好きなものは、
○○○である。
昼間、
鳳翔さんが仕事中の時から
作戦は始まっていた。
なにやら真剣な表情でホワイトボードを指す少女と
話を聞きメモをとる妖精さん達。
「議題は、ここにある特製特大プリンを
いかにして確実に安全になおかつ衛生的に
標的の部屋まで運ぶかです。」
「陸路しかないですよ。」
「ただ、空母寮が厄介ですね…。」
「約一名とんでもない化けもんいますからね。」
「やっぱり直接「無理です!!」」
地図を広げて
「ここは?」
「ダメです。一航戦に近すぎます。」
「誰に渡すのですか?」
「お母さんと電&雷ちゃん,
古鷹さんと川内さん時雨に赤城さんと長門さん
…龍田お姉ちゃんにもあげたいんだけど。」
「この塗りつぶしは?」
「島風ロード。一応危険地帯。」
「天井裏はどうですか?」
「衛生的にダメです。」
深夜
「準備は?」
「プリン&手紙、持ちました!!」
「行けますか?」
「「「行けます!!」」」
「01:00。作戦開始!!!
暗いため、総員足元に注意せよ!」
「「了解!!」」
作戦を開始する。
(本人は部屋で指揮を取り、
明け方に援護に入る。)
≪こちら、雷電担当隊。≫
「どうしましたか?」
≪先程、気づきましたがプリン二つで良いのですか?≫
「特大プリンを駆逐艦が独りで食べるのは無理です。
したがって、四人で分ける事になるでしょう。」
≪なるほど、わかりました。任務を継続します。≫
≪不知火です!!前方約50メートル
不知火が半目を開いて立っています!!≫
張り詰めた声での報告。
「半目なら奴は寝ている!
音を立てず、ルートBから行けますか?」
≪了解!!≫
特大プリンを担ぐ妖精さんと
無線手
麻酔薬入りの矢を込めたクロスボーを担ぐ
護衛班
≪空母寮に突入しました!!
予定通りF班と分離しました。≫
「奴は?」
≪まだ、大丈夫です!!≫
「危険だと判断した場合、即時撤退を許可する。」
≪了解。≫
≪軽巡寮に突入した。≫
「川内さんは後回しに龍田さんのお部屋に行って」
≪わかっています。≫
「川内さんに行くのは03:30~04:00です。」
≪了解≫
≪こちら古鷹隊、青葉が青葉がいます!!≫
「見つかった!?」
≪青葉接近!!!≫
「逃げて下さい!!」
≪目標加速!狙いは我が隊です!!!≫
「護衛班、戦闘を許可する!!」
パシャッ
「目が、目がぁ!?!!」
暗闇に馴れた目に対する容赦ないフラッシュ
「青葉、取材。行きまーす!!」
加速する目標。
「撃てぇ!!」
パシュパパシュ
「ムギャッ」
バタン
≪目標沈黙、証拠の隠滅完了。≫
「よくやりました!!」
01:15
電&雷
目標達成。
02:00
長門
目標達成。
02:15
青葉撃破
02:20
古鷹さん
目標達成。
03:00
龍田
目標達成。
03:45川内の熟睡確認。
目標達成。
≪プリンが、プリンが奪われましたぁ!!!≫
「嘘!?」
≪赤城さんが寝ながら奪い取りました≫
「私も出る!!」
早くしなければお母さんが起きてしまう。
予備のプリンを持って走る。
急がないと
空母の他の人も起きてしまう。
朝練とか言う摩訶不思議な文化を持つ人たちだ。
朝は早い。
夢中で走った。
ドアには、鳳翔の文字が…!!
そ~と部屋に入り、枕元にプリンを置く。
任務達成!!
小さくガッツポーズを決めて
静かに退却。
足があれ?
あれ?
動かない。
もしかして…?
鳳翔さんの綺麗な手が私の足を掴んでいた。
「どうしましたか?こんな早くに。」
任務失敗。
そのあと、
一緒に寝てから
ゆったりと二人一緒にプリンを食べました。