気がつけばデジタルワールド!?   作:望夢

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もはややり過ぎたの勢い通り越して原作ぶっ壊しのオンパレードです。もうやるからには今出来るだけのぶっ壊し加減です。

次からいよいよエテモン篇になりますが、1、2話くらいはまだファイル島に居ると思います。次の見所はスカルグレイモンのところですかね?


第14話 覚醒の希望と復活の奇跡

 

「くそっ! しつこいんだよ全く!!」

 

 何処まで逃げても追ってくるメガドラモン。

 

 あまり離れすぎてもエンジェモンの進化に間に合わなくなる。だからデビモンの頭上でグラニにドッグファイトをさせているのだが。

 

 時おり見える地上の様子は全くよろしくない。アグモンを進化させる前に上空に来てしまったから、このメガドラモンをどうにかしないとならない。

 

 それをどうにか出来る一撃が、グラニにはある。

 

 ユゴスブラスター――。

 

 ネット情報監理局がリアルワールドにリアライズしようとするデジモンの消去に使っていたプログラム『ユゴス』を用いた武装。あのテイマーズ好きの芹香のリアライズさせたグラニならば備わっているはずだ。

 

「グラニ、ユゴスブラスターは使えるか?」

 

「キュアアアアア!!」

 

 おれの言葉に答える様に鳴くグラニ。多分持っているんだろう。ならばやり様はいくらでもある。

 

 ただ、それにはユゴスブラスターを確実に当てる為に、メガドラモンの動きを一瞬止める必要がある。

 

 その為には――。

 

「もっとおれに力があればっ」

 

 クロンデジゾイド製のメタルパーツの使われているメガドラモンを止めるには、強烈な攻撃が必要だろうが。

 

 パラディンソードではおれの力が軽すぎてダメだろうし、直接メガドラモンまで行かなければならないだろう。

 

 パラディンソードは長剣だが、もっと長い武器――槍だかハルバート、はたまた大剣やら、そんな攻撃力を一点集中出来る武器があれば、おれの力でもデジソウルを使えば怯むくらいの威力は出るはずだ。

 

 ちなみにクロンデジゾイドを拳で殴る勇気はさすがにない。クロンデジゾイド製の武器を使っているから、その硬さが容易に想像できる。あんなん殴ったら拳の骨が粉々になってまうわ!

 

 でもおれの武器はパラディンソードと、腕の手甲、あとはデジソウル、ギリギリ鞘を殴る武器に使えるか。

 

「どうしたら良いんだ」

 

 これではエンジェモンを救う所か、メガドラモンを倒せずにみんなが全滅してしまう危険性だってある。

 

 そんなこと。させてたまるか!!

 

 ドクン――ッ、ドクン――ッ、ドクン――ッ

 

「なっ、パラディンソードが」

 

 パラディンソードから鼓動が聞こえる。鞘に収まったパラディンソードを抜くと、デジコアが点滅している。

 

 デジ文字が光り、また鞘のデジ文字も光っている。

 

「お前――」

 

 パラディンソードと鞘がデジタルコードに分解し、その二つが合わさり、強烈な光を放ちながら新たな形となった。

 

「こ、こいつは!?」

 

 それは大剣なのか、それとも戦斧なのか表現に困る形をしていた。二股の金色の刃、刀身は黒く横幅も広く、その一振りは間違いなく強力無比だろう 

 

 さらに螺旋に捻じ曲がった柄の先にも石突の様に金色の刃が着いている。

 

「王竜剣……」

 

 それはロイヤルナイツの1体にして、ロイヤルナイツの抑止力として存在するデジモン、アルファモンの持つ武器だ。それ自体が元々は究極体デジモンであり、その存在を武器という一つの役目に終始させているため、並みのデジモンでは扱えないし、並みのデジモンでは受け止められない一撃を振るうと言われている。

 

 背中のマントも、内側が赤かったはずなのに今は青くなっている。

 

「おれに、コイツが振るえるのか……?」

 

 ズシリと重いものを感じる。振り回すという意味ではない。振るう権利があるのかどうかという意味でだ。

 

