それらについては活動報告に書いてますので、詳しくは活動報告へ
あらすじにあるように作者の自己満足で書いてますので、クオリティ等にはご容赦を
再度書きますが、オリ主やオリキャラといったモノに嫌悪感を抱かれる方はバックを推奨します
それらを踏まえた方はどうぞ
1・小学生魔法使い?
海鳴市
中心部にはビルが立ち並び海に隣接した街でありながら、山あり、丘あり、郊外には温泉ありと最早何でもありな万能な街。
その海鳴市の住宅街にある一軒の二階建ての家。門には『秋月』と書かれた表札。早朝、朝日の差し込むその家のキッチンにて1人の少年が慣れた手つきで朝食を作っている。
適当に切り揃えられた黒い髪、黒い瞳、整った顔立ち、寝間着のままなのか白いジャージを着用。その上にはデカデカと「諸行無常」とプリントされたエプロン。外見は本当によくいる日本人のソレ。
名前は『
現在9才、そしてこのお話の主人公である。
鈴は食卓にできあがった朝食、トースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、冷蔵庫からオレンジジュースとよくある洋風の朝食を二人分並べていると二階から家中に響くけたたましい音が鳴る。
ジリリリリリリリリリr…ゴシャ!
突如途切れる騒音。その音を聞き届けガクリと頭をたれる鈴。
「またか…」
溜息吐きながら二階へ。
「先生、朝ですよ。起きてください」
扉の前で部屋の中にいるであろう人物へ呼びかける鈴。
「はぁ~。やっぱりか…」
しかし返事が無い。それを確認すると部屋に入りカーテンをあけ、ベッドの布団を剥ぎとり寝ている主を起こす。枕元には砕かれた目覚まし。
「ほら先生、朝ですよ。朝食も準備できましたのでおきてください」
「う~~ん…」
ベッドでのそのそと身をおこし軽く伸びをする女性。
見た目二十歳を少し過ぎた程度。肩甲骨辺りまで伸びた髪の毛は光を透かしそうなほどに白く(寝起きなので所々ハネている)、眠そうな眼から見える瞳は髪の色に反して深い黒、美しく整った顔立ち。出るとこは出て、引っ込む所は引っ込んでいるという同性も羨みそうな理想的プロポーション。さらには寝巻きとしている服も下着にシャツ一枚だけというかなり際どい格好は扇情的である。
彼女の名は『
この家の主であり、とある事情により鈴の保護者となった女性である。
「起きましたか? じゃあ俺は先に食べますので下りてきてくださいね。あとその時計下りる前にちゃんと直しておいてください」
「ん~~。わかったぁ~」
返事を聞き、階段を下りる鈴。
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テレビのニュースを観ながら自分の分を半分程食べ終えたところで先ほどの女性、蓮が下りてくる。今度はちゃんと眼を覚まして普段の美しく凛々しい顔立ちを存分に発揮。格好はいまだにシャツ一枚だが…。
「おはよう、鈴」
「おはようございます、先生。できれば服を着てくれるとありがたいのですが…」
そんな鈴の言葉を華麗にスルーし、蓮は椅子に座りトーストをかじる。鈴もいつもの事と思っているのか気にした様子も無く視線を再びテレビのニュースヘ向けながら口を開く。
「時計、ちゃんと直しましたか?」
「ああ、やったよ。あの程度なら文字通り朝飯前だ」
「いちいち壊さないでスイッチを切るだけにしたらどうなんですか…っていうかそれが一般的な使い方です」
「わかってはいるんだが…安らかに寝ているときにあんな無機物に安眠を邪魔されるとどうも…なぁ」
「目覚まし時計の機能を否定してどうするんですか…」
と、何気ない(のか?)会話を交わしながら朝食を平らげていく二人。平和なことである。
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朝食を食べ終えた鈴は食器を流しに運び、二階の自室でジャージから小学校の制服に着替え登校の準備をする。すべての準備を終え、玄関に向かう途中で鈴を呼び止める蓮。
「鈴、コーヒー豆が底をつきそうなんだ。悪いんだがまた翠屋で帰りにでも買ってきてくれないか?」
「あ、忘れてた。了解しました」
下校時の予定を頭に入れながら靴を履き、玄関の扉をあける。
「じゃあ先生、いってきます」
「ん、いってらっしゃい」
後ろ手に扉を閉め、足を踏み出し歩き出す。予報どおり本日は快晴なり。
「いい天気だ。…さて、とりあえずなのはを迎えにいきますか」
普通の小学生、兼『魔法使い』
秋月鈴の一日が始まります。
新天地での投稿なので、所々眼を瞑ってくださるとありがたいです