呀 暗黒騎士異聞(魔法少女まどか☆マギカ×呀 暗黒騎士鎧伝) 作:navaho
・・・・・・・ああ、ぁああああああ・・・・・・・・・・・・
燃え盛る炎の中、”彼”は声にならない声を上げていた。皮膚が焼かれ視界が赤く染まっていく。
感覚は消失しており、自分が無くなっていく感情のようなものを彼は感じていたのだ。
(嗚呼・・・・・・これが居なくなるって感覚なのかな?あぁ、暁美、君も僕の前から居なくなった時、こんな感覚を感じていたんだろう。いや絶対にそうなんだ、君を見つけて・・・・・・僕はやっと君の所へ行くんだ)
余りに多くの罪を犯した柾尾 優太が今際の際の心情はあまりにも身勝手なモノだった。
自身の”欲求”の赴くままに多くの人達の命とその未来を奪ってきたことに罪悪感を全く抱いていなかったのだ。
それもそのはず、彼を嫌う人物曰く”人間の振りをした人形”いや、”人間と思い込んだ人形”こそが彼の真実であり、人間ならば誰もが持っている”心”等、最初から持っていなかったし、それを手にすることは生涯、叶うことはなかったであろう。
居ても居なくても良い”人形”でしかない彼には唯一の”欲求”が存在していた。
それは”餓え”である。ひたすらに彼は飢えており、常に自身が持つことの叶わない”心”を手に入れようと足掻いた。
その”餓え”を彼自身は自覚しておらず、”心”を持たないのにそれがあると自身を騙し、”餓え”を満たすことだけを優先して過ごしてきた。
彼を唯一愛してくれた少女 蓬莱暁美を目の前で亡くした時、彼は何も感じなかった。
いや必死になって、悲しもうとしたが悲しむことができなかったのだ。
その時が、彼の十数年の中で思い知った”絶望”であり、己の中に”心”が存在しない真実に目を背けたのだった。
今の彼は自身が死ぬこの状況を喜んでいたのだ。そう、彼は自身が彼女と同じように”死”を迎えることに意味を見出しており、このまま何も残らずに消えていくことこそが本望だと・・・・・・
だが・・・・・・そんな彼に安らぎなど与えることを”ソレ”らは許さなかった。
”フザケルナ・・・・・・オマエハクルシンデイナイ”
”ソウヨ・・・・・・ワタシヲコロシテオキナガラ”
”オマエヲノロってヤル”
”ワタシタチハオマエヲジゴクニナンカイカセナイ”
”オマエはオマエノダイジナヒトノモトニナンカイカセテナルモノカ”
ソレらは魔法少女が敵対する魔女ではなく、様々な”怨み”の念であった。柾尾 優太によって理不尽に全てを奪われた人達のモノであった。
古来、強い怨みを抱いたまま、もしくは死んだ者は”呪い”となり、者や人に取り憑き”生者”に災いを齎すとされている。
彼、柾尾 優太もその例に漏れず様々な”怨み”を溜め、その”呪い”を一身に受けていたのだが、彼がその”呪い”を受けることはなかった。それは生者が本来持つべきであるモノをかれは持ち合わせていなかったのだ。
”魂”を持ち合わせていなかったのだ。ただ肉体があるだけで”餓え”の欲求のみが存在する人形でしかない柾尾 優太が生きていない存在が”生者”であるはずもない
それらは取り憑き、大きな”邪念”を形作っていき、そして”陰我”を生み出すに至った。
「陰我のない人間が陰我を生み出すとは・・・・・・これは面白い」
”陰我”に惹かれて現れたのは”ホラー”。西洋の悪魔を思わせる黒い異形は柾尾 優太に憑依するのだが、
「ヤ、、ヤメロっ!!!ボクは暁美のトコロにイクンダ!!!!オマエタチ邪魔ヲスルナ!!!!」
炎により顔の凹凸を無くし、口だけになった彼は声を上げて自身に纏わりつくそれらを拒絶の意思を示すが、
”イカセナイ、オマエハ、マダクルシンデイナイ”
かつて彼が命を奪った”怨み”の声が・・・・・・
「デキソコナイ!!!ヤクタタズ!!!!ナンデイルンダ!!!!」
