IS-refrain-   作:ソン

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ブレイクダウンユアマインド

 

 

 

 オレは一体、何のために生きているのだろう。

 ただその答えを知るためだけに、求めるためだけに戦ってきた。

 それを得るために多くの命を踏み躙って、両手を鮮血で染めて、多くの世界を殺して、そしてようやく目の前にたどり着いた。

 だが生まれたのは歓喜では無い。言うなれば歓喜以上の疑問だけがあった。

目前の戦いを前にして、今ふと思う。

 

 

 この戦いの先に、答えはあるのか。

 

 

 

 

 

 

 少年が飛び上がり、一夏へとその剣を振り下ろすべく、彼を見落とす。灼熱の紅眼が彼を捉える。

 咄嗟に一夏は右方向へスラスターを噴かせて回避――否、そこからさらに上空へ。まさしく本能だけが優先した動きであった。

 地面へと激突したその刃は、地面を深く穿つ。そして地面を掘り返すように剣が捻られ周囲が薙ぎ払われた。撒き散らされる粉塵は、まるで血飛沫のようにも見えた。

 剣の傍に付随する黒い泥が砕けた地盤を磨り潰し、斬撃は黒の衝撃となって一夏へと飛来する。

 

「ッ!」

 

 僅かに出遅れた。今までの本能から直感的に避ける。衝撃が頬を掠めると共に、体が戦慄に震えあがる。

 放たれた衝撃波はアリーナを包むシールドを破壊した。たった一振りの一撃が、堅強なはずの防壁を貫いた。

 バリアー無効化攻撃。

 その特性を持つ単一仕様能力――それは今の一夏の手にも握られている。

 

「零落……白夜……」

 

 意識を切り替える。左手の雪羅を射撃モードに選択。ターゲットを彼に絞る。

 相手は飛ぶ事はできない上に、飛行能力を持つ武装は所有していない。飛来する斬撃も脅威ではあるが、理不尽なほど範囲が広いと言う訳でもない。

 ならば遠距離ならまだ勝ちが拾える。その思考が一夏を動かす。

 

「こいつで……!」

 

 放たれたエネルギー弾に対して、少年は左手を翳すだけ。

 次の瞬間、黒い泥が左手から溢れ出し、螺旋を描く盾となってエネルギー弾を相殺する。

 その光景に一夏は声を漏らす。

 エネルギーシールドを容易く砕く破壊の剣。主を守る絶壁の盾。全てを削る黒き泥。

 

「……マジかよ」

 

 盾から突如姿を現した闇の帯が、一夏へとその姿を伸ばす。その奇襲に彼の体が反応できない。

 足の装甲に絡みつく。力を込めるが、泥のように纏わりついて剥がれる様子すら見せない。

 

「クソッ!」

 

 体が浮いた――そう考えた瞬間、凄まじい轟音と衝撃が一夏の体を貫いた。飛び散る石片を見て、地面へ叩き付けられたと気づくまで、僅かな時間を要する。

 意識が跳びかけるが、対峙しているという自覚がかろうじてその意識を繋ぎとめる。脳震盪が起きただけで、体の方は白式が守ってくれていたらしくエネルギーにダメージは無い。

 見れば少年は咳き込んでいて、何故か攻撃してこようとはしなかった。

 自分と同じ顔をした他人は、ただ気味が悪い。

 

「……何で、俺と同じ顔なんだよ。兄弟とかにしちゃ冗談も出来過ぎだろ」

「兄弟だと? 戯言はそこまでにしろ。もう気づいているはずだ。お前の全てはかつてのオレ自身の模倣」

「……黙れ」

「――お前はオレから作られたクローンだ。ISを使えるのは、お前に姉の細胞が混じったからに過ぎない。お前がISを使えるのは――ただの偶然だ」

「黙れって言ってんだろうが!」

 

