歴史を変えた男   作:お肉のオジサン

13 / 26
長かった本当にこの話いつまで続くのかとでも、ようやく入籍迄行けた!


次男結婚 後編

あれから10日が経ちサイド2からは何のリアクションも、無く不穏な状態が続いた。

 

向こうが何を言ってきても大丈夫なように、サスロ襲撃の黒幕が教団だと自白も取れていたので問題は無いのだがやはり気になっていた。

 

そんな日々を過ごしていると、ラル大尉がやってきて

「答えを出すのに時間がかかり申し訳ありません、考えましたが、やはり子育ての経験が無い私がいきなり二人の子育てというのは難しいと思います、そこでどちらか1人を私が、もう1人をサスロ様が育てるというのは如何ですか」

 

「なっなんと私がかそれは無理というものだ」

 

「そのムリを私にさせようとしてるのは何処のどなたでありますか」

 

「それを言われると何も言えないな、わかったではマリオンを私が、ララァをラル大尉が育てるという事で手を打とう」

 

「それならこのお話お受け致しましょう」

 

「実を言うと大尉に2人とも任すのは心苦しいという思いはあったのだがいかんせん2人を引き離すのは、それもまた心苦しかったのだ、そこでな大尉は今、何処に住んでいるのだ」

 

「私は士官用の宿舎に今住んでおります」

 

「子供が今度一緒となればそうも行かないだろうそこでこのパンフレットを見てくれ」

 

「マンションのパンフレットですな、これは立地も良いし眺めも良さそうな物件ですね」

 

「実は新婚用に私もここに住むのだが、大尉にも用意しよう、ここならラル家の跡取りが住んでても不足は無いと思うし、マリオンとララァを近くに住まわせたほうがお互い都合も良いだろう」

 

「確かに利便性を考えると良さそうですが、私は一軍人このような所は買えませぬ」

 

「これはこちらからのプレゼントだから金の事は気にするな、その代わり今回の件で二階級特進を1階級の昇進に留めて釣り合い取ってるので大丈夫だ」

 

「わかりましたありがとうございます、昇進の話は初めて聞きましたが私だけでしょうか」

 

「イヤ、今回の作戦に参加したもの皆、1階級上がると連絡が近い内に入るはずだ、これからも頼むぞ少佐」

 

「ハイッありがとうございます、部下達も喜ぶでしょう」

 

「少佐はいつも部下を気にして優しいのだな」

 

「うちの部隊はダイクン派と言われ中々厳しい環境にずっと居たのでようやく報いてやれる環境になりありがたいことです。」

 

「これからも皆が頑張ればそれに報いよう頑張ってジオンの為に働いてくれ」

 

ラルが帰った後、サスロは1人になり

 

「これで良かったのかもな、あの2人も先を考えたら一つの家庭とするより近所の仲良し位にするほうが普通の生活に戻りやすいものな」

 

そして、ジンネマンを呼び準備をさせ、マリオンとララァの元に向かった。

 

「2人とも待たせたな、今日は2人に大事な話がある、まずはララァ君はラル少佐の養女になり一緒に暮らす事になった、マリオンは私の養女になり一緒に暮らそう」

 

するとマリオンが

 

「やだやだララァと離れるのはイヤ」

 

そう泣き叫ぶとサスロは

 

「大丈夫だマリオン、家は同じマンションだから何時でも会えるぞ、それに学校も一緒だから安心しろ、それにまだしばらくは向こうが用意出来ないから、私の家の方で明日から一緒に暮らそう今日がここでの最後だから、明日の朝はちゃんと荷物を纏めとくのだぞ」

 

「じゃあ私達、離れ離れにならなくて済むの」

 

「ああご近所さんだからこれからも仲良しだ、泊まりに行ったり来たりも出来るぞ、今日はこの後ご飯を食べに行くから用意しなさい」

 

「サスロさん今日は何を食べさせてくれるの」

 

「マリオンが野菜をあんまり食べないと聞いたので、美味しく野菜を食べれる店だよ」

 

「えぇ野菜やだぁ食べたくない」

 

「マリオン、そんなワガママ言ってはいけませんよ、野菜には栄養が沢山あるのですからキチンと食べないとダメですよ」

 

「さすがだララァ、そうだぞマリオンまずは食べてみなさい好きか嫌いかはそれから聞こう」

 

