恋姫†有双   作:生甘蕉

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三十四話  定番?

 プチ断食の一件以降、目に見えて季衣ちゃん、流琉と美羽ちゃんは仲良くなった。

 同じ釜の飯を食った仲ならぬ、同じ布団を漏らした仲といったところか。

 ねねもいっしょにいることが多い。

 ねねは俺の護衛の恋につきまとっているし、俺が美羽ちゃんと離れる時は美羽ちゃんが逃げ出したり悪さしたりしないように見張っているからだ。

 

 まあ、その心配はあんまりないと思うけどね。

 領地とられちゃって帰るところないし、頼りの張勲も孫策の配下にされてしまっている。

「美羽ちゃん、袁紹のとこに行きたい?」

「え……っ! 袁紹じゃと……っ!」

 膝の上でガタガタブルブルと震える美羽ちゃん。

 可愛いなあ。うん、張勲がイジメたくなる気持ちも少しだけわかる気がする。

 

「美羽ちゃんを人質にしているとか言われるのは華琳ちゃんも心外だからね、袁紹のところへ美羽ちゃんを渡そうって話がある」

 まあ、そんな言いがかりつけておきながら平気で戦争しかけてきそうだけどね、袁紹って。

「曹操は妾の袁家の名門の家名が欲しいのじゃ! それをみすみす渡してしまうなんてことは……」

「華琳さまはそんなの欲しがってないよ」

 もう片方の膝の上に座っている季衣ちゃん。ジャンケンに負けたねねがそれを羨ましそうに見ている。

 流琉は親衛隊として華琳ちゃんの護衛中でここにはいない。

 

「な、なんじゃと!?」

「だから、難癖つけられる前にさ」

「す、捨てないでたも!」

 美羽ちゃんが俺にしがみついてくる。

「捨てるなんて人聞きの悪い」

「主様は妾の保護者なんじゃろ?」

 たしかにそうは言ったけどね。

 

「華琳さまの役に立てばいいんじゃない?」

「妾の美貌が役に立つ時じゃな!」

 うん。美羽ちゃんも相当に可愛い。でもね。

「……愛玩用か。冗談でもそんなこと言うと閨に連れてかれるよ」

 それとも、もう少し育つまで華琳ちゃんの守備範囲外かな?

 桂花がオッケーなんだから微妙なとこか。

 

「なんじゃ、一人で寝れないなどとは曹操も子供じゃのう」

 意味がわかっていない美羽ちゃんの方が子供なんだけど。

 ……袁紹みたいに頭が残念な大人も勘違いしそうか。袁家すごいな。

「いや、むしろお子様は禁止のこと、されるかな」

「な、なにをされるのじゃ?」

「ええと……子作り?」

「女同士では子供はできんじゃろ?」

 ここはちゃんと性教育した方が……いや待て。それはそれで危険か。主に俺の尊厳が。

 もう教材になるのは絶対に嫌だ。変な趣味に目覚めちゃうかもしれなさそうで。

 別方向で華琳ちゃんの役に立ってもらうしかない。

 とはいっても、武力も知力も無理だよなぁ。

 

 

「なんで服屋さん?」

「華琳ちゃんの役に立つために影武者……は無理だけど、春蘭や桂花が美羽ちゃんを手放したくないって言うようにしようかなと」

 全くの逆効果もありえるけどね。

「にゃ?」

 ついでにランドセルや、ゴスロリ、エプロンドレス、猫耳カチューシャなんかも頼んでおこう。

 いつ受け取れるかわからないけど、人質になった俺に送ってくれた店主だ。きっとなんとかしてくれる。

 

「兄ちゃん、これってもしかして?」

「うん。華琳ちゃんコス」

 袁術、張勲のイベントであった衣装。呉ルートだからか、難なく揃えることができた。

 無印華琳ちゃんぽい装備。

 髪も沙和に手伝ってもらってくるくるにしてもらった。

「上手くできたの~♪」

 普段のくるくるは毎朝なんとか俺がセットさせられている。道具は華琳ちゃんが使っているのを真桜に複製してもらった。

「なりきり曹操セットって売り出そうか?」

「おそれ多くて誰も買えないの~」

 それもそうか。

 

