ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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決まった!これからの行き先とメンバー。

どこかの城の玉座の間

そこで相対するはどこかで見知った下卑た笑みを浮かべるローブを着た魔術師のような男と、見た目は人間に近いがどこか違う、かなりの威圧感のあるこの城の主であるかのように玉座に座る男。

「ホッホッホッホ。やりますねぇ、この城を主の〇〇〇〇〇〇〇〇が外出中に手にいれるとは。」

「ふん。この城についてはやつより、私のほうが知っている。勝手知ったるというやつだ。それにこの城にいればまた強い者と戦うことができるからな。」「貴方はここで静観という訳ですか?」

「お前は裏で暗躍だろ。」

「さあどうでしょうね。」

「食えぬやつだ。」

「お褒めの言葉ありがとうございます。ホッホッホッホ。」

二人の男はのどかに話をしているようではあるが、玉座の間にはピリピリとした空気が漂っている。

玉座に座る男が話を再開する。「お前の仮の上司のワニと、新入りのお前に似た何を考えているか分からない神官風の男は今何をしているのだ?」

「仮というのは解せませんが、教祖様は着々と建てられている神殿の地下で我らが神に祈りを捧げているようです。貴方と同じ新入りは何をしているのやら。私でも把握できていません。ところでこの城の元の主はどこへ行ったのでしょう?」

「やつは人間の姿で人間界をさ迷っているのであろう。ほうっておけばいいだろう。」

「そうですか。そういえばもう一つこの城にもう少ししたら来客があると思います。盛大におもてなししてあげてくださいね。」

「ほう。楽しみだ。」

「それでは。」と魔術師風の男は言うと姿が消えた。

「久しぶりに楽しめそうだな。クックック。」

 

グランバニア会議室

レイシアが召集したいつも通りのパパス、オジロン、サンチョ、パピン、ついでにオジロンにくっついたカカロンとバルバルー。

「これからの指針が決まりましたのでお伝えしたく王を含め皆さんをお呼びしました。」

「さすがレイシアだ。でこれからはどのようにすればよいのだ。」レイシアに対してパパスが急かすように尋ねる。

「はい。これから世界を旅することになるのですが、まずはじめに向かうのは、天空の塔という場所です。ここを経由して天空城に参ります。」

『天空城?』

パパス、サンチョ、パピンは疑問符を浮かべる。

『あの城か。わたし(俺)は好きじゃないわ(ないな)』どうやら幻魔の二人は知ってはいるが嫌な場所らしい。

「天空城!一度書物で見たことがありますが。まさか実在するとは!」オジロンは驚きを隠せないでいた。

少々会議室はざわついたが、収まったのをみてレイシアは話を続ける。

「この城の主に協力を求めます。少し間の抜けたところはありますが。魔王の存在を危惧しているお方なので助力してくれると思います。」「レイシア、お前はその主という者を知っているのか?」

「…ええ。以前少々面識がありまして…。」あまり聞いてほしくないようにレイシアが話すのでパパスはそれ以上聞くのはやめた。少し空気が変わった感じがしたので、サンチョが話を元に戻す「では。その旅には、パパス王、レイシア様、バルバルー様、パピン兵士長そしてわたくしめになるのでしょうか?」とレイシアに問いかける。

「はい。そ「すまないがそれに私の息子のリュカもいれてはくれないだろうか?」えっ」

パパスが急にレイシアが話すのに割って入り話したことに皆は驚かされる。まだ1歳に満たない自分の子供をとても危険な旅に連れていきたいというのだ。驚かないほうがおかしい。

「待ってください。リュカ様はまだ1歳にもなられていません。危険すぎます。」

「坊っちゃんには苛酷過ぎます。」

レイシアとサンチョが反対する。

「しかしやはりリュカも家族がいない城にいるより、危険とはいえ兄上といるほうが幸せかも知れませんね。」

「いいじゃねえか。俺たちが守ってやりゃあ。」

「レイシアあんたアストロン使えたじゃない。それにこのメンバーで危険になることはないんじゃない。」

「パパス王のおっしゃることに従います。私にもピピンという不肖の息子がいますので気持ちは大いに分かります。うちは嫁がいますが、リュカ様には王もサンチョもいなくては寂しくてしょうがないでしょうし。」

オジロン、バルバルー、カカロン、パピンはそちらのほうがいいのではとパパスに賛成する。多数決で5対2となりリュカも旅に連れていくことになる。レイシア、サンチョは多数決に負けしぶしぶといった形になるが認めることにした。

そしてメンバー、これからの行き先が決まり近日中に旅立つことになった。

会議が終わり皆が去っていくなかでレイシアの元にカカロンがやって来た。

「いいの?」

「え?何がです…」

「あんたはあいつに会っても。」

「はい。まあ何とかしますから…。」

「そう。」

楽観的なようでいつも自分にきをかけてくれるカカロン。昔いたあの人に似ている彼女に感謝するレイシアであった。

 

 




次回から進行はやはり遅いと思いますが、ばんばん原作を破壊していきます。まあ敵キャラもⅤ以外からも介入させて少し増やし強化しようと思います。

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