緋弾のアリアー緋弾を守るもの   作:草薙

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どうも!1年ぶりです!


第260弾 翻弄される椎名優希 

状況を説明しよう。

俺は転校してくる紅葉を学校にバイクで連れてきて雑談しながらマスターズに向かおうとしたら実家に戻っていた秋葉が帰ってきた。

 

「それでどうしてこうなる!」

 

駐輪場の前にある校庭で2人の姉妹が対峙している。

俺の近衛の秋葉と俺の近衛と言い張る紅葉

2人とも完全にやる気だ。

 

「おい!やめろ2人とも!」

 

「優君は黙っていてください」

 

「そうね。これは必要な戦いなの優」

 

俺の言葉を全く聞きやがらねえ!

というかこの状況まずいぞ、もしマスターズがかぎつけてきてみろ。

殺されるぞ

いや、ここは武偵高。ある程度は許されるだろうが限度を超えてしまえばまずいことになる・・・

 

「久しぶりですね。紅葉」

 

「ええ、あなたに会いたくはありませんでしたけど」

 

「事情は月詠様から聞いています。ですが私は認めません」

 

「私も認めてないわ。仮の近衛じゃ意味がないもの。あなたを倒せば私は正規になれるのかしら?」

 

「あなたの意図が読めません。優君をどうするつもりですか?彼を傷つける気なら・・・」

 

「彼は私にとって大切な人。それは間違いないわ」

 

そう言って鞘から日本刀を抜いた。

1刀か・・・

 

「信じられません」

 

風を収め秋葉も槍を構える。

そういえばだれだったかが言ってた。今は璃璃色金の粒子が濃くてステルスが不安定になっていると秋葉の風も例外ではないらしい。

怒りでまとっていた風も収まっている。

璃璃粒子はステルスの制御を困難にする性質があるが発動自体ができないわけじゃない。

緋刀も使用していないから分からないが制御が困難になっている可能性もあるのだ。

だが、だからと言ってこの状況・・・

選択肢としては何個かある。

1、逃げる

これは何の解決にもならないし2人がどうなるかわからないから却下

 

2、助けを呼ぶ

残念ながら近距離にこれを何とかできる知り合いはいない。

 

3、説得する

これは絶対無理

 

とすると・・・4番だ!

 

「やめろって言ってるんだよ秋葉!紅葉!」

 

紫電と閃電を抜いて両刀を両者に向ける。

そう、無理やり制圧するしか道はない

というか、2人ともある意味俺を巡る争いだから俺に危険はないはず・・・ないよね?

 

「どいてください優君」

 

何その目!白雪みたいで怖い!

俗にいううヤンデレ目ってやつだぞそれ

 

「そうね。そこをどいて優」

 

俺が立ちふさがったぐらいじゃまったく戦うのをやめる気なしかよくそ!

 

「どかねえよ。お前ら姉妹だろ!姉妹同士で喧嘩するな!」

 

「心配しないで秋葉とはもう、姉妹でも何でもない。昔、姉だったというだけよ」

 

「月詠様から警告を受けています。紅葉は優君に害をなすかもしれないと」

 

互いに理由があるから引かねえか。

だが、今の会話で突破口が見えたぞ

 

「秋葉!月詠には俺が話を通す。だから、引け!」

 

「ですが・・・」

 

「紅葉!」

 

問答無用で秋葉の言葉を遮ると

 

「お前も秋葉と争うな。争うならお前は敵だ」

 

「・・・」

 

紅葉は何か言いたそうに俺を一瞬だけ見てすっと刀を引くと鞘に納めた。

そして、なんも言わずに背を向けて歩き出してしまう。

 

「紅葉!」

 

追おうとした瞬間

 

「くぉら!お前らなにやっとんじゃ!」

 

げぇ蘭豹!

誰か通報したのか知らんがここは逃げろ!

 

紅葉はすでに背が小さくなっており曲がり角に消えた。

秋葉もいつの間にか逃げている。

 

「ちょっ!」

 

あ、あいつら俺を見捨てやがった!

