「大丈夫か!?」
駆け付けると友鶴ちゃんが床に倒れていた。
「は…い大丈…夫です。」
息が荒くて本当につらそうだ。
「工…廠の明石さ…んに薬をもらっ「わかった!私に任せろ!!」…。」
早く連れて行ってやらねば…
「少し揺れるが我慢してくれ。」
ただ、今日は明石は出張だ。
ならば、やることは1つだな…。
私は全力で走った。
そしてドアを蹴破り叫ぶ。
「夕張ぃ!!!」
妖精さん達がビックリしてこっちを見ているが気にしない。
「はい!??なんでしょうか!?」
明石と一緒に本部から派遣されて一緒に工尚に入り浸っているこいつなら何とかできるかもしれない。
「薬、持ってないか?友鶴が死にそうなんだ!」
早く出せ!
「え?あ、はい!えっとぉ………これです!!」
〝対拒絶反応用〟と書かれた袋が出てきた。
そして、夕張が注射器を持ってきて
「え~と、これを打ちまして…」
細い腕に針が刺し、薬剤を注入した。
「…っ!」
痛かったのかちょっと涙目になる友鶴。
「ごめんなさい外しました!!」
どうやら血管に上手く刺さらなかったらしい。
「…っ!」
…
……
………。
「ごめんなさい!次こそ、次こそは…「夕張、いいから早く入れてやれ」…。」
まったく…5回目だぞ?5回目。
「……っ!」
もう友鶴ちゃん半泣きだし…。
「ふぅ…で、後はえ~と…これとこれとこれですね。
ただ、さっきの注射とこの薬はよく効くのですが副作用で筋肉が弛緩してしまうってことを承知しといて下さい。」
「は…い…。」
これは早く寝かせてやらなければダメだな
でも、これはこれでかわい「それと、ドアの修繕費、後で請求しますからね!」え”?
「あぁ、窓はいいんだな「窓もです!あとちょっとで死ぬところだったんですからね!!死因がドアになるところだったんですからね!!」…。」
…不味いな。
金欠なんだよなぁ…奮発して良い双眼鏡を買おうとしたら意外と高額だったのに…ついつい買ってしまったのが失敗だったな。まぁ、陸奥に借りるか。
「そんな事より、お風呂とかってダメか?」
そうすれば合法的に裸が拝めるぞグヘヘ…
「うーん、余りお勧め出来ませんね。
お風呂とかって意外と体力を消耗するので。
そうですね…体を拭いたりするぐらいで良いと思います。」
「そうか…食事は?」
危ない危ない、想像しただけで鼻血が出そうだった。
「柔らかくて食べやすい物が良いですかね。
咀嚼する力も落ちますし、飲み込む力も落ちますから」
ん?これなら、口移ししても怒られないぞ!
やったぁ!!
「それじゃ、部屋に戻して来る。ありがとな、夕張。」
ながもん暴走中です
駆逐艦の皆さんと、一部の軽空母の皆さんは気を付けてください!