「ギュアアアアアアアアア!!!!」

 

 後ろからはメガドラモンが追ってきている。メガドラモンを倒さないと、デビモンの方に向かえない。デビモンを倒すのはエンジェモンに任せるにしても、自分の命を投げ棄ててまでやって欲しくない。

 

 ここに居る意味があるのかもしれないという芹香の言葉を思い出した。

 

 おれがここに居る意味。それがどんな意味なのかわからないけれど、今居る意味ならある。メガドラモンを倒すことだ。そしてエンジェモンがその身を犠牲に散る未来を変えたいと思っている。

 

「使わせてもらうぞ。お前の力!」

 

 王竜剣――いや、アルファブレイドの柄を強く握り締める。

 

「グラニ、おれが奴の動きを一瞬止める。そこにユゴスブラスターをブチ込め」

 

「キュアアア!!」

 

 グラニの鳴き声を聞いて、おれは覚悟を決め、頭で描く作戦をグラニに伝える。

 

「《ジェノサイドアタック》!!」

 

 メガドラモンの両手から有機体ミサイルが発射される。

 

「おれのことは気にするな。ブッちぎれ!」

 

「キュアアアアア!!」

 

「ぐぅっ」

 

 おれが指示すると、グラニは急加速してミサイルを置き去りにする。デジソウルで身体を強化していなかったら、振り落とされる所か、身体がとんでもない事になっていただろう。

 

「行くぞ、グラニ!!」

 

 おれが覚悟を決めてグラニの名を叫ぶと、グラニは急上昇する。その後ろを有機体ミサイルとメガドラモンが着いてくる。

 

 おれはグラニの背から降りると、ミサイルとメガドラモンに対峙する。両腕にデジソウルを集中する。目前に迫って、有機体ミサイルはその口は笑っていて、弾体から生えている腕の手で親指を下に向けて見せつけてくる。

 

「ハアアアアあああーーーッ!!」

 

 擦れ違い様に身体を捻ってミサイルの直撃を避ける。そしてその弾体を横凪ぎに切り裂く。

 

 背中で爆発する。その爆発の勢いも背中に受けて、重力と掛け合わせてさらに加速する目の前には、もうメガドラモンが迫っている。

 

「《アルティメットスライサー》!!」

 

 メガドラモンが3本の爪を束ねた右腕を突き出してくる。先ず普通に喰らったら、人間の身体なんて真っ二つ所かミンチが良いところか。

 

「でぇぇぇぇやあああああ!!!!」

 

 肩に担ぎ上げたアルファブレイドを、迫り来るメガドラモンの腕に降り下ろす。

 

 今までに感じた手応えよりも硬い手応え。まるで地面を金属バットで殴ったかの様な衝撃が柄を伝って腕に流れる。

 

「うおおおおあああああーーーーっっ!!!!」

 

 力押しで負けない為に、魂の底から雄叫びを上げて、今練れるだけのデジソウルをすべて腕に集める!!

 

 あとは今は考えない! 今全力を出さないとメガドラモンを倒せない!!

 

 メガドラモンを倒さなければ、エンジェモンの死の未来を変えられない。

 

 それで確かにタケルくんは強く優しい子に成長していく。でも、心に傷を負って、それはそう遠くない未来に本人の闇を作る。

 

 それを変えるなんて傲慢かもしれないし、自己満足だし。でも、パタモンは仲間だ。タケルくんには笑っていて欲しい。辛い思いはさせたくないと思うのは身勝手なのだろうか。あの無邪気な笑顔が曇ってしまうのは、とても悲しい。見たくない。

 

 子供たちだけの力では見ているしかなかっただけだとしても、この世界にはおれたちが居る。

 

 デジタルカードを使うテイマーと、デジモンと直接戦える無敵の喧嘩番長ならぬ、なんちゃって聖騎士が居るんだから。

 

 少しくらい未来を変えても、バチは当たらないだろ!! 

 

「おれのありったけのデジソウルだ! 受けてみやがれえええええええっ!!!!」

 

 両腕に集まっていたデジソウルが、柄を伝ってアルファブレイドに吸収される。

 

 クロンデジゾイド製の爪に、金色の刃がめり込んでいく!

