艦娘?いいえ、不良品です。   作:バイオレンスチビ

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充電中なのです

「やるとしてもリハビリですよ?

良いですか?リ ハ ビ リですからね?」

明石さんに何故か心配されている。

ついでに人間だったら確実に絶対安静だと言われた

 

そのくらいわかっている。

さすがに手足を復元してもらってからすぐに

トレーニングとか砲雷撃戦とかやるほど

私は馬鹿ではない。

少なくとも数日は提督とゆっくり過ごすつもりです。

(提督さんは大和型と演習して筋肉痛。)

 

 

壁をつたってゆっくり歩く。

まだ足の動きもぎこちなく手先も上手く動かない。

明日には解決する問題らしいのだが…。

それ以上に

【リハビリ】をやりたくないという

非常にやっかいな問題が浮上してきた。

別にやらなくても回復するのだが、

やった方が回復が早いとか身体に優しいとか言われている。

あくまで噂であり、

船である艦娘にそれが当てはまるかどうかはわからない

「もしかしたら~っぽい(かも)。」の話なのだ。

 

 

 

提督の私室の前で足を止める。

ドアに大きく【充電中なのです】という張り紙がある。

静かにドアをあけて突入。

 

案の定、提督が電ちゃんを抱き枕にして寝ていた。

文字どおり【充<電>中】

さりげなくまざる。

私も久しぶりに【充電】したかったし、

手術終わったら疲れちゃったし…。

 

布団に潜り込むと

やはり、心地よい暖かさだ。何より安心できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友鶴ちゃんったらどこに行ったのかしら?

きっとあの娘のことだからリハビリなんて絶対しないわ。」

パタパタと廊下を走る。

「電は用事があるって言ってたし…。」

ん?

【充電中なのです】

んん?

ドアを静かにあけて進入。

電は提督の抱き枕になっていた。

「司令官。私もいるじゃない!!」

ずるい。

よし、そっとまざろう。

司令官のベッドは無駄に大きいから大丈夫なはず。

さりげなく布団を直しながら入る。

 

寝返りをうつと友鶴ちゃんの顔が見えた。

「もう、そんなんじゃダメじゃないっ。」

頭を撫でながら呟く。

そして、睡魔にまけた。

 

 

 

「ねぇ、友鶴ちゃんってどこにいるか知ってる?」

 

「知らないっぽい。」

「知らないかも。」

うん、気にするな私。

気にしたら負けだ私。

「ありがとう。」

あの娘のことだからリハビリする訳がない。

姉さんも姉さんで駆逐艦と仲良くお昼寝だと思うし…。

ん?

駆逐艦を越えるロリがここには存在する!

そう、水雷艇だ。

まったく姉さんは…。

YESロリータ NOタッチって何度言っても聞かないんだから

 

【充電中なのです】

ここか!

静かに突入だ。

そこには幸せそうな四人の寝顔(うち三人はロリ)。

ヤバい。

鼻血がとまらない。

この朝日、戦いのなかで戦いを忘れた…。

 

 

 

 

 

 

その後、鳳翔さんによって全員起こされたらしい。


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