歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

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何となくザビ家主体すぎたんでダイクン家の事にも触れてみました。

アメリカから次はヨーロッパに行くまで後、何話かな?

宇宙に帰るまでに二月終わるかもしれませんね。

題名は朝ドラパクってしまいました。



次男のあさが来た。

晩餐会が終わり次の朝・・・

 

「ではドズルお前から昨日得た感想を言ってくれ」

 

昨夜の晩餐会でそれぞれ会った人物の情報交換をし、今後の外交を有利に進めたいので朝早くよりミーティングをする事になった。

 

「俺が会ったのは軍人ばかりだったが正直スペースノイドに偏見を持った奴らが多くとにかく地球至上主義だな。

少し面白かったのは南米ジャブロー組と北米組とではかなり仲が悪いらしく、どちらかを取り込めれば我々の力になると思うぞ」

 

サスロもそれに反応し

 

「北米はアジア地域にも繋がってる様だからそこは交渉の価値があると俺も思う」

 

ドズルも更に続き

「おう俺も何か南米のやつらはジメジメしてなんか性に合わない。

組むんなら北米だな、昨日会った若い将校名前なんて言ったかな?

うーっ思い出せん女連れで来てた気の良い奴もいたしな」

 

サスロはおそらくトレーズの事だろうと思い

 

「トレーズ・クシュリナーダだろドズル、彼はロックフェラー財団の跡継ぎになるかも知れない男だ。

今後重要な人物になるかもしれ無いので、

私は明後日また会う約束はしたぞ」

 

ここまで見ていたギレンも

 

「あの財団はかなりの力を持っているから、取り込めればかなりの力になるな」

 

「アニキその時に、ウィリアムさんとも会うのだがその時にワイアット少将という人物も居るのだが彼の事は知っているか」

 

「あまり詳しくは知らないが連邦随一の英国被れだという話だぞ」

 

そこでキシリアも入ってきて

 

「私が聞いた話ではワイアット少将は北米派閥で今後、宇宙軍を率いる事になるそうです」

 

「紅茶を頂く話がまさかその様な人と一緒になるとは知らなかった」

 

「サスロよ今後の為にも良き関係を築いてくれ。

そうだっ1つ言っとくが英国被れは異常な位に時間とレディファーストに気を使うから注意しろよ」

 

「わかったありがとうアニキ」

 

「では次はキシリアだな」

 

「はいっ私は主に政治家やメディアと話をしましたが、まずアメリカは近々選挙があるため大きな事は出来なさそうです。

オバマ大統領が再選する可能性がとても強いようです。

そして友好国の日本ですがこちらは閣僚の汚職と国民的アイドルグループの解散問題が、一番の話題になる位の平和ボケしてる国ですので問題ありません。

懸念されるとすれば環太平洋平和条約というのが近々締結されますと、日本も何かしらの軍事参加が見込まれるのが考えられます」

 

「あの国の工業力は脅威だからな、三菱重工業や富士重工などが軍用機を本気で作り出したら精度の高い物が次から次へと生産されて来そうだぞ」

 

「そうなのです推定ですが、あの国が本気を出したら生産力はアメリカを軽く超える事でしょう。

幸い資源が豊富で無いので他から供給されなければその技術も宝の持ち腐れですが」

 

「そうだな、まあとりあえず今すぐの脅威にはなり得ないのでとりあえず後回しにするがパイプだけは繋いどかなければな。

キシリア頼めるか」

 

「はいっサスロ兄様」

 

「では次は俺だな。

今回俺は財界を中心に話をしてきたが、どうやら米国の財界では地球再生化というのが考えられているようだ。

ロックフェラー財団などはコロニーにほとんどの人を移民させ地球は大きな農園と観光施設として、コロニーを大型工業地帯としたいと考えているようだ」

 

「何っそんな事をされたら我々の大義である宇宙と地球の格差という物が無くなるのではないか」

 

ドズルがつい声を荒げ騒ぎ出した。

 

「まあそれこそ何十年もかかる事ではあるだろうし、地球から離れたく無い人が多々出ると思うので簡単には行かないはずだがな」

 

「サスロよ、その話は大統領から聞いたが実現はかなり難しいと言っていたぞ」

 

「やはり兄貴も聞いていたか、俺もそれはとても難しいと思うが全く勝算の無い話をウィリアムさんが俺にするかなとも思うのだが」

 

「それはどちらにしても今回の話では無いな、後は何か無かったのか」

 

「あとな〜あっ穀物王のカーギルさんの長男がまだ独り身で嫁を探しているらしいがキシリアどうだっ」

 

「わっははははは〜それは良いキシリアお前が嫁げば食糧の輸入問題も解決だな」

 

「サスロ兄様もドズル兄様もバカな事言ってないで結婚相手は自分で見つけますわ」

 

「まあそう言わず一度会ってみたらどうだ。

お前には言ってなかったが明後日会う段取りしといたからな」

 

「なっ何を勝手にしてるのですか私は行きませんよ」

 

そこにギレンが珍しく介入し

 

「キシリアよ何もお見合いという訳では無さそうだし公務扱いにしとくから会ってこい」

 

「あっ兄上がそこまで言われるなら仕事としてお会いしてきますが、皆の思惑通り進まなくても文句は言わないで下さい」

 

「お前達の情報は以上か?

