気がつけばデジタルワールド!?   作:望夢

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今回は子供たちの前では出せない雰囲気となっております。うん。なんでこうなったか私にもわからない。キャラが自由すぎる。


第26話 闇の囁き

 

 ホエーモンに先導されて海を行くシャークリナー。だが今は海の中を進んでいた。

 

「あれ? 今海の中に居るの?」

 

「らしいね」

 

 コートの裁縫が終わって通路に出ると、通路の警告灯が回っていて、電光掲示板には潜航中と表示されていた。

 

「あ、有音君」

 

「芹香。今海の中に居るみたいだけど」

 

「うん。ホエーモンがタグの在処に心当たりがあるそうだから、案内して貰ってるの」

 

「成る程ね」

 

 おれと芹香にとっては事実確認の様な会話になるが、タケルくんへの説明を省けるから助かるな。

 

「光子郎君以外はみんな食堂に集まってるけど」

 

「OK把握」

 

 おれはインターフェースを着けると、光子郎君に回線を開く。

 

『はい。こちら制御室、光子郎です』

 

「あ、光子郎君? 交代するから降りてきて良いよ」

 

『わかりました。今降りますね』

 

 光子郎君と通信を切ると、もう一度芹香に向き直る。

 

「そういうことだから、タケルくんをよろしく」

 

「OK任され」

 

「ありがとう、有音さん。大事にするから」

 

「現実世界に帰ったら、ちゃんとした服買ってあげるから、それまで不便だけど、我慢してな?」

 

「うん、大丈夫だよ!」

 

 純粋なタケルくんの返事に癒されつつ、おれはシャークリナーの制御室に上がる。 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「さて。私たちもみんなのところに行こうか」

 

「うん」

 

 私は有音君の背中を見送ると、タケルくんを連れて、通路の後ろの方へ向かう。そっちから上に上がる方が、食堂に直通しているからだ。

 

「その服。もしかして有音君の?」

 

 中学生くらいの子達が着るようなだぼだぼのコートを着ているタケルくんに、私は問い掛けた。丈が短くなっているけど、確か有音君がタケルくんに着せていたコートのはず。

 

「うん。ぼくの服、あの時になくなっちゃったみたいで、代わりに有音さんがくれたんだ」

 

「そうなんだ…」

 

 嬉しそうにだぼだぼの袖を振って喜ぶタケルくん。

 

 ……羨ましいな。私が先に有音君に出逢ったのに、私よりもタケルくんの方が、有音君と仲良く見える。

 

「タケルくんは、有音君が好き?」

 

「うん! カッコ良くて、とても強くて。ぼくもいつか有音さんみたいになりたいんだ!」

 

「そっか。叶うと良いね…」

 

 ……そんなの、叶って欲しくない。有音君は私が先に出逢って、その戦う姿も間近で見てきたのに。

 

「ごめんタケルくん。忘れ物しちゃったから、あとはひとりで大丈夫?」

 

「うん。ぼくも男だもん! ひとりで行けるよ」

 

「えらいえらい。それじゃあ、ゴメンね」

 

 ……その無邪気な顔を見るとイライラする。有音君は私のものなんだから。タケルくんになんてあげない。タケルくんはどこまで行っても男の子。

 

 ……でも私は女。有音君は男の人。

 

 有音君は渡さない。絶対に、誰にも。タケルくんにも、クロちゃんにも、ブイモンにも、アグモンにも。

 

「フッ、フフフフ、待ってて、有音君。今行くからね」

 

 そう。誰かに奪われてしまうなら、私が奪ってしまえば良いの。だって有音君には私以外要らないもの。

 

 同じ世界から来た私たちだから、心の内を話せるのだもの。他の誰にもわからない苦しみを、私だけがわかってあげられるの。他の誰でもない、私が。

 

 でも急にそんなことをしたら、いくら有音君でもビックリしちゃうよね。まだ告白だってしてないんだもの。

 

 いえ、そんなの今すれば良いのよ。だって私には有音君しか居ないんだもの。有音君も私しか居ないんだもの。

 

