随分と遅くなり、申し訳ないです。それではどうぞ。
ほんの少しだけR-15(18?)的な表現を含んでいます。
『なのは』
ふと気が付けば私はここに立っている。
あの頃のように幼いままの自分からして、これが夢だというのは容易に把握できた。そうと判ると私は辺りを見渡す。
夢ならいる筈、私が求めてやまないその人が。
そして見つける。
(あぁ…いた)
自分の中で一番大切な人。
好きで好きで物凄く大好きで――ずっと一緒に共にいたいと思う近所に住む幼馴染み。
彼はいつも私に向ける優しい顔で居てくれた。私もそれに笑って応える。彼が笑ってくれるなら私も笑ってられるから。
彼がそっと差し出す右手。一緒に行こうと誘うような右手に私も迷う事無く彼の右手を掴もうとする。
一緒に連れて行ってと。
共に伸ばした私と彼の手が触れ合う――
――けどそれは叶わなかった。
「ッ!?」
一瞬で意識が覚醒した。
まず感じるのは激しく鼓動を鳴り響かせる心拍と火照った体。そして汗で濡れたパジャマが肌に纏わり付く不快感。
長く伸びた髪も寝起きのため乱れっぱなし。熱い程の体は夢の中の私とは違って手足もスラッと伸び、胸も膨らんできた成長期の女性の体だ。
「また……」
あの頃から数年経った今、もう何度も見た夢。その度にこんな目覚めを経験してしまう。
時計はまだ太陽が昇りきらない中途半端な時間であった。かといってここまで覚醒した意識が二度寝を許さない。
「熱い…」
彼の夢を見るたびにコレだ。体の奥底から火照って熱いくらいに体ができあがってしまう。そして――彼を求めてしまう。
「……んっ…ぅっ…!」
気が付けばソコに指を這わせている私がいる。
思ったとおりソコは汗とは違うもので濡れていて、触れてみれば体を走る悦がさらなる悦を体に求める。自分でもわかってしまう程に慣れた手つきでソコに指を這わせ、さらに体を熱くさせる。衣類の上からではもう満足できない私は直接手を潜り込ませ、更なる悦を欲する。
「ぅくっ、…ぁぅ」
これ以上はいけない――とは思わない。
もう何度も経験した事に今更罪悪感なんて抱かない。夢で彼に会うたび心は飢え、心は求め、心は抑えられなくなる。
抑えきれないならいっそ従おう。その方がいくらか建設的だ。
浅ましい私はそう自分に言い聞かせ、一時の間、彼の虚像を求めるのだった。
その後、果てる私は胸の中の空虚を自覚し、涙を流すと知りながら……
登校の身支度を終えた頃、呼び鈴が鳴る。鞄を手に取り玄関に向かう。
「おはよう、なのは」
「うん。おはよう、フェイトちゃん」
玄関の先には制服に身を包んだフェイトちゃん。見慣れた格好だけどフェイトちゃんが着ると断然かわいく見える。家族に行って来ますと伝え、私達は学校へと向かう。
もうすぐ学校という付近でいつものようにアリサちゃんとすずかちゃん、そしてはやてちゃんと合流。
朝の挨拶を交わし、そのまま並んで学校へと向かう。
「それでね――」
「ああ、わかるわぁ。私も――」
「ふふっ、それなら――」
他愛無い会話を交えながら歩く私達。傍から見れば仲の良い友達同士の何気ない登校風景。何一つ不満の無い、幸せそうな光景だけど――
今日の私はどうしても、心に空虚さを感じていた。
◆ ◆ ◆
『アリサ』
その日の授業もつつがなく終えたあたし達は放課後何をするわけでもなく誰も居ない屋上に居た。今日は管理局からお呼びの声もかかってないから時間を自由に使える。