 黒の刀身と白の刀身が激突する。衝突によって生じたエネルギーが、烈風となりアリーナへと吹き荒れる。

 彼女達は見る事しか出来なかった。“一夏”と呼ぼうとしてもそれは一体どっちを呼んでいるのか。ただ、見守る事しか出来なかった。

 鍔迫り合い――否、徐々に黒き刃が白を染めていく。

 

「だったら、だったらここに俺は何なんだ! 今まで織斑一夏だった俺は!」

「ここにいる? 今まで? ――織斑、一夏? 借り物風情がオレを語るな」

 

 歪み続けた心の空白を、カタチのない物で埋めるように。

 ずっとそれを繰り返し続けて来た。何度も何度も埋めても、満たされる事など一度も無い。

 当然だ。例えどれだけ詰め込んだとしても、収める器が無いのなら埋まる訳が無い。ただ零れていくだけだ。それを当然だと気づかなかっただけ。

 記憶、愛情、誇り、名前、居場所、家族――誰よりも幼いときからあの人の傍にいたと言うのに、それに気づけなかった。

 今更気づいた時既にその手は、届かない遠くへと行ってしまったというのに。

 

「オレは――」

 

 気がつけば言葉が口から漏れていた。抑えられるはずも無い。少年の心を貫く濁流は、今彼の全てへと流れ込んでいる。

 今まで心の中に蹲っていた想いが、言葉となって全てを体現する。

 己の本質など何も無いという事、たったそれだけの事実に気づけなかった自身を呪うかのように。

 ふと少年は、気づいた。――渇望が湧いてこない。あれだけ殺したかったのに、いざ目の前にして――。

 何故だろう、と少年は剣戟の中で思案する。だと言うのに口だけはすらすらと動いた。

 

「オレは失って気づいた。織斑一夏に中身は無いと。殺して殺して殺して殺し続けてきて、ようやく分かった」

 

 疼く。少年の中で、今まで隠し続け、殺し続けてきた物が息を吹き返す。

 

「姉の姿に憧れ、突き動かされ、自分自身というその在り方を全て投げ捨てて、ただそれだけを追いかけた」

「やめろ……」

「そこでようやく悟った。オレはどれだけの人を傷つけてきたのか。どれだけ無知だったのか。どれだけ、身勝手だったのか」

「やめろ……ッ」

 

 瞬間、少年は頭の片隅でようやく気付く。自分が走り続けて来た全ては、投げ捨てるためだけにあったのだと。

 奪われたと叫んで、取り戻そうと再起した。失った手に何かを掴もうと、歩み続けて来た。

 だが結局、求めた全てですら答えでは無かった。取り戻す物なんて最初から何一つ無かったのだ。少年の手に掴める物など何一つ無かったのだ。奪われたと思っていた物は全部、少年の下には戻らない。

 この戦いの先に、答えなんて最初から無かった。

 今まで少年が剣を振るい続けてきたのは、その八つ当たりでしかなかった。

 気づいてしまった。理解してしまった。

 

「織斑一夏――他者から都合のいいように押し付けられただけの存在。そんなヤツはいずれ大火の火種になりかねない。だったら――死んだ方が人のためじゃないか?」

 

 この瞬間、少年はようやく自身を理解したと悟った。何もない。何も残らない。それだけが今の自分だと。

 再び交錯する刀身。撒き散らされる火花は黒と白。

 両者はまるで正反対だった。

 白い鎧を操る一夏が後退し、黒い鎧を纏う少年が追撃する。

 黒い髪が揺れる。白い髪が揺れる。白い刀が動く。黒い刀がそれを追う。

 少年の方が遥かに勝っていた。多くの人命を斬り、撃ち、潰し、砕き、破壊し続けて来た戦闘機械。その役割が徐々にギアを上げて来たのだ。斬撃がさらに加速し、さらに数を増やす。

 目の前の敵を殺す。たったそれでしか、少年が彼女達に報える物は存在しない。だから殺す。

 

「ふざけてんじゃねぇ! この学園にいる織斑一夏としての記憶は、俺としての誇りだ! 例えお前がどんな道を歩んでいたとしても、俺はそれを曲げない!」

「――誇り? 何もないのにか? お前など、オレのコピーでしかない人形だ。その思いも、その感情も全てオレから生まれた物だ。だから、お前には何もない」

「俺だって、織斑一夏だ! 人形なんかじゃねぇよ!」

 

 その言葉だ。その言葉が何よりも気に食わない。自分の居場所を奪っておきながら、平凡に暮らすお前の存在が気に入らない――!