無ければ次は私だな、今回大統領他各国首脳と話をし宇宙と地球の関係を見直せないかと問うてみたのだが、今すぐはどこと無理なようだ。

どうしても地球に住む連中はコロニーを下に見がちで、まともに話をする気は無いようだ。

ただしきちんと大局を見れる人間も居ない訳では無く、そのような人材が少しずつ増えてはいるようだ。

そこでこちらから問いを持ちかけてみたのだが、

このまま人材が増えるのを待ち地球の方から独立、自治を言ってくるのと、戦争をし勝つにしろ負けるにしろある程度の力が宇宙にもある事を見せた上で講話をし独立を勝ち取るというのではどちらが可能性があるか。

と聞いたのだが皆が後者を選択したのだ。

これは地球のトップもいずれ何かしらの戦争を考えているという事に他ならないのだ」

 

皆もギレンの話を聞きそれぞれ考える所があったようでしばしの沈黙が流れた。

 

今までずっと沈黙していたデギンが遂に口を開き

 

「ギレンよ戦争が最終的に起きるのは避けられない事かもしれないがあくまで最終手段であるな」

 

「父上、私も避けれる戦争は避けねばならないと思っております。

そして戦争が起きたとしても直ぐに終わらせなければならないと私は考えております」

 

「うむっお前がそう考えてるならワシは何も言わん。

では昨日会った日本の細川という人物が言っていたのだが、あの国では実際に政治を行うのは総理大臣をはじめとする内閣であるようだが、それとは別に象徴としての国のトップに天皇陛下という存在が居て、その方をみなが崇高し国はまとまりあの様な小さな島国が世界に対抗できる国になっているそうだ」

 

「彼の国は資源も少ない中で頑張り世界でも有数の経済大国となった国だ。

我がジオンもお手本とするとこは大いにあるので、一度訪れたいな。

ギレン兄貴は行ったことあるのか」

 

「無いな日本の人とは何度か会った事はあるが」

 

「そこでだ今回、帰るのを1日遅らせてでも見に行ったらどうであろうか」

 

「オヤジ今回の予定を変えるにはそれ相応の理由が必要だが、どうしてそこまでして行こうとするのだ」

 

「実はアストライア様たちの事だがその日本の天皇制度を導入し公家として国の象徴になれないかと思うのだ」

 

ギレンが珍しく笑顔になり

「ほぅそれでしたら人気のあるダイクン家の使い道として、悪くないですな。

では父上、使節団を2組に分けて私とサスロとドズルは当初の予定に合わせて戻ります。

父上とキシリア、ガルマ、ダイクン家の方々とで日本を見て来るというのはどうですかな」

 

「そうだなお前らが国に戻らねば皆困ることもあろう、

ではその様に段取り組んでくれ。

では会談の時間までワシは休むので後は任せたぞ」

 

そうしてデギンが部屋に戻りギレンが

 

「父上も最近体力が落ちてきたな、ではここまでの意見を取りまとめるが、まずは財閥系の経済人とのパイプを太くしそちらの筋から戦争を回避する様に出来ないか道を探るのと、次に北米派を何とか取り込み力の均衡を保つ。

特に今後、宇宙軍を率いるワイアット少将との関係も重要になるな、そして来月のサスロの結婚式の際に来る査察も彼らの息のかかった人物を呼びたいものだな」

 

「それについては来て欲しい人を式に呼んだらどうだろうか?

連邦もそこまで大量に人材を送らないはずだから式に出る人間を中心に選ぶはずだ。

既に誘ってる人からは参列の意思は確認している」

 

「そうだなまずは今日相手の話も聞かねばならないので後の話はそれからだな。

今日はあまりこちらから話をするのではなく連邦が何を考え、したいのかを聞く事にしよう出来る限り誘導し喋べらさせる様に各自心がけてくれ」

 

そして、ガルマ達を呼び皆で朝食を食べ会談に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 




連邦の軍人ってあんまり出てこないから好き放題出せますので良いですね。

ティターンズ対OZの内部対立何かもやりたくなってきました!

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