そこで談笑しているなのはへと視線を移す。
なのはは笑いながらお喋りに華を咲かせてる。知らない人が見れば引き込まれるようないつも通りの姿。
だけどね、ここに居るのは付き合いの深い面々ばかりなのよ。
「なのは」
「ふぇ? 何? アリサちゃん」
「何があったの?」
「え? な、何がって?」
「アンタ今日一日、どこか無理してるって感じがするわよ」
「そ、そんな事ないよ。ほら、今だってこんなに――」
「ちなみにみんな気付いてるわよ」
そう、あたしだけじゃないのよ。すずか、フェイト、はやて、ここに居るみんなはとっくに気付いてるのよ。みんなはどこかで気遣ってる部分があったから言い出さなかったけど、あたしとなのはの間柄ではそうはいかないのよ。
「え、え~と…」
往生際の悪いなのははみんなの方へグルリと見渡す。みんなもこうやってあたしが切り出した以上、隠すのをやめたみたいね。心配げな顔してるわ。
その様子になのははやがて観念して今日一日気落ちしていた理由を話し出す。
「夢をね、見ちゃったの……」
「夢?」
「鈴君の…夢…」
その名前にここに居る全員が体を強張らす。
その名前はここに居るみんなにとっての絆。みんなにとっての大切な人。あたしが胸を張って好きだと言える人。あたし達の傍にいる事が当たり前だと思ってしまう程に傍に在り続けた幼馴染みだ。
けどその彼は今はもういない。
鈴の名を聞いたあたしは彼が消えたあの日の事を思い出していた。
◆ ◆ ◆
『12月31日の回想』
「終わっ…た?」
「多分…」
今までの騒乱が嘘だったかのように、海上には静寂が戻っていた。鈴の放った【波動砲】が闇の書のページを貫いたのは全員が確かに目撃していた。
「終わったんやな…」
「主はやて…」
「はやて…」
どこか感無量といった様子のはやて。今回の事件の渦中の真っ只中にいただけに、彼女の感慨も一押しだったのだろう。それを皮切りにそれぞれが終わったことへの実感を噛み締めつつあった。
そんな中、未だに浮かない表情の鈴とプレシア。それに気付いたお互いは懸念を検討しあう。
「確かに撃ち抜いた筈。だけど…」
「ええ、奴の死に間際の言葉。小さくて聞き取りづらかったけど……私には何かの魔法の詠唱のようにも聞こえたわ」
確かにジーンは鈴が【波動砲】を撃つ直前、何かを呟いていた。鈴は気にも留めず、そのまま魔法を放ったが今になって気にかけていた。
ジーンの本体とも呼べる部分を消滅させたのだから普通ならこれで終わったのだろう。だがジーンの恐ろしさの本質はリインを以ってして亡霊と称されるほどの執念深さにあった。
そしてそれを再び、実感してしまうのだった。
《高魔力反応を確認!!》
「えっ?」
レイジングハートが捉えた高魔力反応。その警告に逸早く反応したのはなのはではなくプレシアだった。
「あれよ!!」
プレシアの指し示す先は崩れ落ちたジーンの残骸の上空。そこの空間には異常が起きていた。
周囲の夜の闇に紛れながらも、一目で判るほどの黒の空間。
初めのそれは小さなモノだったが徐々にソレは大きくなり、やがて歪となり、そして一瞬で巨大な穴となった。その穴は魔力の紫電を撒き散らしながら急激な吸引を始めたのだ。
空が、海が、空間までもがその穴に吸い込まれていき、やがてその吸引力は鈴達の方まで及んでいた。
「あれは虚数空間? まさか奴の最後の詠唱はこれを?」