 今までそう思っていた。そう感じていた。

 違う。元々何もなかっただけ。まるで奪われたかのように勘違いしていただけだ。正当化のために、紛糾してきた。

 織斑一夏――心にこびりついたこの名前は一体どこへ向かえばいい。

 

「あぁ、何だ。教科書通りの言葉か。ところで誰に言っていた?」

「テメェッ!」

 

 腕がさらに剣を速める。

 だが突き動かすのは、使命でも無ければ衝動でも無い。

 ただ殺すと言う役割を果たす。その目的のためだけに、今全てが動いている。

 

「俺は守りたい人がいるから戦う! いつか、皆が一緒に笑えるようになるまで。それが俺の願いだから! だから、絶対に仲間を守る!」

「――喧しい。人形が口を開くな」

 

 少年にとって一夏に降り注ぐ光は酷く眩しかった。ただ憧れて、手を伸ばすしかなかった。もうその光は自分に見向きもしないと分かっているのに。

 ――少年が希求していたのは一体何なのだろうか。この戦いの先に、歩んだ果てに、一体何が残ると言うのだろう。今、残っている物など一つも無いと言うのに。

 

 

 

 

 

「アレがあの方の正体です」

 

 アルカの声も、千冬には届いていなかった。

 彼女はまるで何かに縋るかのような瞳で、織斑一夏しかいない死闘を見ている。

 その様子を見て、彼女は一つ相槌を打った。織斑千冬は今――罪悪感に捕らわれ始めているのだと。

 彼女だけではない。

 アリーナにいた専用機持ちの少女達も、この場にいる誰もがその死闘を見ていた。今まで彼女達の知らない現実を目の当たりして、崩れ落ちていた。

 だがアルカもそれは同様だった。余りにも遅すぎる。否――彼の放つ攻撃は凄まじい威力だ。見てるだけでもそれがはっきりと分かる。今の彼なら、織斑一夏を仕留めるのに数分ともかからないはず。

 だというのに何故、これほどまでに時間が掛かっているのか。そこまで考えて始めて凡そ数刻、ようやくアルカは気づいた。

 

“……まさか、自暴自棄になっている”

 

 バイザーに隠されていて彼の目は見えない。だが口元は全く変わっていないのだ。それはもしかすると、彼が――。

 カレンの忠告どおりだった。彼女はここまで見抜いていたのだろうか。それとも途中で気づいたのだろうか。

 そこまで考えて彼女は一つ覚悟を決める。

 負けたのならば――私もここにいよう。あの方に世界が牙を向けるのなら、私がその牙を砕こう。あの方に世界が死を望むのなら、私が世界を殺そう。あの人が自ら死を望むと言うのなら、私も共に逝こう。

 私にとってあの人だけが、全て。あの人以外、私には何もいらない。

 

「……どうか、ご無事で」

 

 負けてもいい。ここで私が死んだって構わない。

 ただあの人が無事でいてくれたのなら、もう何も望まない。

 

 

 

 

 

 少年が激しく咳き込んだ。一夏を剣ごと薙ぎ払い、間合いを広げた。

 彼が片膝を着いて、しゃがみ込むその姿勢に一夏は警戒する。剣を握る右腕が僅かと震えている。息遣いが徐々に深くなっていく。

 やがて、少年の口元から一筋の血が垂れている事に気がついた。

 いや口元だけではない。

 鎧の至るところから血が溢れ出している。少年の体の各地で出血が起きているのだ。

 

