ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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ついつい忙しい合間に書いてしまった。片手間に書いたのでできばえはとても悪いですが読んでもらえたら嬉しいです。


マーサの行方と絶望感

会議室に阪神パパスと召集を受けた、レイシア、サンチョ、パピン、オジロンそして…。

皆の視線が一斉にオジロンに、いやオジロンの背中に当然のように抱きついているカカロンに向いた。

「お姉さまはなぜここに?」

「確かにカカロンのおかげで得られた情報ではあるが…」

「わたくしめはここにいることよりも、なぜオジロン様の背中に抱きついているのか、というほうが気になりますが。」

「なんとも、うらやましい。そして妬ましい。あんな、あんな巨乳に…」

レイシア、パパス、サンチョ、パピンがそれぞれカカロンにたいしての疑問を口にするが、カカロンは全く気にせず

「わたしはオジロンちゃんと一心同体なのよ」

オジロンは苦笑いをし、場が静まりかえる。

「ど、どういうことですか。お姉さま!?」

「お前が女をつくるとは。嬉しいが、幻魔とは……。」

「オジロン様。おめでとうございます。」

「一心同体だと…あの豊満なメガボディーが…」

またそれぞれがバラバラの反応をするが、カカロンはまたも気にせず。

「たしかに、このことは後々のグランバニアのことに関わることであるので、また次の時の議題とする。

他言無用で頼む。」

パパスがそのようにオジロンとカカロンのことは保留するという決を下した。

「え~と。場を仕切り直しまして。

キングレオから聞き出した状況を話したいと思います。」

場は静まりかえり、レイシアの次の言葉を待った。レイシアはかなり苦々しそうな表情をし

「現状は最悪としか言えません…」

その一言で場が凍りつく。パパスがいてもたってもいられずレイシアに詰め寄る。

「そ、それは…マ、マーサとはもう会うことができないということか!」

「王の想像しておられるであろう最悪の状況ではありません。

マーサ様は生きておられます。しかし…会うのが絶望的だと言うことは同じです。」

パパスはマーサが生きているということを聞いた時は安堵したようであったが、会うことが絶望的ということを宣言された時は、奈落の底に落とされたかのようなとても痛ましい表情をした。

しかし、生きているのならば希望がないわけではない。

そのように自分に言い聞かせ、震える声を無理やり落ち着かせてレイシアに確信を問う

「では…マーサは今どこにいるのだ?」

レイシア少し考えた後、覚悟を決めたように口を開く

「魔界です…」

レイシアから出た言葉〈魔界〉は皆を絶望の底に叩きこんだ。

魔界とは魔王が住まう魔物の世界と言われている。

しかしその存在は確かめられていない。書物に書かれた内容でしか知られていない。

「……」

皆が絶句する。

「それなら魔界に行けばいいじゃない。」

静まりかえった場に当然のように投下されたカカロンの率直な答は皆に希望を与えたが同時に一番の問題をも提示したことになる

〈どのように行くのか?〉である。

「そんなの、こっちの世界から連れていかれたなら、行く方法があるってことじゃない。」

カカロンの言葉は当然のことであり。魔界という言葉で止まっていた皆の思考を揺り動かした。

「カカロンのいうとおりだ。」

パパスはカカロンに感謝をするように皆に言う。

『そうですよ。カカロンさん(様)の言うように魔界に乗り込みましょう。」

サンチョ、パピンにも希望の光が見えた。

普段であるば解決案を練るはずであったレイシアであるが、レイシアでさえもキングレオの口から魔界という言葉がでてから思考が停止していた。それを打破してくれたカカロンに感謝した。

「マーサ様を拐い魔界に連れていった魔物はゲマという魔物であるようです。そしてその魔物の居場所もわかっています。」

そこまできけばその場にいるメンバー全てが何をすればいいのかわかっていた。

『ゲマとかいう魔物(クソヤロウ)に制裁をくわえ魔界への生き方を聞き出す』

至極簡単なことであった。

意気揚々になる皆の気を諫めるようにレイシアが

「道が見えました。

しかし、ゲマという魔物はかなりの実力をもっており、部下となる魔物も同様にかなり手強いということです。

道が見えた以上王はいてもたってもいられないとおもいますが、まずは先の戦い見据えて修行を再開することにしましょう。」

と提案すると皆が同意した。

会議はお開きになり、皆は希望が出てきたことにより明るい表情で去っていった。

会議で全く声を出さず、いたのかさえも分からなくなっていたオジロンがまだ背中に張り付いているカカロンに

「ありがとうございます。」

とだけ満面の笑顔でいった。

「勘違いしないでよね。あなたのためじゃないんだからね。」「???」

「あれ?オジロンちゃんなんで喜んでくれないの?こう言うと男は萌えて喜ぶってシスターがいってたのに」

カカロンは人間界で変な知識をつけ始めていた。

それとともになかが良い者もできたようだ。

(シスターと幻魔というのはどうかと思うが。)

今まで幻魔ということで皆遠目で見ていたが、だんだんそれが払拭され始めているということでもある。

それがオジロンには嬉しく思えた。

 




ゲームどうようゲマには宿敵として頑張ってもらおうと思います。まあこのままでは某ヤ〇チャのように出落ちの噛ませ犬のようになりそうで困りますが。まあいつになったら登場するかさえまだわかりませんが。

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