恋姫†有双   作:生甘蕉

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三十七話  御遣いさまLV1?

「やはり大陸を手に入れることにする。覇王らしく! ……ついでに、皇一に私のことも思い出させてあげる」

 それが別れの言葉だった。

 もっと話したかったけど、そんな暇はないようだ。

 華琳ちゃんは軍師たちと足早に去ってしまった。

 もうちょい名残惜しんでくれても……。

 

「どちらがついでなのやら」

 秋蘭がそう零しながら、華琳ちゃんを追う。

「次に会う時までに華琳さまのことを思い出しておけ!」

 春蘭もいなくなると、残されたのは俺とねね、恋。

「さっさと桃香殿と合流するです」

「妾を置いていくななのじゃ!」

 あ、美羽ちゃんもいたんだっけ。

 なんでも、魏に残っていると袁紹の人質扱いされるから、って理由で俺といっしょに出されるらしい。

 

「主様と乗るのじゃ!」

「ねねだって恋殿か、せめて兄殿と乗りたいのを我慢してるのですぞ!」

 機嫌が悪い美羽ちゃんとねねがタンデム乗馬でこっちを見ている。

 恋の後ろでしがみついてる俺を。

 劉備軍を追うために華琳ちゃんは馬をくれたけど、俺、実はまだうまく馬に乗れないんだよね。

 

 

 あっさり劉備軍と合流する俺たち。

 民間人を連れて逃げてるせいでそんなに移動速度ないみたい。

「ご主人様?」

 俺の嫁であるらしい娘たち以外は、俺の姿を見て驚く。

「ほ、本当に若返っちゃったんだ……」

 説明のために眼鏡を奪われた。

 ……なんですか? 俺、そんなに大勢に顔見られちゃってるんですか?

 

 一応、記憶も失っていることも事前に嫁たちから説明を受けていたらしく、俺が別人かと疑われることはあんまりなかった。

「ホントにお兄ちゃん?」

 鈴々ちゃんを除いて。

 

 疑わしげにじろっと俺を睨むロリ。

 視線が痛い。

「愛紗、説明してやって……愛紗?」

 助けを求めた相手の様子がおかしいことに今更ながらに気づいた。

 

「どうしたの? どこか痛いとか?」

「い、いえ」

「主、愛紗は通行料になり損ねて残念がっているのだ」

「なにを言う、星! 私をかばってくれた桃香さまに感動していただけだ!」

 言ってから顔を真っ赤に染める愛紗。

 

「と、いうことだ主」

 通行料って、劉備軍が袁紹から逃げるために魏領を通過するための通行料だよね。華琳ちゃんが愛紗を要求したっていう。

 ……華琳ちゃん、俺より愛紗の方がいいのかな。

 そりゃこんな地味で影が薄いのよりは可愛い娘の方がいいか。

 

「そういえば、記憶を無くされておいででしたな。愛紗は前回も同じ要求をされ、その時は通行料として売られてしまったのだ」

 笑いながら説明してくれる星。

 売られたって、人身売買みたいじゃないか。……あってるのか?

 

「仕方のない状況でした。だが、桃香さまはそれを覆した」

 へえ。桃香っておっぱいだけじゃないんだ。

 なんか劉備のイメージと違うなあって第一印象だったけど、そんなことなかったんだ。

「そ、そんなことないよう。あれは華琳さんが通行料を先延ばしにしてくれただけ」

「先延ばし? じゃあ後で愛紗を」

「ううん」

 ふるふると首を振る桃香。長い髪も揺れてる。

 

「わたしたちが南方を統一したら奪いにくるって」

「華琳ちゃんがそんなことを……」

 言うかもしれないのかな、華琳ちゃんなら。

 華琳ちゃんの記憶がいまだ戻らないせいで自信はないけれど、なんとなく言いそうな気もする。

 もしかしてそれで「覇王らしく」って言ってたのか。

 ……早く華琳ちゃんの記憶を手に入れたい。

 いまだ失敗続きなのはもしかして、華琳ちゃんが隠しヒロインとかでイベント自体が少ないとか?

 

「あと、華琳ちゃんを殺せば、借金は帳消しにしてくれるって」

「それは駄目! というか無理」

 思わず叫んじゃった。

「そうだよねえ」

 俺と桃香は二人して大きくため息をついた。

 

 

 驚いたことに、益州へ向かっている途中で逃げている相手である袁紹を拾ってしまった。

 華琳ちゃんと戦っているはずなのに、もう負けたの?

 というか、いつ追いついたの?

