歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

23 / 26
中々話が進まない。

早くザクを表に出したいです。


策謀に巻き込まれる次男

サスロ達が北米に着く2時間ほど前、遂に戦いが開始された。

 

まず両軍の構成だが、イスラム軍は総兵力が7万人で地上部隊が大半で、ゲリラ戦を得意としているのが特徴であった。

 

次に連邦軍だが、こちらの総兵力は布陣している部隊は5万人程であったが、数は随時補充されるので正確な数は不明である、まず戦闘機により制空権を確保した後、爆撃機により混乱を起こさせ、陸戦隊とガンタンク部隊による面での制圧が、一番得意であった、

 

まず先陣を切ったのは連邦軍ヨーロッパ部隊とイスラム軍イラク部隊であった。

 

お互いの斥候同士が鉢合わせてしまい、急な戦闘状態に突入し、市街地での混戦となった。

 

こうなるとゲリラ戦に強いイスラム軍が、当初は優位に進めていたが、復讐に燃えるナイトオブラウンズが、試作ナイトメアを駆り一気に戦線を突っ切ると、状況は一転した。

 

10メートル程の巨人が高速で迫り、次々とイスラム軍の戦線を突破していき戦場は一気にヨーロッパ部隊に有利なまま、イスラム軍は撤退した。

 

すぐに撤退したため被害はお互い少ないが、少なくともイスラム軍にはヨーロッパ部隊が投入した、新兵器の威力は強烈なインパクトを与えていた。

 

ただイスラム軍もただやられていたわけでは無く、地雷を埋め、その場に誘い込まれたナイトメア一個小隊が、脚部をやられて動けなくなったところを攻撃され破壊された事が報告された。

 

・・・そして北米ニューヨーク

 

「みなさんご無事で何よりです。

すでにお聞きとは思いますが、遂に戦端は切られ戦いが始まりました。

何とか早期に終結させる為に手を尽くしたいと思いますが、被害が大きすぎますのでこちらにも余裕がありません。

ロサンゼルスは軍の施設だけでなく、一般にもかなりの被害が出ております。

ビバリーヒルズに住む著名人も数多く死傷致しまして、中東に徹底的に制裁をとの声が、非常に多く困っております。

 

まずは詳しい状況をトレーズ少佐、皆さんに説明して下さい」

 

「はっでは説明させて頂きます。

 

まず北米ロサンゼルスへの攻撃による被害ですが、都市の大部分は吹き飛び、サンタモニカ海岸付近は難をのがれましたが、都市としては壊滅いたしました。

ハリウッドやビバリーヒルズなどの地帯も消滅致しました。

軍の施設も同じく吹き飛び全米戦力の25パーセントを失いました。

 

避難警報を出しましたがシェルターなどに逃れられたのは12万人、郊外に逃げて助かったのが9万人と判明しておりますが、郊外に逃げた者は少なからず、被爆しておりますので今後の動向は見ていかねばなりません。

 

現在、他の都市より部隊を展開いたしまして、難民キャンプを設営して受け入れを行っています。

 

西海岸付近は穀物地帯でもありますので、今後の放射能の影響を考えますと、被害はどれ程になるか予測たちません。

 

次に南米ですが、こちらは対核施設にいた者は助かりましたが、工事についていた者が被害にあいました。

 

宇宙船ドッグ、兵の宿泊施設、兵器製造及び実験場などが吹き飛びましたが司令部は無事でして。

 

しかし基地としての機能は失われたのでここニューヨークに司令部を移す作業を進めております。

日本の話はおそらく見てこられた、使節団の方の方が詳しいので省かせて頂きます。

 

続きまして現在の戦線ですが、まずトルコとの国境付近でイスラム軍との睨み合いが続いております。

 

こちらにはヨーロッパ軍、北米第七艦隊、オーストラリア軍、インド軍、日本軍が参加しております。

 

朝鮮地帯には北米第二、第三艦隊、韓国軍、中国軍、ロシア軍が包囲をし身動き出来ない状態に封鎖しております。

 

こちらも号令がありましたらすぐに全面攻撃を出来るように手配をしております。

 

以上がここまでの状況です」

 

「やはり戦争は避けれませんか?

出来ることなら平和的な解決を望みたいものです」

 

「アストライア様、すでに状況はそのような解決を望めない所に来ております、今は少しでも被害を減らしつつの落とし所を見つけねばという話です、そしてトレーズ少佐現在の戦力図から見ての戦闘時間はどの位を想定してますか?」

 

「シミュレーションでは長くて3カ月と予測しております、こちらが大量破壊兵器を使いますと、更に日にちは短くなりますが、そのような手段を用いて、今回の戦争を早く収束させても恨みはずっと残り、憎しみの連鎖は止まらないと思います。

そのような事は、連邦は望まないので正攻法で戦い進行したとしての試算になります」

 

サスロも少し思う所があり少し口を開いた。

「早く終わらせるのは勿論大事なんですが、落とし所をキチンと決めておかねば、やりすぎると火種は残りますし、中途半端な状態で終わらせると、政情不安は残ると思いますがそこはどの程度を想定されてますか」

 

オバマがすぐに反応した。

 

「イスラムサイドの主要都市を制圧し向こうから降伏を申し出るまでと考えております。

出来れば街に被害は出したくありませんから、郊外に敵を引っ張り出し撃破し、降伏勧告をして街を解放できればと思いますが、ゲリラ戦を得意としているようなので、街に逃げ込む事も予想されます。

で、ここからがお願いなのですが、そちらの降下用HIVにて戦いが始まったら宇宙軍の兵を載せて降下させてもらえませんか?

