歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

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あー初めて闘いっぽい展開にしてみました。

何か大雑把な感じです。

時代劇が好きなんでもっとそれっぽく書ければ良かったのですが。


次男以外

「アイタタターっ。

昨夜はさすがに飲みすぎたな、今何時だ」

 

「まだお出かけ迄には時間ありますわ。

コーヒーを入れましたのでお飲みになりますか」

 

「ああ頂こう、その後にシャワー浴びて出かけようと思うのが、準備間に合うか」

 

「大丈夫ですわあなた、私はもう一足先に朝ご飯頂きましたので、いつでも出れますわよ」

 

「いつも思うのだがハルカはほとんどメイクしないのだな」

 

「嫌ですわ最低限はしていますわ。

少し胃に入れた方が良いので、サンドイッチを作ってもらいましたからコーヒーと一緒にどうぞ」

「すまん助かるよ」

 

そして身の回りの用意をしウィリアムとの約束の時間が近づき出かけた。

 

「あのお城がウィリアムさんの家だなようやく見えた。

ここの土地は何キロあるんだ?」

 

「今調べた所では半径20キロ程の敷地を要しているそうです。

この地図にも個人邸としては最大として紹介されてます。

野球場、ゴルフ場、射撃場、アメフト、サッカー、ラグビー場、テニス場などがあるみたいですね」

 

「全くこれ程の土地はコロニーではありえないな」

 

ジンネマンとその様な話をしていたら玄関にはウィリアムとトレーズが待っていた。

 

「ようこそおいで下さいました」

 

「お招きありがとうございます。

それにしても凄く広いお屋敷ですね。

こんな広いお屋敷はコロニーでは考えられませんのでびっくり致しました」

 

「ありがとうございます、まあ昔より引き継がれてきた物なんで祖先が頑張っただけですよ。

私なぞそれを守っているにすぎませんよ」

 

そんな会話を2、3している内に大きな部屋に案内され

 

「さあ他のみなさんはもう着かれてますので、空いてる席へどうぞ」

 

「えっまだ20分前ですよもうみなさん来られてるのですか」

 

てっきりウィリアムさんとワイアット少将とお茶と思い来たのだが、面々を見てその考えは吹っ飛んでしまった。

 

「やあサスロさん、今日は連邦軍でも紅茶好きな面々で来ました。

右からカニンガム准将、ワッケイン中佐、ティアンム少将、バリー大佐です。

実はこれにトレーズ少佐を加えたのが、連邦宇宙軍の中枢メンバーとなります。

今日は今後のご挨拶も含め連れてまいりました。」

 

「これはこれはすごいメンバーですね。

私などはうちの妻と弟位しか連れてきませんでした。

一言仰ってくれたら他にも連れて来ましたのに」

 

「いえいえ今日はあくまでみなさんでティータイムを楽しむ為に来ていただいたので、そんな堅苦しいものでもありますまい」

 

「そうですなウィリアムさんの言われるように美味しいお茶を飲む為に来たのですから」

 

「はぁそうですか、では申し訳ありませんが座らせて頂きます」

 

そしてウィリアム自慢の紅茶と焼きたてのクッキーやマドレーヌを食べているとドズルが

 

「そうだそうだトレーズ少佐、確か君は何か用兵論でとても素晴らしい考えを持ってると言っていたな、俺としても凄く興味があり、うちで一番用兵の上手いラル少佐を連れて来たのでぜひ二人の話を聞いてみたいのだが」

 

「それは良いですなトレーズ少佐どうだ」

 

「話も良いですがそういう事でしたら、模擬戦などどうですか?

よりわかりやすいと思いますが」

 

さすがにサスロもそれは無断に決められないなと、ラル少佐に聞いてみることにした。

 

「ラル少佐このような提案があったがどうする?

部下も少ししか連れて来てないから止めておくか」

 

「それは大丈夫です。

号令を掛けたらみなさんがお茶を飲んでいる間に揃いますのでやれます」

 

「トレーズ少佐ラル少佐はやるそうだが、模擬戦はどこでどの様にやるのかな?

