「おはよう、あ、そう言えば司令官が呼んでたわよ!」
雷ちゃんの大きな声で起こされる。
こんな朝早くに?まだ…ん?あれ!?もう10:00なの!?
「ありがとう!そして、行ってきま…「ダメよ!ちゃんと朝ご飯食べなきゃダメじゃない!」…。」
雷ちゃんとご飯を食べたのちお母さんと提督にメールを<ごめんなさい寝坊してしまいました!>と送る。
電ちゃんと暁ちゃん、響ちゃんは先に執務室に行ってるらしい。
「私達も急がないとね」そう言いながら私に暁型の制服を差し出す雷ちゃん。
なぜ?
「これ、私が着るの?」
「ふふふ、私達とお揃いよ。
それにあなた自分の制服持ってきてないじゃない。バスローブ1枚は流石に不味いわ。」
あ、そう言えばそうだった。
顔が真っ赤になってるのが自分でもわかる。
そう、暁ちゃんいわく〝レディーの下着〟を着させられて際どいパジャマと提督のバスローブのうちどっちを着るかで選ばされたのだった。
コンコン
「友鶴です。失礼します。」
「雷、入るわよ!」
二人で執務室に入る。無駄に大きくて立派なドアが少し威圧感を出してしまっているけれどこれは扶桑型の二人のためらしい。ちなみに戦艦という割には提督はそんなに大きくない(私からしてみれば充分大きいと思うけど)。
ドアを開けると3人にマッサージされて凄く嬉しそうな顔をしている提督が。
「あ、来た来た。よく眠れた?」
あくびをしながら尋ねて来る提督。
「はい、快眠でした。ただ、その感じだと提督はまた徹夜で書類を片付けていたようですね。あまり無理は行けませんよ?」
「本当にまったく…心配するじゃない!」
「一人前のレディーは健康にも気を使うものなのよ?」
「まったくだ。」
「無理はダメなのです。」
口々に提督を心配する言葉を言うがまったく効いていないようだ。きっと頭の中だと〝友鶴…あんただけちは言われたくないよ〟とか思ってるんだろう。
「まぁ、前向きに検討するよ。いや、割りと本気で!だからみんなそんな目で見ないで!」
…
……。
………。
お姉ちゃん、今日も私の鎮守府は平和です。
「友鶴ちゃんは知ってるだろうけど、こんど友鶴ちゃんと一緒に大本営いかなきゃなのよ。だから、私がいなくても大丈夫なように駆逐艦の皆をまとめてほしいの。」
そう、定期検診のような感じで私は定期的に大本営で検診を受ける。ちなみに提督は身体にガタが来てないかどうか調べてもらいに行くらしい。
「この雷様達に任せなさい!(なのです!)」
「ま、一人前のレディーである私が出来ないことなんてないからね!」
「了解だ。」
駆逐艦のまとめ役は第六駆逐隊になることが多い。古参である電ちゃんや雷ちゃんがなんか良い感じでまとめてくれる。ちなみに軽巡は天龍姉妹(特に妹)や神通(覚醒)さんがまとめたり、駆逐艦の世話を焼いたりする。空母はやっぱりお母さんがまとめるし、戦艦は長門さんがまとめることが多い。
「あの…質問、良いですか?」
一応、1つ聞きたいことがある。
「なに?」
「随伴艦って誰になりますか?」
随伴するのは誰なのか、どんな人なのか…。ちなみに前回は叢雲さんでした。
「特に考えてないかなぁ。
…時雨あたりをつれていこうかな?」
あ、これ完全に提督の気まぐれで決まるパターンだ。
結局誰になるんだろう…。