俺は降り立つ海原に
深海棲艦の話をしよう。
突如太平洋に現れた未確認生物。その身体は現代兵器による破壊を受け付けなく、攻撃を与えられるのは艦娘だけ。真っ白い肌に黒く塗らりと光った艤装。 カットインする奴はは鬼……まあそんなんじゃない奴もいるけど。
まあ所謂『敵役』だ。深海棲艦、ファンとかいるけど。
実際俺も艦これをやっていたが今濃く頭の中に残っているのはPT子鬼群。あいつらを見たら条件反射で涙が出てくる、本当に嫌だ。
あとあれだ、その後出てきた駆逐水鬼。四スロって…四スロって…。そんでもって軽巡に駆逐しか連れてけない。夕立ほんとお疲れさん。
……まあ俺が何を言いたいかと言うとだ。
なんか俺。深海棲艦みたいに黒く塗らりと光った艤装つけて白い肌して胸があってポニテでビキニで太ももまである長靴っぽいの履いて背中の方に鋭角的なブラスターみたいな艤装がくっついている新手の深海棲艦になっとった。
「ナンジャコリァアァァァァァッーーー!!??」
そのまま海原の下、空に向かって叫んだ反動で滑って海に頭から落っこちて溺れそうになった。
数分後。
「…………俺、男……」
そう呟きながら自らの意思で動く身体をこの海原にたって二度目となる見下ろしにかかる。
形の整った黒いビキニに……じゃねえなよく見れば、サラシじゃん……に守られた胸、白い肌下腹部を隠す黒いちっさいビキニ。足はニーソックス並の面積で艤装っぽいブーツが隠してくれているが男として言っておこう。恥ずかしい。再度言おう、恥ずかしい。
なんか防空水鬼みたいだわぁ~おそこまでグラマスじゃないけどな、俺スレンダー。
「……頬引っ張ってみっか」
ギュー。
「痛い……」
夢じゃない、俺は再度確認する。あとついでに現実を受け止める。
あれだ俺はさっきまで艦これしとったんだ秋イベで嵐掘ってて飽きて浦風に癒されて寝落ちしてたんだ『浦風に会いてぇー』と思いながら。
前言撤回。つまり夢だ。これは夢。俺が包容力MAXの浦風似合いたいとばかり思ったからに起こった俺のレム睡眠が起こした奇跡。素晴らしい、俺は浦風に会わねばならないな。夢だし、浦風好きだし、あの胸に飛び込んで癒されたいし。夢でぐらい許されるだろう。
「ふっ、つまり俺が向かうはどっかの(浦風のいる)鎮守府又はドロップの野良浦風!」
しかしふと思った。
「ドロ艦ってそこら辺にいんのか?」
確か深海棲艦割ったら出てくるような話を聞いたことがあったよーななかったよーな。
「いやそもそも浦風がドロップする海域が限られているわけでそこら辺の深海棲艦が居ると仮定しても叩き割ってたら出てくるか?」
悩みは尽きない、しかし、腹は決まった。
「俺は、浦風の胸に飛び込む」
皆さんはPT小鬼群をどう思いますか?駆逐水鬼の装甲破壊システムどう思った?俺諦めた。