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 俺の嫁だという斗詩もいるし、保護することにした。美羽ちゃんの従姉妹らしいし見捨てるのも可哀相だよね。

 袁紹に敗れた白蓮も保護に賛成してくれた。いい人だなあ。

「それで、華雄はどうしたんだ?」

 華雄って誰だろう。

「あたいたち逃げるのにいっぱいで。斗詩も早くアニキに会いたいって言うしさー」

「文ちゃん!」

「あ、あたいは文醜。アニキなら猪々子って呼んでいいぜ!」

 斗詩に怒られるのを誤魔化すように猪々子が自己紹介。

 

「俺は天井皇一。真名ってのはないんだ」

「あ、天井さん?」

 袁紹が俺を睨む。

「……本物ですの?」

「ご主人様を疑うのか?」

 愛紗も袁紹を睨む。

 

 

 説明を聞くとおーほっほっほと笑い出す袁紹。

 若返ったとか記憶を失ったとかあっさり信じちゃうの?

「そう! 華琳さんとお別れになったんですのね! ならば、わたくし袁本初が貰ってさしあげてもよろしくてよ」

 いや、別れたわけじゃないから!

 まだきっと俺の嫁だから! ……たぶん。

 

「華琳さんのような背も胸も小さいチンクシャ小娘よりも、わたくしの方が」

 あれ?

 気づくと袁紹は縛られた上に猿轡を噛まされて運ばれていた。

「いつのまに?」

 それと、なんで亀甲縛り?

 

「主を泣かせましたのでな。これでも十分以上に甘いかと」

 星が縛ったのかな。

 ……俺、泣いてたのか。

「でも、そこまでしなくても……」

「あ、あれぐらい当然です!」

 朱里ちゃんに雛里ちゃんがこくこくと頷いて同意している。

 軍師ってロリでも過激なのか。なにか気に障ることでもあったのかな。

 

「ご主人様、元気出して!」

 桃香が慰めてくれる。

 ……当たってるんですが。

 咄嗟に離れる俺。巨乳は苦手なんです。

 いや、春蘭たちとの記憶も手に入れたから、もうおっぱい苦手じゃないのかもしれないけど。

 

「華琳殿がご主人様と別れるわけがないでしょう?」

「そ、そうかな?」

「ええ。あの方が諦めるなどありえません」

 ありがとう愛紗。愛紗の言う事なら、なんか信じられる気がする。

 ……桃香の言う事が信じられないってワケじゃないよ、多分。

 たださ、スキンシップ過剰な女性は疑うのが普通でしょ?

「なんかご主人様、酷いこと考えてない?」

 鋭い。

 

 

 俺たちはなんとか益州と荊州の国境沿いにある城、諷陵に辿り着いた。

 民間人を守りながらだから移動速度は遅かったけれど。

 って、俺もカテゴリーは民間人かもしれない。

 城を手に入れるために一戦あるのかと思ってたら、軍師たちの裏工作のおかげか、諸手をあげて歓迎されてあっさりと入城できてしまった。

 話を聞くと、益州の領主、劉璋の評判は無茶苦茶悪いようだ。

「無能な太守、か」

「どうしたのです? ご主人様、ため息などついて」

「いや、俺もみんなにご主人様なんて呼ばれてはいるけど、記憶がないせいで読み書きも覚束ないし、武力もない。馬だってやっと乗ってる有様。無能だよなあ」

 ……また大きくため息。

 十年後の俺のように知識だけでもあれば、少しは役に立てるかもしれないけど、嫁の記憶は手に入っても他のはまだ。

 自分の立ち位置がよくわからない。

 

「ご主人様が居てくれるだけでみんな頑張れるんだよ」

 桃香が励ましてくれる。スキンシップ込みで。

 さすがに、あんまり逃げるのも悪いので顔に出さないように必死に耐える。

 柔らかいなあ……。

 

「ご主人様は……以前のご主人様もそれを気になさって、いつも桃香さまを立て、自分は飾りでいいと仰っていました」

「飾り……」

「あ、いえ。そうは仰ってましたが、ご主人様は無能などとは程遠いお方です! 勉強も鍛錬も欠かさずにしておいでで、こないだなど、腹筋が割れてきたとお喜びになっておられました」

 腹筋か。そりゃ俺だって喜ぶな。やっぱり俺なのか。

 

 愛紗が他にも俺の思いで話を語ろうとした時、謎の部隊の来襲が報告された。

 もしかしたらいくら無能と評価されてる劉璋も、さすがに警戒して攻撃してくるのかと焦ったけどそうじゃなかった。

「馬の旗標?」

 

 

「皇一!」

 城内に案内され駆け寄ってくる太眉ポニーテール。

「翠」

「元気そうだな」

「ごめん、まだ記憶は手に入れてないんだ」

「そうか……」

 可愛い娘に悲しそうな顔をされると、罪悪感が半端ない。

 早くなんとかせねば。

 

「あ、でも魏の娘たちの記憶は結構手に入った」

 これは報告した方がいいだろう。記憶を手に入れる方法がわかったとも。

 まあ、わかったからといって簡単にはいかないのだけれど。

「ああ、華琳に聞いた」

「え?」

 華琳ちゃんに?

