楽しく逝こうゼ?   作:piguzam]

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サクサク逝きます。


第2話~招待すっからしかと喰え!!

あの萌えるフェイトと魔砲少女(笑)高町なのはとの遭遇から3日…

今日は土曜日!!学校は休☆みだ!!

しかし家の両親は平日と同じ時間に起きないと飯を片付けちまうんで、俺は7時にはいつも起床してるんだわ。

いつもどうり寝巻きの甚平のまま階段を降り、歯を磨いて顔を洗いリビングに行き、先に起きてる両親に挨拶をする。

 

「親父、お袋、おはよー」

 

「おお、禅、おはよう」

 

わが父『橘信吾(たちばな・しんご)』はコーヒー片手にテーブルに広げた新聞を見ながら挨拶をしてくる。

…外見は第3部のジョセフ・ジョースターの髪と髭を黒くし、少々若返らせた感じ……最初見たときはえれぇビックリしたもんだ。

仕事は家の近くで自動車とバイクの整備工場兼カスタムショップをやってる。

整備だけでなく、若者向けのカスタムやペイントも行っているので客層は幅広いし、従業員の兄ちゃんやおっちゃん達も優しい人ばかりだから俺はよく遊びに行ってる。

店の従業員についてはまた後日にでも話すとしよう。

今は朝飯が大事なんでね。

 

「おはよう。朝ごはん、もうすぐできるからね」

 

フライパン片手に返事をしてくれんのは3日前に俺を再起不能にした母上様『橘香苗(たちばな・かなえ)』。

黒い髪をまっすぐ伸ばした大和撫子の代表格みたいなお人だ。

仕事は専業主婦だが、時々親父の工場の事務仕事なんかも手伝っている。

普段は優しくて自慢のお袋なんだが……。

食べ物を粗末にすると(3日前のマロニーちゃん置き去り事件)某凶戦士の如く暴れる橘家の最終兵器でもある……ディ・モールト(非常に)パワフルなお人だ。

い、いかん!!あのときのことは忘れよう…思い出すと、未だに体の震えがとまりませんや…。

親父は席についてガクブルしている俺を見て同情の視線を送ってくれる………親父ェ…。

ま、まぁ概ね、これがうちの橘家の朝の風景ですわ。

後一人、親父の父親『橘茂(たちばな・しげる)』って俺からすりゃ爺ちゃんがいるんだけど爺ちゃんはなぜか一人で暮らしてる。

親父とは不仲ってわけじゃねえけども一人の方が性に合ってるらしい。

定年を迎えた今でも仕事をしてる……というか、自動車、バイクなんかの解体屋の社長様だ。

爺ちゃんについてもまた今度にしますか……。

席について、お袋が作ってくれた朝飯を食っていると親父が声を掛けてきた。

 

「禅、前もって言っておいたが、今日は父さんと母さんは仕事で帰れないから明日の昼までは一人だぞ?」

 

今日は二人とも仕事が立て込んでおり、仕事先に一泊するそうだ。

こういったことは時たまにあるので俺は慣れっこだ。

 

「りょ~か~い。」

 

「…まぁお前に心配はいらんか…」

 

「ふふふ、禅は私たちの息子ですもの。大丈夫ですよ…もしなにかあってもお義父さんがいらっしゃいますし……」

 

「ふふ、そうだな。禅のしっかりしたところは君の血を引いてるからだろうな」

 

「もう、あなたったら」

 

……あるぇ?

いつの間にか、俺の心配から両親のイチャコラ 時間(タイム)に早代わり…いつまでも新婚さんかい。

なぜか、バターとチーズのトーストが甘く感じたとです……。

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

「よしっやりますか」

 

 

両親が出勤した後、俺は5歳から日課にしているある訓練のために、家の倉庫にきている。

まぁ何の訓練かというと……

 

「コオオォォォ……波紋疾走(オーバードライヴ)!!!」

 

呼吸を整えて出した掛け声を合図に身体に巡るエネルギーを集めるようイメージすると、俺の右手に青緑(ターコイズブルー)に揺らめく『波紋』が表れた。

そう!!あ・の波紋です!!