「虚数空間って……時の庭園でのアレか!?」
さすがはプレシアといったところか、その出来上がった穴を一目で看破してみせた。
「全員ここから離脱! さもないと呑まれるわよ!!」
「離脱って……あの穴はどうするんだ!?」
「坊や。すぐに艦と連絡を取って後は管理局の本隊に任せるのよ! 私達にはあれをどうにかできるほどの魔力も残ってないのだから!」
「わかった!」
プレシアの警告が飛び、それぞれが離脱を試みる。
ここにいる連中はジーンの討伐に魔力のほとんどを消費した身であり、飛行さえも苦労しながらなんとか離脱を図っていた。
だがそんな局面でありながら、最悪の事態を迎える人物が1人だけいた。
(くっ…! し、視界がぼやけてきた…)
鈴である。
彼は1日を通して、魔法の行使、使い魔の契約、最後の砲撃と魔力の消費が激しい。そしてそのツケがここにきて彼の身に襲い掛かってきた。
彼の体特有のアフターリスク――魔力の枯渇による強制スリープである。
「鈴君、急いで!」
「わかってる…」
眩暈と眠気に必死に抗おうとするが、そうすると飛行さえも儘ならなくなる。フラフラと力無く離脱を図る彼を更なる悲劇が襲う。
「づあっ!!」
海上を漂っていたのであろう、穴の吸引に引き寄せられた流木が進路上の鈴へと直撃したのだ。その一撃により、何とか保っていた鈴の集中力は完全に途切れ、飛行魔法の構成は崩れる。
ついには穴に捕まってしまう。
(あ……)
体を引っ張られる浮遊感を感じた瞬間、彼の四肢の力は抜け落ちる。そして急速に狭まる視界に、落ちてゆく意識。
「鈴君!!」
鈴が最後に見たのは、自分へ手を伸ばすなのはの姿。その手を掴もうと、鈴も手を伸ばす。
鈴は伸ばした手に何の温もりも感じる事無く、意識と体を闇へと沈めたのだった。
日付を跨ぎ、新年を迎えたと同時に少女の慟哭が木霊する。
◆ ◆ ◆
「あれから6年ね…」
「時が過ぎるのってホント早い」
あの日があたし達にとって2度目の転換期。1回目は魔法の存在を知った時。
その後、あたし達はどうにかできないかとリンディさんやプレシアさんに問い詰めた。けど返ってくる回答はどうにもできないという言葉のみ。
かつて虚数空間からの帰還を果たしたプレシアさんに聞いてみたけど、その時は蓮さんが植え付けたマーカーを頼りに座標を特定し、蓮さん独自の魔法を駆使して可能となった奇跡だったのだ。
つまり、今回のケースで言えば鈴はマーカーが無いから座標も特定できない。蓮さんの魔法は誰にも使えない。蓮さんの自宅にあった魔導書も資料もどれもが白紙となっており、それが一種のロックであるとわかった以上、蓮さんの魔法を会得するという手段は潰えた。
救助不可能というあってほしくなかった現実を突きつけられたのだ。
次に使い魔の契約を結んだヴィータにも問い詰めてみたけどこちらも駄目だった。虚数空間はあらゆる魔法がキャンセルされる。呑まれた際に鈴とヴィータの繋がっていたラインも切れてしまった。だからヴィータは鈴の居場所も生存も認識できなくなってしまったのだ。
いろんな方法を模索したけど、結果には繋がらない。圧し掛かるつらい現実に、一部を除いたみんなの心には徐々に諦めが混じってくる。
あたしは当然、諦めない派よ。
そんな空気が漂う中で、もう一つの事件が起きたのはその頃だったかしらね。事件っていうか…まぁ、私闘?
え?