慌てて逃げだす俺だった。

 

 

 

 

             ±

 

「ひでえ目にあった・・・」

 

教室の机にぐったりとして突っ伏して言う。

あの後蘭豹を撒くためにマンホールに飛び込んで逃げ回りようやく撒いた。

蘭豹もいつまでも追ってはこなかったらしい

 

「よう。昨日は悪かったな」

 

顔を上げるとキンジが登校してきて自分の席に座るところだった。

 

「キンジか。まあ、じ、フォー・・・いや、かなめだったか?あいつのせいだし気にするな」

 

「かなめって名前をもう知ってるのか?流石だな」

 

「紅葉からな」

 

「あの子か。仲良くしてるのか?」

 

「うーん、ちょっと秋葉とのことで頭が痛いことになってるんだよな」

 

ちらりとクラスの女子と話をしている秋葉に目を向けてから

 

「山洞とか?どうしたんだ?」

 

まあ、キンジならいいかな・・・こいつ俺の実家のことも知ってるし

 

「紅葉は秋葉と姉妹なんだ。妹な」

 

「姉妹だったのか。それでなんで優が頭を痛めるんだ」

 

ちょっと驚いたように目を見開いてキンジが言う

 

「あいつら仲がむちゃくちゃ悪いみたいなんだよ」

 

「それは・・・厄介だな」

 

「過去に何があったかとか覚えていないのも手痛いんだよな」

 

俺の記憶に関してはただ単に忘れてる奴と姉さんの記憶操作のステルスも影響してるからどちらとは言えないんだが。

 

「問題は紅葉のこと俺、全然覚えていないんだよ」

 

秋葉がああいっている以上妹なのは間違いないはずなんだ

 

「直接本人に聞くか山洞に聞いてみたらどうだ?」

 

「うーん」

 

答えてくれるか?秋葉や紅葉に聞いてもはぐらかされそうだ。

姉さんは無理・・・

ジ・サードのこともあるがとりあえずしばらくはあいつの調査だなうん。

やることは決まった。

 

「まあ、こっちは何とかするよ。キンジはかなめのこと頑張れ」

 

少し違うが妹関連でお互い苦しむことになりそうだ。

 

「おーす!優、キンジ!聞いたか転校生がくるらしいぜ」

 

話は武藤と不知火が登校してきたのでそこで終わる。

 

で!

 

 

           ±

 

「山洞紅葉です。よろしくお願いします」

 

「うおおおお!」

 

朝のホームルームでの男子の奇声はいつものことだ。

このクラスの転校生率は異常すぎるんだからたまには違う反応しろよ。

 

「山洞さんの席は・・・」

 

「先生。私、優の近くがいいです」

 

ああああ!また、このパターンかよ!

案の定、主に男子から恐ろしい殺気がこちらに向けられる。

何なのこいつかわいい女の子とばかり知り合いやがって!死ね!という心の声が聞こえてくるようだ。

ちなみに俺の周りは知り合いだらけ

右はキンジでその向こうにアリア、俺の左には秋葉で後ろは信冬という感じ

ちなみに、アリアや理子たちは入院中なのでいない。

となると空いてるのは

 

「ありがとう」

 

前のクラスメイトと交代して紅葉が座る、

知り合いだらけでオセロならひっくり返るとことろだ。

 

「学校でもよろしく」

 

「ああ・・・そうだな」

 

これからのことを思うと頭が痛い。

あと一人転校してきたらキンジと交代してしまうんじゃないか?

 

               ±

 

さて、時は進み昼休みだ。

休み時間は質問攻めにあう紅葉を横目にスマホでできる情報収集してからいよいよ作戦の実行だ。

 

紅葉が声をかけるより先に飛び出して向かった先は

1年の教室だ。

目的の教室を覗くといたいた。

 

「おいじ・・・かなめ!」

 

一年女子に囲まれ談笑していたらしいかなめに近づくと

 

「話がある。ちょっと付き合え」

 

「私に話ですか?」

 

ん?なんか違和感感じるな。

こいつこんなに弱弱しい感じだったか?

 

「ああ、別に戦うつもりじゃない」

 

「えっと・・・」

 

困ったようなそんな顔だ。

なんだ?なんかの演技なのか?

