歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

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まえ今回もほのぼの感しかありません。

すいませんもう少しです。


妹と次男

そして二月程たったある朝

 

コンコン

 

「よろしいでしょうかボス」

「こんな朝早くにどうした」

 

「公王様がお呼びです」

 

「まだ6時前だぞっ何か緊急事態でも起きたのか」

 

「わかりません、ただ庭でお待ちになっておられるようです」

 

「とりあえずわかったすぐに行く」

 

そして何の事やらとずっと考えながら中庭に向かうと、父がガルマと朝ご飯を楽しんでいた。

 

「サスロよ来たか、お前も座りなさい、誰かサスロの分も朝食を」

 

「でオヤジこんな早くから何かあったか」

 

「昨夜久しぶりにダイクン様が夢に出てきて色々と語り合ったのだが、お前の考えをお話したら強く賛同なされて、ワシもここのところ欲に取り憑かれ本来の目的を見失っておったようだ、お前はかつて私達が目指した方向に戻してくれようと頑張ってくれてる事もわかった、そして今ガルマの意思も確認した、後はお前に任せるガルマとアルティシア様の婚儀進めてくれ」

 

「オヤジようやくわかってくれたんだなありがとう、ところでオヤジに頼みがあるんだが、俺の結婚前にみんなで水入らず、温泉旅行でも行かないか、幸いダイクン派の人を重用してから人手は増えたので、2、3日なら何とかなるはずだから、何とか兄貴を説得してくれないか」

 

「わかった何か理由つけて連れだして行こう」

 

「オヤジじゃあ俺は、アストライア様に話をしてくるじゃあ日にち決まったら教えてくれ」

 

そして朝ご飯を食べ用意をしアストライアにも報告しに行くと喜んでもらえた、

先に来ていたガルマとキャスバルは今日もシミュレーションにハマりこみ、ラン・バ・ラルの部下達対ガルマ、キャスバル、そして何とアルティシアで3対3を始めるというので、見学する事にした。

 

結果は途中まではガルマ、キャスバルの連携で優位に進めていたが、やはりアルティシアが足を引っ張りガルマが立てた戦略も理解できておらず、負けてしまった。

 

ただ彼女のプライドのためにいうが、十分実戦に出れるレベルだが、相手は百戦錬磨のラル隊であったのであるから、それは仕方がなかったのである、キャスバルとガルマがアルティシアを囮にする事が出来れば、結果は逆であったはずだが、狙われてるアルティシアを守ろうとしてまずガルマが、そしてその時にスキを見せたキャスバルがやられて、最後にアルティシアがやられたのであった。

 

見応えのある攻防をみてサスロはずっと考えてたプランを実行する事にした。

 

それはまだ誰にも言っては居なかったのだが、見込みのある若者をガルマ達と共に火星圏に送り優秀な人材の元で英才教育を受けさせて未来のジオンを引っ張って行くエリート養成をするという事だ、その中からニュータイプと呼ばれる人種が出れば更に良いかと思うのであった。

 

ただこれにはジオン本国が手薄になるかという心配はあるが、こちらではドズルの指揮下で強い兵を作れば問題ないと予測された。

 

 

他にも色々と決めねばならなくまずどのような体制で行くかとか、第一陣はいつ行くかなどと考えていたところ、キシリアから内々に会いたいと連絡があった。

 

夕方からは予定が無かったので、キシリアに夕ご飯がてら話をと持ちかけたところ、キシリアの方からも時間合わせられると返事があったので、待ち合わせをした。

 

そして午後7時

 

「待たせてすまんなキシリア」

 

「いえ私も今少し前に来たところです」

 

「さてまずは注文しようかメニューは」

 

「兄上ここです、私もこの食べ物は初めてなんですが人気はチキンが入った物のようです」

 

「ではそれをもらおうか辛さはまあ初めてだし7位でご飯は・・・なんだこのキンタマーニというのはふざけてるのか・・・今はそこまでお腹も空いてないので大にしておこう、キシリアはどうする」

 

「私は野菜で辛さは3ライスは中でよろしくお願いします」

 

「店員さんそれとラッシーを二つ先にくれないか」

 

注文が終わり料理が届く前に少しでも話をとサスロから

 

「で今日の呼び出しはまさか、お前までドズルのように旦那を探せなどという訳ではないだろう」

 

「ドズル兄さんはそんな事をサスロ兄さんに頼んでたのですか、どうもなりませんね」

 

「そう言うな、あいつはあいつで一生懸命なんだ、それにしてもお前の諜報機関を持ってもその話を知らないとは意外だったな」

 

「サスロ兄さん私の機関は身内の情報を集めたりはしませんわ・・・今の所は」

 