まさかこのキレイな森でやるわけにも行くまい」

 

「それでしたら私共が良く演習で使う廃墟になった街がありますのでそこではどうですか」

 

「私はどこでも問題ありません、こちらは全部で20人程ですのでその規模での市街地戦というのはどうですか」

 

ラルもすっかりやる気を出しドズルもやりたがり

 

「ラル少佐よ俺も参加させろ、最近このような演習に参加してないから、疼くわ」

 

「指揮官が二人になりますと兵が混乱しますので、ご勘弁下さい」

 

「指揮官ではなく先陣で暴れたいのだやらせろよ」

 

「わかりましたではこちらの指示を無視しないでくださいね」

 

「分かっておるわ、さぁ楽しくなってきたぞ、これでこそ来た甲斐あったというものだ、シーマお前も着替えて参加しろ」

 

そうしてシーマとマツナガも参加する事になり、25対25で模擬弾を使い市街地戦を戦い大将を撃たれたら負けというルールになった。

 

一時間後

 

「それではトレーズ隊とラル隊による模擬戦を始める。

双方お互いの名に恥じぬように素晴らしい戦いを見せて欲しい」

 

ワイアット少将の掛け声により模擬戦は開始される事になった。

 

まずラル隊だが街の西側に本陣を作り隊を3つに分けて配置をしていた。

 

それに対してトレーズ隊は隊を分けず拠点としている場所に全員を集めていた。

 

街の広さだが一万人位が住んでいた街で、南北に2キロ東西に3キロ位の大きさで街の至る所にカメラがあり、ウィリアム邸でモニターで見れるようになっていた。

更に雨がかなり強く降ってきたので視界はかなり悪くなってきた。

 

「ドズル様の隊は前面に立ち敵を真正面から受け止めてもらえますか、その間にクランプ隊が回りこみ奇襲をかけ私が更に違う方向より仕掛けます」

 

「ラルよ分かっておるな、そのような戦いこそわしの望むところだ」

 

ラルはトレーズが後の先を取るタイプである事を見抜いていたので、まずこちらを攻めさせるのは分かっていた。

 

そこでこちらの最強戦力であるドズル隊を前面に押し出し、敵の目を正面に向けさせクランプ隊にて後ろより奇襲をかけさせ、乱れた所にラル隊の突撃というのが今回の作戦であった。

 

一方トレーズは鶴翼の陣を取りドズル隊を飲み込み包囲殲滅を狙っている様に見えた。

 

さすがにここで何度も演習をしているトレーズ隊はフィールドを良く知っていたので、狙撃ポイントなどを熟知しており兵の配置なども抜かりはなかった。

 

今回それぞれにGPS付きのボディスーツが着用されそのボディスーツにセンサーがあり模擬弾の当たった場所にて戦死や負傷の判断されるというものが使われて居たので、カメラと合わせ誰がどこに居るかは見物者からは分かっていた。

 

隣に座っていた、ウィリアムさんが

「さあどうなりますかな」

 

「これはやってみないとわかりませんが、ラル隊の一人離れたところに居る兵が気になりますね」

 

「あーこの一見意味のなさそうな路地に居る人ですね」

 

「まあラル少佐が意味の無い事はしないはずなんで、さあ先手同士が射程内に入りましたよ」

 

そしてフィールドに目を向けるとまずドズルが口火を切った。

 

「うぉーっやらせはせんやらせはせん」

 

デカイ体で的になるかと思いきやドズルは動きが早くマシンガン二丁を持ち弾幕を有効的に張り相手を牽制していた。

 

もちろんマツナガとシーマのサポートにより弾幕から逃れようとしたものを狙撃していたので更にドズルは安心して、正面に集中できた。

 

しかし

「敵の正面戦力は数は多くない押し上げろ、ゼクスライトニングバロンと言われた貴殿の力を見せてくれ」

 

「はっトレーズ少佐お任せ下さい。

ノイン援護を頼む」

 

そう言い赤いスーツに仮面の兵が前面に来た。

 

「ああは言ったがこの弾幕を抜けるのか、イヤっいつから私はこんなに臆病になったのだ。

私なら行ける行けるのだ」

 

そうして赤い仮面のゼクス・マーキスは正面からかなりのスピードで攻めて来た。

 