 

「あの椎名先輩」

 

「ん?」

 

かなめの隣にいた1年の女子が口を開いてくる

 

「かなめちゃんに何の用なんでしょうか?」

 

「少し話をするだけだ」

 

「・・・」

 

俯いて少し怯えるような顔で後ずさるかなめ

 

「おい、行くぞ」

 

少しいらっととしたので手を掴んで歩こうとした

 

「きゃ!」

 

ちょ!全然力を入れてないのに盛大にこけたぞ

 

「痛いよう・・・」

 

と、要が涙声でそう言った瞬間、猛烈な殺気が俺に注がれる

このクラスの半分以上から発せられている殺気だ。

 

「大丈夫かなめちゃん!椎名先輩!先輩だからってかなめちゃんに手を出さないでください!」

 

「そうです!かなめちゃんに何する気ですか!」

 

「そうだ!かなめちゃんを守るぞ!」

 

騒然とする教室。

どうしてこうなった!

 

「・・・」

 

泣くふりをしながら舌をぺろりと出したかなめ。

こ、この野郎!わざとかよ!

 

「ちっ!」

 

相手は武偵とはいえ1年だ。

やる気になれば全員倒すことはできるが骨が折れるしメリットが少ない。

 

「覚えてろよ!」

 

悪人みたいなセリフを吐いて撤退する。

後ろから歓声が上がる声がするがかなめめ・・・人心掌握の才能があるみたいだな。

そういうタイプは結構厄介だ。

紅葉のこと少し聞きたいだけだったんだがそうなると後は・・・

スマホを取り出して目的の名前を見つけてうーんと押すか悩んでいると

 

「椎名優希・・・先輩」

 

ん?

 

「振り返ると俺の知ってる奴だ

 

「おう、間宮か?どうしたんだ?」

 

アリアのアミカの間宮あかりだった。

 

「あの・・・遠山かなめとお知り合いなんですか?」

 

含みのある言い方だな。ああ、そうか、アリアのアミカなら知ってるのか?

 

「言うほど知り合いじゃない。ちょっと対立はしてるがな」

 

「・・・」

 

何か言いたそうだな・・・かなめに何かされてるのか?

こいつの性格上アリアに相談はできないだろうし

 

「なんか困りごとか?相談なら乗るぞ」

 

ごちゃごちゃといろんな問題山積みだがアリアのアミカなら俺が助ける理由には十分だ。

ただなぁ俺こいつにめちゃくちゃ嫌われてたと思うんだが・・・

 

「あの・・・すみませんなんでもないです」

 

結局迷った挙句、相談事はしてくれなかった。

話す話さないは自由。

こいつが話さないと決めたならその意志は尊重しないとな。

だけど

 

「本当に困ったなら相談しろよ。お前はアリアのアミカなんだから俺が手を貸すには十分な理由になる」

 

「失礼します」

 

そう言ってその場を後にするあかり

それ大丈夫な状態じゃないぞ・・・

 

「・・・」

 

ため息ついてからスマホの外面を上にフリックする。

さてどっちに聞くか・・・

1年の知り合いは数人いるが・・・

 

「こいつでいいか」

 

そう思ったとき

 

「お兄さん私のこと考えてません?」

 

「うわ!」

 

背後からのいきなりの声にあわてて振り返るとそいつがいた。

 

「どうしたんですかお兄さん?」

 

月城アリス。

俺の後輩で緋刀のことの研究してくれているアンビュラスの1年だ。

性格は小悪魔なんだが、1年の中では俺が一番信頼している後輩。

もう一人放置気味のアミカの紅麻里奈がいるがあいつはちょっと苦手なんだよな・・・

わりと校外活動してることも多いし

まあ、それは置いといて

 

「お前、間宮あかりとは友達だったよな」

 

「あかりちゃんですか?はい、友達ですよ。どうしたんですか?襲うんですか?」

 

「襲わねえよ!」

 

なんてこと言うんだこいつは!

 

「アハハ、冗談ですよ。お兄さんはそんなことしません」

 

「わかりゃいいんだよ。それで、最近遠山かなめってやつが1年に転校してきただろう」

 

「きましたね。1年の間ではかわいいって女子の間では話題になってますよ」

 

「一応、お前には言っておく。遠山かなめはいろいろとやばいバックがいる奴だ」

 

「お兄さんがらみですか?」

 

「今回は俺は俺と言うよりはキンジの方だな」

 

「ああ、かなめさんってキンジ先輩の妹なんですよね」

 

「正直な所は分からんが一応そうみたいだな。もし、絡まれたら言えよ。守ってやるから」

 

「はーい、遠慮なく頼りますね」

 

まあ大丈夫だろうがと思った時

 

「ふーん、やっぱりね」

 

声のした方を見ると遠山かなめだった。

アリスに聞こえてるのに本性を隠してない。

いや、だからか

 

「そっちから来てくれたか、手間が省けていい」

 

「その子私のお友達にならないからなんかおかしいと思ってたけど椎名優希の関係者ったんだ」

 

「関係者と言えば関係者ですが私とお兄さんはもっと深い仲ですね」

 

おい!誤解招くようなことことを

 

「お兄さん?」

 

反応するのそこかよ!

