欲望にはチュウジツに!   作:猫毛布

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息抜き(4500字

遅れました(確信
明日はちゃんと投稿出来るようにします。
あと、会話テンポが悪くなってきてますね。精進します。


誤字修正しました。


自分に正直に生きること

「ええとね、一夏がオルコットさんや凰さんに勝てないのは――」

「弱いからだヨ!」

「よし穂次。俺と戦おうか?」

「ひっ……俺に攻撃手段はありましたか……?」

「盾で殴る」

「それは攻撃って言わないんですよ! 一夏くん!」

「お、そうだな。でも俺のストレスの発散にはなる」

「ふぇぇ、一夏が虐めるよぉ」

「穂次さん――」

「セシリアさん、慰めておくれぇ」

「キモチワルイですわよ?」

「あ、ハイ……」

 

 シャルルが俺の部屋にやってきて、もっと言えばシャルロットさんは俺を安眠枕と勘違いしてるのか、約束通りに優しくしていただいている日々が既に四日。

 と言っても抱きつかれて眠られたのは最初のアノ日だけだったので、今は彼女が寝た後に床で眠っているのが俺である。ヘタレの称号は伊達じゃない!

 

 ともあれ、美少女の寝顔を見て和む日々が続いていることには変わらず。俺としては非常に充実した毎日を過ごしていた。シャルロットさんは寝顔でも可愛い。ハッキリわかんだね。

 

「それで、勝てないのは一夏が射撃武器の特性を把握していないからだよ」

「そうなのか?」

「ぷーくすくす、今時射撃武器の特性も把握できてないとか、クスクス」

「セシリア。穂次がセシリアの攻撃なんて全部防げるってよ」

「穂次さん、ちょっと空へイきましょうか?」

「戦うって意味なのか、それとも死ねと言われているのか……後者だな!」

「後者にしてあげてもよろしくてよ?」

「ひっ……目が本気だぁ。でも残念! 俺はIS使用許可が下りてないのだ!」

「……アンタ、何をしたのよ」

「いやぁ、ISスーツってエロいじゃん! 前の放課後にアリーナに来てISの映像記憶機能を起動してたら担当教師に見つかって、そのまま織斑先生に……」

「不潔ですわ……」

「お前がどうして捕まらないかが不思議だな」

「あ、アタシたちの視界に入らないでもらえる?」

「わかってた反応だけど、ツラスギィ! 助けてシャルル!」

「一夏は知識として知ってるだけって感じかな。さっき僕と戦った時もほとんど距離を詰めれなかったよね?」

「……あ、あの」

「何かな? 変態と話す事はないんだけど?」

「ヒェッ……一番当たりが強いのが同性ってどうなんですかね」

「穂次、俺はお前の味方だからな!」

「あ、一夏は別にイイッス」

「解せぬ」

「…………うん」

「はい、シャルル。意味深に頷くのはやめような」

 

 ごめんごめん、と謝っているシャルルは相変わらず爽やかな笑顔だ。ここ三日、俺と一夏がふざけ合ってるとニッコリシャルルが近くにいる事が多い。挙句に部屋の中で「男の友情っていいよね。一夏と穂次が羨ましいよ」なんて言ったのが俺にとっては決定打だった。

 いや、まだ腐っている訳ではないだろう。きっと腐ってない。こんな美少年が腐る訳ないだろ? ああ、きっとそうだ。

 

「シャルルの説明はわかりやすいなぁ」

「そうかな?」

「つーか、お前のコーチ様達の説明がぶっ飛びすぎなんだよ」

「穂次、私のアドバイスのドコがぶっ飛んでるんだ!」

「まず自分の感性がぶっ飛んでる事に気付こうね、篠ノ之さん」

「そんな事はないだろう! なあ一夏!」

「……あ、ああ」

「ほら見ろ!」

「いや、篠ノ之さんもよく見ろよ。アイツ思いっきり視線外してるじゃん」

「穂次、俺を巻き込むんじゃない」

「むしろお前が中心の話だよ、コノヤロウ」

「私のアドバイスのドコが分かりにくいというのだ!」

「いやいや。普通に『ずばーっ』とか言われてもわかんねーよ」

「なぜだ!?」

「感覚で言ってるからだよ! おっぱいがデカけりゃ何してもいいって訳じゃねぇんだぞ!!」

「――ッ!! 死ね! 変態!」

「うっせぇ! そんなたわわに実ったモノぶら下げやがって! 俺がどれだけ触りたいと思ったか知らねーだろ!!」

「知って堪るか!!」

「なんなら今から教えてやろうか!!」

「穂次さん?」

「ヒッ、セシリアさんセシリアさん! 俺丸腰、つーか、ISも装着してないから! スターライトmkⅢは死ぬから!」

「死んでしまえ! 変態ッ!」

「篠ノ之さんはおっぱいに行った栄養を頭に持って行きやがれ! もしくは鈴音さんに――」

「穂次?」

「ナンデモナイデスナンデモナイデス」

 

 スターライトmkⅢの砲口をコチラに向けているセシリアさんも怖いけれど、ふわふわ浮いてるトゲトゲを部分展開した鈴音さんも怖い。つーか、怖い。

 両手を高々と上げて俺は自分の無事を祈った。祈っただけで助かる訳もない。つーか、どうして一夏とシャルルは俺のことを放置して会話を楽しんでるの? 俺が危険なんですよ! ちょっとぐらい助けてくれてもいいんじゃないッスかね?

