ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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本日二回目の更新です。行けるとこまでいきます。


謎の老人とオジロンの嘆き

「当たれ―!これで七発目だ!」パピンの攻撃がはぐれメタルをとらえる。メタルキングの剣がはぐれメタルに当たるとはぐれメタルは溶けて霧散した。「やっと二匹目か。」はぐれメタル一匹目をパパスが会心の一撃で倒してからかれこれ7時間。はぐれ狩りは困難を極めていた。はぐれ以外の敵はレイシアが煉獄火炎を放った後にその威力に怖れたのか、炎により浄化された空気の中に入るのを嫌ったためか出てこなかったのだが、はぐれメタルもなかなか現れず、現れたと思ったらいきなり逃げ出したり、追い詰めたあと一、二発で倒せるというところで逃げられたりしていた。パパスの会心の一撃もまだ慣れきっていないメタルキングの剣では簡単にでるものではなかった。

 

「今日はまだ初日で疲れがたまるのも早いでしょうから、そろそろ帰りますか。」

とレイシアは皆に話し掛けるが、パパスもサンチョもパピンも

「まだいけます。

もう少し頑張ろう(頑張りましょう)」

ということでもう少し粘ることになった。

まあここでもう少しとなったのはレイシアにリレミトの魔法があることがわかったからであるが。

そうこうして周りではぐれメタルを探していると

「あそこにご老人がおりますよ。」

とサンチョが皆に話しかけた。

サンチョが指差すほうを見てみると、なにか不思議な感じがする老人がいた。

パパスはなぜこのような場所にいるのか?

という思いとこんなところにいると危ないなという思いで老人に

「この様なところで何をしているのですか?」

と問いかけた。

するとそのパパスの問いかけを無視するように

「このすごろく券はあなたたちが落としたのか?」

と逆に問いかけられた。

パパス達は疑問に思いながらも はい いいえ という選択肢が出ているような気がしたのでしぶしぶ正直に

「いいえ」

と答えた。

すると老人は続けて

「ではこの小さなメダルはあなたたちが落としたのか?」

と問いかけてくる。これにも

「いいえ」

と答える。

そしてまたもや

「ではこの水の羽衣はあなたたちが落としたのか?」

と問いかけてくる。

「そんなの落とすやついないだろ。

盗品じゃないだろうな。」

と思いながらも

「いいえ」

と答える。

するとにこりと笑った老人は

「あなた方は正直者だ。

これらすべてを授けよう。」

と言いパパスに渡すとそのまま姿がなくなっていた。

しばらく呆然としていたが、

「この頃呆然とすることが多いな」

と思いつつ気を落ち着けると、老人にもらったものを見てみる。

1 すごろく券

 

なにに使うのか分かったのはレイシアだけだった。

レイシアがいうにはこの後に旅に出た先で使うかもしれないのでとっておきましょうということになった。

2 小さなメダル

観光地によくあるメダルのようだが少し違う。

これについてはレイシアも知らず、その他の誰も分からなかったので保留ということになった。

3 水の羽衣

誰もが高価なものと分かるものであったが、装備できそうなのはレイシアぐらいなので

「レイシアよ。

これを装備してみたらどうだ。」

とパパスが提案する。

このなかで一番の常識人(初期装備の考慮はしないで)のサンチョは

「中古っぽいけどいいのかな?」

と思ったがこの世界では普通に使い降るされた鎧等も普通に売られている世の中なのでサンチョ以外は誰もそのようなことは思わなかった。

レイシアはパパスから水の羽衣を受け取り少し見てみる。

するとみるみるうちに顔を真っ赤にしてパパスに突き返した。

普段の落ち着いた感じと全く違うのでそのレイシアの行動にパパス達が驚いていると

「こんなの王の仰せ付けでも着ることはできません。

よく見てください。

この羽衣透明ですよ。

丸見えになっちゃうじゃないですか///。」

と真っ赤になりながら訴える。

パパス達が見てみると確かにシースルー(透明)だった。

その時3人はこれをレイシアが装備したらと想像し顔を赤くしたことで、想像したことがバレたことと誰か(名誉のために)が

「是非とも戦力強化のため装備を」

といったこともあり

「バカー」

とレイシアにグリンガムの鞭でしばかれたのはどうでもいい話であった。

使い道に困ったものであったが、羽衣はパピンがもらうことになった。

使い道は……まあいいだろう。

ピピンが生まれた要因か?

その後腹をたてたレイシアは一言も発することはなかった。

まあルーラで置いてかれることはなくみんなで共に帰ることはできたのでよかったが。

 

グランバニアに帰るてオジロンが走ってきた。

オジロンが言うには「城の猛者である、パパス、パピン、サンチョがいなくなると城の守りが薄くなり昨今魔物が強くなっているのでどうにかしてほしい」というのだ。

確かにと思うがこのメンバーの誰かを抜くことはマーサ救出を困難にすると悩んでいると、

「私にいい考えがあります。」

とレイシアがオジロンに対してだけ言い、呪文を唱える

「幻魔召喚」

というと羽をはやした綺麗な女性がたっていた。

「カカロンお姉さまお久しぶりです。

お願いを聞いてほしいのですが。」

とレイシアがカカロンと呼ばれた女性に話しかけると

「何でもいいわよ。私とあなたのなかじゃない。」

ということでトントン拍子に話が進み、カカロンが城の守りにつくことになった。

ただし幻魔とはいえ女性であることを疑念に思う者もいたために、その力を見せて欲しいということになり後日カカロンの力を見ることなった。

 




なんでここまで話がずれたのか。次回は幻魔カカロンの力試しということになります。修行も重要ですが国民のほうがより重要ということでご容赦いただきたい。

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