 

「まあ、あだ名みたいなもんだ気にするな」

 

あんまり兄妹関連の話はしない方がいい気がする。

そんな気がするんだ。

 

「お兄ちゃんに近い存在なら潰そうかと思ったけどあんたは椎名優希に近い存在みたいだね」

 

「アハハ、キンジ先輩とはお兄さんがらみで知り合いですけどそれだけですよ」

 

「キンジ先輩?」

 

すっと要の目が細くなりl殺気が少し濃くなってきた。

自分の思い通りにならない1年女子をかなめは潰して回っているのか?

だとしたらさっきの間宮の行動も理解できる。

危機感を感じてたんだあいつは

だけどな

 

「殺気が漏れてるぜ」

 

戦闘態勢に入りながら俺はアリスの前に出る。

できれば平和に話がしたかったがアリスに危険が及ぶなら話は別だ。

というか俺が巻き込んだ形だし。

こいつとは1度戦ってるが正面からなら負けない自信がある。

なめてかかるのは厳禁だがな

 

「非合理ぃ。守るのその子?」

 

「こいつには手を出すな。出すなら俺が相手になる」

 

校内での戦いはマスターズが介入してくる可能性があるがここは引けない場面だ

 

「・・・」

 

かなめは不機嫌そうにこちらを見てくる。

どうする?やるか?

 

「・・・」

 

「・・・」

 

互いに沈黙が流れそして・・・

 

「お兄ちゃんに手を出さないならいいや。その子は見逃してあげる」

 

「ついでに、俺のアミカもいるんだ。そいつと間宮あかりに手を出すのをやめろ」

 

釘を刺しとこうと思ってそういってみるが

 

「知ってるよ。紅真里菜でしょ?いいよそいつも見逃してあげる。まあ、まだ姿すら見てないけど。でも間宮あかりはだめ。あいつは危険だから」

 

「どうしてもか?」

 

「うん、見逃さない」

 

そうかよ・・・

 

「戦う?」

 

再び漂う殺気

やるしかねえのか・・・

間宮あかりは俺と仲がいいとは言えずアリアのアミカって以上の知り合いではない。

こいつと戦うということはジサードリーグと全面的な戦いに発展しかねない。

そうなれば、俺だけで何人知り合いを守れる・・

 

「武偵憲章第4条武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用のこと」

 

声のした方を見るとそれは知った顔だった。

 

「紅葉」

 

刀を腰に曲がり角から現れた紅葉は俺たちの前まで来ると

 

「助けが欲しいなら要請があるはずよ優」

 

4条か・・・確かに言われてみればその通りである。

あかりの異常をアリアが気づいていないとは思えない。

あえて、この問題を放置している?

 

「それにジサードリーグと敵対するのはお勧めはしない」

 

アリアが見守ると決めてるなら俺があかりのために出るのはおかしいか・・・

アリスたちの安全は保証してくれているんだし

 

「でもどうしても戦うというなら」

 

紅葉は日本刀に右手を置いて

 

「私は優のために戦う」

 

2対一。いまかなめと俺たちはそういう構図にある。

 

「ふーん」

 

かなめは何か含んだような笑みを浮かべ俺と紅葉を見比べ

 

「そっちが戦わないなら休戦ってことでいいよ」

 

「それでいい」

 

状況によっては戦うが今はそれでいいだろう。

それに今の俺は問題を結構かかえているからこいつらとは激突はできたら避けたい。

全面戦争となれば日本が舞台なら俺たちが有利だが被害は甚大なものになるだろうからな。

 

「合理的だね。そういう判断できるの好きだよ」

 

かなめはそういうと背を向けて去っていった。

これでよかったのかという思いはあるが今はそれでいいと思う。

だが・・・

あのかなめの含んだような笑み・・・

紅葉と俺に向けられたものだ。

 