「これは随分と変わった陰我だ・・・・・・これは本来の”フェイスレス”とは全く別の存在になるだろうな」
「ヤメロ!!!ボクカラ暁美ヲトルナ!!!ジャマを!!!!コンナモノイマサラホシクナイィィィィ!!」
どす黒い瘴気が弾け、彼の中に様々なモノが流れ込んできた。痙攣するように体が弾み、火傷をした皮膚が膨れ上がり、変化していく。
通常のホラーの憑依ではなく、それは変異としか言いようのない光景だった。
「コンナモノ、イマサラ、イラナイ!!!イラナイノニィィィィ!!!!!!」
多くの命を自らの”餓え”を満たす為だけに奪ってきた彼に訪れた結末は・・・・・・
「おぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
立ち上がったそれは白を基調としたケロイド状の皮膚を持った異常にまで肥大化した身体を持った異形であり、人間にあたる顔には何もなくただ大きな口だけが存在しており、目も鼻も耳もない只々、醜い異形だった。
「アああああああああああああああああ!!!!!!!!」
それは怒りに似た声を上げてその場から飛び出していった。
柾尾 優太の部屋から先に飛び出した二人 美樹さやかと巴マミは近くの高層ビルの屋上から燃え上がるマンションを暫く眺めていたが、
「美樹さやか・・・・・・貴女、自分が何をしたのか分かっているの」
少し前彼女を名字で呼んでいたのだが、フルネームで呼ぶのはかつての佐倉杏子と同じく強い拒絶の感情が出ていた。
「はんっ!!アタシはもうこうするしかなかった、真面な魔法少女になれないなら、せめてアイツだけは、アイツだけは制裁をしくちゃ気がすまなかったんだ!!!!」
「だからって、貴女は!!!魔法少女を穢して!!!!」
マスケット銃を構えようとするが、突然視界が揺れたと同時に彼女は倒れてしまった。
「っ!?!はぁ、はぁ、なに、これ!?!体が苦しい!!」
自身の視界に青白い手が写りこんだ。この手の色を彼女は知っていた。そう、これは数年前に見た両親を見送った時、葬儀の時に見た二人の身体と同じではないか
「さ、三年生って、アンタどうしたの!?!なんで、そんな身体で生きてられるの!?!普通じゃありえないよ!!!!」
さやかもまた月明かりに僅かに照らされたマミの姿に改めて戸惑っていたのだ。
かつての最愛の姉の最期の姿も目の前にいるマミと同じ顔色で二度と起き上がることはなかった。
「な、なんなのよ!?!私は一体、何をされたの!?!」
動揺するマミの疑問に答えるようにそれは姿を現した。
「それはだね、マミ。君の本体であるソウルジェムが長いこと離れていたからだよ。それに柾尾 優太の部屋はあまり衛生的ではなかったからね。早く適切な治療を施さないと使い物にならなくなるよ」
「キュ、キュウベえ、それはどういうことなの!?!」
ソウルジェムが本体?その先を聞いてしまっては自分が今まで信じてきたことが崩れてしまう感覚を彼女は覚えていた。
「そのままさ。君たち魔法少女を効率的に戦えるようにしたまでさ。命あって、なんぼだというけど、その命を守るには人間の肉体はとても脆くてね。だから脆い肉体から引き離したんだよ」
「ちょっと、待って!!!それじゃ、アタシ達、ゾンビにされたようなもんじゃない!!!!」
さやかは変身を解除し、自身のソウルジェムを手に取った。目の前に自分を敵視する巴マミが居るがそんなこと等些細な事であると言わんばかりだった。そう、自身の身に起こった事態を把握しなければならないのだ。
「こ、これがアタシなの?アタシの存在はこんなちっぽけな石ころみたいなものでしかないの!!!」
青ざめるさやかに対し、マミはマスケット銃をキュウベエに向け、
「キュウベえ!!!私たちを今まで騙していたのっ!?!」
