呀 暗黒騎士異聞(魔法少女まどか☆マギカ×呀 暗黒騎士鎧伝) 作:navaho
お久しぶりです。NAVAHOです。最近は色々ありまして執筆から遠ざかっていたのですが、ここ最近になってようやく創作ができるぐらいゆとりができました。
以前からなんとなく思っていたものを予告として出してみました。
ハッキリ言えば、現在の 暗黒騎士異聞の本編も明るい話ではないのですがそれ以上に暗く救いのない話になります。
そんな予告ですが、何となくTVを付けたら まどマギの再放送をやっていましたのでそれに合わせて投稿してみました。
予告 呀 暗黒騎士異聞 ”黒の物語”
それはありえたかもしれない”暗黒騎士”と”彼女”との出会い……
「先生。お待ちしておりました」
「初めまして、暁美さん。龍崎です」
「あの子の事をお願いします。あの子は、ずっと心臓の病気で私達にも引け目を感じていて……」
「そうですか、まずは娘さんに……ほむらさんに会わせていただけますか?」
「はい、こちらに……」
「ほむら。貴女の為に先生を呼んだの。入って構わないかしら?」
「………うん。大丈夫だよ、お母さん」
扉を開けた瞬間、彼は大きく目を見開かせた……
「あなたが、カウンセラーの先生?」
人の顔色を伺うような視線で彼女 暁美ほむらは尋ねてきた。
「ッ!?そうだよ。僕が君のカウンセラーになる龍崎駈音だ」
「……よ、よろしくお願いします」
なるだけ視線を合わせないようにして頭を下げた。
「こちらこそ、ほむら君」
龍崎駈音は、彼女に向けて笑みを浮かべるのだった。
「まずは、君の事を教えてくれないかな?」
「は、はい。私、また迷惑をかけちゃったのかな・・・・・・」
「そんなことはないさ。君は、少し立ち止まっているだけだ。だから、僕が手助けをしてあげたい、君のご両親もそうしたいと願っているよ」
「そ、そうなんですか・・・こんな私が…・・・」
自身に対する評価があまりにも低いほむらに対し、龍崎は
「まずは、自分を好きになることから始めようか…少しイメージを変えてみるのも手だと思うよ」
彼女の三つ編みを解き、さらに眼鏡を取り、驚いた彼女に対し、心の内で……
(………母さん。こうすれば、もっと……君は、母さんに似てくる)
とあるブティック
「こ、これが私ですか……」
「そうだよ。君は、君自身が気がついていないだけで、凄く魅力的な少女だよ。ほむら君」
鏡に映るのは、黒いドレスを着た黒い髪の美しい少女が驚きの表情をしていた。
「そうそう。その服は僕からの個人的なプレゼントだよ。退院と入学祝を兼ねてね」
「少しだけ、外すから待っていてくれ」
龍崎が去ったとほむらは自身の感情が高揚していることに気がついた。
「わ、私、こんなに綺麗だったんだ……」
自然と笑みが浮かび、足取りさえ軽く感じる。普段は人に会うことに恐れさえ感じていたが、今は人前に出てみたいという欲求があった。
「少しだけなら……先生……ごめんなさい」
ブティックを抜け出したほむらは、人ごみの中へと歩き出していった。
そこで彼女は、自身の”運命”に近づく……
「ちょっと、その娘。私の連れなんですけど」
「さあ、速くこちらに……」
「うっはぁ~~~。近くで見るとほんとに凄い美人さんだ~~~」
「えっ…そ、そうなんですか……あ、ありがとうございます……」
「性格も可愛いじゃん!!!よぉ~~し!!!君はたった今から、さやかちゃんの嫁だ!!!」
「えっ!?!お、女の子どうしですか!!?!」
「さやかさん。この子、冗談が利かないようですよ。その辺にして置いてください」
「おっと、そうでした!!!あたし、美樹さやか。見滝原の可愛い子ちゃんでよろしく!!」
「さやかさん、カワイ子ちゃんは死語ですわ。ワタクシは、師づく仁美です。お見知りおきを……」
「わ、私は、暁美ほむらです。今度、見滝原中学校に転校します」
「じゃあ、同じだね。何時、うちに来るの!!」
「明後日には、転校する予定です」
少女は、この日友達を得た。それは、二人の友人もまた同じだった……
「最近、まどかが付き合いが悪くなって……ちょっと寂しかったんだよね。仁美」
「そうですわね。最近、三年生の巴さんと一緒に居るようですし……」
「なんか、嫌だな。そういうのって……まどかが三年生に取られたみたいでさ。でも……あの子とまどかも結構、気が合いそうだよね」
「ほむらさんは、心臓の病の件で体育はほとんど見学されるそうですから、保険委員のまどかさんとお話しする機会もありますわね」
これから始まる新しい学園生活に期待と希望を寄せる二人……
「………いつか訪れる。最悪、それはこの世界すらも飛び越える災厄……」
「……何が見えたんだい?」
「えぇ、今まではハッキリと見えたわ。いくつモノ世界を破壊する”災厄”の根源が……でも今は…黒い闇がただ覆っていて何も見えない……」
暗躍する”白”と”黒”の少女。彼女たちの運命もまた交差する……
そして……
「……鹿目さんなの?」
「クラスのみんなには内緒だよ♪」
少女は”魔法少女”の存在を知る……それは”崩壊へと至る運命”始まり……
「ちょっと!!まどか、あんた一体、どうしちゃったのよ!!!!」
「まどかさん。確かにほむらさんは魔法少女の素質がありますが、それを危険な目に遭わせてまで仲間にする必要があるのですか?」
「織莉子…本当にあの子なのかい?」
「ええ、でも…運命を変えるには……だけどあの子を殺す事が本当に正しい事なのか分からなくなってしまったわ」
”奇跡”を願った少女たちの運命に”暗黒騎士”の影が迫る……
「奇跡?お前たちのそれは”ホラー”の陰我とどう違いがある。だからこそ言おう…あの子に関わるな」
奇跡を売る”インキュベーター”と東の番犬所 神官 ケイル ベル ローズ。
「君たちはあの暗黒騎士と暁美ほむらをどうするつもりだい?僕としては暁美ほむらと契約がしたいんだけど君がもう少し効率の良い方法があるって言うからさ」
「「「うふふふふふ。そうですわ、あの娘には多くの陰我が集まっています。それこそメシア降臨と同じぐらい面白いことになりますわよ」」」
「まさか、世界の崩壊を望んでいるのかい?僕としてはエネルギーが得られれば結果がどうなろうとかまわないんだけどね……」
「「「うふふふふふ。あなたの手に余ることがないことを祈りますよ」」」
”希望”と”絶望”の物語の果てに少女が願ったことは………
「あははははははははは。みんな、みんな消えちゃえ!!!!私もこの世界から消えてしまえ!!!!!アハハハハハハハ!!!!キャハハハハハハ!!!!!!!!」
世界が暗転したとき、”ワルプルギスの夜”が始まる……
「ほむらくん…僕は…君を……」
「先生……私を気にかけてくれたのは私自身じゃなくて、先生のお母さんに似ていたからだったんですね……」
これを行うかどうかは自分次第かなと思っています。