 好き嫌いなんて関係ない。私たちは結ばれる運命、いいや、宿命なのよ。

 

 だったら誰にだって文句を言わせない。有音君のすべては私のもの、私のすべては有音君のもの。

 

 あぁ…、想像しただけで身体が蕩けちゃいそう……。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「あ、有音さん」

 

「よ、光子郎君。代わって貰って悪かったな」

 

「いえ、全然。ただ見てるだけですから」

 

 制御室へは梯子を登って、出口から直ぐに横になる構造になっている。シャークリナーの丁度頭の部分故にスペースは最小限に留めてある。一応180cmの体格の大人がギリギリで入れるスペースにはなっている。

 

 マスターインターフェースをおれが持っているから、光子郎君はパソコンに回路を接続してシャークリナーを制御できる様になっている。

 

「芹香から話は聞いてる。あとは任せて休んで」

 

「でも、有音さんも疲れているんじゃ」

 

「おれのことは良いから、休むときに休んで。ホエーモンの件から、まだデビモンの黒い歯車は存在している可能性がある。その時は光子郎君たちの力が必要なんだ」

 

「…わかりました。お言葉に甘えて、お休みさせていただきます。あとで差し入れ、持ってきますから」

 

「ありがと、またあとでね」

 

 こうでもしないと休まないだろう光子郎君を無理矢理説き伏せると、おれは制御室に入って、インターフェースを接続する。

 

 ホエーモンはどんどん海底へ潜っていくが、シャークリナーは問題なく着いていっている。ただ、ホエーモンの尾ひれが潮流を乱しているため、後ろにいるシャークリナーはあまりスピードは出せないが。

 

「へぇ、制御室ってこういう造りになってるんだ」

 

「ん? どうしたんだ芹香」

 

 おれは後ろから聞こえてきた芹香の声に、インターフェースを外しながら自動航行システムと、追尾システムを連動させて振り向く。これなら余所見していてもシャークリナーは進んで行くし、前の目標を追い掛けるだけだから、スピードもそんなに遅くはならない。

 

「ちょっと制御室を見に。海底洞窟に着くまで暇だし」

 

「かと言ってここに来てもって、ちょっと!」

 

「うんしょっ、ちょい狭いかな」

 

 あろうことか芹香は梯子の出入り口から身を乗り出して制御室に入って来るって、アホか!

 

「ちょ、バカ! ここはひとり専用スペースしかないんだってっ」

 

「良いじゃない。減るものじゃないし」

 

「減る! スペースが減るって、重っ!」

 

 うつ伏せのまま首だけを後ろに回すおれの上に、のし掛かるように這い上がってくる芹香。

 

 この制御室は先に進む程狭くなるのだ。よって近くに来れば来る程余剰スペースなんてなくなる。

 

「へぇ、このゴーグルみたいな機械って、こういう風に見えるんだ。なんだか楽しい」

 

「こっちは楽しくない。つか重いっ」

 

 床と芹香にサンドイッチにされてぺしゃんこになりそうになる。

 

「良いでしょ? 代わりに役得なんだもの」

 

「こんなっ、苦しい、役得が、ある、か」

 

 後頭部に柔らかくて重たいものが乗っているが、そんなものを感じている余裕はない。

 

「んっ、あん、もう! 有音君のえっち!」

 

「えっちじゃなくて、こっちは苦しいんだってば!」

 

 まったく、見掛けがこんなんだからってもう少し男女としての区別というか恥じらいってものを持ってくれ、頼むから。ていうか狭いって言ってるのに入ってくるなよ!

 

「だって、最近有音君、タケルくんにばっかり構ってるんだもん」

 

「だもんって。小学2年生相手になにムキになってるんだよ。つか苦しい、もう少し下ズレて」

 

「ひゃっ! スカート脱げちゃう、待って!」

 

「いだだだだだっ! 肉っ、肉! 脇腹踏まないで!! いったーーっ」

 

 だから言わんこっちゃない。狭い空間でいくらおれが小柄でも限界あるわ!

