「
薫と積み木で遊んでいると母が話しかけてきた。
「え~今、兄ちゃんと遊んでるのに」
積み木で塔を作っていた超能力で支えることでかなり凄いことになっていた。
「駄目だよ薫、我が侭言っちゃ」
ぶーぶー文句を言う薫の手を引いて母の車に乗る。
しばらくすると目的地に着いたようだ・・・。
「お母さんここ病院だよ~」
母を問いただす。
「大丈夫よ注射とかはたぶんしないから。」
たぶんの部分がかなり早口だったな薫は聞き取れなかったようだ。
「それにここが終わったら遊びに行きましょう」
薫が食いついたので僕食いつくことにする。
転生直後は子供の演技ができるか心配だったが、すぐ近くにお手本がいたので割と簡単だったな。
「じゃあ病院の中に行くわよ」
「「はーい」」
門を潜ろうとした瞬間、ブザーの音が鳴り響く。
「すいません奥さんエスパーの方は事前に連絡を頂かないと。」
警備員に止められる。
だがエスパーってもしかして僕のことか?
「すいません私は
警備員に話しかけながらサングラスを外す。
「もしかして女優の明石 秋江さんですか!?」
ものすごい緊張した様子で警備員が話しかける。
てか母は女優なのか
「すいませんまさか明石 秋江だったとは、警報機が壊れているみたいですね」
警備員は頭を下げ見送っていた。
この病院のESP警報機は
子供がそんなに高いLVなはずがないと通してくれた。
「お母さん超度って何?」
ついつい質問してしまった。
「陽が質問なんて珍しいわね」
確かにぼろが出ないようにあまり質問などはしないようしていた。
「超度っていうのはね・・・」
どうやらこの世界には超能力が存在しているらしい。
超度は1~7まで、いま日本には超度7は居ないらしい。
警報機が反応したってことは僕の超度は4位ってことか、
普通に存在する力なのか嬉しい様な残念な様な。
超度にはぞれぞれ自身のような分別方法があるようで
超度1は、静止している人や、特に超能力に敏感な人が感じる程度。
超度2は、大勢の人が感じる。戸や障子が揺れる程度。
超度3は、家屋が揺れ、電灯などのつり下げ物が大きく動く。
超度4は、花瓶などが倒れ、歩いている人にも感じられる。多くの人が驚いて外に飛び出す。
超度5は、壁に割れ目が入り、墓石が倒れる。
超度6は、家屋の倒壊3%以下。地割れや山崩れが発生する。
超度7は、あらゆるものが破壊され、物が飛ぶ。
ちなみに母の話では超度4以上は全体の3%以下らしい
病院の待合室で待っている、退屈なのか薫は部屋の中をウロウロしていた。
僕も部屋の中をキャロキョロ見渡していると、それらしいポスターが貼ってあるのに気が付いた。
全国一斉
幼児ESP(超能力)検査
内務省特務機関 超能力支援研究局
B.A.B.E.L
BAse of Baoking Esp Laboratory
中間にどうでもいい説明が書いてあった。
BABELという組織が日本のエスパーたちをまとめているらしい。
「ひかるく~ん かおるちゃ~ん 検査のお時間ですよお母さんと一緒にお部屋にきてくださーい」
看護婦さんに呼ばれて薫と一緒に部屋に入っていく。
いろいろと検査の器具を体中に着けられた。
「この絵は、何に見えるかな?」
白衣を着た老人が話しかけてくる。
「みかん」
「太陽」
上が薫で下が僕だ
ビー ビー
器具がつながるPCが音を鳴らす。
医者は驚きながらも次の絵を出してきた。
「こっちの絵は何に見えるかな?」
「「花」」
ビー ビー ビー
またもやPCが音を鳴らす
「すいません奥さん機械の不備かもしれませんので紹介状を書きますのでBABELに行って詳細な検査を受けてください。」
医者と母が深刻そうな顔をしている。
何やら大変なことになったようだ。
どうも作者です。
主人公の名前が初登場ですね。
陽といいます。
アンケートがそこそこ集まったので結果を報告したいと思います。
比較的普通の能力の希望者が多い様なので、
なんでもありでもなくESPで説明できる程度の能力にします。
そのため、禁書の暗黒物質は登場させるのが難しそうですごめんなさい。
また今回作者の脳内補正がかかっています。
病院のESP警報機と薫がESPが覚醒する時期です。
薫がESPを覚醒させた時期が原作では明確に表現されていません。
チルドレンたちが出合ったのが5歳、
それ以下なのは解るのですが正確な所が解らなかったので3歳とさせていただきました。
原作で詳しく表記された、また表記されていた場合は直ちに修正を入れます。