「ふん!!!」
拳を叩きつけるとイ級が飛んでいき、そのまま数隻の駆逐艦級に衝突。ついでに砲撃を加えると周囲を巻き込んで爆散した。
「提督ぅ~。すばらしいパワーね!」
金剛に誉められる。
「そりゃあね。まだまだ老朽艦とは言わせないですよぉ~?」
一昔前なら逆だったのにな。
一応、金剛となら一時期一緒に戦っていたことがある。
あの頃は私があの娘の面倒を見てあげていたんだけど今じゃ私が介護されてるって感じになってしまった。
ストレスが半端なくたまったために気分転換に出撃してみたのだが、これが中々楽しい。
自分の教え子の成長を改めて感じることができるし、心置きなく体を動かせるというのがまたうれしい。
ん?
「あの飛行物体は敵機か?」
不味いな…。対空戦闘能力の不足が明治艦が大敗した原因の1つでもある。
「龍壤さん、お願いします。」
「了解。さぁ、艦載機のみなさんお仕事お仕事~。」
巻物みたいな飛行甲板から艦載機を発艦させた。
小柄で陽気で面白い彼女であるが戦闘のときは心強い助っ人だ。
「全砲門ファイヤー!!」
「三式弾、撃てーっ!!」
金剛四姉妹は、あの頃と比べ物にならないくらい強くなった。何でも四姉妹そろって近代化改修という名の魔改造をしたらしい。
何をどうしたのかは知らないけど、昔よりも早く動けるようになっている。噂によれば大和の一部を持っているとかどうとか…。
よし、見えた。
敵艦補足…。
ヲ級1とル級1と駆逐が4
勝てるね。
襲いかかる駆逐艦を薙ぎ倒して砲撃。
バレないようにそっとル級とヲ級に魚雷を撃つ。
金剛達も駆逐艦を次々に倒していく。当たり前だ私たち敷島四姉妹が育て上げた最強の戦艦達なのだから。
ヲ級の頭は砲弾を叩き込んだら艦載機に誘爆して爆散してしまい、そのまま沈んでいった。
最後に力一杯ル級を殴り付けて、倒れたところに魚雷を撃つ。
ついでに集中砲火を与えて撃滅完了。
「終わった終わったぁ…。」
「提督ぅ!後ろぉ!!!」
「ふぇ?」
ズグシァッ
「きゃあぁあ!!いつの間に!?くっそぉ…!腕を持ってかれたか。」
後ろにいたのは戦艦レ級。
この戦艦。正真正銘の化け物である。戦艦のくせに艦載機を発艦させたり魚雷を撃ったりといった攻撃が可能という〝もうこいつだけで良いんじゃない?〟って思う深海悽艦の1つだ。
明治生まれのおんぼろ艦なんてオモチャ同然だ。
でも…。
頭に来ちゃいました。
「ふん!!!!!」
おもいっきり蹴飛ばす。相手の小さな体は吹っ飛んでいって何処かに消えた。
「さぁ、じゃんじゃん行「撤退です!」へ?」
ガシッ
ちょっ!金剛!?これ、もしかしてお姫様だっこ…。
このストレス解消法おもに提督さんにおすすめです。
RJ「誰ができるか!?」