「……」

 

 少年は再び剣を構えて、突進した。広げた間合いを規格外の瞬発力で一気に詰める。そこから突き出される剣先――強烈な刺突を一夏はかろうじて逸らす。

 続けて繰り出された鋭い回し蹴りをまともに食らい、背後へと退く。

 そこを狙っていたかのように少年が地面に剣を突き立て、柄を支えに跳躍する。

 瞬間、刀身を闇がまとい、剣が一気に肥大化した。無論、それに伴い少年の飛距離も上昇する。

 より高い位置から振り下ろされる漆黒の刃。重力によって破壊的な威力が、壊滅的威力へと倍増。一夏が瞬時に動く。少年の一撃がアリーナの大地を粉々に砕く。

 避けきれずその一撃で一夏は大きく吹き飛ばされた。

 受身すら取れず、地面に激突する。

 

「くっ……!」

 

 展開している白式のエネルギー量は既に十パーセントを切っていた。

 エネルギーが切れれば具現維持限界が訪れ、白式は強制解除される。もしそうなってしまえば、後は殺されるのを待つしかない。瞬時加速(イグニッション・ブースト)は使用不可能。

 完全に詰みだ。体のあちこちが痛み、既に立ち上がる体力など残っていない。

 音を立てて、少年が歩いて来る。黒い鎧はいつのまにか各所に血が滴っていて、彼の足跡には鮮血がこびりついていた。

 少年の口から血の塊が吐き出されるが、彼はそれを拭う事もせず剣の先を一夏へ突き付ける。

 

「死ね、織斑一夏」

 

 両目から血涙を流した少年が、一夏を見る。

 まるで機械のようだった。まるで冷氷のようだった。戦闘機械――その境地を少年は知ってしまった。だからもう戻れない。

 少年が剣を振りかぶり、黒き刃が一夏を頭部から切り裂こうとする。

 眼前に突きつけられたその冷たさが来るのを、一夏は受け入れようとして目を瞑った。

 ――いつまで経っても衝撃はこなかった。

 見れば、額のほんの僅か手前でその剣先が止まっている。

 ポタリと、少年の口から一際濃い血が零れ落ちた。

 真紅の血が刃を伝って行く。

 

「……えっ」

 

 彼に何が起きたのわからない。

 黒い鎧と刀は、光の粒子へと分解され白いロングコートに戻る。短かった白髪は、先ほどまでと同じように腰まで伸びていた。白いコートへ、徐々に血が滲んでいき鮮紅へと染めていく。

 少年が地面に両膝を落として、そのまま真横へ倒れこむ。その瞳は虚空を見つめながら、静かに閉じていく。

 そして役目を終えたかのように白式も解除された。

 倒れた彼の体を中心に血溜りが広がっていく。

 

「何……が……」

『そのお方にお手を触れぬようお願いします。ご事情は後ほど説明しますので』

 

 聞いたことも無い声が放送として響く。

 一夏は何が起きたのかも分からず、ただ――自分が築き上げてきた全てが崩れ落ちるのを感じながら、目を閉じた。

 

 

 

 

「……やはり、負けましたか」

 

 アルカは管制室から彼の敗北を知った。

 彼が使った力は、ISコアを体の保護から攻撃へと使用する事で爆発的な戦闘力の増加を行う物だ。

 少年の持っていた刀はかつて“暮桜”に搭載されていた武装だ。――雪片、その単一仕様能力である零落白夜を斬撃として放つ事が出来る。近距離と遠距離、どちらの間合いでも問題なく使用出来る。その上、相手がISであるのならば当たればエネルギーを大きく削るし、攻撃ですら相殺するため、その使い勝手はさらに上昇する。

