ご注文はうさぎですか?~私はあなたあなたは私~ 作:れんにゅう
少しずつですが書いておりますが、文章の構成がやはり難しくて...
これからもがんばっていきますのでよろしくお願いします。
今日は待ちに待った入学式。昨日は間違えちゃったけど千夜ちゃんと出会ったのを考えると良い間違いだったと思っている。クラスは千夜ちゃんと一緒になって私も千夜ちゃんもとても嬉しかった。ちょっと学校の中で迷ってしまったけどなんとか1日乗り越えられた。
「ふぅ、いろいろ疲れたけど千夜ちゃんと一緒のクラスでよかったね」
「そうね、ココアちゃん学校でも迷子になっててびっくりした」
「あはは...不思議と道に迷っちゃうんだよね。直したいんだけど中々直らなくて」
「でも大丈夫よ!私が付いているから安心してココアちゃん!」
「あ、ありがと千夜ちゃん...ん?」
それだと常にずっとにいるんじゃないかと思っていたとき、どこからか香ばしくそして実家でいつも嗅いでいた匂いが漂ってきた。
「この匂い...パンだね」
「え?パンダ?こんなところにいるのね~」
「・・・・・・」
これはツッコムべきなのかな?まぁ、それは置いておいて...パンか、こっちに来てから作ってないな...久しぶりに作りたいけど...チノちゃんに相談してみようかな?
そのまま私たちはパン屋のパンを見ていた。
「いい匂い...やっぱりパンはいいね(米派だけど)」
「ココアちゃんはパン好きなのね♪私も好きよ!」
「実家がパン屋でね、近くでずっと焼きたての匂いを嗅いでたら自然と好きになっちゃってね」
「パンを作れるなんてすごいわココアちゃん!」
「私的には和菓子を作れる千夜ちゃんのほうがずっとすごいと思うよ?久しぶりに作りたいな。こうパンを見てるとパンをこねる感覚が蘇ってくるよ」
目をつぶると目の前にパン生地が浮かび上がってくる。あぁ、あの柔らかい感触...ん?これは妙にリアルなさわり心地...
「んひゃ!コ、ココアちゃん...?」
昔の感触を思い出していると、目の前の友達から妙な声が聞こえた。ふと目を開けて千夜ちゃんのほうを見ると私の手が千夜ちゃんの胸を鷲掴みしていた。
「・・・・・スーハー...一言...ごめん!昔のことを思い出していたら無意識に...」
「大丈夫よ!少しびっくりしたけどココアちゃんなら気にしないわ♪」
満面の笑みの千夜ちゃんに感謝をしたけれど、揉んだ私だからわかる...けっこう大きかった。ぐっ!まだ私にもチャンスは.........
「でも気持ちはわかるわ!私も和菓子を見てるとアイディアが溢れてくるの。でもでも、なにより好きなのはできた和菓子に名前を付けること!」
【煌めく三宝珠】【雪原の赤宝石】
「あはは...その才能にもある意味尊敬するよ...」
「大きいオーブンならありますよ。おじいちゃんが調子乗って買ったやつが...」
『ポッ』
「本当に?これで久しぶりに作れるかな?あ、そうだせっかくだし今度の休みにみんなでこのお店の看板メニュー作ってみない?」
「コラー話ばっかしてないで仕事しろy...」
ぐぅ~
「リゼさんからはokを貰いました。チノちゃんはどうかな?」
「おい!?今のは違くて...!」
ぐぅ~
「ッ!?~!!」
そうゆうことで今度の休みにみんなでパンを作ることになった。せっかくだから千夜ちゃんも誘ってみようかな。
千夜ちゃんを誘っていいかとチノちゃんに聞いたら大丈夫と言ってくれた。ちょっといつもと雰囲気が違ったような気もしたけど、気のせいかな。
「この子が同じクラスの千夜ちゃんだよ」
「よろしくね」
「それでこの2人がチノちゃんとリゼちゃん」
「よろしくです」
「よろしく」
そして、数日後の休みの日が来た。まずは、2人に千夜ちゃんを紹介しないといけないからそこから始めていた。
「あら、そちらのワンちゃん...」
「ワンちゃんじゃないです。ティッピーです」
「ティッピーはもふもふで最高だよ」
「あら本当ね、病み付きになるわ!」
何かと賑やかになり始めた。調理場に動物とはなんだ!と思うけどそこには触れないでおこう...