 

「わかりましたよ〜今日はキャスバル君や、ガルマ君は居ないのですか」

 

「今日は2人とも学校だ、君達も明後日から通うのだから後で場所を教えよう」

 

「そうなんですか、ようやく通えるのですね」

 

「必要な物も買いに行かないとならないな明日は引っ越しだし、女物は俺はよくわからないからどうしようかな」

 

そして、

「キシリアか、この後忙しいか」

 

「兄上、私はこれからサイド6に向かうのお忘れになりましたか」

 

「あっそうだったな、マリオンとララァの学校用品何を買ったら良いかわからなくて困ってたのだが」

 

「仕事人間の兄上らしいですね、あっわかりました、こちらで人を向かわせます、ドズル兄さんも呼んで頂けますか」

 

「あっわかったぞ、キシリア例の相手だな」

 

「さすが兄上、察しが良いですね、で何処に向かわせたらよろしいですか」

 

「これから例のスープカレーの店に行くのでそこに呼んでもらえるか」

 

「わかりましたわ、進展ありましたら後で教えて下さいねお兄さま」

 

そしてドズルに電話をかけ

 

「ドズル1番オシャレな服を着て今から言う住所にすぐ来い」

 

「なんだ兄貴、俺は軍服が一番好きなんだが」

 

「アホッこれから例の相手とご飯食べて買い物に行くのにトゲの生えた服で来る気か」

 

「わっわかった兄貴、すぐ行くから待っててくれ」

 

やれやれダメな弟だと苦笑いしながら、

 

「2人とも用意出来たな、この後妙に声も身体もデカイアホな弟が来るが、大丈夫だ悪いやつではない」

 

そして店に着くと、やはり2メートルを超える大男が店の前に仁王立ちし、

 

「アニキ、こっちだこっち待ちわびたぞ、でこの子たちが例の2人だな、ヨロシクなっドズル・ザビだ」

 

あまりにもデカイ身体に声に怯えながら2人も

 

「よろしくお願いしますララァ・スンです」

 

「マリオン・ウェルチです」

 

と名乗ることしか出来ずいた

 

「それにしてもドズルお前の一番のオシャレな服はジャージか」

 

「アニキこれは動きやすく暖かいこんな良い服はないぞそれにこれはジャージではなくスウェットにパーカーだ少し違うぞ」

 

まあどうでも良いかとサスロは思い店に入る事にした。

 

「ところでアニキ、例の女性はまだか」

 

「女は男と違い準備に時間がかかるのだ焦らないでメニュー見て待ってろ」

 

「うぉーアニキこのご飯の量は正に俺好みこれだこれにするぞ」

 

「勝手にしろ、さあマリオン今日は君の野菜の見方を変える場所だからな、きっと好きになるぞ」

 

「サスロさんこれは私の祖国のカレーに似てますが少し違う気がしますが」

 

「これはスープカレーと言って君の祖国の料理をアレンジしたものだまずは2人ともチキンカレーを食べてみなさい」

 

「ハイッわかりました、サスロさんこれは辛いのですか私あんまり辛いのは食べれないのですが」

 

「マリオンは辛いのが苦手かでは辛さを1にしココナッツミルクを入れてみるといい」

 

「私は少し辛い方が良いかと思いますがどの位がよろしいですか」

 

 

「ララァは本場から来たからな8位行ってみようか」

 

「アニキ俺はポークをベースにトッピング全乗せ、ライス、スープ特盛りだ」

 

「お前は辛さ10でいいな」

 

「わはははははは何でも1番が良いのだよアニキ」

 

そうしてしばらくし

 

「お連れ様がお越しになりました」

 

「おう入ってくれ」

 

「遅くなりました、シーマ・ガラハウと申します」

 

サスロは服装を見てつい笑いが止まらなくなった。

 

それというのもドズルと全く同じメーカーの色違いの服を着てきたからである、ただ一つ違うのはスタイルがとても良いのでパーカーもとてもオシャレに見えたのであった。

 

「君がシーマ中尉か初めましてサスロ・ザビだ」

 

「これはこれはザビ家の方に名前を覚えて頂きありがとうございます」

 

「まずは座って注文してくれ話はその後だ」

 

「失礼致します、ドズル様横に座らせて頂いてもよろしいですか」

 

