誕生から3年・・・。
この3年間ただただ寝て食べて遊んでいたわけではない!!
妹を守りつつ転生特典の解析もしてきたのだ。
どうやら神がくれた転生特典は超能力のようだ。
近くにある本を、取ろうとしたとき、不意に中二病が発症し本を持ち上げてしまった。
手は使っていない、本が浮いているのだ。
(あの時は、本当に駄目かと思ったぜ)
というわけで僕の転生特典は超能力のようだ。
もしかしたら魔法かもしれないが呪文とか必要ないし。
しかし、母や姉が超能力を使う様子はない・・・。
(もしかしたらこの力、俺しか持ってなくね?)
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
「まてくーるになるんだぼく」
もしかしたらこの世界でこの力を大々的に使ったら魔女狩り的なことが起きるかもしれない。
(こっそりれんしゅうしよう)
そういって近くにあった積み木を手に取る。
積み木を空中に浮かせようと精神を集中する。
「あ・・浮いた」
今までにない感覚だ 大きな力が体を離れて積み木の周りの物理現象を捻じ曲げているような。
(これはれんしゅうよりなれだな)
小さな子供故一人になれる時間は少なかったが。
妹が寝ている時間や母の働いている時間などを使い練習を重ねた。
始めの内は精神を集中しなければものを浮かせることは出来なかったが。
2・3日もすれば同時に大量の積み木を持ち上げることができるようになった。
1週間で自らの体を持ち上げることができるようになった。
1か月で部屋中のものを持ち上げ、ぐちゃぐちゃにした後もとに元に戻すという荒業をやってのけた。
しかも、親が目を離したたった数分のあいだに・・・。
「しまったもうやることがない・・・。」
部屋の中でできる大抵のことはやってしまった。
今までやったことの反復練習は重要だし基礎を固めることも大切だが発展できなければ意味がない。
(そうだ、前世で読んだマンガみたいなこと実現させよう。特典が超能力なら、無茶苦茶なことは出来ないはず。)
掌に力を集中させて、それが火に変わるイメージを作る。
念動力で空気の分子運動を高めることで発火させる。
「メラ!」
ボッ! 掌からこぶし大の火が現れた。
「あつ!」
反射的に反応してしまい一瞬で消えてしまったが確かに火が付いた。
(実際はそんなに熱くないな 次はもっと明確にイメージするんだ)
「メラ」
掌にこの球が現れる、まったく熱くない。
今回は一瞬でイメージを消すような真似はしない。
(よし、成功だ)
意識を火から遠ざけると蝋燭の火を吹き消すかのように空中に霧散した。
「これはいける」
思わずガッツポーズをとってしまった。
原作中では幼少期の設定が一部曖昧もしくは私が把握しきれていないところが多々あります。
原作で設定が無い部分などは私の妄想による補正を行っております。
今後原作で妄想部分が保管された場合などは可能な限り修正し
不可能な場合は後書きにて捕捉させていただきます。
また、現時点で妄想が原作との設定に矛盾また不備などがあった場合は感想よりお知らせください。