「兄ちゃん、なりきり夏侯惇せと? なら売れると思う!」

「ていうか、それ季衣ちゃんが欲しいんでしょ」

「ばれた?」

 照れ隠しに笑う季衣ちゃん。可愛いなあもう。

 だから店主に、春蘭と秋蘭の衣装を季衣ちゃんと流琉のサイズで注文してしまった。

 

「……」

 無言のプレッシャーに負けてねねサイズの恋の衣装も。

 欲しいって言えばいいのに、おそれ多いとかで言い出せなかったのかな?

「隊長、沙和も欲しいの!」

「……沙和は人真似の衣装なんかいらないだろ?」

「それはそうなんだけど……」

 そんなに落ち込まれると辛い。美羽ちゃんのことでも世話になってるし仕方がないか。

 

「じゃあ、こんなのでどうだ?」

 たしか萌将伝で沙和たちが着てたのはこんなだったよな。

「隊長、なかなかやるの。でも三着ってことはもしかして?」

「うん。こっちが凪でこっちが真桜の分」

 沙和だけにってわけにはいかないでしょ。

「ありがとうなの! 隊長が選んだのなら凪ちゃんきっと着てくれるの!」

「その時は見せてね」

「当然なの~!」

 うん。これで二周目で見ることができなかった制服凪をやっと拝むことができる!

 

 

 

「どう、華琳ちゃん?」

 華琳ちゃんに偽華琳ちゃんな美羽ちゃんをお披露目。

 先に春蘭と桂花に見せたら「何を考えてる!」って怒られた。

 けどその後、「ここはもっとこう!」って駄目出しされた。

 華琳ちゃんの真似するのはいいのかな?

「……」

 あれ?

 なんか怒ってる?

 駄目出しをくらったとこは修正したんだけどな。稟も鼻血噴いて倒れるぐらいの出来なのに。

 

 無言で睨んでても可愛すぎる本物の華琳ちゃん。

 ……美羽ちゃんじゃなくて、俺を睨んでる!?

「……代用品があれば満足なのね」

 なに言ってるのさ華琳ちゃん?

 

「代用品って……まさか華琳ちゃんの?」

「皇一は小さいのが好きだものね」

「華琳ちゃんの代わりなんているわけがない!」

 華琳ちゃんを抱きしめようとしたら、スッとよけられ、大鎌を向けられる。

 冷ややかな目で俺を見ている華琳ちゃん。俺の後ろでは美羽ちゃんがガタガタブルブル震えている。

 

「誤魔化そうとしても無駄よ」

「誤魔化そうとなんてしていない! 俺の本心だ! 俺にとって華琳ちゃんは、誰にも代わりができない大事な女の子だ!!」

 鎌など気にせずに華琳ちゃんを抱きしめる。今度はかわされなかった。

「……ずっと私を求めなかったくせに」

 耳元で聞こえるすねた声。せっかく滞在を許したのに、って待っていてくれたのかもしれない。

「ごめん、ずっと我慢してた! 華琳ちゃんと戦うために。……でも、もう無理みたい」

 こんな近くで大好きな華琳ちゃんの匂いをかいだら、我慢なんてできるわけがない。

 まだ明るいけど、夜まで待つなんて不可能。

 

「いいよね、華琳ちゃん?」

「……そういう事を言う時は眼鏡を外しなさいと言っているでしょう」

 よかった。拒否はされていない。

 華琳ちゃんをお姫様抱っこに持ち直して、閨へ向かおうとする。

「袁術、あなたもいらっしゃい」

「妾も?」

「ええ。どこまで私の真似ができるか試してあげる」

 華琳ちゃんの真似?