実は5歳の誕生日に神から手紙がきたんだわ。

そんで内容は『クレイジーダイヤモンド』だけじゃ特典としては少ないらしく、ちょっと改良した波紋の修行法を頭にいれてくれたんで修行をし始めたんですわ。

んで、波紋の何が改良されたかというと、波紋を流した物質を空中で固定できるようになっていた。

これを使えば空中闊歩ができるのさ!!

飛ぶ手段がない俺としては非常にありがたいこって……。

俺自身、リリカルなのはは無印の途中までしか知らないため、これからの備えに波紋を覚えるのは大事だと思い、毎日訓練はかかさず行っているわけですよ。

……まぁ、その知識も3日前で終わっちまったけどね。

俺はそのまま出せる一通りの波紋を使い分けつつ持続力を上げる特訓を中心的に行いながら、お昼の時間まで過ごした。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

日課の訓練を終えて、今は散歩中です!!

今日は天気もいいので、サンドイッチを作ってある神社を目指す。

長い長い階段を登り終えるとそこには………

 

 

 

 

 

「くおん♪」

 

 

 

 

 

すすきn……じゃなくて狐がいます。はい。

 

「よぉ~久遠。今日も一緒に食うか?」

 

「くおん♪」

 

尻尾をパタパタと振るこのチャーミングで可愛らしくそれでいて愛らしい狐の名前は久遠。

神社に住み着く狐だ。

この神社の巫女さんである神咲那美さんが飼い主で、とても愛嬌ある俺の癒しマスコットのような奴である。

前に一度おすそ分けでサンドイッチ(パンとタマゴがミックスされて、甘い)をやったら懐かれたんだが………餌付けじゃね?

まぁそんな感じで、学校が休みの時には大体ここに寄って一緒にパンやらおにぎりをパクついてる仲さ。

 

「今日はチーズとトマトを挟んだサンドイッチだぜぃ!!」

 

「くぅ~~♪♪!!」

 

飛び跳ねてパンを待つ久遠の前にパンを置いてやる。

そうすると、久遠はせっせと食べ出したので、俺も一緒に石段に座ってサンドイッチにパクつく。

食欲を満たしきって食べ終えたら、俺は何時もの様に久遠を膝の上に乗せて撫でてやる。

俺の撫でを受け入れてとても気持ちよさそうにお腹を向けて寝っ転がっている可愛すぎる久遠。

水筒に入れた紅茶を飲んで、木の葉のせせらぎをBGMに久遠を愛でる。

…あぁ…実に優雅なひと時だぜぇ……。

 

「きもちいぃなぁ~~久遠………」

 

「くぅ~~ん♪」

 

俺に腹を撫でられてぐったりとしながら甘える様な声を出す久遠に俺は笑顔が自然と出てきた。

そしてそのまま夕食の買い物をする時間まで、俺はしばらく久遠と戯れていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

キング・クリムゾン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夕方、神社を後にして夕食の買い物にスゥーパーに来たんだが、なにやら見覚えのある金髪の子を見つけましたとです。

はい………どう見てもフェイトさんです。本当にありが(ry

んん!!さて…偶然を装って(いや、本当に偶然なんだけど)声を掛けますか。

俺は手でメガホンの形を作って買い物籠を持ってウロウロしているフェイトに呼び掛ける。

 

「お~い!!フェイt…」

 

だが、俺の声は途中から小さくなり、最後は呆然とした感じになっちまった。

 

ゑ?

 

おかしいな?僕の目が悪くなったのかな?

 

(;゜д゜)

 

(つд⊂)ゴシゴシ

  _, ._

(;゜ Д゜) …?!

 

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

 

(  д )

 

(; Д ) !!

 

目、目がぁー!!ッじゃなくて!!

