転生者は静かに暮らしたい   作:あんにん

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東方の読み方は『ひがしかた』ではなく『とうほう』
要は某プロジェクトの方々がオリジナルで出てきてます
それ以外は世界観に変化はありませんのであしからず


目指せ普通の貴族

 

 

 

 

 

 

『キラ・スターダスト・フォン・ノーレッジ』

 

 

それが俺の名前だ、両親は金髪と紫髪の至って平凡な普通の貴族

俺の顔は何かミスがあったのか

金髪緑眼で左側に白いリボンを付けたロングヘアの・・・

自分で言うのも忌々しいが美少女だ

でも普段は父さんがくれた上が三角に尖っていてつばの大きい

俗にいう『普通の魔法使い』の帽子を被っているから分からないだろう

 

 

健康状態は母さんが喘息持ちだが、父さんが異常なまでに健康体だった為

相殺された結果普通の健康な体だった

 

一番以外だったのは両親が俺が転生者である事を事前に知っていたことだ

俺は直ぐ様キラークイーンを出し、二人を爆殺しようとしたが

特に気にした風ではなかったので、別に殺す必要も無さそうだ

両親曰く『細かい事は気にしない』が家訓らしい、娘が転生者なのは細かい事なのか…?

まあ心の広い両親で大助かりだ

 

所でこのキラークイーン、何か原作とかなり違うんだけど

何が違うって何てったって安さもとい性能が違う

性能オールAって感じだ、これが神様仕様か

あと他の生物には俺が意識しない限り見えないらしい

 

 

「『お茶持って来た』」

「ああ、頂くよキラークイーン」

俺はお盆にティーセットを乗せた猫耳の亜人っぽい何かからお茶を受け取った

 

キラークイーンって喋れたっけ?とか言わないで俺が一番わかってるから

コイツは両親との掛け合いで俺専属のメイドって事にしてある

俺侯爵家の長女だし、居ても問題ないだろう

寧ろ居ない方が不自然だ、そうだよね?

しかしこのメイド、ロマンの欠片もねぇな別にいらんけど

 

それと世界観を中途半端にしか認識してなかったのもアダとなった

出来ればキラークイーンも使わず平穏に生きられれば良いんだけど

そう言う訳にも行きそうにないんだよなぁこの世界

何?エルフと敵対してる?カウンター?何それ知らない

うーん…選ぶ世界間違えたかなぁ…

 

 

 

 

コンコン ガチャ「遊びに来たぜ」

「ああ、いらっしゃい父さん」

今部屋に入ってきた金髪のイケメンが父さんこと

マリス・スパーク・フォン・ノーレッジ

二つ名は『魔砲』で火と風系統の普通の魔法使いらしい

母さんの所の婿養子になる前は魔法衛士隊に居たとか

 

「遊びに来たって…娘の部屋に堂々と入る父親ってどうかな?」

「思春期にはまだ早いぜ

 それにキラは中身同年代の筈だぜ?」

「失礼な、俺はまだ精神年齢27歳だよ」

「同年代所か同い年なんだぜ」

そう言えば同い年だったね、俺今7歳です

 

「で、今度はどんな面倒事を押し付けるつもりなのさ?」

「まあまあキラ

 今日はプレゼントを用意してあるんだぜ」スッ

父さんは俺の座っているベッドにリボンで包まれた白い箱を置いた

 

「キラークイーン、開けてみて

 不審物だったら爆破して良いから」

「『イエスマム』」ガサゴソ「流石に傷つくんだぜ」ヨヨヨ

「態とらしい嘘泣きしやがって…どうだった?」

キラークイーンが遠くで包みを開ける

この前、怪しい色したキノコが入ってて思わず爆破しちゃったんだよね

確か食べると背が大きくなる赤いキノコみたいな柄だった

 

 

「『不審物だが、主が知っているものだ』」

「知っているもので不審物・・・どうしよう心当たりがありすぎる」

「危険物じゃないからさっさと受け取ってくれよ・・・」

 

キラークイーンが見せたモノ

それは八角形で真ん中に陰陽のマークが刻まれた小さな箱

父さんが持つミニ八卦炉だった

 

「これは・・・父さんのだよね?」

「俺のミニ八卦炉じゃないぜ

 知り合いの彫金師に頼んで造って貰った新品だぜ

 7歳の誕生日祝い、遅れちまったけどな」

「ミニ八卦炉…父さん

 もう一度聞くけど、これって本当に『普通の魔法使いが使う道具』なんだよね?」

「ああ、俺の使う魔法は全部普通だぜ、パチュリーの魔導書がおかしいのぜ」

 