これまでにない怒りの声を上げ、彼女は引き金を引かんと言わんばかりだった。
「今までだって?最初から何も君が今の今まで何も知ろうとはしなかったからじゃないのかな?」
何をいっているのかと言わんばかりキュウベえは何処となく笑うようなそぶりを見せた。この場に暁美ほむらが居たら違和感を覚えるであろう光景だった。
本来なら機械的に事実を述べる”インキュベーター”と違い、感情的であるのだから・・・・・・
「僕ら自身もはっきり言えば契約を取らなければならなかったからね。あの時のマミ程、契約のチャンスはなかったよ」
小馬鹿にするかのような態度にマミは震えたが、その反応を面白がるようにキュウベえは
「でも君自身が助かったことは君にとって大いなるメリットだよ。もう一度言うけど命あってのものだよ、人生っていうモノはね」
「じゃあなに?貴方は何一つ間違ってないとでもいうの?私達の身体をこんな風にして!!!他の子たちが悲しんでも貴方はなにも感じないの!!!」
「君たちのその感情こそが生きていることなんだよ。あの時”契約”交わさなかったら君は今そうして感情を発散することさえもできやしない」
「・・・・・・あなたに何を言っても無駄なのね。ほむらさんの言った通りあなたは最低のろくでなしよ」
キュウベえに何を言っても無駄でしかないことを悟り、マミはマスケット銃を持つ手に力を込めた。
「マミ。僕らと袂を分かつのが君の意思ならばそれでもかまわないさ。だけど一つ言わせてもらえば魔法少女の実態を知ろうともせずにただその役目を自分自身の都合の良いモノと考えていたのならば…君を騙していたのは僕じゃない……”真実”を知ろうとしなかった君自身の願いが君を騙していたんだよ」
背にしたキュウベエの表情は分からなかったがその口調が妙に喜色の感情を弾んでいたことをマミは感じていた。
「キュウベえっ!!!!」
マミはマスケット銃の引き金を引いたと同時にキュウベえの小さな体が吹き飛んだ。
「あははははっ!!なによ!!!あなたって結局は女の子を騙すだけのロクデナシじゃないの!!私だって、やろうと思えばできるのよ!!!」
親愛の情さえ抱いた”友達”だったことも今となっては、自分を騙した憎い相手でしかなかった。だからこそ、この手で殺してあげたのだ。
「やれやれ、マミ。ストックは十分にあるんだけど、そんな風にされるともったいないじゃないか」
いつの間にか足元に先ほど殺したはずのキュウベえが居たのだ。一匹だけでない、戯れるように周りには数匹のキュウベえが自分を無機質な赤い目で見ていた。
「ちょっと、あんた達、何なの!!!一体、これはどういうこと!?!!」
複数存在するキュウベえにさやかもまた困惑するように叫んだ。表情はわけの分からない存在に対して怯えすら感じていたのだ。
あまりの状況に対し、マミは少しだけ落ち着いた。この生き物は不可解すぎる上に分からないことが多すぎる。今の今までこの生き物について何も知ろうとしなかった自分に苛立ちを感じる。
「じゃあ、一つだけ教えて。このことを私たち以外に知る人は居るの?」
「あぁ、そうだね。暁美ほむら辺りは知っていると思うよ。確実に知っているだろうね」
マミは自身と共にあることを約束してくれた彼女ならば、そうだと納得をするのだが、ならば何故、教えてくれなかったと身勝手と分かりながら怒りの念が込み上げてきた。
「マミ、暁美ほむらを恨むのは筋違いだよ。彼女もこのことについてはかなり慎重だし、それに魔法少女を都合の良い何かと思い込んでいた夢見がちな君たちじゃ彼女のことを信じることはなかったんじゃないかな」
嬉しそうに声を上げながらキュウベえはその場から消えた。キュウベえことカヲルは上機嫌だった。
自身が欲しかったモノを手に入れることができたのだし、それに常々鬱陶しくも思っていた夢見がちな魔法少女にお灸を据えさせたことに対して・・・・・・