「おうっ座れ、これがメニューだがなんにする」

 

「えーとですねではチキンをベースに豚をプラスしスープを大盛りでご飯はキンタマーニで、辛さは10でお願いします」

 

するとサスロが

「マジかっ、ご飯1キロはあるんだぞ」

 

「問題ありませんわ、今日は訓練してきましたので楽勝で食べれます」

 

「わーはっは気に入ったその注文悪くないぞ」

 

ドズルが豪快に笑いサスロは少し冷めた目で

 

これはある意味お似合いだな、服装といい食べっぷりといいドズルにぴったりかもと心で思っていた。

 

「でサスロ様本日はどのような用ですか、まさかカレー食べに来いというわけではないですよね」

 

「キシリアから聞いてなかったか、実はここの2人が明後日から学校に通う事になり必要な物を買いたいのだがなんせ女物の事は分からないので誰か女性について欲しいとキシリアに頼んだら君を紹介されたのだ」

 

「私ですか、わかりました出来る範囲でやらせて頂きます」

 

そんなたわいもない話をしていたら注文していたのが届き

 

「うぉーこれはテンション上がるぞアニキ凄い高さだ」

 

「頼む恥ずかしいから静かにしてくれ」

 

そうして全員食べ始めたが中々進まないマリオンをみて

 

「どうした、まずは騙されたと思い食べてみろ」

 

「えぇでは・・・美味しい、かぼちゃがこんなに美味しいとは」

 

「かぼちゃだけではなく他のも美味しいから食べてみなさい」

 

「はいっこれなら私でも食べれます」

 

「そうか少しずつで良いから食べれるようになれば良いからな」

 

「アニキ美味いな、やはり食べ物は米の量だなっ」

 

「そうかドズル御前達には味より量なんだとわかった」

 

そしてみんな食を進め、それぞれが会話を楽しんでいたので聞き耳を立てると、

「やはりドズル様は体格がよろしいからアンダーアーマーが似合いますわね」

 

「お前こそ、女性でそいつを着こなすとは中々だな、食いっぷりも良いし気に入ったぞ」

 

「照れてしまいますわ、ドズル様はたくさん食べる女はダメですか」

 

「お前の様に食べても運動をして健康なら大丈夫だ、イヤっむしろ良いと思うぞ、今度俺の行きつけの焼肉屋に行こう」

 

「焼肉ですか、私、相当好きなんでいつでも誘って下さい」

 

「そうだ来週、特別訓練があるからそれに参加したらどうだ、各部隊のエースを集めてやるのだが、終わったら打ち上げ代わりに食べに行こう」

 

「良いのですか、ぜひお願いします」

 

サスロはなんて色気のない2人だと思ったが2人がそれでいいならと暖かく見守る事にした。

 

その後、買い物に行きさすがに男の様なシーマも気の利いた物を選び無事買い物は終了し帰宅した。

 

追伸ドズルとシーマはこの後、筋トレするとジムに向かっていった。

 

そして次の日の引っ越しも無事終わり、新妻を迎える日が来た。

 

 

「ジンネマン用意し忘れた物は無いよな」

 

「ボス大丈夫です、足りないものは後日ハルカ様とお買いものに行けばよろしいかと思います、それよりマリオンの事は伝えたのですか」

 

「まだだ、こういう事は直接言わなければと思い伸ばし伸ばしになってしまっていた」

 

「今日は早い段階でお言いになった方が傷は浅いかと」

 

「わかっている、そろそろシャトルが着く時間だな、ジンネマン車を回してくれ」

 

「了解しました」

 

そしてシャトルの、発着ターミナルに向かって行った。

 

そして、ターミナルのゲートから4人の姿が見えた。

 

ヤシマ氏、ハルカ、ミライそして何故かカムランの4人であった。

 

「お父さん、ハルカ、ミライ、カムラン君ようこそサイド3へこの日が来るのを首を長くして待っていたよ」

 

「サスロ君それはこちらもです、ようやく君を息子と呼ぶ日が目の前に迫ってるのだね」

 

「旦那様、不束者ですがよろしくお願いします」

 

「こちらこそ不精者だがよろしく頼む、まずは荷物などをホテルの方に置きに行きませんか、それからうちの家族と、引き合わせたいのですが」

 