 

「どおおおおおりぃぃやあああああああ!!!!」

 

 腕に力を込め、刃を振り抜く!

 

「ギュアアアアアアアアア!!!!」

 

 雄叫びではなく、痛みに喘ぐメガドラモン。その右のメタルパーツの手は無惨にも三枚に切り裂かれて、データの粒子となって消えた。

 

 そのままメガドラモンの頭部に、アルファブレイドを叩き付ける!

 

「グュアアアアアアアアア!!!!」

 

「撃てえええっ、グラニぃぃぃ!!!!」

 

 頭上で青く光る閃光へ向けて、おれは顔も向けずに叫ぶ。

 

 メガドラモンの頭から刀身の半ばまでめり込んだアルファブレイドを抜き、そのひび割れたクロンデジゾイド製のメタルパーツを蹴り抜き、離脱する。

 

 重力に引かれながらも振り返った先には、グラニがその口に溜め込んでいた三つの光の玉がトライアングルを作り、その中心に凝縮されたデリートプログラムが放たれる時を歓喜して、メガドラモンを閃光の中に呑み込んだ。

 

「無敵の喧嘩番長には及ばないけど。なんちゃって聖騎士も、弱くはないだろ?」

 

 大爆発を起こし、爆炎とデリートプログラムの奔流の中へ、メガドラモンの姿は消えた。

 

 アルファブレイドへと吸収されるデジタル情報が、メガドラモンが討伐されたことを伝えてくれた。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「セリカ…」

 

「やるよグラウモン。有音君は、自分の命を懸けてメガドラモンを引き付けてくれた。今度は私たちが頑張らなくちゃ」

 

 子供たちのデジモンたちはデビモンにまったく歯が立たずあしらわれて行く。あと通用するとしたらカードで能力を強化出来る私とグラウモンだけ。

 

「デビモン、グラウモンが倒す!!」

 

「その程度の力しかないデジモンが粋がるな!」

 

「カードスラッシュ――キングデヴァイス!!」

 

 能力を強化したグラウモンがデビモンに向かっていく。

 

「《プラズマブレイド》!!」

 

 グラウモンはプラズマを纏った肘の刃でデビモンに斬りかかった。

 

「この程度で私を倒そうなどと、片腹痛いわ!」

 

「ぐりゅるっ、ぐあああああああっ」

 

 デビモンはグラウモンの攻撃をその手で受け止めると、グラウモンですら打ち払ってしまった。

 

「グラウモン!」

 

 キングデヴァイスで攻撃力を強化しているのに、それでもあっさり受け止められてしまうなんて。

 

「最も小さき選ばれし子供よ。お前さえ居なくなれば、もはや恐れるものはないのだ」

 

 やっぱりどんなに暗黒の力を集めて大きくなっても、エンジェモンは恐いらしい。

 

「タケルはやらせない!」

 

「ひとりでは進化も出来ぬデジモンが喚くな。《デスクロウ》!!」

 

 デビモンが私たちに向かって――後ろに居るタケルくんを殺すために腕を伸ばしてくる。

 

「アグモン進化――グレイモン!!」

 

 アグモンがまたひとりで進化してグレイモンになる。

 

「《メガフレイム》!!」

 

「ぐあっ、小賢しい!!」

 

「ぐっ、うわああああああ!!!!」

 

「ぐあああああ!!」

 

 グレイモンの攻撃を受けて、デビモンは一瞬怯むけども、そのままグレイモンを頭から鷲掴みにしてグラウモンに投げつけた。

 

「グレイモン! グラウモン!」

 

「ッ、《ポーンスピア》――!!」

 

 私たちを守るために残っていたクロちゃんがデビモンに向かって槍を突き出しながら突撃するけど――。

 

「雑魚がっ、煩わしい!」

 

「ッッッ、アアアアアアア!!!!」

 

「クロちゃん! きゃああああ!!」

 