しかしここで計算外の事が発生した。

大きく力だけだと思っていたドズルがかなりのスピードで回避運動をしながらゼクスと撃ち合ってきたのである。

正面の圧倒的な制圧力だけだと思っていたゼクスはまさかの事に戸惑い一度壁の裏に退避した。

 

「あの体であの動き流石はザビ家の戦士だ、巨体を楽に動かす脚力、銃を二丁撃っても乱れない辺り恐ろしい相手に出会ったものだ」

 

 

 

そうしてここから壮絶なドズルとゼクスの戦いが始まった。

 

実は一対一ならゼクスの方が少し強かったのだがマツナガとシーマのサポートがドズルの弱いところを補って余りあるのであった。

 

ドズルの制圧力で徐々に戦線を下げられている事に気がついたトレーズはゼクスだけでは流石に厳しいと思い、側近のレディ・アンも応援に行かせた。

 

彼女は優れたスナイパーでありクレバーな戦いをするので計算しやすく、この戦況を変えるのにもっとも適していると判断した。

 

そして戦線に到達するとすぐにインカムを使い

 

「ゼクス中尉聞こえるか?」

 

「この声はレディ・アン中尉だな、今どこにいる」

 

「貴公の居る位置から50メートル程後ろのビルに着いた狙撃の準備をしたいので、向こうのうるさい援護の二人を引きつけてくれないか」

 

「了解した、だが一気にあまり長くは引きつけて置けないので速やかに頼む」

 

「任せておけ一発で決めてやるよ」

 

そうしてゼクスがジグザグに距離を詰め、ノインがそこに援護をしてラル隊の目を自分に向けさせて行った。

 

「また来たか、中々勇気のある奴だ気に入ったぞ、

マツナガよあの護衛を引き受けてくれ」

 

「また悪い癖が出ましたね、でも貴方のそういう所が好きですよ。

後ろは任せて下さい」

 

そう告げてドズルも前に出た。

再び二人の撃ち合いが続き、ドズルの一撃がゼクスの右肩を捉え倒れた時にその瞬間は来た。

 

「ゼクス中尉良い働きだ、このタイミングなら」

 

すかさず前に出ようとしたドズルの胸に模擬弾が当たり倒れこんだ。

 

「ドズル様〜」

 

模擬弾の為、死んだり怪我したりは無いがこのボディスーツは直撃を食らうと電気が走りダメージを受けるようになっていたのでドズルも動けなくなり、戦線離脱した。

 

マツナガは今、ドズルが勝ちかけていた時にいきなり起きた展開に驚いていたが、シーマは冷静に移動をしスナイパーを逆に狙撃出来る位置に移動をしていた。

 

「コズン曹長、マツナガ少尉聞こえてるかい、これからウチの人の敵討ちするから手を貸してくんな」

 

「どうするのですか」

 

「とりあえずあそこで倒れてる奴と助けに出ようとしてるやつを包囲してくんな。

おそらく獲物を探しにまた顔を出すはずだからそこを私が仕留める」

 

「了解した」

 

そしてすぐ様行動を開始した。

 

ゼクスも、右肩を撃たれたため銃を使えず逃げるのみだったため、マツナガに脚を撃たれ倒れた。

ノインが庇うように飛び出しシーマの位置からならそこを狙撃する事も出来たが、じっとスナイパーを探していたら遂に顔を出した。

 

「私の大切な人を狙撃してくれたんだ、タダじゃ済まさないよ」

 

そして逆襲の銃弾は見事命中しレディ・アンも戦線離脱になった。

 

「何っレディが撃たれたとは本当か」

 

トレーズが信頼を置くゼクスとレディ・アンが撃たれたと聞き動揺した。

 

しかし前線では何とかゼクスを助けようとした、ノインとオットーの奮戦によりマツナガも脚を負傷し、この戦いは痛み分けになった。

 

そして

「ゼクスは片手で使える武器に持ち替えればまだ闘えると言ってるのだな。

気持ちを汲んでやりたいが、それは認められない。

これより私が前に出るので残存兵力は後方に下がり支援に徹してくれ」

 