 

み、見間違いじゃネェ!!何度見ても、どう見てもあれは!!

フェイトの持つ籠には、大量の黄色くて四角い箱が…………………どう見てもキャロリーメイトです。本当にありがとうございます。

………あれが食事か?あれが?……………許せネェなぁ。

そんなことを考えてると、俺の声に気づいたらしいフェイトが驚きと嬉しさが混じった顔でこっちに来る。

 

「ゼン!!こんにち…」

 

ガッ!!

 

俺はフェイトに近づき、無言で両肩を握って正面から見つめる。

それこそ劇画並の真剣さを持って。

 

「えッ!?ゼ、ゼン?」

 

フェイトは突然掴みかかった俺の行動に頬を染めて驚いているが、俺から目を離さないでいた。

 

「………フェイト」

 

俺はかなり、近年まれに見る程の真剣な顔でフェイトを真正面から見つめる。

 

「ゼ、ゼン?……あ、あの……はぅ」

 

フェイトはフルフルと震えながらもゆっくりと目を瞑っていった。

そして、そんなフェイトに俺はゆっくりと顔を近づけて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それ、全部戻して来い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタープラチナ・ザ・ワールド!!時間(とき)は止まる!!

 

 

 

 

 

 

「………………ふぇ?」

 

なんか呆けた声を出してるが、そんなことは知ったこっちゃございません。

 

「今すぐ、早急に、可及的速やかに、その籠の中身を戻してきなさい。どぅ~ゆ~あんだすたぁん?」

 

「で、でもこれは晩ごh………」

 

「いいから戻して来ぉい!!huury!!huury!!huuuryy!!!」

 

「ひゃ、ひゃい!!」

 

ピュー!!

 

とでも擬音が出るような速度でフェイトはキャロリーメイトを戻しにいった。

あんなものを食ってばかりじゃ体壊す!!いや、料理好きとして黙っちゃぁいられねぇぜ!!

そんで、キャロリーメイトを戻してきたフェイトと合流して晩飯の材料を()()()買って外に出る。

さて、仲間外れは可哀想だし……。

俺は今だに呆然としたワケが判らないといった表情のフェイトに振り返る。

 

「お~い、フェイト。ちょっちアルフを呼んでくれぃ」

 

「…え?アルフを?」

 

「そ。今日はお前とアルフには家で飯を食っていってもらうから」

 

俺はフェイトに軽い調子で晩御飯の招待をした。

今日は親父達もいねえし別にいいだろ。

俺の言葉に暫く首を傾げてキョトンとしてたけど……。

 

「え?え!?えぇぇぇー!?」

 

少しして理解してくれたのか、ワタワタと慌て始めた。

フェイトを無視してそのまま引っ張って家までの道を歩いていたら……。

 

「フェイトッ!どうしたんだい!?なにかあっ…ってゼンじゃないか!?」

 

結構な速度で走ってきたアルフと合流した。

そぉいや、念話ってのがあるんだっけ?

とりあえず、気づいてないから偶然ってことでいいか。

 

「よぉ、アルフ。元気そうだな」

 

「え?……あ、あぁ……元気だけど?……どうしたんだい?フェイトを引っ張ってさ?」

 

俺が余りにも普通に挨拶するもんで、アルフは生返事しかできなかったみてえだ。

 

「いやな?フェイトが晩飯って言ってキャロリーメイトを大量に買ってるのが許せ無くてな……代わりに俺が夕食を作ってやろうと思ったんだ。そんで、仲間外れは悪いと思ってアルフを呼んでもらおうと思ってたらちょうど今アルフとあったってわけよ」

 

「あっそうなのかい?いや~そいつはありがたいね…え?……今、俺がって……アンタ、料理できんのかいッ!?」

 

なんか、アルフはびっくらこいたって感じでオーバーリアクションに驚いてる。

ちょいちょい失礼な。

見た目で判断してもらっちゃあ困りますぜ?