 デビモンの手によってハエを落とす様に払われたクロちゃんが私の方に飛んできて、私はそれを受け止めてしまうけれど、勢いが強すぎて山肌に背中を打ち付ける。

 

「ぅっ、っっぅ……」

 

 有音君はメガドラモンを引き付けてくれたのに。私はなにもできないで。

 

 眼鏡が落ちてしまったことで、極端に悪くなった視界でも、デビモンの腕がタケルくんに伸ばされていくのがわかる。その腕を横から突き飛ばしたのは多分ガルルモンだった。

 

 そして他のデジモンたちも飛び掛かってデビモンの動きを封じた。

 

「ぐぅ、この……くたばりぞこない共があああああ!!」

 

 でもデジモン達の必死の抵抗も、デビモンが暗黒の波動を放つことで為す術もなく吹き飛ばされていく。

 

 その時、頭上の遥か彼方で大爆発が起こった。

 

「まさか、メガドラモンがやられるとは。やはりあの選ばれし子供も厄介な存在だ」

 

 それはメガドラモンが倒されたことをデビモンの口から聞かされた。

 

 有音君、やったんだ。ひとりで完全体を倒しちゃった……。なのに私は地べたに寝そべっているだけでなにも役に立てていない。

 

 デビモンの巨大な手が、タケルくんを握り潰そうと迫ってくる。必死にパタモンが抵抗するけど、成長期のパタモンの力では、デビモンは止まらない。

 

「パタモーーン!!」

 

「タケルーー!!」

 

 私たち目の前で、タケルくんとパタモンが、デビモンに握り潰されてしまった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「タケルーーーッ!!」

 

 メガドラモンを倒した後。スカイダイビングを続けるおれの目にも、タケルくんとパタモンがデビモンに握り潰されたのが見えた。

 

 助かるとわかっていても。ここは現実なのだ。何かの手違いでパタモンが進化出来ない未来だってあるかもしれない。そんな不安から、タケルくんの名を叫んでいた。

 

 だがデビモンの手の内から眩い光が放たれる。その光に狼狽えたデビモンが手を引っ込めてしまった。

 

「パタモン進化――エンジェモン!!」

 

 光の中から姿を現したのは、三対の天使の翼を持つ天使型デジモンのエンジェモンだった。

 

「おのれ、もう少しだったのに!」

 

「お前の暗黒の力、消し去ってくれる! 我がもとに集え、聖なる力よ!!」

 

 エンジェモンが杖を掲げ叫ぶと、子供たちのデジヴァイスから光が放たれ、エンジェモンに集まっていく。

 

「おれのデジヴァイスが……!」

 

 おれのデジヴァイスを光を放っていた。だがそれは黄金に輝く光で、まるで鼓動を打つ様に光が明滅している。

 

 やっぱり、聖なる光を集めるというのはこの時のことなのだろう。

 

 だれの導きかはわからないが、それでエンジェモンの命が助かるなら、おれはなんだってしてやる!!

 

「なっ、なんのつもりだ!?」

 

 集まった光が、エンジェモンに取り込まれていく。

 

「やめろ! そんなことをすれば、お前もただでは済まんぞ!」

 

「だが、こうするしかない。たとえ我が身がどうなろうと……」

 

「やめろおおおおおおおーーーっ!!」

 

 おれは黄金に輝くデジヴァイスをエンジェモンへ向ける。

 

「なっ、聖なる力が…!?」

 

 エンジェモンに集められた聖なる光が、光の筋を伝っておれのデジヴァイスに流れ込んでいくのがわかる。そして、おれの雀の涙程度に残っていたデジソウルもすべてがデジヴァイスに吸収される。

 

「集まった――聖なる光。今こそ解き放て!!」

 

 頭の中に、夢で聞いた声が響く。

 

 別世界所か、時代の先取りも宜しいくらいの言葉を放つ事に、不謹慎だが高揚感を感じる。

 

 そして勝利を確信しながら、おれは叫んだ。

 

「デジメンタル――アーーーップ!!」

 

 おれのデジヴァイスの中から、ムゲンマウンテンを包む暗黒の闇を引き裂く黄金の輝きが放たれる。

 

 輝きが放たれた後。グラニの背に再び乗りながら、気だるい身体でその姿をしかと目に焼き付けた。

 

「奇跡の輝き――マグナモン!!」

 

 お前の野望もここまでだ、デビモン。

 

 デジタルワールドの平和を守る最強のデジモンの1体。ロイヤルナイツのマグナモンが復活したぞ!