 ただし代償は例外なく用意されている。ISでの単一仕様能力で挙げられるデメリットは燃費の悪さだ。その暴食故、搭乗者を守るはずのエネルギーですら使用する。

 なら――もしそれを人間の体で行えばどうなるのか。簡単な事だ。

 強大な力を得る代わりに、その命をエネルギーとして消耗する。細胞は蹂躙され、神経は限界を超える情報量を一気に流し込まれる。人体は細胞で全て構成されるため、臓器は全て甚大な損傷を受ける。

 体の崩壊が始まり、やがて全身を激痛が襲うのだ。熱された鉄棒で、内臓をかき回されるような痛みが常時使用者を襲い続けるような物。

 その中で、少年はただ只管戦い続けたのだ。既に彼の内臓や血管はあちこちが破裂、損傷しているだろう。

 結局最後は、その反動に彼の精神力が持ちこたえられなかったが。

 

「……」

 

 マドカとスコールの二名に彼の敗北を知らせる信号を送る。

 そうしてアルカは席を立った。アリーナに倒れている彼を守り抜くのが、今の彼女の役目である。彼を守れるのは彼女しかいない。

 既に彼の内臓は大部分が損傷し血管はあちこちが破裂しているが、心臓に埋め込まれたISコアの生体再生機能がその傷を癒し始めているはずだ。だが受けたダメージが余りにも大きすぎる。少なくとも今夜中は目を覚まさないだろう。

 そう思考する彼女の隣で、織斑千冬はずっと何かを呟き続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 既にIS学園の外部の海上では決着が着こうとしていた。

 クラリッサ、イーリス、フォルテの三人が撃墜され、既に残るISは二機。

 最早片手間で済ますことなど用意だった。

 

「!」

 

 突如としてスコールが茫然とする。アルカから送られてきた情報は到底信じがたい物だったからだ。

 そんな彼女の様子に興味が湧いたのか、エヌとオータムが彼女の傍らへと滞空する。

 

「どうかしたのか、スコール?」

「……二人とも、驚かないで聞いて頂戴。アインが……敗北したわ」

「何!?」

「理由は不明だけど、既にアルカが保護に向かっているそうよ。エムはまもなく合流するみたい」

「……マジか、どうする。今から行くか?」

 

 スコールは思考を張り巡らせる。

 救出に向かうか、それとも――

 その思考を打ち消したのは、本部からの通信だった。

 

『本部より告げる。現在IS学園外部にいるスコールチームは即時本部へ撤退せよ、繰り返す。現在IS学園外部にいるスコールチームは即時本部へ撤退せよ』

「……何のつもりですか」

『繰り返す、撤退しろ。本部からの命令だ』

 

 舌打ちする。何故今、このタイミングになって――。何を考えているか分からない上層部の事だ。

 だが、この時以上に憎たらしいと思った事はない。今自分は指揮官である以上、無責任な事は許されないと言うのに。

 

「スコール!」

 

 エムの姿が視界に映る。彼女が無事だという事実が、荒れた心を少しだけ鎮めてくれた。

 現在IS学園に残っているのはアインとアルカの二名。彼らには自力で脱出してもらうか、後の救出作戦を期待するしかない。アインはともかく、アルカがいる以上余計な心配は無用だ。彼女がいてくれるのならば、何の問題も無い筈。

 唇をかみしめる。静かな怒りを制御して、スコールは口にする。

 

「……分かりました。ですが、本部でしっかりとした理由の説明を要求します」

『許可する』

 

 スコールはIS学園を一瞥する。

 そこに残された二人の事を気に掛けながらも、彼女達は飛び去った。

 

 

 こうして、嵐は姿を消す。

 

 

 その痕に多くの悔恨を残して。

 

 

 

 

「……なるほど負けたか」

「勝ったのは作り物。ある意味予想通りの展開ね」

「では、そろそろ計画を実行に移すとしよう。そろそろこちらの思惑に気づいた者もいるようだ。忙しくなる。撤退命令を出させた以上時間が掛かりすぎては意味が無い」

 

 


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