歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

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最近あまり物を考える時間が無いためペース落ちると、思います。

まあ気長に見てやってください。


黒い影と次男

テロ騒ぎが落ち着きを見せたので予定通りまた会議が持たれたのだが、やはり話はテロの話になり中々進まない状況で午前の話し合いが終わり昼食を皆で食べる事になった。

 

本日の会議には参加してない女王も駆けつけて和気藹々とした雰囲気であったのだが1本の電話で事態は急変した。

 

「ホワイトハウスのオバマ大統領からビガー首相へホットラインが入りました、そちらの電話に繋ぎますのでよろしくお願いします」

 

そしてビガー首相が電話を取るとすぐに

 

「ビガー首相いきなりですが今日我等が連邦政府にイスラム国という勢力より独立宣言がありました。

事の次第はまだ調査中ですが、もしかすると武装蜂起も考えられます。

すでにあちこちでテロ騒ぎを起こしてます。

貴国のテロも彼らの仕業ですが被害は大分出てますか」

 

「幸いこちらでは死者などは出ておりませんが爆破に巻き込まれ負傷者は出ております。

そちらもやはり被害が出ておられますのか」

 

「デトロイトの工場で大きな爆破があり死者が出てしまいました。

先日からの災害で軍が街中に展開してましたので市街地は今のところ大丈夫ですが、この先どのような方法で来るか読めません」

 

「そうですか他の国も被害を受けているか、危険な所は無いか早急に調べねばなりませんね」

 

「そうですね情報を集め早急に対応をしましょう。

幸いEUの代表がここに集まっておりますのですぐ話し合いたいと思います」

 

「お願いします、コロニーから来た方々にも警戒を促すようにお伝え下さい。

相手の考えがまだ読めませんので何をするかわかりません」

 

そこに会話にギレンが入ってきた。

 

「大統領一つ提案なんですが、うちのラルとその部下達は中東での戦いに数多く参加しておりましたので現地とのパイプを太く持っております。

そこで良ければ諜報活動に参加させたいのですがどうでしょうか」

 

「いや貴方方はゲストですのでそのような事をして頂いてもし何かありましたら、それはそれで大変な事になりますので、申し訳ありませんがその申し出の方は気持ちだけ受け取ります。

もちろんラル少佐の実力は私も知っていますので居て貰えれば心強いですが我等にも優秀な人材はおりますので安心して下さい」

 

「そうですかでは必要になりましたら声をかけて下さい」

 

「ではまた情報が集まりましたら連絡致します」

 

そうして電話が切れた時にサスロは何か不快感を感じたそれから間もなくマリオンとミライとキャスバル、ガルマが会議室に飛び込んで来て

 

マリオンが

「黒い邪悪な物が光と共に世界中に打ち上がりました、

直ぐに対応しないと沢山の人が・・・急いで下さい」

 

難しい話の時には死んだ様になってるドズルがこういう時には一番早く反応し

「マリオンそれはどういう事だ具体的に何が迫ってるのだ」

 

「わかりません、黒い不吉な物が光と共に世界中に飛び立つ事しか見れませんでした」

 

「それだけでは訳が分からないぞアニキどうする」

 

「ドズルよ実は私も何か不快感を先程から感じてるのだ。

もしかしたら、大量破壊兵器をどこから打ち上げたのかもしれないまずは情報を集めねば」

 

サスロがそう言うとドズルは近くに居た連邦兵を捕まえ

 

「軍部とのホットラインを繋げ、今すぐどこかで不穏な事が起きてないのか確認しろ」

 

そう言い終わらないうちに軍部から連絡が入り中東と北朝鮮より合わせて10本のミサイルが発射された事がわかった。

 

その内の3本がヨーロッパに向かっていると分かり対応に迫られていた。

 

「皆さん連邦軍もバカではありません、迎撃用のミサイルで射程距離に入りましたら撃ち落とせるようになってますのでご安心下さい。

ですが皆さんには念の為にシェルターに避難して頂きたいと思います」

ビガー首相が皆に避難を勧めて来たが様子が気になるキシリアから

「シェルター内でも外の情報は手に入るのですか」

 

「モニターで外とは繋がってますので、情報は入りますのでご安心下さい」

 

「それならば早目に移動する方が良いですね。

ただその前に私どもの国もとに連絡入れる事出来ますか」

 

「グラナダ経由でレーザー通信出来ますのですぐ繋ぐように手配します、シェルターの方に繋ぎますのでそちらでお話し下さい」

 

そうしてシェルターに案内されてコロニーへ連絡し注意を促す事が出来た。

 

そしてミサイルが大気圏を超えた所に迎撃用のミサイルが発射された。

 

その様子をモニターで見ていた一同はみな一様に

「当たれ」

そう祈っていた。

まずは大気圏外用の通常弾頭で狙いそれでも墜とせないのを、PAC3という迎撃ミサイルで撃ち落とすという二段構えであった。

 

そして大気圏外に何発もの迎撃用ミサイルが打ち出され、大きな光が煌めき2発のミサイルを撃ち落とす事に成功したが、まだもう1発が迫る。

 