 

「いや、華琳ちゃん、美羽ちゃんは華琳ちゃんの偽者とかじゃなくてね」

「あら? 袁術を嫁にするつもりはないの?」

「妾が主様の嫁? ……のう、嫁になれば捨てられないですむかの?」

 頭上にクエスチョンマークが浮かんでそうな表情の美羽ちゃん。意味わかって聞いてる?

「そうね。捨てられるどころか逃げ出すこともかなわないでしょうね」

「ちょっ、華琳ちゃんまさか逃げ出したかったの?」

 う、嘘だよね華琳ちゃん。

 

「……すぐに泣くのは相変わらずね。この曹孟徳が逃げ出したいなんてこと、あるわけないでしょう」

 俺の頭を撫でながら慰めてくれる華琳ちゃん。

 よかった。一安心だ。

「……こんな情けない男だけど、夫にする覚悟はあって?」

「かまわぬのじゃ!」

「そう。ならば我が真名を許す。華琳と呼んでいいわ」

「妾は美羽じゃ」

 俺にお姫様抱っこされたままの華琳ちゃんと、腰を抜かしてへたりこんでいた美羽ちゃんが握手。

 ……おれに選択権はないのね。美羽ちゃんが嫁になってくれるのは嬉しいけどさ。

 うん。ここでセーブ2に記録しておくのは当然だよね。

 

 

「桂花よりもキツかったわね」

 すやすやと眠る美羽ちゃんを眺めながら華琳ちゃんと枕話。

 華琳ちゃんと一緒にしたことがあるのは、春蘭、秋蘭、桂花にあと愛紗、白蓮か。季衣ちゃんも混じってきた一周目の時は、まだ二本じゃなかったし。

「なんか罪悪感というか、背徳感というか……」

 一応、建前上、多分、十八歳以上だから問題はないはずなんだけどね。

「それがいいのでしょう? 皇一が小さい子を可愛がる気持ちがわかった気がするわ」

「それは喜んでいいのかな?」

「季衣と流琉も楽しみね」

 それは……俺も楽しみかもしれない。

 それにしても、張勲に奪われて一刀君ですらもらえなかった美羽ちゃんのはじめてを、しかも華琳ちゃんのはじめてと一緒にもらえるだなんて贅沢すぎる!

 俺、もうすぐ死ぬんじゃないだろうか?

 

 

 

 美羽ちゃんも一緒だったが、やっと華琳ちゃんとできた俺。

 当然次は、待たせていた愛しい魏嫁たちと愛を確かめ合う!

 ……美羽ちゃんは、ねねや季衣ちゃんたちにまかせちゃったけど逃げ出すようなことはなかった。

 

「今度こそ、はじめてを華琳さまに捧げます!」

 二周目の時は春蘭と秋蘭二人同時にはじめてを貰ったんだけど、今回は春蘭たっての希望で華琳ちゃんと一緒にだった。

「姉者は可愛いなぁ」

 秋蘭も華琳ちゃんと一緒に。

「やはり処女をもらうのは皇一と一緒がいいわね。我慢した甲斐があったわ」

 ……満足してもらえてなによりです。

 

 

「流琉と一緒ー♪」

「季衣ったら」

 あれ? もしかして季衣ちゃんと流琉が一緒って初めてだっけ。

 できる限り優しく優しく。せいいっぱい優しくした俺。……精一杯って漢字にすると別の意味にとられそうだな。

 

 

「……」

「可愛い! うん。可愛いよ三人とも」

 赤面して緊張のあまり無言な凪を連れてきてくれた沙和と真桜。

 三人は俺が選んだ服を着てくれていた。

 この衣装の三人としちゃうのって萌将伝のイベントだったよね。まあ、あれみたいに屋外でしたりなんかしないから、別物なのかな。

「……お菊ちゃん改でも勝てへん……」

 真桜、お菊ちゃんは俺に使用しないで下さい。頼むから!