「(誰かアンゴラウサギって品種だって説明してやれよ...)」
そこはあとでカクカクジカジカします。それではレッツクッキング。
「それにしてもココアはパンも作れるんだな。なんだかんだでココアはすごいよ」
「そんなことありませんよ。やり方さえわかれば誰にでもできますからでも、気をつけることは少しありますからそれに注意すれば大丈夫です」
こねる作業が足りなかったり、充分に発酵させられなかったりと、いろいろ失敗してきた。それでも楽しいから何回も何回も作ったな。
「な、なんかココアからものすごいオーラが感じられる!?こ、これはまさしく...」
リゼさんが何かブツブツ言っている。
「今日はお前に教官を任せた!」
「あ、そうゆうのは大丈夫です。それでは作っていこう」
「そんなぁ!?」
さて、まずは事前に伝えていたパンの中身を確かめようかな。
「それじゃあ、みんなパンの中に入れたいものを出してみよう」
「はーい♪」
「断られた...」
「私はこれです」
みんなが持ってきたものに私は驚いた。
千夜ちゃん
小豆
梅干し
海苔
チノちゃん
イクラ
鮭
納豆
胡麻昆布
リゼさん
イチゴジャム
ママレード
あぁ、リゼさんは普通だった。いや普通がいいんだけどね。
「これってパン作りだよな...?」
リゼさん私も同意見です。ちなみに私はチョコやチーズと極一般的なものを持ってきている。
そこからは、パン生地を作る作業をした。チノちゃんがドライイーストを知っていて驚いた。頭を撫でたらどこからか2人分の視線を感じたような気がした。
だいたいパン生地が出来てきて次はパンの形を整える作業。これは、各自好きな形にということになった。
チノちゃんはおじいちゃんの顔らしく、オーブンでパンを焼く時は何故かティッピーが慌てていた。
「よし、だいたいこんな感じかな。あとは焼き終わるのを待って...あ、そうだ」
今のうちに、千夜ちゃんにラテアートのおもてなしをしてみよう。私は密かにお湯を沸かしてコーヒーにラテアートを書いた。
「千夜ちゃん今大丈夫?」
「ええ、一通り焼くところまで済ませたから大丈夫よ」
「ならよかった。千夜ちゃんにラテアートのおもてなしで書いてみたんだけどよかったら飲んでみて」
「わぁ~可愛い!」
私が書いたのはうさぎ。今日は綺麗に書けて過去最高かもしれない。
「ありがとう♪味わって頂くわね」
さて、あとは焼き終わるのを待つだけかな。少し不安もあるけどとりあえず焼き終わるのが楽しみかな。
時間は経ってパンは焼き終わった。パンの香ばしい焼きたての匂いが部屋一体を覆った。各自パンを手に取った。
「「「「いただきます」」」」
「美味しい!」
「ふかふかです!」
「さすが、焼き立てだな!」
「これなら、看板メニューにできそうなものがありますね」
「この梅干パン」
「この焦げたおじいちゃん」
「この焼きうどんパン」
「どれも食欲がそそらないぞ...ってココアなんだそれは!?お前は普通のものを作ると信じていたけど...」
そう、私が手に持っているのは焼きうどんパン。なんとなく頭に浮かんできたからつい作ってしまった。
「まぁ、せっかくですから楽しまないと...それとこうゆうのも作ってみました」
私は、かごをみんなの前に出した。かごの中にはティッピーをモチーフにしたパンが入っていた。
「名づけてティッピーパンってところかな」
「まんまだな...でも看板メニューは決まったな」
「リゼさんが持ってきたジャムを中に入れてみました。美味しくできているといいんだけど」
みんなティッピーパンを一口食べた。うん、これは美味しい。でも...
「美味しいです」
「ああ、たしかにジャムがいい感じだ!」
「でも、1つ問題が...」
このティッピーパンには問題がある。それは、ジャムを入れすぎたり食べているときなどにジャムが外に飛び出てしまう。
「こ、これは...なんか...エグイな」
「ですよね」
少し問題はあったがなんとかお店の看板メニューは完成した。
そろそろ、オリ展も入れていきたいですね。さぁ、わくわくしてきました!!
それではまた次回!!