「というか翠、どうしてここに来たのだ?」

 愛紗が問うのでやっと俺もその事を疑問に思ったのだった。

 

 

「馬騰殿が華琳殿に降った?」

「……ああ。といっても戦ったわけじゃない。この前と同じく競馬だ」

 翠の母親の馬騰が、華琳ちゃんの部下になったらしい。競馬でってのがよくわからないけど。

 競馬で借金こさえちゃって、その返済のために給金のいい華琳ちゃんのとこに、とか?

 

「ふむ。華琳殿は馬騰殿と戦いたがってると見えたのだがな。よほどご主人様のことが堪えたのか……いやしかし、白蓮殿や霞もなしに勝ったというのか?」

「母様が負けるとこなんて初めて見た」

「なんと!?」

 愛紗だけでなく、星や白蓮、ねね、斗詩までもが驚いている。

 そんなにベテランギャンブラーなの?

 

「あんな大きい馬、たんぽぽも初めて見たよ~」

「絶影、か」

「絶影?」

 誰? 絶影って人が馬騰に勝ったってこと?

「華琳殿の愛馬だ。華琳殿が使うことはほとんどないが、な」

 ああ、人じゃなくて馬なのか。

 じゃあ華琳ちゃんがその絶影って馬で、馬騰に勝ったのか。

 うん、賭ける方じゃなくてレースで勝ったっぽいね。

 

「あの巨馬では華琳殿が見えなくなってしまうからな」

 ……華琳ちゃん、背のこと気にしていたみたいだからなあ。

「母様、背が低いことをずいぶん気にしていたからなあ。華琳と直接話して通じるもんがあったのかもしれない」

 へえ。翠のお袋さん、小さいんだ。

 コンプレックスも華琳ちゃんと近いのかもしれないね。

 

「……まさか翠、魏の尖兵として我らと戦いにきたのか?」

 星の一言で場の気温が下がった。

 ううっ、この雰囲気しんどい。気あたりっていうの? あれで気絶しちゃっていい?

 

「いや華琳がな、皇一のことが気になって戦えないと困るから、ってな」

「は?」

 よくわかってない俺たちに、たんぽぽちゃんが解説してくれた。

「お姉様はしょりすぎ~。皇一さんがお嫁さんのこと思い出し始めたけど、側にいなかったら思い出してもらえなさそうでしょ~? それを気にして戦いが疎かになるぐらいなら、お姉様とたんぽぽは皇一さんたちが南方を手に入れるのを手伝うようにって。後でもらう時にまとまってると楽だからって」

「華琳さんらしいねー」

 桃香が納得しちゃってる。

 ええと、つまり、蜀を手に入れるまでは翠とたんぽぽちゃんが味方になってくれるってことか。

 

「蜀の攻略終わったら、翠とたんぽぽちゃんがいなくなっちゃうのか。複雑だなー」

 味方になってくれるのは嬉しいし、早く蜀攻略したいけど、そうなると二人はいなくなっちゃうし、高確率で敵になるのはちょっとなあ。

「いやそれが、母様は皇一と劉備をよく見てこい、って。後は自分で決めろと」

「……皇一さんは天の御遣いだし、劉備さんは劉姓でしょ? 見極めろっておば様は言ったの。それでお姉様の眼鏡にかなうようだったら、そのままこっちに残れと」

「えっ、あれ、そんな意味だったのか?」

 たんぽぽちゃんがやれやれと首振り。

「そんなんもわからんかったんかい! ウチもつけられるワケや」

 いつのまにかサラシを胸に巻いた袴の娘がそこにいた。

 

「霞は愛紗に会いたかっただけだろ」

「それもある!」

 翠のツッコミに腕組んでうんうんと大きく頷く霞と呼ばれた袴っ娘こと張遼。

 魏嫁のイベントでも不鮮明ながらも出てきた記憶がある。

 愛紗の友達なのかな?

 

「翠と蒲公英だけでなく、張遼までもか。馬騰殿はいったい何を考えて?」

「よろしくね♪」

 悩む愛紗を他所に、主である桃香はあっさりと翠たちを受け入れたのだった。

 

 

 

 その後、みんなの真名交換が終わって……袁紹はどうしたんだろ? 朱里ちゃんたちが怖くて聞けない。斗詩もそんなに騒いでないし、生きてるとは思うんだけど。

 住民たちのまとめ役の長老の謁見を受けて、益州の状態を再確認。

「無能な太守を倒して、桃香に益州をまとめてほしいってことか」

「みんな大乱に巻き込まれるのではないかと不安のようです」

 民衆にとっちゃ高い税金を貪ってるのに自分たちを守ってくれそうにもない領主なんていらない、ってことなんだろうな。その気持ちはわかる。

 

「領地守りきれずに捨ててきた劉備軍を頼るなんて、よほどのことだと思う」

 守ってほしい相手としちゃ、ちょっと問題あるんじゃない?