 

 ともかく互いになんとか場所移動に試行錯誤した結果、至近距離で向き合う形に落ち着いた。いやなんでさ。

 

「いっっぅぅ……!」

 

「ごめん……」

 

 脇腹を擦っていると、芹香の細い指が、脇腹を擦る手の隣に当てられて、手を動かすのと一緒に、冷たくてひんやりとした指が患部を撫でてくれる。

 

「……どうしたんだよ。急に」

 

「だって……」

 

 何処かとても不安そうに言葉を紡ぐ芹香に、おれは黙って言葉が続くのを待った。

 

「タケルくんとはあんなに仲良くなっているのに、ずっと一緒にいる私にはあまり構ってくれなくなったから」

 

 なんだ、この仲の良い女友達が、他の仲の良い相手が出来た時に言いそうなセリフは。いや、今実にそういう相関図なのか、芹香の頭の中は。

 

「私、有音君しか居ないのに。私のこと、全部打ち明けられるの、有音君だけなのにっ。私……」

 

 同じ世界の出身。さらにおれたちはこの世界の誰にも言えない秘密がある。

 

 まだまだ不確定だけども、未来を知っている。

 

 この世界が物語りであることを知っている。

 

 デジタルワールドという世界があるかぎり、このおれたちの秘密は一生抱えていくものだ。

 

「私、車に撥ね飛ばされて、気づいたらデジタルワールドに居たの。だから現実世界に戻っても、無事じゃないかもしれない。リアルワールドだって、私たちの生きている時代と違う上に、私たちは居ない存在なのよ? デジタルワールドで生きていくしかない私は、有音君に捨てられちゃう様なことがあったら、私はこれから先どう生きていけば良いの!?」

 

「芹香……」

 

 それはおれも考えるのを避けてきたことだ。気づいたらデジタルワールドに居た。車に撥ね飛ばされてだ。

 

 あの衝撃は、クワガーモンに殴られた時よりも数倍だったのを僅に思い出せる。身体は即死、良くてもまともな生活は送れないだろう。

 

 ならばリアルワールドはと言われても、おれたちは少なくとも今のリアルワールドの1999年よりも十数年先の未来からやって来た。それは良い。良くはないが、時代なんてのは後回し出来る問題だ。

 

 だが、戸籍も無ければ身分もない。そんなおれたちが現代社会のリアルワールドで生きていけるか?

 

 答えは果てしなくNOに近いYES。でも生半可ではない生活を強いられるはず。

 

 ならば、あとはデジタルワールドで生活する道が残る。だけど、デジタルワールドに住む人間はゲンナイさんだけだ。でもゲンナイさんに、おれたちが異邦人で未来を知っている人間だと告げて良いものだろうか。

 

 単純的に言って、芹香が全幅の信頼を寄せられる人間はおれだけ。自惚れで無ければの話しだけど。

 

「私、有音君の為ならなんでもする。一緒に戦う。ご飯も苦手だけど勉強して上手くなる。服が欲しいなら頑張って作る。武器が欲しいならカードから出せるように頑張る。力が欲しいなら私の命だって注ぎ込んで有音君に力をあげるよ。盾になれって言われたら喜んで盾にもなれるよ。奴隷にでもなんでもなる。処女が欲しいって言うならあげるよ。性欲処理の肉便器だって構わないよ。赤ちゃんを産んでほしいなら喜んで産むよ。だから――」

 

 言葉を紡ぐに連れて、内容もそうだが、眼も危うい光を放ち始める。なにかがおかしい。情緒不安定になったからって、いつもの芹香じゃない!

 

「だから――いっしょに、いさせて……っ」

 

「うぐっ!!」

 

 言葉の終わりと共に、芹香の細い指がおれの首に掛けられる。

 

「かっ、せ、り、か…っ」

 

「あなたを殺して、私も死ぬの!! そうすれば有音君は私といっしょに居てくれるでしょ!?」

 

 眼を見開きながら叫ぶ芹香の目は正気じゃない。いったい何があった!? つーか、なんでヤンデレチックになってんだ!?

