ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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幻魔カカロンVSキングレオ

カカロンが頂上の決戦の場に足を踏み入れる、遅れてオジロンが階段を登ってきた。カカロンにしろオジロンにしろキングレオは見上げるほどの大きさであり、その異様にすでにオジロンは動けなくなっていた。そんなオジロンに「あなたはここから入らないでね。見届けるという役割だけしてくれればいいから。」とカカロンが忠告する。いつもであれば「オジロンちゃん」というが今回はそうではない。カカロンでも緊張しているのかと少し心配になる。何か話かけようと思ったとき「貴様らがワシの部下をことごとく殺したという侵入者か。」恐ろしい重低音の声でありより凄みを増させた。「見れば分かるじゃない。そうよわたしたちが侵入者であり、あなたの命を狩りにきたものよ。」カカロンはいつも通りの口調でいうがその口調になにか底知れぬ恐ろしさをオジロンは感じた。「ワシを怒らせたいらしい。まあよい。軽く軽食といくか。」というと同時にキングレオは巨大な岩石と無数の岩をカカロンに向かって降らせた。カカロンは自分とオジロンに当たりそうな岩だけをグリンガムの鞭で砕いたり、打ち落とす。岩に少し気を向けていたことが災いとなり、キングレオの巨大な鋭い爪がついた腕がそこまで迫っているのに気づくのが遅れ回避行動を取るのが遅れた。「ウッ」カカロンが凄まじい勢いでキングレオに吹き飛ばされる。少し吐血するがその顔には背筋が凍るような笑みが浮かんでいる。「フフッ久しぶりに面白くなるかも」カカロンはポツリと呟く。なにもダメージがなかったかのように平然と立ち上がる「じゃあ行くわよ」というやいなや凄まじいまでの勢いでキングレオの懐に飛び込みグリンガムの鞭を振るう。三本の鞭が生きているかのようにキングレオに襲いかかり四本の腕の内の三本を切り落とす。キングレオは凄まじいまでの断末魔をあげるが反撃も忘れない。口から凍える吹雪を吐き出す完全にキングレオの間合いであるのでカカロンに直撃する。キングレオは痛みを堪えながらもにやりと笑う。カカロンは完全に氷ついたかに見えた。が「たいしたことないわね。少し涼しくなっただけじゃない。」軽く服を叩きながらキングレオにいい放つ。キングレオは恐怖を感じずにはいられなかった。今の凍える吹雪は自分の技のなかでも最強の威力を誇る。それをまともに受けても平然としている。キングレオはベホマを自分にかけることさえも忘れている。もうなにもできないだろうとカカロンは思い留めを誘うとキングレオに近づこうとする。キングレオが大声を上げた「今だかかれ!!」キングレオには最後の望みがあった。キングレオがいうやいなや瓦礫のなかから岩石いや顔がある岩爆弾岩がカカロンに向かって突っ込んでいく。キングレオが戦いの始めに投げた岩石のなかに爆弾岩を紛れ込ませておいた。普段ならこのようなことはしないがクランバニアという国の者の中には侮れない者がいるから戦いになるようならこのような仕掛けをしなさい。と上司にあたる魔物に言われていた。それがこうをそうしたのだ。「しまった」カカロンはそう思った。いくらカカロンであれ最強の事故犠牲魔法メガンテは耐えられない。一発ならわからないが爆弾岩は二体いる。「わたしとしたことがとんだドジ踏んじゃったわね」観念し目を瞑ったときカカロンは誰かに突き飛ばされた。突き飛ばしたのはオジロンであった。その時みたオジロンの顔は今まであった誰よりもかっこよくカカロンには見えた。

凄まじい爆音がなり、衝撃が周りの大地を揺るがした。




少し短いですがここで終わらせてもらいます。できれば夜に更新したいと思います。

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