「お任せします、急にカムラン君も連れてきたのだが部屋の方は大丈夫かな」

 

「大丈夫だと思います、もしダメなら私の部屋に泊めて一晩中語り合いますよ」

 

「えっサスロさん本気ですか」

 

「冗談だ、部屋はきちんと用意するから安心してくれ、よく来てくれた」

 

「ミライに宿題の答え合わせしようと言われ向かったらいきなり連れてこられたのですよ」

 

「そうなのかっ、まあ楽しんで行ってくれ、では着替えなどは用意して無いのだろ、後で部屋に届けさせるからジンネマンに後でサイズなどを教えといてくれ」

 

「ありがとうございます」

 

そして車に乗り移動中の車内で、

 

ハルカが

「えーっ新婚生活は2人でないのですか」

 

「すまん、どうしても私が幼女にせねばならない状況になってしまったのだ、すまんハルカ」

 

「マリオンを預ける時少しその様になるのではと思いましたが、やはりなってしまいましたか、ハルカすまない父さんの責任だ」

 

「お父様も旦那様も頭を上げてください、でもまあ家族は多い方が楽しいですから、わかりましたわ、その分新婚旅行は奮発して頂きますわよ」

 

「わかった、火星でも、木星でも何処でも連れて行こう、あぁそうだ、新居だが目の前に見えるマンションなんだが、まだ時間あるので見て行きませんか」

 

するとヤシマが

 

「そうですね少し見させてもらいますか」

 

そうして高速を降りマンションに向かった。

 

「旦那様、ここで私達の生活が始まるのですね素敵ですわ」

 

「まだ基本的な物しか置いてないので後はハルカが来てからと、思ってな」

 

「ここなら政庁も近いし、軍部も開発局も近いですから便利そうで良いですね、私の会社の支社も近いですね、景色も良いので良いとこを用意してもらえてお前は幸せ者だな」

 

「あらお父様、お知りになりませんでした、うちの旦那様はスゴく気を使ってくれる良い男なんですわよ」

 

「姉さん嬉しすぎて顔がアホになってますわよ」

 

「なんですとそんな事ないですわ、嫌ですわ旦那様の前で変な事言って」

 

「喜んでもらえて私も嬉しいではハルカの物は必要以外ここに置いて行っても良いのだぞ」

 

「そうですねではお言葉に甘えて」

 

「そこのクローゼット2つ自由に使ってくれ」

 

そしてハルカが荷物をしまっていたら、ヤシマが

 

「所でマリオンは今日はどうしたのですか」

 

「今日は学校に行きその後、軍部の方に寄ってから帰ると思います」

 

「軍部?まさかサスロ君マリオンを戦争に使う気かい」

 

「いえいえ、うちのガルマやサイド2から助けたララァという子達とシュミレーターにハマり毎日遊んでいるのです、戦争に使う気は無いのですが、実際の兵士より強くなり困ってますが」

 

「そうでしたか、普通に学校に通えてますか」

 

「大分友達も出来てたのしそうですよ、この後の集まりには来るはずなんで会ってやってください」

 

そうこう話をしている内にハルカの用意も終わり

 

ヤシマ達のホテルに移動し

 

「では2時間程したら迎えに参りますので用意しといて下さい」

 

 

そしてその夜の晩餐会も無事終わり、いよいよ入籍の日となっていった。

 

「では良いな」

 

「はいっ」

 

ザビ家の者とはいえ役所に婚姻届を出す事には変わらず、2人は大安でありハルカの誕生日でもあるこの日を選び入籍を果たした。

 

「よし幸せな家庭を作るぞ」

 

「あなた一つ忘れてますわよ、マリオンの養子縁組も用紙出さないとだめですわ」

 

「あーそうであった、マリオン忘れてたわけでは無いぞただ順番でな」

 

「良いんですよ、人生で一番幸せな瞬間を迎えてる2人になんも言えないですわ」

 

「それではこちらも良しっ」

 

養子縁組の申請も終わりついに3人が正式な家族となったのであった。

 

ハルカ・ザビとマリオン・ザビ2人の新たなザビの誕生に国は湧きテレビ放送まで入る始末であった。

 

 

 




ようやくここまで来ました、脱線しすぎました。

次はいよいよコンスコン艦隊の旅立ち及び連邦との駆け引きが始まります。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。