 

「アルト!!」

 

「っ、ぶ、い、もっ、か…っ」

 

 後ろの方から声がして、ブイモンの姿が苦しさに滲む涙の向こうに辛うじて見える。

 

「邪悪な気め! 我がテイマーから離れろ!!」

 

 ブイモンがそう叫ぶと、おれのデジヴァイスから黄金の輝きが溢れ、芹香を照らしていく。

 

「うっ、ああっ、あああああっ!!」

 

 頭を天井や壁にぶつけながら悶え苦しむ芹香の身体が傷つかないように抱き締めて身動きを封じる。

 

「なんだ……この感じは…っ」

 

 芹香の身体の中から感じる厭な感覚。それが黄金の輝きを浴びて影の中から出てくる。

 

「海底は闇の世界。セリカの心に、闇が巣食っていたのだ。我が聖なる光で浄化してくれる!!」

 

 ブイモンの言葉と共にデジヴァイスからさらに黄金の輝きが増し、影を焼き尽くすほどの光となって制御室を照らす。

 

「―――――――――!!!!!!」

 

 声にならない断末魔の様なものを、光の中で聞こえたあと、黄金の輝きは収まっていった。

 

「ふぅ。助かったよブイモン」

 

「礼には及ばない。テイマーを守るのはパートナーの務めだ。我がデジメンタルの力で聖なる結界を作った。もう心配はないが、また進化出来るのが先延ばしになってしまったな」

 

「悪い。ありがとな」

 

「いや。……では、邪魔者の私は退散しよう。ユニモンに蹴られてアヌビモンの世話になる気はないからな」

 

「うっさい、言ってろ」

 

「フッ」

 

 デジタルワールド風の諺を残して去っていくブイモンに吐き捨てる様に言う。大輔のブイモンと違ってロイヤルナイツの一柱。大人の感性の持ち主なのは助かるが、そういうことでデジモンにからかわれるのはなんか良い気はしない。

 

「……有音、君」

 

「気づいたか? 芹香」

 

「――――――っっ!!!!」

 

 おれが声を掛けながら胸の中に抱いた芹香を覗き見ると、見事に顔が真っ赤になっている。

 

 あーー。つまりなんだ。さっき言っていた事を丸々覚えているってことでFA?

 

「ああああああ!!!! 記憶を失え記憶を失え記憶を失え記憶を失え記憶を失えぇぇぇぇーーーーーっ!!!! いやいっそ私が失えぇぇぇぇーーーーーっ!!!!」

 

「いだっ! いだだだだだだ!! わかったから叩かないでっ。つか危ないから暴れるな! ここ狭いんだから!!」

 

「いやああああああ!!!! お願いだから忘れてよぉぉぉ!!!!」

 

 もう色々と大変です。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 うぅぅ。恥ずかしいと言ったらありゃしない。穴があったら入りたい。

 

 闇に囚われたからって、私ったらなんて事を……。

 

「おーい! 芹香、早く来いってば!」

 

「セリカはやくはやくー」

 

 私たちはホエーモンに案内された海底洞窟に上陸することになった。

 

 私はさっきの失態というか、人生最大の汚点というか速攻で黒歴史に埋没した記憶を封印しきれずにぼーっとしていたら、みんな船を降りてしまっていた。

 

「今行く――って、あれ?」

 

「あっ、バカ!!」

 

 あれ? 足場の感覚がない……?

 

「きゃああああああ!!!!」

 

 落ちます! 私、落ちてますーっ!!

 

「ったく、気持ちもわからんでもないけどシャキッとしなってば!」

 

 落ちていた私の目の前に、有音君の顔がある。どうして?