「わ、私が今までしてきたことは・・・・・・間違いなの?私は何故、あの時あんなことを願ってしまったの?」
もしかしたらこれは、罰なのだろうか?両親の死を間近で感じながらも自身の生に執着し、二人を見殺しにしてしまったことへの・・・・・・
項垂れるように座り込んだマミはただ、この事実に絶望するしかなかった。
彼女の絶望に呼応するようにソウルジェムが濁っていく。本当の絶望を彼女が知ることになるのは・・・時間の問題であった・・・・・・
あの場を後にしたさやかは、気が付けば見知った住宅地に来ていた。今は誰にも会いたくなかった。
そうこの場所はかつて姉と一緒に過ごした家があったのだ。
「どうして・・・・・・恭介・・・仁美・・・・・・お姉ちゃん・・・・・・どうしていいかわからないよ」
勢いよく今は無人であるが、時々訪れるこの家が今は恋しかった。
さやかを近くの民家の屋根から見下ろしている小さな白い小動物が一匹。先ほどさやからに残酷な事実を伝えた存在、キュウベえであるが、カヲルと違い、彼の口元にはグリーフシードが加えられていた。
見滝原 とある分譲マンション
その夜 美樹 さやかの母 咲結”さゆ”は一向に連絡をしてこない 夫 総一郎と娘 さやかに対して溜息をもらしていた。
「総一郎さんもさやかも・・・・・・どこへ行ったのかしら?」
最近のさやかは、遅くまで外出することが多くいつの間にか夜中に帰ってきていることがほとんどである。
さやかに至っては年頃というのもあり、おそらくはそういう友人と付き合いを始めたのかもしれない。
さやかのそれはまだ可愛いものである。夫の総一郎と比べれば・・・・・・
総一郎に至っては、あの柾尾 優太という青年を捕まえようと躍起になっている。それもかなり病的に・・・
夫である総一郎は刑事であり、その能力は非常に優秀なのだが、それ以上に性格は独善的な部分が酷く、また傲慢になりがちな所があるため人としてはあまりお付き合いのしたくない人物でもある。
刑事という仕事はある意味ヤクザなどとは紙一重であり、とくに総一郎は暴力的な傾向が強い。
結婚はハッキリ言えばデキ婚であり、酔った総一郎と一夜を共にしたことでさやかを授かったのだ。
家族仲はかつては、あまり褒められるものではなかったが、さやかが姉と慕っていた蓬莱暁美のおかげで一般的な家族に成れたのではと考えていた。
総一郎は今でこそ、過去の存在というよりも皆が忘れようとしている”ニルヴァーナ事件”にかかわりを持っており、ニルヴァーナの非道な行いを警察という立場を使って揉み消していたことを彼女は知っていた。
最も夫は気づいていないと考えているようだが・・・・・・
蓬莱暁美は、彼女にとっても実の娘のようだった。さやかの世話や、上条恭介と引き合わせてくれたりと今でも感謝をしきれない。それは総一郎も一人の娘として認めていたのだが、総一郎の場合は少し違っていたのではと考えている。蓬莱暁美は天涯孤独の身ではあるが、ある資産家の一族を恣意の間柄であり、そこを総一郎はみていたのではと・・・・・・特に彼女に近づく男に対しては厳しく、柾尾 優太に対しては本人の気持ち悪さもあるが、人生で成功されるのが嫌だったのではと夫に対して酷い感想を抱いていたのだった。
「わたしも結構酷い妻ね。さやかは幸いにも総一郎さんには似なくてよかったし、わたしにも似てないから本当に良かった」
実の娘の前では絶対に口に出してはいけないと思いつつ、用意した夕食にラップをかけようと食器に手をかけた時だった。
『アアァアアっ!!!!オギャアあああああああっ!!!!!』
奇妙な声が家全体に木霊したのだ。育ちすぎた何かが苦しんでいるようなそれでいて苛立っているようにも聞こえる声だった。
「な、なに?とにかく、誰かを・・・・・・」