 

何かイメージと違うんだけどなぁ、まあ

ノートにもそう書いてあったし信じるしか無いんだけど…

「で、これを貰ったって事は…」

「おう、杖の契約が終わったら魔法の修行だぜ」ニカッ

 

父さんがイケメンスマイルを見せる、しかし俺には効果がなかった

魔法の練習か…普通程度が丁度良いな、まあこちらで微調整すれば良いか

 

 

 

杖契約が終わった、一日で

母さんは『早すぎる』と顔を引き攣らせていたが

父さん曰く『普通より少し遅い』との事だ

本の説明でも父さんの言ってる事の方が正しいし

多分母さんには殆ど魔法の才能が無かったのだろう

 

 

飛行訓練、父さん速度は丁度、普通の魔法使いの速度だそうだ

隼を手づかみで捕まえる程度の速度か…この世界は本当に常識が通用しないな

 

 

超初級魔法を普通程度に習得したあと

今度は系統魔法に入った 火、風、水、土の4系統が使えるらしい

まあ母さん7系統使えるみたいだし

父さんは系統の才能が全然無かったらしいからこれが普通だそうだ

 

 

3年後、ようやく初級魔法のマスタースパークを使えるようになった

一発放てば山すら消し飛ぶ威力だが、この世界の10歳児はこれが普通らしい

なんて世紀末な世界なんだ…

 

 

更に5年後、本当に、本当に苦労してやっと『普通の魔法使い』になった

昔は隼も捕まえられなかったが今なら、本気出せば風竜を追い抜ける、気がする

魔法のランクも何とか、死ぬ思いで4系統スクウェアになれた

最高ランクでオクタゴンスペルとかこの世界の貴族マジか

魔砲に関しては余り才能が無かったらしく、最大火力でアルビオンしか落とせない

まぁでも魔砲の授業は無いらしいし、使わなければ良いだけだから大丈夫だろう

 

 

「(まさか本当に成功するとはなぁ…)

 キラ、これでお前も晴れて立派な魔法使いだぜ」

「(マリスの意向だからとやかく言うつもりは

  無いけど…これはちょっとやり過ぎじゃない?)

 おめでとうキラ、今日はパーティーよ」

「ありがとう…でも疲れた…本当に疲れたよ」

 

「おいおい、魔法使いは体が資本、そんな平民の衛兵以下の体力じゃ駄目だぜ?」

「それなら衛兵要らないじゃん」

「アレはただのお飾りよ、平民にも何か仕事をさせてあげないと

 なんか・・・ねぇ?その・・・可愛そうじゃない」

「そ、そう…」そんな同情の眼差しで見つめられても困るんですが

 

「ああ、言い忘れていたわ

 貴方が通う魔法学校だけど…、普段は皆強すぎる魔法を制御しているの

 貴方も全力で魔法を使っちゃ駄目よ?」

「あ、うん分かった」さっきも言ったけどこの世界の貴族マジか

「(言い忘れてたぜ)」「(これ言っとかないと大惨事になるじゃない)」

今年からトリステイン魔法学院に通う事になる…原作開始の一年前か…

腕が・・・鳴らないけど、普通に目立たず3年間過ごしていこう

 

 

 

キラ・スターダスト・フォン・ノーレッジのスペック

容姿 某白黒な普通の魔法使い

 

能力 キラークイーン

   破壊力AスピードA射程距離A持続力A精密動作性A成長性A

   第一、第二、第三の爆弾全てを持つ

   姿はゼロ魔風に言えば猫耳の付いた亜人、趣味は編み物

   猫舌なので熱い飲み物は飲めない

 

 

魔法 全系統スクウェア 二つ名『星屑』

   得意魔法 マスタースパーク

        ノンディレクショナルレーザー

        スターダストレヴァリエ

        ブレイジングスター

        ダブルスパーク

        ファイナルマスタースパーク その他系統魔法

 

身体能力 アニエス並み

 

知能 パチュリー仕込み、ノーレッジの知識は世界一ぃぃぃぃいいいいい!!!

 

 

 

 

 

「『私出番少ないなぁ・・・』」

 




何を血迷ったのか、作者の中ではキラークイーンは女の子です
メインヒロイン?そんな訳ねぇじゃん!!

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