「わかりましたではレディ・アン中尉の代わりに私が少佐のフォローをさせて頂きます。

オットー准尉もそちらに合流したいと申しますのでよろしくお願いします」

 

「君達の申し出には素直に感謝するよ、ではすぐにこちらに合流してくれ」

 

そうして5分後ノインとオットーが合流したトレーズ隊が一気に攻勢を掛けてきた。

 

トレーズの指揮する部隊は指示に対する対応が速くラルが用意したトラップにも引っかからず、遂にラル隊の本陣まで迫ってきたのであった。

 

「やるなっ若僧、ここまで一気に来るとはクランプは間に合うか」

 

そうして更にトレーズ隊の猛攻は続き、遂にラル自ら戦う事になった。

 

「少佐後ろにいて下さい私達で防ぎますので、少佐が取られたら私達の負けなんですよ」

 

「コズンわかっているがこの状況で黙って見てられる程、私は周りが見えていない訳ではない。

後ろで指揮をする時は終わったのだ。

今は一人でも多くの撃ち手が必要な時だ」

 

そうは言われても納得行かないコズンに更にラルが

 

「撃たれる時は何処にいても撃たれるものだ、逆に前に出ても無キズな時は無キズだ、お前もわかるだろ」

 

「はいっもう止めはいたしませんがムリはしないで下さい」

 

「わかっておるわ・・・それにしても風が気持ち良いな」

 

青い巨星という通り名を持つ歴戦の勇士ラ・ンバ・ラルは闘いを前に一人の男を呼びある指示を出した。

 

「よしではまずタチとコズンは右翼を支えよ、シーマは左翼だ残りの者は私に付いて来い。

敵の方が数は多いがドズル様の攻撃により満足に動ける者は少ない、ここで抑えればクランプ達と挟み討ちに出来れば我等の勝利が見えるのだ。

ここが正念場だ行くぞ」

 

そして素早く散開して持ち場に着いた。

 

「向こうは後10人位か、こちらは満足に動ける者は15人で後4人が援護程度ならという事か、よしわかった行くぞ、一気に押し切る」

 

そしてトレーズ隊による攻撃は激しさを増して行った。

先手を取ったトレーズの部隊にラルの隊が対応するという状態がしばらく続き目に見えてラル隊が負傷していった。ラル以外ならもう突破されてもおかしくないがそこは青い巨星と言われる男は耐えて見せた。

 

「良く鍛えられているな、この場所に慣れているのと指示がきちんと伝わっていて中々隙が無いこれは厳しいな、しかしそろそろ奴らが到達する時間だな。

それまで持たせられるかが勝負の分かれ目になるな」

 

その時トレーズ隊の後ろにあるマンホールより見かけなかったクランプ隊が現れた。

 

トレーズも流石に焦ったのだがすぐ修正し陣を整えようとした。

 

「まさかマンホールから来るとは流石はラル少佐だ、美しさは無いが嫌な手を打ってくれる」

トレーズ隊の後方にはゼクスがダメージを負った兵と共に応戦していたが、流石のゼクスもハンドガンではマシンガンを使うクランプ隊の前に劣勢になり討ち取られた。

 

「なにっゼクスがやられたか、ここでは挟み討ちには対応出来ないので、この位置まで撤退するよう伝えよ」

 

そう指示を出し自ら殿を引き受けトレーズ隊は撤退していった。

 

「何人無事かな」

 

トレーズの質問にオットーが10人と答えそれならもう一度闘えると思い前に出た瞬間に路地の陰から一人の男の銃口が、トレーズを狙いトリガーを引いた。

 

「流石にラル少佐だ、退却する場所まで読むとは敵に回したく無いな」

 

ラルが前に出る直前に話をしたのは、この為でありその相手とはジンネマンであった

 

その狙いすました銃弾は、追撃をかけるであろうラル隊を迎え撃つ為に、配置に着こうと移動する為立ち上がったトレーズを外さず胸に当たった。

 

この瞬間に勝負は決し模擬戦は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もっと武器の詳細とか詳しく書ければ良かったのですが、俺の力では無理でした。

次回書く時にはもう少し調べて書けるようにしときます。

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