何か恐ろしいモノが近くにいるのではないかと察し、咲結はスマートフォンから警察へ電話をかけるのだったが・・・・・・
「どういうこと?電話が繋がらない・・・・・・」
沈黙するスマートフォンを片手に困惑する咲結であったが・・・
『アァあああああああっ!?!!』
スマートフォンの画面に顔が焼けただれた男が絶叫する映像と共に設定もしていない大音量で響いた。
それが男性だと分かったのは声が男性のそれであったからだ。顔は原形が分からないほど崩れており、目はつぶれ鼻に至っては無くなっている。
「な、なにこれ?悪戯にしては性質が悪すぎるわよ」
警察が来れないのなら急いで此処から離れなければならない。
本能的な恐ろしさを感じつつ、咲結は玄関へと走るのだが・・・・・・
「っ!?!!」
何かに足が取られ、視界が下に向かっていくのを意識しながらフローリングの床に倒れてしまった。
思いっきり顎を打ってしまい痛みを感じるが、足に違和感を感じたのだ。誰かが自分の足を掴んでいるいや、一人ではなく複数の手が自分の身体を掴みだしたのだ。
身体は動かない動かすことはできない。玄関の扉が目の前で開かれた・・・・・・
そこに居たのは白い奇妙な異形だった。いやこれまでにない悍ましい姿をしていた。
生理的嫌悪感を抱かせる白い吹き出物だらけの身体に両生類を思わせる太い指。
顎と首の区別がつかないほど太い体躯のそれに本来あるであろう顔はなかった・・・
「な、なにこいつっ!?!だ、誰か・・・・・・」
『オマエノセイダ・・・・・・オマエタチガボクをキラウカラボクは暁美のトコロにイケナイ!!!』
咲結を押さえていたのは柾尾 優太がこれまでに手をかけた人達の痛ましい亡霊だった。
『オマエタチの所為デっ!!!!』
巨大な手を思いきり、咲結の顔にたたきつけると同時に何かが潰れる音と同時に血が勢いよく部屋の至る所に飛び散った。
肩で息をするその生き物はやはり苛立ちのままその場を後にするのだったが、倒れていた咲結が起き上がったのだ。
頭部は完全に潰れており、即死のはずであったが、生き物を追うように歩き出し、そのまま生き物……ホラーの背中に溶け込んだと同時にホラーの身体に苦痛に悶える咲結の顔が浮かび上がったと同時に様々な顔もが現れたのだった・・・・・・
次回予告
アタシ達の希望は何だったの!?!アイツはアタシ達をただ利用してどうするつもり!?
何もかもが信じられなくなったアタシの前にまたキュウベえが現れる。だけど、こいつはさっきのキュウベえと違う?
呀 暗黒騎士異聞 第弐拾五「孵 化」
アタシは知らなかった絶望が連鎖することを・・・・・・
柾尾 優太についての補足。彼については色々と訳ありなんですが、死んだ蓬莱暁美の所に行きたいのなら自ら命を絶とうと考えなかったのかという疑問が出てくるのですが、
自ら命を絶つ行為は”生きる事に絶望し、自らそれを終わらせる”ことであり、柾尾 優太はそもそも存在しているだけで”生きていないんです”故に自ら命を絶つという考えを全く待たないし、考えることもありません。
そしてホラーになった経緯は、死んで楽にしてたまるかという”怨み”と”ホラー”によるものです。
まどマギ 本編での一番の謎はさやかの家族関係。外伝、派生作品にまったく出てこない為どういう両親のなのか全く持っての謎。さらには、その関係もです。
もしかしたら両親ともに関係が冷え切っていて、さやかもそんな両親に失望していたのかもしれません。上条恭介のお見舞いに必ずクラシックのCDを持っていくことから、中学生にしてはそれなりにお金を持っているような描写もありますので、おそらくは金銭的な面では不自由はしていなかったけど、本当に欲しかったのは傍にいてくれる人でそれを上条恭介に求めていたのかもしれません・・・・・・