友鶴へ
お久しぶりです。
元気にしていましたか?
このところ気温の変化が激しくて私は風邪をひいてしまいました。この時期の風邪は長引く事が多いので気をつけてください。なんだか流行っているようなので大本営に行くときや買い物に行くときには特に注意が必要です。会えないと凄く心配になってしまいます。また姉妹全員が会える日が欲しいですね。
千鳥より
「はぁ…。」
お母さんや雷ちゃん達のおかげで風邪はひいてないのだけど体力がないからかバテてしまいました。なんだか食欲も湧きませんし、すぐに疲れてしまいます。
鏡越しに白い人影が見えたり金縛りにかかったり…。
やっぱり疲れているのでしょうか。
「う~ん…。」
手紙の返事の内容も思い浮かばない。
バテたとかあの人に知れたらとんでもない事になってしまいそうだし提督に買って頂いた新しい服を着て写真を撮るって言うのも恥ずかしい…。それに前回のように青葉さんに写真を撮ってもらうのも理由がありませんし…。
「友鶴さんいますか?」
?
誰だろう私のところに何か用があったのだろうか?
ガチャッ
手紙を急いで片付けてドアを開ける。
そこに立っていたのは満面の笑みを浮かべる神通さん。あの陽炎型の皆さんや戦艦の山城さんと不知火さんから〝鬼〟と恐れられている神通さんがこんな私に何の用があるのでしょうか…。
「私たちと一緒に演習しませんか?」
目が…目が笑ってない。
「わ、私なんかとですか?あの…その……「やりますか?」はい!」
何でこんなに怖いのだろうか…もしかして何か怒らせるような事を気付かないうちにやってしまったのだろうか…まったく覚えはないのだけど……。
「それではルールの説明をしますね。時間は無制限で駆逐艦もしくは水雷艇のみが参加可能で形式は6対6の殲滅戦でいいでしょうか。」
…
……
どうしよう…お母さんも提督も入れてはいけないとなると…。私と戦ってくれそうな人なんてそんなにいないかもしれない。
第六駆逐隊は遠征に行ってるから暁型のみんなはダメってことになる。なかなか厳しい事になりそうです。
取り敢えず時雨ちゃんから行こう。
「時雨ちゃん、今日のスケジュール空いてますか?実は神通さんに演習に誘われちゃって…。」
図書室にいた時雨ちゃんに声をかけて
「良いよ、ちょうど暇だったんだ付き合ってあげるよ。」
一人目を確保!
もう一人のほうは大丈夫だろうか
「若葉さん、今日はスケジュール空いてますか?
実は神通さんに演習に誘われちゃ「問題ない。むしろウェルカムだ。」
目を輝かせながらOKを出す若葉ちゃん。
「あの神通さんのだよ?」
「だから良いんじゃないか。あの神通さんだぞ?あの不知火でさえ鬼と恐れれた華の二水戦…想像しただけで興奮して来るぞ。」
ふ、二人目も確保…。
このメンバー大丈夫なのかなぁ……。
更新が不定期になってしまってすみません。
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