「そ、それはご主人様のおかげですよ」

「俺?」

「はい。乱世を鎮めるという噂の天の御遣いに、みな期待しているのです」

 ああ、俺じゃなくて天の御遣いのおかげか。

 そっちは、主人公らしい呉にいる北郷一刀の方っぽい。

 手に入れた記憶でもゲーム中よく出てくるし、嫁の相手をしている。

 俺はたぶん、そのポジションを奪って嫁を寝取ったにすぎないんだろう。

 ……北郷一刀の恋人になってる娘を奪った記憶はないから、寝取ったというのは語弊があるけどさ。

 

「そんな不確かな噂なんてものに縋りたいほどに、疲弊して不安になってるってことか」

「歌も流行ってますし」

「歌?」

「双頭竜じゃな」

 美羽ちゃん、袁紹といっしょにいたんじゃなかったのか。

「妾の歌を聴け!」

 おっ、火爆弾の真似か。というか、シスターズの真似か?

 

「悪人、せいば~つ、せいば~つ、せいば~~つ♪」

 なんでか知らないけど、小白竜の替え歌なんだよな。直訳っぽいところもあるし。

「アルト~ロン、天、の御遣い~♪」

 シャオパイロンのとこがアルトロンになってる。

 なんでアルトロン? さっき双頭竜って言ってたから二頭竜のカッコいい言い方か。

 

「ご主人様の歌なんですよ」

 どうやら、俺が小白竜を教えて、朱里ちゃんと雛里ちゃんが歌詞を変更したらしい。それを桃香がシスターズに教えたと。

 短い歌だから、覚えやすくてよかったんだろうな。

「双頭竜はご主人様のことなんです」

 俺が教えたってことは死亡フラグ回避のため?

 アルトロン……ナタクって三国志だっけ? 覚えてないなあ。

 でもあっちのアルトロン、パイロットなら死亡フラグ回避にピッタリだろうけど機体名じゃなあ。むしろ回避どころか自爆フラグっぽい。

「天の御遣い様はお二人いらっしゃいますから、双頭竜と呼ばれてるんです」

 なるほど。主人公さんもこみでということね。それなら納得もいく。

 双截竜とかだったら、最後御遣い同士で戦うことになりそうだから、双頭竜でよかったんだろうなあ。

 それとも頭二つあっても個体数は一だから、二人揃って一人前とかなんだろうか?

 

「ありがとうなのじゃ! ありがとうなのじゃー!」

 まだ残っていた長老さんたちが美羽ちゃんの歌を絶賛しているのを見て、俺は美羽ちゃんの記憶を手に入れたのだった。

 ……美羽ちゃんが歌うイベントって美羽ちゃんの初体験に繋がるんだけど、相手は北郷一刀じゃなかった。そこら辺が不鮮明(モザイク)になるところから、きっとまだ記憶を入手していない名前持ちの人なんだと思う。

 うん。記憶を入手するためにエッチするっていうのは駄目っぽいな。

 条件が合わなかったらエッチしても記憶が入手できないかもしれない。無茶はできないよね。

 

「主様、どうじゃった?」

「さすがは俺のお嫁さん!」

 美羽ちゃんを抱き上げる。

 美羽ちゃんの初めては俺が守る! 不鮮明なやつになんか渡さない!

 ロードしたから美羽ちゃんまだ処女なんだよね。

 で、ロード前の華琳ちゃんといっしょだった初めての時の記憶も不鮮明。

 やっぱり両方解放する必要があるみたいだ。

 

「お、思い出したのかの?」

「うん」

「よかったのじゃ!」

 美羽ちゃんは俺にしがみ付いて泣き始めた。

 張勲がいなくて、保護者同然だった俺も記憶がない。仲良くなった季衣ちゃんたちとも別れて心細かったんだろうなあ。

 しばらくそのままでいた。

 

 美羽ちゃんが泣き止んだ後は、劉備軍のみんなも歌いだして喉自慢大会状態になってしまった。

 みんな、俺に思い出してほしいみたい。

 ……残念ながら美羽ちゃん以外の記憶は手に入らなかったけど、真っ赤になって照れながら歌う愛紗や雛里ちゃんはとても可愛かった。

 

 




現時点での劉備軍


愛紗、星、雛里、翠、蒲公英
白蓮、斗詩、美羽
月、詠、音々音

非嫁
桃香、鈴々、朱里
恋、霞
麗羽、猪々子

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