相手はなのはよ。
◆ ◆ ◆
『すずか』
「あの時のなのはは…相当落ち込んでた…」
「うん、なのはちゃんが1番彼に懐いてたもんね」
フェイトちゃんとはやてちゃんの言うとおり、当時のなのはちゃんは相当荒れてた。
口数も少なくなって、あの明るかった笑顔も消え、徐々に顔を合わせる事も少なくなって学校を休む日だって多かった。
そして最後には部屋から出てこなくなった。
最初はそっとしておいたんだけどそれが1週間以上ともなればさすがに部屋へと訪ねた。この頃には家族にも顔を見せなかったんだって。
なのはちゃんはご家族に許可を貰ってみんなで部屋へと行ったんだけどノックしても反応無し。そうしたら焦れたアリサちゃんが思ってもみなかった行動にでた。
惚れ惚れするぐらい綺麗な後ろ回し蹴りで扉を蹴破った。
さすがにソレはマズイと思ったけど、部屋の中の有様を見てそんな考えも吹き飛びました。
部屋の到る所に物が散乱し、カーテンも閉めきって薄暗い部屋の中、ベッドの上でなのはちゃんは毛布を被って静かに蹲ってた。
真っ先に駆け寄ったアリサちゃんが揺すっても、なんの反応も示さずにただ何も映さない瞳で虚空を見据えるだけ。私やフェイトちゃんやはやてちゃんにも反応せず、なのはちゃんのお父さんやお母さんといったご家族にも反応を示さない。
なのはちゃんが反応するのは、鈴君の名前を出した時だけ。
アリサちゃんが現実を突きつけても『鈴君はずっと私と居るよ?』と虚ろに返すだけ。
このつらい現実になのはちゃんは耐え切れなかった。私はさらに悲しくなった。鈴君に引き続いてなのはちゃんまでもがこのような事になってしまった現実に。
そんななのはちゃんを立ち直らせたのはアリサちゃん。
何をしたのか?
それはケンカです。
喧嘩というには荒すぎる魔法を用いたものだったけどそれが功を成した。詳しい事は教えてくれなかったけど、ジュエルシード事件の時と同じような事をしただけとアリサちゃんは言ってました。
それからはなのはちゃんはちょっとずつ立ち直り、私達も漸く現実を受け止められるようになった頃、みんなで進路として1つ決めた事がある。
それは本格的な魔導師としての道です。
切欠はユーノ君。ユーノ君は小学校を卒業後、自分の一族へと戻って行った。その理由というのが――
『僕達の一族は遺跡発掘のために各地を流浪してるだろ? で、もしかしたら虚数空間への干渉を可能とするような遺跡やロストロギアも発見できるかもしれない。僕は蓮さんっていう奇跡を体現したような可能性を見てるんだ。だから僕も奇跡を信じてみたい』
――というもの。
そうだ。蓮さんは不可能を可能とするような人でした。だったら私達も不可能を可能にできるかもしれません。それを見落としていた私達は、僅かな可能性を信じて行動に移すことにしました。
プレシアさんやフェイトちゃんが虚数空間から帰還できたように、鈴君ももしかしたら何らかの要因で帰還するかもしれない。
そして魔導師ともなれば、様々な世界へと行く機会も増え、ユーノ君のように未知のロストロギアの発見するかもしれない。
正直、雲を掴むような話です。先も不透明で、曖昧な話。でも、何もやらないよりはずっとマシです。
それに気付いた私達の気持ちは一丸となってました。そして新たに誓うようになった。
奇跡を信じ、奇跡を起こそうって。
◆ ◆ ◆
『フェイト』
みんなが魔導師としての道を選んだ。
私もこの先、魔導師の道を歩むと思う。みんなは鈴を助けるためと言ってるけど、管理局所属の魔導師となる以上は現場の仕事を最優先にしなければならなくなる。その辺りを伝えてみたけどいらぬ心配だったみたいでキチンと割り切ってるようだった。
最初、私の進路に母さんは反対するかと思ったけどそんな事はなかった。母さんはただ、厳しくも優しい言葉で私を応援してくれた。
それから私達親子は蓮さんの家に移り住むことにした。理由としては鈴の帰るべき場所を残しておくためだ。ちなみに小学校を卒業するまではユーノも同居していた。
ジュエルシード事件の時の母さんとの確執はもう感じない。それは鈴と蓮さん、そしてみんなのおかげだ。だけど2人は私達が恩を返す事も無くいなくなってしまった。
蓮さんの方はどうにもならないけど、鈴の方はまだ死んだって決まったワケじゃないから可能性が残ってる。だから今となっては蓮さんの忘れ形見の鈴を必ず助けてみせる。
◆ ◆ ◆
『はやて』
「ただいま~」
「おかえり、はやてちゃん」
「おかえりなさいませ」
「ワンッ!」
学校を終えて帰宅する私を出迎えてくれたんは守護騎士のみんな。
「あれ? リインとツヴァイは?」
「2人なら……」
居間に通じる扉を見遣るシグナムは何処か疲れたような顔や。なんかあったんやろか?
