艦娘?いいえ、不良品です。   作:バイオレンスチビ

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調子が良い日の出来事


演習

今日の秘書艦は

時雨。

 

何処か犬を連想させる娘である。

 

私は深夜の内に出来るだけの仕事を

やっておくために

日中は(睡眠時を除き)暇である

 

よって

ちょいちょい仕事しつつ、

秘書艦と雑談したり…。

 

まぁ、

充実しているのである。

 

そして、

コレが問題の話題。

「ねぇ、提督。

友鶴ちゃんって強いのかい?」

 

「強いよ。とっても。」

 

「じゃあ、

演習させて?」

 

「ごめん。無理。」

 

「何で?」

 

「説得が大変。」

 

「そこを何とかして下さい。

って夕立にも言われてるんだよ。」

 

上目遣いで見つめてくる時雨

 

「わかった。わかったよぉ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は調子が良い。

こんな日は

少しは外に出て来て見ようかな?

 

ガチャッ

 

「あのさ…「すみません。」。」

 

 

 

やっぱり止めよう。

 

コンコン

 

「入ってまーす!」

 

コンコン

 

「入ってまーすって言ってますが…。」

 

「提督です。鍵を開けて下さい!」

 

「開けました~」

 

ガチャ

 

 

ガンガン

 

「開いてないじゃん。」

 

「カンヌキ掛けたもん。」

 

「んじゃあ、わかったよ。

11:00から演習場に来なさい。

命令だからね?」

 

嫌だなぁ。

演習。嫌いなんだけど…。

 

しゃあないから殺ったるか。

 

 

 

 

11:00 演習場

 

「「お願いします。」」

 

相手

 

何か最近私の事をクソニートと呼んでいる

狂犬ポイヌこと

夕立

忠犬時雨犬こと

時雨

私に対する目が異様に冷たい

加賀さん

いつもお世話になってる

赤城さん

バァニングラァーブの

金剛さん

 

 

対するは、

一航戦嫌い?

瑞鶴

優しいお姉さん

翔鶴さん

不幸型戦艦

扶桑さん

ダメ提督製造機

なのです

そして私

友鶴

 

 

 

開始!!

 

アナウンスの後に

「「第一攻撃隊発艦」」

瑞鶴&翔鶴さんの

素早く発艦される

艦載機の群れ

 

それでは

殺りますか。

 

ブワァッ

 

風になびく髪

 

心地よい潮風

 

 

敵の艦載機の群れを発見

 

ダダダダダダダダダ!!!

 

対空機銃を連射。

そして、

明石&夕張コンビ(マッドサイエンティスト)に頼んだ

三式弾(駆逐艦用)を主砲(妖精さん特製)にセット。

 

ドカァーン

 

ドカァーン

 

艦載機の群れからの攻撃を避けつつ

連装砲を撃つ。

 

焼けながら墜ちる

敵機

 

「的が小さくて当たらないのぉ?

うわぁ~。」

挑発してみよっ

 

ブーンブーン

ジャボン

ジャボン

 

ん?魚雷!?

 

爆雷で誘爆させちゃえ

 

ズドカァーン

 

「あっぶないなぁ。」

 

さぁ、じゃんじゃん行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけ「せいっ!!」…。」

 

 

へ!?

 

曙が一瞬で吹っ飛んだ。

そして気絶。

 

「敵っぽいぃい!?」

珍しく恐がる夕立。

それはそうだ。

突然出て来て、

僚艦が一瞬で吹っ飛んだのだ。

 

「来るな、来るなっぽい!!」

 

魚雷、一斉射

 

ズドカァーン!!!

 

水柱が上がる。

 

 

「ぽいゃあぁあぁ!?」

 

ドカァーン

まさかの

錐揉み式に吹っ飛んだ。

 

爆煙の中から飛び出す友鶴。

 

手に魚雷を持ち、

全速力で突っ込んでくる。

 

「えっちょっ「えいや!!」」

 

衝撃

 

そして

 

意識を刈り取られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますとそこは入渠場。

 

扶桑の腕の中で眠る友鶴に目が行った。

 

 

そう、

ボクたちは負けたんだ。

 

 


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