上げたのだろう・・・」

 

”号竜”にちなんで”号竜人”と呼ぶべきだろうか、あの骸骨達は”魔号機人”という名前があることを知らない。

 

「ほむらさん・・・エルダさん・・・」

 

いつの間にかミチルが起きていた。表情は何か焦っているようだった。

 

「どうしたの?ミチル、怖い夢でもみたのかしら」

 

”どうしたのよ?ほむら、怖い夢でもみたの?しょうがないわね、今夜はアタシが一緒に居てあげるから”

 

かつて夜に怯えたときに自分を温かく迎えてくれた姉 アスカの言葉が再び脳裏によぎる・・・

 

「ほむらさん・・・・・・あの子達が近くに感じるの」

 

怯えに似た表情のミチルに対し、ほむらはあまり良い影響をつくづく与えない”魔法少女”だと”プレイアデス聖団”に対して毒づいた。

 

「そう・・・だったら、そろそろ此処から離れましょう」

 

エルダに視線を向けるが、特に反対する意思がないのか無言だった。彼女も騒ぎが大きくなる前にこの場から離れたほうが得策だと判断しているようだった。

 

 

 

 

 

”遠見の鏡”に映る”プレイアデス聖団”達は、”襲撃者”により苦戦を強いられていた。

 

一人は屋上から吹き飛ばされ、また一人はサーベルを持った一人、いや二人の影を持つ魔法少女に翻弄され、

 

四機の”魔号機人”による攻撃により傷ついていく・・・

 

さらには、その場から少し離れたところで1機の”魔号機人”を従える青年と魔法少女・・・・・・

 

「・・・・・・・海香、カオル、みらい、さき、里美、ニコ・・・・・・」

 

6人の少女達に対して思うことは憎しみでしかなかった・・・

 

勝手に生み出し、勝手に処分しようとした彼女達は・・・だけど・・・

 

「私じゃないミチルだったら・・・・・・どうするんだろう・・・・・・」

 

もう一つの感情と記憶。かつて絶望した6人を救いたいと願った”最初のミチル”・・・・・・

 

だけど、ミチルは希望を残せず、彼女たち6人に”呪い”を齎してしまった・・・・・・

 

その様子にほむらは、前言撤回しなければならなければならなかった・・・・・・

 

「ミチル、貴女が例え何人目でも私にとってはこのアスナロ市で出会った唯一のミチルよ。だったら、貴女はどうしたいの?私にできることがあれば言ってみなさい」

 

気が付けばほむらは、魔法少女へと変身していた。その様子にエルダは

 

「甘いとしか言いようがないが・・・良いだろう、ほむらお前は自分の思うがままに戦うがいい・・・」

 

「分かっているわよ・・・そんなこと・・・私は私がやりたいようにやらせてもらうわ」

 

紫の弓を携え、ほむらはホテルのバルコニーに立った。

 

「ほむらさん!!!わたしの、ミチルのことなのに!!!どうして!!!!」

 

自分が何も言わない内に危険に飛び込もうとするほむらにミチルは声を上げた。

 

「貴女が私にらしくないことをさせるのよ・・・もう”希望”とかそういうモノを謳うことを諦めていたのにね」

 

”ほんとにどうしてしまったのか”と自嘲しながら、ほむらは不本意ながらも”プレイアデス聖団”を援護すべく、飛翔した。

 

呆然とするミチルに対し、エルダが隣に立つ。

 

「ほむらとバラゴ様はよく似ている・・・まだ捨てきれぬ内なる”光”を今も持っているのだ・・・」

 

二人は合わせ鏡のような存在であった・・・お互いに自身の”弱さ”に憎悪し、”より強い力”を求め、自らの味わった残酷な運命を覆すために進む・・・・・・それこそが、二人の歩んでいた”闇”であった・・・・・・

 

故にこのアスナロ市で真っ当な事をするつもりは互いになく、あるのは現状に対する反骨精神だけだった・・・

 

「・・・混乱に紛れてこちらに来るとは・・・・・・お前が”内通者”か?」

 

エルダは音もなくこの部屋に入ってきていたプレイアデス聖団所属 神那ニコの姿を振り返らずに察していた。

 

「・・・・・・ニコ?・・・・・・・」

 