 

「邪悪を討ち祓うのは是非もなし。だがそれでパートナーであるテイマーを悲しませては、パートナーデジモン失格だぞ。エンジェモン」

 

「あなたは…」

 

「ロイヤルナイツ、マグナモン。義によって助太刀する。共に暗黒の闇を討ち祓すのだ!」

 

「……わかった。共に闇の力を討ち滅ぼそう!」

 

 エンジェモンの隣に立ち、マグナモンは共闘を告げ、エンジェモンはそれを了承した。

 

「バカなっ、ロイヤルナイツは遥か太古に滅んだのではないのか!?」

 

「我が友、ロードナイトモンに我が力の源たるデジメンタルを預け、いつか訪れるだろう私を推せるテイマーを待ち続けた。そしてそのテイマーが現れ、聖なる光の力とテイマーの魂の力により、私は今、現世に甦ったのだ」

 

 空を覆っていた暗黒の力は、マグナモンの輝きによって既に浄化されて、綺麗な夕陽の空を写していた。

 

「デビモン。お前の暗黒の力は大きくなりすぎた。ここで消し去ってくれる!」

 

「ロイヤルナイツの名の下に、私がお前に鉄槌を下そう。デビモン!」

 

 エンジェモンとマグナモンから強い聖なる光が高まっていくのを感じる。

 

「させるかよぉ!!」

 

「こっちの台詞だコノヤロウ!!」

 

 おれはグラニに頼んで、デビモンの中から出てきたオーガモンに横から割って入ると、アルファブレイドを叩き込んだ。

 

「ぎゃはぁ!? 失礼しま~す!」

 

 デジソウルで強化もなにもしていないから刃は通らなかったが、攻撃を受けたオーガモンをデビモンから弾き飛ばす事に成功した。

 

「おのれ、二体共々潰れてしまえ!!」

 

 デビモンが最後の抵抗にエンジェモンとマグナモンに手を伸ばすが、ふたりの高まった聖なる力はもう誰にも止められない!

 

「《ヘブンズナックル》!!」

 

「《エクストリーム・ジハード》!!」

 

 エンジェモンの拳から放たれた聖なる波動と、マグナモンのゴールドデジゾイドの鎧から放たれた黄金のエネルギー波がデビモンの暗黒の力を浄化していく。

 

「私の完敗だ……。よもや伝説のロイヤルナイツを復活させてしまうとはな。だが、暗黒の力が広がっているのはファイル島だけではない!」

 

 すべての暗黒の力を浄化されたデビモンは、足元から身体の崩壊が始まっていた。対するエンジェモンもマグナモンも、異常は見られなかった。

 

「海の向こうには私以上に強力な暗黒の力を持ったデジモンがいる。どこまでその力が通用するのか見れないのが残念だ。はっはっはっはっは!!」

 

 最後までデビモンは嘲笑う様に消えていった。

 

「たとえ何であっても切り抜けてやるさ。今回みたいにな」

 

 おれはデビモンが消えた空に、そう呟いた。

 

 

 

 

to be continued…




マグナモン
アーマ体 属性フリー

奇跡のデジメンタルによって進化するアーマ体デジモン。そのメタルアーマはクロンデジゾイドの一種、ゴールドデジゾイドで出来ている。その攻撃力は究極体と対等に渡り合えると言われている。ロイヤルナイツの一員であり、どんな窮地であろうとも奇跡の力によって切り抜けられることから、ロイヤルナイツの守りの要でもある。必殺技は奇跡のデジメンタルの全パワーを放つエネルギー波『エクストリーム・ジハード』だ。正しこの攻撃は本体に激しい負荷を掛けてしまい、データ損傷の危険性を持つ諸刃の剣である。

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