 

「自業自得だろ」

「自業自得だね」

「心が伝わったのに誠意は伝わらなかった!」

「それじゃあ穂次、ちょっと腕を出そうか」

「……なるほど、鈴音さん。シッペで制裁だなんて可愛いなダダダダダダダダ!! アームロックじゃねぇか!!」

「折らないだけマシだと思ってなさい」

「俺の腕はそれ以上曲がりませんよ! つーか! おっぱいも当たらないからただただ痛いだけッスよ!!」

「…………」

「アダダダダダダダ!! ギブ! ギブ! マジで折れるから!」

「折れろ」

「マジな声だ! 誰か助けて! ヘェルプ!!」

「すいません。もう少し発音をよくしていただけますか?」

「ふんっ、当然の報いだな」

「女性陣二人が辛辣すぎぃ!! つーか、男二人助けて!」

「じゃあ射撃武器の練習をしてみようか」

「え? 他のやつの装備って使えないんじゃないのか?」

「せめてコッチを見ろ!! 見て! お前のセカンド幼馴染を見て!! 友人の腕を折ろうとしてるこの美少女を見て!」

「鈴、うるさいからもうやめていいぞ」

「……それもそうね」

「あれ……? アームロックが終わったのに目から涙が出るぞ……」

 

 俺の扱いが雑すぎやしませんかね? 扱いの改善を要求したい。した所で全部通る訳が無いけど。こう、せめてアームロックはセシリアさんとか布仏さんとか、おっぱいのある人にしてほしい。

 おっと、鈴音さんからの睨みが強くなったゾ!

 

「何も考えてませんよー?」

「何も考えないで本能で喋ってるから問題なんでしょ?」

「そりゃ、おっぱいを求める本能には逆らえないだろ……」

「どうしてそういう発言する時だけは真面目な顔なのよ……」

「俺は鈴音さんのちっぱいも好きだぜ!」

「…………」

「ヒッ……目が家畜でも見てる目ですよ?」

「うっさい、ゴミ」

「家畜以下だったでゴザル……」

 

 でも感じちゃう! と冗談を口走ると評価がゴミ以下にでもなりそうだから何も言わなかった。言わなかった筈なのにセシリアさん辺りからの視線がやけに鋭くなった気がする。やっぱり頭の上とかに吹き出し出てるのか?

 ともあれ、記録係りとしてこの場に借り出されているから一夏が射撃の構えをして、引き金を絞るまでもしっかりと記録する。

 銃声が響き、一夏が少しだけ驚いたような顔をしている。

 

「…………」

「どうしましたの? 珍しく奇跡的に難しい顔をして」

「あのさぁ、セシリアさん。俺だって悩んだりするんですよ? ヘラヘラ笑ってるけど実はそこには政府もビックリな思惑がデスネ」

「……どうせ女性の胸の事ばかり考えてるじゃありませんか」

「なぜバレた……。おっぱいの事だけ考えて生きたい」

「…………」

「スゲー目が細められたんですが……。俺は自分に正直に生きてるだけなんだけどなぁ」

「正直すぎるというのも考え物ですわね」

「そりゃぁそうか。ま、隠してた所でイイ事なんて何もネーですし」

「それで……何かありましたの?」

「別に。なんでもねーですよ。ただ――」

「ただ?」

「――あそこにいる女の子、スカートの中が覗けそうなんスよね」

「…………」

「おっぱい小さいけど……お、見え」

「穂次さん?」

「ないッスヨー! わぁ、両手を太陽に向けてあげるのって幸せ! 真っ赤に流れる俺の血潮が見える! ああ! 生きてるって幸せ!」

「次、ふざけた事を言いましたらその幸せが味わえなくなりますので」

「ヒッ……もうおっぱいとか言えないんですね」

「短い人生でしたわね」

「待った待った。今のはノーカン!! ノーカウントだ! ノーカウント! だからスターライトmkⅢに光を溜めるのは止めて!!」

「……フンッ」

「恐ろしい美少女だぜ……ん?」

 

 視線をセシリアさんから一夏へと向ければ、そこには見慣れない黒いIS。装着しているのは銀色の髪に眼帯……ちっぱい、あ、ボーデヴィッヒさんか。

 ここからでは聞こえないが、かなりキツイ目と表情をしている。実は一夏が昔捨てた女の子とか……一夏に自覚はないけど、ありえそうで怖い。

 事情を知らないから何も言えないけれど、教室の一件もあるからなぁ……。

 