 

「まぁな。これでもソコソコのモンは作れるぜ?」

 

「ふ~ん……でも、本当にありがたいよ!!フェイトってば栄養食品ばっか食べてるからアタシも心配で…」

 

「ア、アルフッ!?そ、そんなこと言わなくても……あっ…」

 

フェイトは恥ずかしかったのか、アルフの言葉で顔を俯かせちまっている。

それがほっとけなかった俺は俯いてるフェイトの頭をなるべく優しく撫でながら話しかける。

 

「そいつぁいかんな……今日は美味いもん作ってやっからよ、楽しみにしときな?」

 

うぅ~む……サラッサラの金髪がとても触り心地いいぜぇ…なんか特別なシャンプーでも使ってんのかね?

 

「う、うん……ありがとう……ゼ」

 

「よぉし!そんじゃ、行こうかッ!いや~楽しみだねぇ!」

 

盛り上がっているアルフと若干頬が赤いフェイトを連れて俺は帰宅した。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

ジューッジューッ

 

どうしようもなく食欲を掻き立てるバターとケチャップの香りが換気扇では収まらずにリビングまで流れていく。

 

「……ごくりっ……ゼ、ゼ~~ン!!ま、まだなのかい!?もう我慢できないよーーー!?」

 

漂ってくる匂いに我慢の限界に近づいたのか、テーブル席に座りながらアルフは喉を鳴らして催促してくる。

ちなみにこの催促は五回目でござい。

 

「ア、アルフ?少し落ち着いて……」

 

「でもさ、フェイト!!アタシは狼が素体なんだよ!?鼻が良く効く分、こんなイイ匂いがしちゃ……もう我慢の限界だよーーーッ!!」

 

「ダー!!もう少し待ってな!!すぐ持ってくからよ!!」

 

今、ラストの仕上げで卵巻いてんだからよ。

これ、結構神経使うのよ。

 

「はやくはやくー!!」

 

どんだけ我慢がきかねんだよ。ったく…

 

 

……現在我が家のリビングには、アルフとフェイトが座っている。

俺が調理している最初の内に、アルフからキッチン越しに二人がどういう人物か話を聞いていた。

一応アニメは見たが、3日前に会ったときは名前しか言われてなかったので一応聞いておく事にしたわけだ。

アルフが語ったのは、アルフがフェイトの使い魔ということ、狼が素体ということ、そしてフェイトがとても強い魔導師ということだけだ。

なんでジュエルシードを集めてるかはフェイトもアルフも話しちゃくれなかった。

恐らく込み入った事情がるんだろう。

……アルフが褒めちぎってる時はフェイトの顔が恥ずかしさで、真っ赤だったがな。

 

だが、今じゃアルフはキッチンから漂う匂いに我慢できないのか、ヨダレがこれでもかと出ている。

フェイトも落ち着かないのかソワソワ、キョロキョロとリビングを見渡していた。

そんなに他の家が珍しいのかね?

 

っと…ここで、上からケチャップをかけてっと…………よしッ!!

 

「おら!!できたぞ!!『半熟卵のオムライス禅ちゃんスペシャル』だッ!!」

 

とりあえず疑問はダストシュートしておいて、今は腹ごしらえといきますか。

キッチンから出て、俺はテーブルに三人前のオムライスを持っていく。

バターとケチャップの香りが食欲をとてもそそって来る一品だ。

ちなみにどこらへんがスペシャルかと聞かれれば、洒落で付けた日照の国旗がポイントです☆

 

「うひゃぁーー!!うまそうだ!!」

 

「うわぁ…!!」

 

アルフはスプーンを持って待ちきれない顔をしているし、フェイトは 顔をパァッと輝かせている。

…二人共はしゃぎやがって…

後はお袋の自家製ドレッシングを掛けたサラダを置いて、俺も椅子に座る。

おい、アルフ?もうお腹が我慢の限界ってのはよぉーくわかったからヨダレ拭きなさいよアンタ。

 

「うし、それでは……」

 

手を合わせて、この世の全ての食材に感謝を込めましてッ!!

