転生者は静かに暮らしたい   作:あんにん

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キラークイーンさんの口調が違う?
あまり気にしないでください、更新久しぶりだったんで忘れてるだけです。


爆発→召喚→また爆発→召喚(以下ループ)

 

 

 

 

 

シアーハートアタックを使った次の日、ある廊下で同級生のヴィリエ・ド・ロレーヌ並び

複数の女子生徒が同時に謎の爆発死を遂げたという連絡を聞いた

俺を除いて『爆発魔法』が使える原作のメインヒロイン

 

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

 

が容疑者に上がったが、その同時刻メインヒロインをパーティー会場で

見かけた生徒が多数居た為、彼女にはアリバイがあり

手詰まりとなった学院側は捜査を秘密裏に行うと王宮側に伝え

事実上打ち切り、件の爆死事件は闇の中へと葬られた

 

それ以来、学園内で夜中に男が女を一杯連れ歩いてると死神に

全員肉片も残さず爆破されると言う噂が流行るようになり

学院内からリア充が極端に減った

 

 

おお、怖い怖い

そんな死神に襲われたら小市民の俺なんて、ひとたまりもないだろうね

「『主は女性ですし、そもそも連れ歩くような友達も居ないじゃないですか』」

 

キラークイーン、中々毒舌だな…まあ頼んだら割と何でも爆破してくれるし

優秀な俺のトラブルバスターだから多少の事は気にしないけど…

「『照れる』」

照れる要素あったか?

 

そんな訳で特に山も谷も無く、平穏な毎日が過ぎ去り

原作開始の合図でもある使い魔召喚の儀式をする事となった

 

「(思うに、ピンク髪を爆破すれば原作終了するんじゃ無いか?

  サモンサーヴァントに失敗して爆死って事で平和的解決だと思うが…)」

「『主の意思だから構わないですが、その場合

  少しは信用できるあのノートが完全に信用できなくなりますよ?』」

 

む、それは勘弁願いたいな…気苦労が絶えない大変な長い人生だろうが

全ては俺の平穏の為だ、精々頑張って俺に迷惑をかけるな主人公

 

「『最近思考回路が極端になってきてない?』」

極端も何も、俺は平穏な生活を送りたいだけだ

その為なら手段は選ばないさ

最も、この学院に入るまでは割と平穏だったから必要なかったんだけどな

人殺したのもシアーハートアタック事件が初めてだし

 

「次は誰が召喚しますかな?」

「(14人目…これくらいが普通だな)俺がやります」

「では『星屑』のキラ

 召喚をしてください」

「我が名はキラ・スターダスト・フォン・ノーレッジ

 ペンタゴンの下、我が運命に従いし使い魔を召喚せよ!!」

 

ヌゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!

俺の前に何かデッカイ鏡が現れる…キラークイーン

「『爆破』」ドゴォォォォォォオオオオオオオオオオン!!!!!

「ゲホッゴホッ!!一体何が…!?」

「いやぁ、ちょっと失敗したみたいで

 もう一回召喚します」

 

 

デカい 爆破 デカい 爆破 デカい 爆破

 

 

爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破爆破ぁぁぁあああああ!!!!

 

何でだ!?何でこんなに如何にも目立ちそうな奴ばかり出て来るんだ!?

いい加減にしろよ!?俺の運命に従えよ!!もっとコンパクトなのが良いんだって!!

 

「あの…ミスノーレッジ」

「次だ…次出なきゃ俺自主退学しよう…」ガリガリガリガリガリ ボタボタ

俺が爪を噛むと血が滲み出す、何かドンドン吉良に似て来てるな…

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「ええいシャラップ!!我が名はキラ!!キラ・スターダスト・フォン・ノーレッジ!!

 ペンタゴンの下!!我が運命に従いし!!俺に相応しい使い魔を召喚せよ!!」

 

ニュゥゥゥウウウウウ… 俺の前に緑色の小さな鏡が現れる

っしゃキタァァァァァアアアアアアア!!!!!

俺は心の中で狂喜乱舞した

 

 

「ニャーン♪」フリフリ

鏡から出てきたのは赤いネコ、尻尾が二本あるから猫又らしい

 

ま、まあ許容範囲だ…山ほどあるドラゴンとかよりはかなりマシだ…

「これは…ネコの様ですが…見た事のない種族ですね」

「普通のネコじゃないですか、おいでおいで~」

「ニャー」スリスリ おお、中々可愛いじゃあないか

 

「ペンタゴンの下、この者に使い魔となる祝福を…」 チュッ「ニャ?」

 

ファーストキスの相手がネコとはね、まあ使い魔にされる側も

半強制的だからたまったもんじゃないだろうし、精々しっかり世話しないとな

ネコの額にルーンが印される

シュゥゥゥウウウウ…「ニャーン…」「御免な、痛かったろう?」ナデナデ

 

「これは『魔法使い』のルーンですね

 このルーンを刻まれた使い魔は主人の使える魔法を行使することが出来ます

 大変珍しいルーンですよ」

「珍しい?ネコに魔法が使える訳無いじゃないですか、やだなぁもう」

「ニャーン」

「いや、まあそうですが…確かに

 喋れない使い魔にこれは殆ど無意味ですね」

 

「(さぁて、やる事もやったし

  静かに帰るか……)」

「『原作開始のシーンは見ないのですか…?』」

 

トラブルは御免だ、もし俺に話を振られたりしたら面倒なことになる

だって主人公だぞ?フラグの臭いがプンプンするじゃないか

 

 

「『そうですか…所でピンク髪さんが

  親しみの目でこっちを見てるんですが』」

「えっ」「ニャ?」

なん…だと? さっきの爆発か…?

 

俺が失敗しまくったのが自分と重なったのか!?

失礼な!!この俺を!!貴様の様な!!靴下を片方裏返しに履く様な!!

寝不足で目に隈があるような!!低俗な輩と重ねる、だとぉ!?

 

「『普通に貴方も女子力維持の為に裏返しやってるじゃないですか』」

 

ですよね、でも俺は平穏な毎日が送りたいんだ

悪いがその申し出は断らせて貰うぜ

 

「『友達が出来るいい機会でしたのに…』」

女子の友達より男子生徒の方が付き合いやすいです

俺中身おっさんだし、ノートによると料理長の

マルトーさんとやらが俺と同い年だ…原作キャラだが今度話でもしに行こう

 

「あのー、お姉さん方

 何やら相談してる所悪いんだけどさ

 そろそろあたし喋って良いかい?」

 

「……今誰が喋った?」

 

 

俺らはさっき俺の部屋の前に着いた

他の生徒は授業中なのでこの部屋の前の廊下には

俺とキラークイーン以外の人間はいない居ない…つまり

 

「あたしだよあたし…ニャーン」ゴロゴロ

 

俺に体を擦り付けているネコが喋ってました

 

「……キラークイーン、爆破」

「わー!!ちょっと待って!!物騒な事言わないでよ!!

 あたしはただ神のおじさんから配達を頼まれただけなんだって!!」

「今更何の用だ…?

 まあ良い、取り敢えず此処で話すのもなんだ

 部屋に入ろう」ガチャリ

「おじゃましまーす」トコトコ

「次部屋の外で喋ったら爆破する…」「ニャ、ニャーン…」ブルブル

 

 

 

俺は召喚した喋る猫を連れて、そのまま自分の部屋へ入って行った。

 

 

 

 




他の転生者、出したほうが良いんですかね?
少しはピンチなった方が物語的に展開楽なんですが・・・。

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