「んー、ちょっと鎮めてくるわ」

「あ、はい」

「セシリアさんは記録をヨロシクぅ。っても時間的にはもう終わりかなぁ」

 

 立ち上がり、一夏達のいる方へと向かう。つーか、一夏が上手くいなしてくれればいいんだけど、無理だろうなあ。平和が一番なのに、どうして人は争うのかねー。人間だから、ってのが理由なんだけど。

 ボーデヴィッヒさんがトゲトゲしすぎというか、ホント、一夏は彼女に何をしたんだか……。

 

「村雨」

 

 ISを装着して速度を上げる。別に盾とか必要ないと思うけれど、常に出てるというか腕に付随しているから仕方ない。

 

「――私は貴様の存在を認めない」

「はいはーい。ストーップ、ボーデヴィッヒさんストーップ」

「なんだ貴様は」

「クラスメイトの夏野穂次。つーか、軍属ならセカンドって言った方がわかるのかな?」

「…………セカンドが何の用だ」

「別に君と一夏に何があったか知らねーし、興味もねーけど、一応、一応、そこの一夏は友達だからな」

「どうしてそんなに一応を念押してんだよ」

「……フンッ、トモダチごっこで助けにきたという訳か」

「無理無理。俺が一夏も守って君に勝てる訳ないじゃん。だから、ココはちょーっと落ち着いてほしいかなーって」

「お前の命令を聞く意味はない」

「そりゃぁそうだ。でも戦う意味もないでしょーよ」

「――私には、ある!」

「だから――」

 

 ボーデヴィッヒさんが戦闘状態へとシフトし、左肩に装備された実弾砲が火を吹く。盛大に砲音を鳴らしたソレは一夏にも、ましてやシャルルにも当たっていない。

 ボーデヴィッヒさんと一夏達の間に入っていた俺に命中もしていない。盾にすら当てていない。

 俺の腕で銃身を逸らされた大型実弾砲の弾丸は誰もいない空へと向かったのだ。

 

「――ちょっとは落ち着こうぜ。大佐殿」

「……チッ」

「おー怖い怖い。まあホラ、騒ぎになると担当教師が怒り心頭で来るんだから……俺は知ってるぞー、あの人怒ると物凄く怖いんだゼ☆」

『そこの生徒! 何をしている!』

「噂をすれば――」

『お前ェ! 夏野穂次ィ!! またお前かぁ!!』

「…………あー、うん。マジで怖いんだぜ……」

「穂次、何したんだよ……」

「女生徒を見てたら捕まって折檻された」

「自業自得かよ……」

「……ふん。今日は引こう」

「お、そうか。んじゃ、担当教師には俺が悪いって言っといてくれ、ソッチの方が君も楽だろ?」

「…………」

 

 返事はなかったが、性格を考えると無視をするか言う事だろう。別に言われた所で問題はないのだけれど……。

 

「穂次、いいのかよ」

「いいも何も、俺は一夏が全部悪いって言うし」

「どういう事だよ!?」

「そういう事だよ! 俺だってあの人に怒られるのは怖いんだよ!! 好きで怒られてるわけじゃねぇんだぞ!?」

「女の子見てたのは完全に自業自得だろうが!!」

「今回はお前も悪いかもだろ! つーか、マジで襲われる覚えとかねぇのかよ!?」

「それは……」

「うわ、出ましたよ。どーせ、昔に捨てた女の子とか言うんですよ、このモテ男」

「どうしてそうなった!?」

 

 そりゃぁ、お前が織斑一夏だからだよ! クソが!!




>>穂次、有能
 アレは穂次が有能という訳ではない。というか、格好を付けたいだけ。今回は目の前にデュノアさんもいたことですし。
 なにより、ほら、その……一夏が居たからね(ポッ

>>シャル「…………うん」
 あ……(察し

>>大佐殿
 ラウラの階級は少佐ですが、そんな事穂次が知る訳もなく、テキトウに言ってるだけです
 実はツッコミどころの一つだったりですが、ソコは目を瞑ってもらえるとうれしーかなーって。

>>安眠枕
 それなりに暖かくて、何をしても何も言わず、優しくすると付け上がる。そんな枕。


>>
 書きたい所はあるけれど、ソレを出す為に話を詰め込まなきゃいけない。あ~あ、二次創作作者の辛いところね、これ。

 穂次が色々チート染みた、それこそ「オリ主ツエー!!」ってなってます。ウチのオリ主がこんなに強くていいのだろうか。いいや、よくない。殺さないと……はやく、殺さなきゃ……。
 冗談はさておき。
 穂次に関しては明日か、明後日辺りで一つネタばらしをすると思います。ホントはそのネタバラシにセシリーを使いたいんですが、都合上、シャルたそ~ を使うしかないです。オルコットさんが不利になっていく……。いや、そもそも暫定トップが一夏の時点でオカシイ。

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