ミチル?の言葉に神那ニコ・・・ではなく瓜二つの容姿を持つ聖 カンナは静かに笑った・・・・・・

 

 

 

 

 

アスナロ市 京極神社

 

時刻は既に11時を回り、あと一時間で日付が変わる頃合いであった・・・

 

その京極神社の奥の”本殿”とは別の建物”社務所”にバラゴは居た。

 

主にここは、神社の事務全般を行う場所であり、さらには参拝者にを持て成す”客室”も兼ねている。

 

バラゴは、バグギの現れた場所は非常に厄介であることを察した。

 

カラスキからの”情報”、さらには現地で”戦利品”として持ち帰った”金属製の骸骨”である・・・

 

バグギの現在を察すると、その”性質”から機械や電気機器を操り、利用することを考えており、この”金属製の骸骨”も現代の”ロボット工学”から作られた・・・

 

ご丁寧に製造番号の横には”BAGUGI"の名がありホラー自身が作り上げた絡繰り人形であるらしい。

 

本来ならば”魔戒騎士”と”ホラー”との戦いは”番犬所”により隠蔽されるのだが、自分のような逸れ者にはそのような恩恵は望めない。

 

想像以上にバグギは派手に動いている。下手をすれば自身の存在共々”元老院”に感づかれてしまうかもしれない。

 

来てもらうのならば、”相手”にするのだが・・・・・・彼の懸念は意外にも”協力者”への配慮だった。

 

バグギの情報を正確に伝え、便宜を図ってくれたことに感謝している。

 

用が済んだらこのまま”バグギ”を狩ればよいのだが・・・・・・

 

(どういう心境の変化だ・・・用済みになればこのまま捨ててしまっても良かったのだが・・・)

 

彼の心を乱しているのは、”暁美ほむら”のことだった・・・

 

この神社の神主 京極カラスキは過去に”暁美ほむら”と交流があった。その出自故に深くは関わろうとはしなかったが、お節介な彼女の”姉”と”兄”によって、半ば無理やり関わったのだが・・・・

 

”だからかな・・・・・・本当なら、こんな呪い塗れな奴が神主するのもおかしな話だけど・・・アイツらが住むこのアスナロ市を見守る役目をしっかり果たしたいんだよ”

 

”それに・・・ほむらちゃんとはあまり話はできなかったけど、あの娘とジンを合わせたやりたいしね”

 

京極神社の管轄するアスナロ市で暗黒魔戒騎士が動けば”元老院”は直ぐにこの京極神社に疑いの目を向ける。

 

元々奴隷扱いされていた”京極神社の神主”だ・・・単に処分してまた新たに補充されるだけだろう・・・

 

このやり方にバラゴは強い反発を覚えていた・・・言うまでもなく”暁美ほむら”の関係する協力者を”危険な目”に合わせることに・・・・・・

 

だが、京極カラスキは了承していたのだ。暗黒騎士の力を借りることの代償を・・・

 

結果アスナロ市をバグギの脅威から護ればそれで良い・・・その代償は払うことに戸惑いはなかったのだ・・・

 

(・・・・・・まさか魔戒騎士のように振舞わなければならなくなるとは・・・まぁいい・・・今回限りだ)

 

自身の心境に自嘲しながら、バラゴは深夜の時間帯を見計らって目的地に行くことにした・・・

 

 

 

 

 

「うん?こいつはまた・・・・・・」

 

「どうした?」

 

カラスキがアスナロ市の市内に入ってから何かを”感知”したようだった・・・

 

「新しい”呪い”が生まれそうだ・・・しかも”陰我”まで招きやがって・・・・・・」

 

顔を引き攣らせるカラスキは、今夜は何やらよくないことが起こっているのではと考えた。

 

そんな様子のカラスキに対し、バラゴは

 

「ちょうどよい、バグギの前にその”陰我”を見てやろう・・・1000体のホラーを狩るには、一体でも多くのホラーを喰らわねばならない」

 

そんなバラゴに対して、カラスキは”末恐ろしい事”と思うが、自身の役目を果たすために暗黒騎士に力を借りたのだ。

 

これは分かり切っていたことだったが、何故か妙に自分に気をつかっているようなので、不思議には思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