 

「言っとくけど、仲間を見捨てないのが男なんだ。だから、お前のことだってなにがあっても絶対に見捨てない。例え見捨ててくださいって言われても見捨てない。約束する」

 

 あんな闇に囚われて頭がおかしかった私の言葉を、有音君は真に受けて、応えてくれた。

 

「うん……」

 

 なんか、プロホーズみたいでスゴく恥ずかしいけど、嬉しいかも。

 

「セリカけがない?」

 

「うん。心配かけてごめんね、ギルモン」

 

 駆け寄ってくるギルモンに無事を伝えながら振り向くと、ちゃんと縄梯子が垂らしてあったのに気付かなかった。

 

「……無理に着いてこなくて良いんだぞ」

 

「ッ――!!」

 

「お、おい…!?」

 

 有音君の言葉を聞いて、私は有音君の身体に抱き付いた。

 

「お願い……私を、置いて行かないで……」

 

 あの制御室での言葉。あれは闇に囚われた私が発した言葉だけど、本心でもあった。

 

 有音君にだけは、どんなことがあっても捨てられたくないの。

 

 有音君と一緒に居る為だったら、私はなんでもするから。だから――

 

「…お願い……私を、捨てないで……っ」

 

「悪い。無神経過ぎた」

 

 有音君はそう言うと、私を降ろして、私の顔を見上げてくる。

 

「行くぞ。この先にタグがある」

 

「うん……」

 

 私の右手をしっかりと握って引いてくれる有音君。

 

「セリカ、ひとりじゃないよ。ギルモンがついてる」

 

「ギルモン……」

 

 有音君の握っていない左手を握ってくれるギルモン。

 

 私、ひとりじゃないよね。有音君が居て、ギルモンだって居るんだから。

 

 現実世界に戻ることはなくても、リアルワールドに居場所がなくても、デジタルワールドで暮らすことになっても、私には、この手を握ってくれる人が居る。この手を離さないでいてくれる友達が居る。

 

「ゴメンね、有音君」

 

「気にするな。闇に取り憑かれて火傷した程度に思っとけ」

 

「黒歴史に速攻埋葬したいけど――」

 

 私は有音君の耳元まで口を寄せると、心に想う事を口にした。

 

「アレ全部、私の本心だから――ったイタいっ!」

 

「バーカ。5年早いわ生娘」

 

 デジソウルの纏った指で私の額をデコピンする有音君。その顔は特に変わることなくいつも通りだった。

 

「いくよ。みんな待ってる」

 

「うん…」

 

 有音君に手を引かれて、私も歩き出す。

 

「ごめんみんな。待たせちゃって」

 

「動かないから足首でも痛めたか心配しましたよ」

 

 私を待っていてくれたみんなに謝ると、空ちゃんが返してくれた。ちょっとみんなとは離れていたから、私たちの会話は聞き取れなかったみたい。

 

 もし聞かれてたら恥ずかしくて死ねるけど。

 

 そのあとの展開はあまり変わりはなかった。

 

 コンビニがあって、そこを守る黒い歯車に操られたドリモゲモンを相手に、ゴマモンが進化して角対決。

 

 ただ、コンビニの入り口前に残った有音君が、イッカクモンが突き飛ばしたドリモゲモンをナチュナルに殴り返して、逆にイッカクモンがドリモゲモンと一緒に吹き飛ばされたりと違いはあったけど、テントモンがカブテリモンに進化して黒い歯車を壊した。

 

 そのあとみんなで血眼になってタグを探しだして、保存食や日用品をがっぽり手に入れて船に戻った。

 

 丈君は万引きだとか窃盗とか悩んでいたけど、生きるためには仕方がないと有音君が説き伏せた。

 

 子供たちのタグを手に入れた私たちは、いよいよ両手を上げてサーバ大陸へと向かった。

 

 

 

 

to be continued…




ドリモゲモン
成熟期 データ種

爪と角がドリルのモグラ型デジモン。大人しくて恥ずかしがりやなデジモンだが、ファイル島では穴堀屋として様々なデジモンの為に汗を流す働き者である。必殺技は頭の角ドリルで攻撃する『ドリルスピン』と、ガルルモンから盗んだ骨を投げる『クラッシャーボーン』。なお、ガルルモンから盗んだ骨はスカルグレイモンの骨である可能性もあるため、当たるとかなり痛いぞ! また上記の理由からガルルモンとは仲が悪い。

尺の都合でドリモゲモンはカット。

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