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幼少時代で第00話 神界で
皆さんは転生という言葉もしくは現象をご存じだろうか?
とある書物によると、死後に別の存在として生まれ変わること。肉体・記憶・人格などの同一性が保たれないことから復活と区別される。などとある。
とある事故により死亡した少年こと、この僕はただ今真っ白な空間で絶賛混乱中だ。
「天井どころか壁から床まで真っ白じゃねーか」
きょろきょろと辺りを見回しため息をつく。
此処に来た瞬間から自分が死んでいることが理解できていた。
「俺は死んだのか・・・」
その時、背後から
「そうお前はすでに死んでいる」
北斗神拳的なセリフを決めるおじいさんが立っていた。
「すいませんがここは死後の世界ですか?」
老人に尋ねる。
「死後なのは正しいがここは神々の住む世界。 神界じゃ。」
白い霧が晴れ青々とした空が広がり足元には白い地面どうやら雲の上に立っているようだ。
「なぜ僕はここにいるのですか?」
疑問は早いうちに解決しておくに限る。
「君は本来ここで死ぬはずではない人間だった。 これは完全にこちらのミスだ」
衝撃の事実だが今更動揺しても仕方がない
「僕はこの後どうなるんですか?」
「別の世界に転生してもらう。 今回はこちらお詫びもかねて特典をいくつかつけよう」
「わかりましたそれでお願いします」
覚悟を決めて立ち上がる
「うむ。 それでは行くがよい」
少年の新たな人生が始まる。
次回から