彼女の意識は混濁した波の中にあった・・・

 

かつて傷ついた自分を助けてくれた”友達”に危険が迫っていると分かった時、居てもたっても居られずに走った。

 

だが、”友達”と思っていたのは自分だけで、彼女 牧カオルにとって自分は邪魔な存在だった・・・・・・

 

本当に危険な目に合っている彼女を助けたいという気持ちはもうなかった・・・

 

あるのは虚しさと・・・あんな女の為に”魔法少女”になった自分への苛立ちだった・・・・・

 

このまま何もできずに終わるのだろうか?いや、魔女にこのまま孵化して”復讐をしてやろうかと考えた・・・

 

”お前は悔しいのか?”

 

突如としてそれは聞こえてきた。まるであの時、契約を持ち掛けたキュウベえのように・・・・・・

 

悔しい・・・それでいて憎たらしい・・・このままで済ませてなるものか・・・・・・

 

”ならば、我を受け入れよ。その魂を新たに強力な肉体を持ってお前の望みは叶う”

 

その声に対し、彼女の意識は答えた。その瞬間、何かが弾けるように世界に闇が広がった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

海香が持っていたソウルジェムが突如として強力な邪気と瘴気、呪いをまき散らし始めたのだ。

 

魔女の孵化とは違う現象に戸惑うが、手元に持っていたら危険と判断し、そのまま投げ捨てた。

 

ソウルジェムはグリーフシードに変化せず、そのまま弾けたと同時に西洋の悪魔が現れる・・・・・・

 

 

 

 

 

 

魔法少女の絶望が別の”呪い”へと至った瞬間だった・・・

 

 

至った先の名は”陰我”・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 続 呀 暗黒騎士異聞 アスナロ市編 陸

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

別行動を取っていても何故かやることが一緒な二人 バラゴ様とほむら。

バラゴは”ほむら”関連では、割と気を遣うようになっています。

ほむらに嘆かれるのが堪ったものではない為・・・

ほむらはほむらで、自身の都合で助けたミチルに肩入れし、彼女の為に動く。

拾ったものの情が移ってしまったことと自分の思うままに何かをしたいという気持ちもあるのですが結果的には”バラゴ”と同じく人の為に動いています。

意外と強いぞ”魔号機人”。使い方次第ではホラーも倒せるし、一般の魔戒騎士、魔法少女なら十分に戦えます。

バグギよりも”赤い仮面の男”の方が”邪悪”に見えてきました。危険極まりない武器を危ない奴にばら撒く”赤い仮面の男”・・・死の商人のようになってしまったのは気のせいではないと思います。


牧 カオル関連で出してみた例の子 どこにも資料がなかったのでほぼオリジナルな魔法少女になりましたが、まさかの魔女化ではなく、ホラー化。

どうなることやら・・・・・・

やはりプレイアデス聖団 メイン7人は多いような気がします。結局 牧カオル関連の子が話に絡むこともなければ、御崎海香の件での編集者が出てくることもなかったので、この辺りはどうだろうと思わなくもないですが・・・

次回より退場する子が多々出てきます。

キバ 時間軸でのかずみ☆マギカの前日譚的な位置づけなので、死ぬことはないです。

一部を除いて・・・・・・

暇を見て”赤い仮面の男”が主人公のSSを見たいのですが、ないのなら自分で書いてしまえと思う今日この頃・・・・・・

バラゴが主人公なSSがないので自分で書き始めた口なので、やってしまおうか悩みます。



アスナロ市編 キャラまとめ 

呀ことバラゴとバグギの陣営に限り・・・



呀 陣営

暗黒騎士 呀 バラゴ

暁美 ほむら

エルダ

ミチル(ほむらが保護)

京極カラスキ(アスナロ市をバグギの脅威から護る為、協力)



バグギ 関連

使徒ホラー バグギ

真須美 巴(バグギと利害関係の一致で協力)

明良 二樹(真須美 巴とは同好の士)

赤い仮面の男 布道シグマ(真須美 巴へ魔道具”魔号機人”を提供)

ユウリ(プレイアデスへの復讐の為)

双樹 あやせ (ソウルジェムをコレクションする為、参戦)

聖 カンナ (ユウリと同じく復讐の為協力)



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