 

「「「いただきまーす!!」」」

 

さぁ!!ご賞味あれ!!

 

「うまっ!!うまっ!!ぅンまあ~~いッ!!!」

 

「ア、アルフ!!卵がすごく伸びるよォ!?とってもおいしい!!」

 

アルフは満面の笑みでオムライスにがっついていく。

ちゃんとサラダも食べてるので嬉しい限りだ。

一方のフェイトは伸びる卵に驚きながらも、顔は綻んでる。

ケケケ、隠し玉のチーズが効いてるな。

 

「へっへっへそうかそうか。まだまだあるからガッツリ喰え!!遠慮すんなよぉ!!」

 

ガツガツガツガツガツ!!

 

はむっ、もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ

 

どっちの音かわかりやすいのぉ……

二人共、俺の料理を気に入ってくれたようだ。

よきかな、よきかな。

俺は、いや俺達はそのまま3人で賑やかな晩飯を堪能して、今日の疲れを癒す。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

「今日はありがとね!!ゼン!!とってもうまかったよ!!」

 

「うん。本当にありがとう、ゼン」

 

暫くまったりした後二人は帰ると言うので、俺は玄関まで見送りにきていた。

2人の顔はとてもニッコリとしている。

うんうん、自分の作った料理で誰かの笑顔が生まれるってのは良いモンだな。

 

「なに、気にすんなや。俺としても自分の料理を「美味い」っていってもらえんのは嬉しいからよ」

 

「ううん。それでもありがとうね……今日のご飯は本当に美味しかったから…」

 

「そうだよ!!フェイトも久しぶりにちゃんとご飯食べてくれたし、ゼンには本当に感謝してるよ!!」

 

フェイトもアルフも本当に嬉しそうな顔で俺に礼を言ってくれる。

…なんか…こう、正面きって礼を言われっと…ケツがムズムズするぜ。

 

「おう!ありがとよ!…そういやぁ、二人はどこに住んでんだ?」

 

恥ずかしさから逃げる為に軽く話題を逸らして聞いてみると、二人が住んでるのはすぐ近くのマンションだった。

…よし、後は親父達に許可をもらってからだな…

 

「まぁ、また来いや!今度はケーキでも作ってやっからよ!」

 

「ホ、ホントかい!?……また来ようよ、フェイト!」

 

「え!?で、でも迷惑になっちゃうよ……」

 

フェイトは俺をチラチラと見ながら戸惑っている。

遠慮しなくていいんだがなぁ…

 

「別に迷惑だとか思わなくていいぜ?俺が二人に食って欲しいだけなんだからよ」

 

「ほら!!ゼンもこう言ってるんだし!!」

 

アルフの押しの強さと俺の援護もあってか、フェイトは戸惑いながらも頷いてくれた。

 

「……う、うん……じゃあ、ま、またね?ゼン」

 

「まったねー!!ゼン!!次も楽しみにしてるよ!!」

 

おkおk、次もまた旨いモン作ってやんよ。

 

「あぁ、いつでも来な!」

 

手を振りながら二人はマンションに帰っていった。

二人を見送った俺は片付けをして、やることもないので明日に備えて寝ることにした。

部屋に戻り、愛用の甚平を着て、布団に入る。

手元のリモコンでコンポの電源を入れ、近所迷惑にならない程度の音量で癒し系の曲を流す。

これで寝る準備は万端だ。

 

 

 

「うぅ~ん。今日もいい1日だったぜ…」

 

そう思い、一日を振り返って目を閉じると浮かんでく……………………ゑ?

 

 

 

 

 

……………………………………………………………あ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺今日3食チーズばっか喰ってんじゃん!!!?」

 

自分の偏った食事に絶望しながら、枕を濡らしてしまった。

ちくせう

 




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