「優?」

 

こちらを振り返り不思議そうにする紅葉

今回の事件・・・

1歩間違えば取り返しがつかない事態になる予感がある。

1歩間違えば致命的なことになりそうな恐ろしいほどにいやな予感がする。

選択肢を間違えれば破滅的なことになりかねない。

直感だがな・・・

そのためにも俺は知らねばならないだろう。

アリスと紅葉と別れスマホをフリックしその名前を見つける。

月詠と書かれたその名前

呼び出し音がして3コール後

 

「はい、優様」

 

「話がある。少し時間が欲しい」

 

「申し訳ございません優様今は・・・」

 

「紅葉の件だ」

 

「・・・あの子のことですか・・・」

 

その反応やはり知ってるか・・・

 

「秋葉に聞こうとも思ったんだがな」

 

「それは、やめてほいた方がいいでしょう。秋葉と彼女は時間的な接点は多くはありません」

 

「姉妹なんだろ?」

 

「はい、ですが・・・」

 

月詠は少しためらってから

 

「優様。この件私たちに任せていただくことはできませんか?」

 

「どういうことだ?」

 

「不祥事が起きた場合は本家で対処します」

 

それはつまり、紅葉の目的が俺に害をなすものなら秋葉や、月詠がどうにかするってことか・・・

厄介ごとを任せてしまうのも確かに手だ。

だが・・・

 

 

 

 

『私はその資格すらないおちこぼれだから』

 

「っ・・・」

 

ふいにその声が一瞬だが脳裏に浮かぶ。

その声は確かにあいつだ。紅葉だ。

やはり、俺はあいつに昔あってるのか?

だとすると

 

「月詠、それはできない。この件は俺に任せてくれ」

 

「・・・」

 

電話の向こうから息を吐く声が聞こえてきた。

 

「ぼっちゃまならそういうと思いました」

 

「そうかなら」

 

「ですが、それは志野様がお許しにならないでしょう」

 

母さんか・・・

 

「志野さんがなんでだ?」

 

「紅葉はある疑いをかけられています」

 

「ジサード・リーグか?」

 

そこに所属しているということか?

 

「あくまで、疑いです。証拠はありませんがそれだけではありません。彼女は多数のテロ組織と関連を持っている可能性があります」

 

て、テロ組織!?話が大きくなってきたぞ

 

「だが姉さんと知り合いだったということは・・・」

 

いや違う・・・姉さんはこう言っていた。

 

『紅葉を信じてやれ。そして、救ってやれ』

 

そういうことなのか・・・そう考えれば話はまとまる気がする。

だが、証拠が何もない。

月詠の言葉を聞くと実家も確証を得ていないようだ。

だから、問題を起こせば即実力で排除するするつもりなのだ。

秋葉の妹ということは椎名の家の汚点として・・・

そして、志野さんの命令で動いているなら俺には止められない。

確証があればジサードリーグとことを構えてでも紅葉を排除するつもりなのか・・・

 

「確証や動きがないならそちらは動かないんだよな」

 

「ええ、ですが」

 

「志野さんに伝えてくれ。俺も紅葉を探る。だから、手を出す前に一言断りをいれてほしいってな」

 

「了解しました」

 

通話を切ってから頭をかきながら俺は思う。

 

今回も楽はできなさそうだ。

 

 

 

 




というわけでお久しぶりです草薙です!
前回から1年以上あけてしまいもはや、見ている人がいないんじゃないかと思ってしまいますねw
この1年、まあいろいろありましてとだけ言っておきます。

さて、本編です。
山洞姉妹に翻弄されかなめと険悪になりつつなんとか戦いを避けることができたわれらが優君w

紅葉のことを聞こうとしますがそこでとんでもない疑いが紅葉にはかかっていることを知ります。
優は今、崖のような道を歩いています。
1歩間違えば最強クラスの味方であるRランクと激突しなければならない最悪の道に落ちないためにもこの後の選択肢は重要になってきます!
ちなみに裏(表?)ではきんじとかなめが本編のようなことをしていますw
AAサイドも裏で漫画通り進んでますw
詳しくはラノベと漫画を買いましょうw

さて、優君今回も大変だぞw


次回は・・・1年後なんてことはないです!絶対多分・・・


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