「そうかっ、で今日の本当の用件はなんだ」

 

「兄さんはニュータイプにどの程度関心がございますか」

 

「俺は世界を引っ張って行く者というジオン・ダイクン様程では無いが、リーダーの1人には必要だとは思う、遠くにいても分かり合えるとかって話は信じたい」

 

「そうですか実はギレン兄さんにも同じ質問したところ、必要無いと言われたのですが、私はこれだけ広い宇宙なので、一歩進んだ人間が必要な気がします」

 

「ニュータイプの定義は今ひとつ分からないが、人の進化は何万年もかけて少しずつしているのだから、それがいきなり何か違う人が出たらそれは進化ではなく変化だと俺は思う、今はまず少し勘のいい人間位の認識で良いのでは無いか?」

 

というやりとりをしてる内に料理がやってきて、

 

「お待たせしました、チキンと野菜ですそちらに辛味を足す時のスパイスありますからご自由にどうぞ、後食後にアイスをサービスしますので終わりましたらお声をかけて下さい」

 

「兄さんこれは野菜が大量に入って凄いですね」

 

「こっちの方でも野菜が多いがお前のは更に凄いな、鶏肉も柔らかすぎだぞキシリア少し食べてみろ」

 

「スープも深みがありご飯とも合いますね、これは美味しいですわ」

 

「今度、ガルマも連れてきてやらないとな、ギレン兄貴はカレーライス以外のカレーは認めんとか言いかねないから誘わないが、ドズルはこのキンタマーニとかいう1キロのご飯でも食べ切りそうだな」

 

「ご飯は量だよとかバカな事を言いながら完食するでしょう、だから中々相手が見つからないのですね」

 

「まあ色々と聞いてるが中々な」

 

そんなこんなバカな話をしながら完食しラッシーも飲み終わって

 

「で本題を聞かせてくれ、まさかニュータイプの認識だけを聞きたいだけではあるまい、」

 

「あまりの美味しさについこのまま帰っても良いかと思いましてが、では私がニュータイプの研究をしているのは知ってますよね、三班に分けてアプローチをしているのですが、ここに問題がありまして、一つは才能ありそうなものに色々と実験をして能力を引き出すやり方と次に能力を持った人間のデータを他にコピーして使おうというのと、薬物と暗示で無理矢理、能力を引き出そうとする班とがありまして、どこも我こそはと売り込んできてこのままだと、他の研究を邪魔しそうな勢いなんです、なんでこの3つを違う場所で研究させたいと思い、兄さんが主導している火星圏にも1班連れて行って貰えないかと思いましてどうでしょうか」

 

やはり厄介ごとかと思いはしたが妹の頼みを無下にしても何なので、

「わかったでは1班引き受けよう、とりあえず先見艦隊は来月に第一陣を出して向こう側の施設を作らせ、半年後にマハラジャ殿率いる第二陣を送り、義務教育を終わり次第ガルマ達第三陣を送ろうと思ってるので第二陣に載せようと思うがどうだ」

 

「ありがとうございますでは半年の間に機材繰りなどさせて、旅立たせたく思います、あと何人か私の部下も一緒に行かせて貰えますか、新兵より勘のいい者を何人かお願いします」

 

 

「あいわかった、引き受けよう向こうにはシュマイザー初め中々優秀なやつを送るのでしっかり鍛えてくれよう」

 

「それは良いですね、兄さんとしては他に考えはございますか」

 

「今の所はまだこれというのは考えてないが、サハリン家の長男は中々に頭が良くて優秀と聞いてるので、火星で新しい兵器の開発をやらせたいと考えているのだが、ギレン兄貴の元で開発中の、モビルスーツも実践段階には程遠いが宇宙での作業には使えそうだから火星に20程持ってかせるつもりだ、とりあえずドズルのとこのコンスコンに第一陣を任せてみようと思っている、やつは連邦のルナツーの中も見て勉強したようだから最適だと私は思っている」

 

「サハリン家の長男の、噂は聞いたことあります、15才にしてすでに飛び級でジオン大を首席で卒業して機械工学では、他に並ぶ事のない人材だそうですね」

 

と火星圏での話も一通り終わり、二人揃って店を出て帰る事になった。

 

明日、ギレン兄貴に今までの経緯を話し色々と許可をもらう事を話したところ、キシリアの方でも少し兄貴に言っといてくれるというので少し安心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにお店に関しては警備の関係からジンネマンに一任したところ、スープカレーの名店ラマイという店を予約してくれ、彼が意外に食通だとわかった。

 




いよいよ明日はギレン兄貴との話し合いです。

物語いよいよ始まります。

今までのは序章です。

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