艦娘?いいえ、不良品です。   作:バイオレンスチビ

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大本営1

「友鶴ちゃん、お久し振り~!元気だった?」

大本営の明石さんは相変わらず元気そう。まぁ、私はいつも通りなんですけどね。

「はい、大丈夫でした。」

そう言うと

「いやぁ、あなたの大丈夫は信用出来ないからね?」

まぁ、確かにそれは時雨ちゃんにも言われてしまったことですから反論できません。

「なんか最近、調子悪いところとか気になることとかある?」

「いや、特には…あ、そう言えば少し太ってしまったかもしれません。」

この前、体重計に乗ったら少し体重が増えてしまっていた。艦娘はあまり痩せたり太ったりすることはないはずなのに…。

「たぶん、ちゃんとご飯食べるようになったからだと思うよ?それに前回よりもだいぶ良くなってるし、心配しなくても大丈夫だよ。でも、まだまだ軽すぎるし…これからも頑張ろうか。」

そっか…。確かにご飯はちゃんと食べてる。お母さんや雷電姉妹、時雨ちゃん達と一緒にご飯を食べることが増えて…今度、ちゃんとお礼言わなきゃだね。

「はい。」

レントゲン撮ったり、体重計ったり、よく分からない機械に入れられたり…なんだかんだ言って一日かかってしまうこの検診は疲れてしまう。検診を終えた後、演習で大和型を倒す提督はいったい……。

 

「んじゃ、今日はここまでね。」

明石さんはホントにいつも元気だなぁ…

「ありがとうございました。」

仕上げにマッサージを受けて身体検査は終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここのご飯も美味しいんだね。」

休憩に時雨ちゃんと一緒にご飯を食べる。

「まぁ、さすがは大本営の間宮さんだよね。」

勿論、私たちの鎮守府の間宮さんも美味しい物を作ってくれるが大本営の間宮さんは更に上を行く。ただ、注意点をあげるとなるとサイズが少し大きめなのだ。そして会員証を見せると(一部を除き)ちょっと安くなる。

「そういえば、明日はどうするのかい?」

明日…ねぇ。

「一応、艤装の点検と検査それと…新兵装の試験かな?それが異常なく終われば帰れると思う…。」

問題なく終われば良いのだけど…。大丈夫だろうか?前回も引っ掛かったので心配になってくる

「何で弱気になってるんだい?あれだけ実戦でも演習でも動けていたんだ、異常があるわけないとおもうんだけど?」

「それもそうだよね、大丈夫だよね?まぁ、これで提督が今日の検査で引っかかっていたら元も子もないんだけどね?それと…時雨ちゃんありがとう。」私は珍しく今回の検査を1回で通ることが出来た。これは紛れもなく時雨ちゃんやお母さん達のおかげである。

「?」

いまいち理解できていないのか聞こえなかったのか首をかしげる時雨ちゃんに何でもないよと言う。あぁ、なんて普通で幸せなんだろう。


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