爆破した2発の熱量から核を搭載している事が分かった瞬間みなの顔から血の気が引いていき、地球への影響を考えPAC3の射程距離ギリギリの所に使える全てのミサイルを放ち弾幕を張るそこに全ての希望を託した。

 

そして大きな光ではなく小さな光が幾つかあっただけで、ミサイルは更にこちらに向けて迫る。

 

計算した所、最後の1本はここロンドンを狙っていることがわかり誰もが終わりを予感したその瞬間にそれは起きた。

 

「私にお任せ下さいオール・ハイム・エリザベス!」

 

昨日見たナイトメアの背中にロケット用のバーニア付けて飛んで行った。

 

「大変ですナイトオブ5ジェレミア・ゴッドハルト卿が試作型のナイトメアに乗り飛び出してしまいました」

 

防衛司令よりその様に連絡が入った、流石に最先端技術を駆使したミサイルが外したのを試作型ロボットでどうにかなるのかと分かってはいるのだけど、でも希望はそこしか無く皆が固唾を飲み見守っていたらまた通信が入り

 

「女王始め各国の皆様方ご安心ください私、ジェレミア・ゴッドハルトが必ずあの悪しきミサイルを撃ち落として見せます。

オレンジに掛けてお約束致しましょう」

 

「ジェレミア後は貴方だけが頼りです。

お願いします皆を守ってください」

 

「ありがたきお言葉必ず成し遂げます。

あれかっミサイルが見えましたでは行きます。

ウォーッ私の命に代えてもやらせはせん!

 

オールハイム・エリザベス!オールハイム・イングランド〜!」

 

そして手に持った二本の剣でミサイルを見事切り爆発が起きた。

 

「ジェレミア〜!」

 

エリザベス女王が取り乱し叫んだがミサイルは斬られた場所で爆発し本来の威力ではないが、周りのものを消滅させる威力を見せ助かる見込みは無かった。

 

ここに英国の壊滅と放射能によるヨーロッパ全域の汚染という最悪の事態は一人の英雄により回避出来たが、女王の心には深い傷は残った。

 

サスロは女王の横に居たため直ぐに

 

「女王大丈夫ですか?誰かそこのイスを持ってきてくれ」

 

ふらふらしていた女王をまず座らせ、落ち着いて貰わねばとイスを用意させた。

 

女王のケアには避難してきたハルカ、ミライに任せ今後の事などを、各国首脳と話をするべく集まった。

 

まずは被害報告を直ぐに求め汚染などに対する処置、コロニーサイドよりの支援他出来る事を模索したが如何せんシェルターから出れない事にはどうにもならないと、続きは外に出て情報が集まってからと一時解散になり、使節団で集まって話をしていた。

 

「それにしてもとんでもない事になったな」

ドズルが口を開き

「でもこれで連邦の目は中東に向くでしょうから今後の我等に関する目が緩むチャンスかもしれないですね」

キシリアが思わせぶりに話をしてきた。

我が妹ながらと思いながらサスロからも

 

「とりあえず被害が出た地域があれば人道支援をしよう。

いきなり無差別の大量殺害兵器を使ったテロ国は許せないから軍事的にもやりたいとこだが、そこは連邦軍に任せ医療機関や食糧支援や災害救助に人手を使いたいな」

 

「サスロの言う通りだなまずは被害を調べやれる事をやろう。

支援と称して地球に諜報部の人間を送れば地球の情勢を知り今後の為にもなろう」

 

アニキそこまでは考えて無いぞと思いながらもギレンの言う事にももっともだと思うサスロであった。

 

そしてラルが一言あるというので聞いてみたが

「おそらく今回の件にはイラン、イラク、サウジアラビア、北朝鮮、シリア辺りが絡んでいるはずです。

以前はイラク、イランは犬猿の仲でしたが、石油の埋蔵量の低下によりお互い生きる道を探していて急速に近づいたものと思います。

今は両国とも資金力ありますから厄介です、

そして今後インドやアフリカを支配下にとその力を伸ばすのではと思います」

 

「確かラル少佐は以前、中東でゲリラ活動に参加してたのだったな」

 

「はい3年ほど行っておりましたのでおそらく今、話をした内容に間違いは無いと思います」

 

「分かったではラル少佐は今後どう動けば良いと思う」

 

「まずはサスロ様が言ってた人道支援をやるのが一番だとは思いますが、何せ政情不安を抱えてますので護衛の兵を派遣する必要があると思います。

ギレン様の諜報活動もそうですが、ジオニズムを理解したものが現地で溶け込みシンパを作るようにするのも大事だと愚考します」

 

「確かに賛同者が多ければ我等が独立する時にも有効的に働くな。

帰ったら直ぐに手配しよう、まずはマハラジャ殿に支援態勢の準備をさせておこうよろしいですな父上」

 

「良きに計らえアストライア様には私の方で話をしておこう」

 

そうこう話をしていると次々と情報が入り迎撃でき無かったのが3発でアメリカのロサンゼルス、日本の北海道そして南米のジャブローが深刻な状況だと分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




中途半端な終わり方になり申し訳ありません。

次話ではきちんと繋げますのでよろしくお願いします。



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