そして、開けた扉の先には――
「わかってないですお姉さまは! カレーはジャガイモあってこそのカレーなんです!」
「ふん、あんなすぐに煮崩れて溶けるようなデンプンなど不要だ。だったら最初から入れない方が調理の手間も省けるし、経済的にも理想的だ」
台所で妙な喧嘩をする2人の姿。そういやぁ今日は2人が夕飯の担当やったなぁ。そのちっこい体を台所に乗っけて口論する2人を夜天の魔導書だと思う人はおらんやろう。
私が帰ってきた事を切欠にシグナム達も仲裁に入る。私はその姿を見ながら変わらないようで変わった我が家の在り様を思い返す。
事件の後、まず私はリインとヴィータとでシグナム達を戻す事を優先した。
だけどジーンの改竄の影響は表れていて、シグナム達は私達と共に過ごした日々の半分を失った状態で元に戻った。多少は悲しかったけど、失った温もりはこれからの日々で育めるのでそう悲観はしていない。
そしてリインも改竄の影響でこの小人サイズ。まぁ、本人は機能さえしていれば良いって言うんで私も特には気にしないようにした。
ちなみにリインと同じサイズで居るもう1人の女の子は『蒼天の筆』の管制人格。ツヴァイって言うんは『2番目』っていう意味やね。これもリインと同じで名付け親は私や。
その際に――
『ありがとうございます! たとえ2番目とか安直な発想あろうとはやてちゃんの語彙が乏しくてもツヴァイは快く受け入れますです!』
――とかぬかしたんで『書のしおりの刑』に処した私は悪くないと思うんやけど、どないな?
こんな感じでウチの家庭事情はちょっと変わった形で元に戻った。相変わらずみんながおってくれて私もうれしいわ。
……うん?
もう1人はどうしたかって?
あ~…やっぱり言わなあかん?
…ですよね~。
え~と…元守護騎士、元使い魔のヴィータは――
旅に出たんや。
ギャグとかやないで! いや、ホンマに。
理由?
まぁ、私が言えるのはヴィータも諦めてへん子やったって事。
私も反対はせぇへんかったよ?
だから元主として、姉的立場として応援した。あ、一応時々ヴィータから手紙が来るで。やっぱり無事は確認したいからなぁ。今んとこはちゃんと手紙も来てるから元気にしてるようやで。
「がんばるんやで、ヴィータ。私もがんばるさかいに…」
ふと思い出した妹分へと言葉を静かに投げかけて私はリイン達の仲裁へと割って入る。
絆であったご近所の魔法使いはもう居ない
無情に過ぎる日々を超え、少女等は前を歩く
思えばこれは少しの羽根休め。再び大きく羽ばたく為の
その行く先は共に1つ
これはそんなご近所の魔法使いのほんの一幕でした
「ヘックシッ!! 誰か噂してんな」
「スズ
「ハッハッハッ! もうすぐだから大人しく待ってな、このクソガキ♪」
「ガキじゃないもん!!」
「はいはい、ティアナは大人でちゅね~♪」
「むぅぅぅぅッ!」
「妹が兄よりも居候の方に懐いてる…妬ましい…」
A´s編はこれにて終了です。
ここまでのお付き合い、まことにありがとうございました。