そうすれば挟み撃ちに出来る上に街の中に逃れる者も拘束できると思います」

 

サスロも個人の意見はあるがこの場でその内容をすぐには出せないでいるとデギンが

 

「どの位の兵を降下させようとお思いですか?

現実的に今、我々が所有する物を全て使いましても1度に降下させれるのは良いところ5,000人に戦車20台というところですよ」

 

「それだけ降下させれましたら大丈夫です。

作戦はきっと上手く行きますよ」

 

「それでしたらこちらとしても反対する理由はございませんが、まずはもう一度資材や人材を被災地に送りますので、その作戦は1週間後ということでよろしいですか」

 

「勿論です。大きな作戦になりますので、準備にこちらも時間が欲しいので大丈夫です」

 

戦闘準備をしている間にも、災害救助の報告が次から次へと入ってきた。

 

モビルワーカーは予想以上に役に立ち、被災地では引く手数多との話であった。

 

ライセンス生産の話も出ていたが、核融合炉の基本設計を表に出したくはない事もあり審議が必要であったので、時間を貰った。

 

当面はサイド3で生産し調整してから送るという事になり、その為の資材を月より運ぶという線で折り合いがついた。

 

これによりジオンに対する監視は弱まる事になり、雇用の確保などで、人の行き来もしやすい環境が整っていった。

 

 

そしてこのような時期なので、サスロとハルカの結婚式は延期となってしまった。

両人とも事情が事情の為、納得し周りに広く祝って欲しかったし、連邦を支援している事からテロの標的になりえるとも考えた。

 

そしてサスロは会談が終わった後で、再びトレーズと話をしようとアポを取った。

 

「お待たせしました。

サスロさんからのお話とは、今回の戦闘の事ですかな?」

 

「そうです、あそこでは出ませんでしたが、もしや降下させるのはトレーズ少佐が、見せてくれたガンヘッドを中心とした部隊ではと思いましてね、あの兵器なら数が少なくとも、効果は絶大ですし、他の部隊では正直役不足でしょう」

 

「やはりお気づきになりましたか、確かに私どもの部隊で後方より強襲をかけます。

そして存在感を示し軍部での発言権を持ちたいと、私は考えております。」

 

「これは貸し一つと考えといてよろしいのですかな」

 

「そう願います、末長くお付き合いをする為の貸しとしといてください。」

 

そうしてその後も世間話を中心に話は進み、

 

「でサスロさんは今回の戦争をどう捉えられてますか」

 

「イスラムサイドのやり方には正直、怒りさえ覚えております。

特に一般市民を大量に巻き込むやり方を取る辺り、どうにもやるせない思いがあります。」

 

「ではそれを直接、お話なさりませんか」

 

「えっどういう事ですか?

・・・まっまさか今回の戦争はあなた方が仕組んだのですか」

 

「仕組んだとは言いませんが、けしかけた位は致しました。

ただ核を使ったりなどは、私も気がつきませんでした。

精々、小さな紛争位でもと思っていました。

話をしていた人物もミサイルの同時発射は、知らなかったと言っていましたし、調べたところ過激派のタリバンという指導者が最近、私兵を引き連れて力を付け、アッサム王子が後ろ盾となりお金を出している為、厄介な存在になっているようです。

 

私がチャンネルを持つ人物も、これでは当初の予定より、大きな問題になった、どうしたら良いかと嘆いていたのです。

正直ここまでの被害となれば中途半端な落とし所では、すまないのは分かっています。

特に日本は相当な覚悟でいる事でしょう、何と言っても核の被害を3度も受けた国は、世界中探してもあの国だけですから、気持ちは痛いほどわかります。

正直どうしたら良いか手詰まりです、何か良い解決策があればお聞きしたいのですが、どうですか」

 

「私にはどうも、仲裁に我らスペースノイドの力を貸せと聞こえてきますよ」

 

「いやそんな事は・・・いえっありますね、日本に貸しのある第三者の中で、同じように独立をしたいと考えておられる境遇から、イスラムとも話をすんなり出来そうな勢力と考えると、コロニーの方々以外にまとめれる方はおられませんと考えました」

 

「そう言われると確かに、他には居ないのかもしれないですね。

ただこの件は私の独断では決められないものですから、持ち帰り議論させて下さい。

日本への貸しもこれでは荷が勝ちすぎますので、こちらも

ライセンス生産位のお土産は必要になるでしょう」

 

「そう言ってもらえるだけで感謝致します。

よろしくお願いいたします」

 

「確約は出来ないですから、過剰に期待しないで下さい。

まあトレーズ少佐の顔を潰すような事は、したくはありませんので精一杯やりますよ。

まあ私どもにも悪い話ではないので」

 

「ところで結婚式が、今回の件で延期になったそうですね」

 

「ええせっかく準備してたのにガッカリです。

ハルカもウエディングドレスを着る為に、ダイエットしていましたのでガッカリしてました」

 

「それはそれは私も見たかったのですが、本当に残念です」

 

「結婚式は改めてやろうと思います。

今回の事が済み、平和への道標として行えれば良いですね」

 

そうしてトレーズとの話は終わり、サスロはどちらにせよ1度宇宙に戻らねばと思い、地球でするべき事を終わらせ、後はキシリアとマ・クベに任せ宇宙に帰って行った。

 

 

 




次話でようやく宇宙に帰り、色々動きます。

もっと話を簡潔にまとめる能力が欲しい。

このまま行くと後、書き終えるまで何年かかる事やら?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。