 

 

 桂花はねねと……といったことはなく、一人で相手をしてくれた。

 なんか、お仕置きらしく華琳ちゃんはきてくれていない。

「桂花のはじめて、両方貰えちゃうなんて」

 感激だ。一周目では到底考えられない。

「あんたとするまで駄目だってお預けされてたのよ!」

「ありがとう。とっても可愛かったよ」

「き、記憶を無くしなさい!」

 

 でもなんでお仕置きされたんだろう。

「あんたのせいよ!」

「俺のせい?」

「兵がまだ育成できてないって華琳さまに言ったそうね」

 うん。これから先起きてしまう不幸を避けるため。そのためにも俺は徐州へは行かず、ここに残っている。

 

「呉に攻め込むには不十分だろ」

「……袁紹のところに華雄がいるのが確認されたわ」

 華雄、よりにもよって袁紹のとこにか。

 ……あの袁紹が捕獲して、味方につけたってふれ回らずに秘匿し続けたのは、斗詩の判断だろうな。

「袁紹の単純な命令と、華雄は相性がいいわ」

「雄々しく、勇ましく、華麗に前進、だっけ」

 たしかにいろいろ問題がある指示だけど……華雄みたいなタイプは上手くこなしてしまうかもしれない。

「公孫賛も持ち堪えてはいるけれど、長くはないでしょうね」

「白蓮……」

 準備はしていたらしいけれど、まさか袁紹軍が武将増とは、白蓮も予想していなかっただろう。

 無事に徐州へ辿り着いてくれればいいけど。

 

「だから時間がないの。あんたがなんと言おうと華琳さまは呉を攻めるわ」

「それで、なんで桂花がお仕置き?」

「……あんたの話をもう少し聞くように華琳さまに進言してしまったからよ」

 忌々しそうに俺を睨む桂花。

 俺は無言で桂花を撫でる。

「……理由があるんでしょ、話しなさい」

「許貢の残党に注意して欲しい。……理由は言えない」

 孫策が死んで魏軍が負ける。この説明じゃたぶん信じてくれそうにないよね。

 許貢の名は季衣ちゃんと同じ姓なのに悪役ってことで覚えていた。

「……一応、覚えておく」

 

 

「おお、これが噂の双頭竜ですかー」

「こ、これがあれば華琳さまと……」

 ……なんで俺、風と稟に見られているんだろう?

 今夜は久しぶりに美羽ちゃんと寝ているのに。ベッドは別だけど。

 

「夜這いにきたのですよー」

「ふがふが……」

 風の説明に鼻に紙を詰めながら頷く稟。

「……星の友達ってのは間違いないらしいな」

 星にも夜這いされたっけ。あの時は大変だったなあ。

「お静かに。美羽ちゃんが起きてしまうのです」

 美羽ちゃんが眠るベッドを指差す風。

 

「ええと……なんで俺?」

 小声で聞く。

「稟ちゃんも華琳さまとしたくて堪らないそうなので、その練習といったとこですかねー」

「……」

 再び頷く稟。

「風は?」

「ただのつきそいでしたがー、これは稟ちゃん一人では無理そうなのです」

 それって……。

 

「みんなから話聞いたかもしれないけど、俺は嫁さんになってくれる娘じゃないと抱かないよ」

「あとは初物じゃねえと駄目、だろ」

 宝譿も小声。風の腹話術だったら、凄いテクニックだ。……腹話術、なんだよね?

 

「稟ちゃんは華琳さまとできるのだったら、蛇太守の嫁になるぐらい余裕、と言ってるのです」

「太守なのは、俺じゃなくて劉備だから。あと、蛇って言うな」

 三周目の風にはまだ蛇って言われなかったのになぁ。

「……覚悟はできてます」

 紙を鼻から抜いてシリアス気味な稟。

「はじめては華琳ちゃんといっしょがいいんじゃない?」

「そ、そんな、いきなり華琳さまとなんて……」

 慌てて再び紙を詰め始める。

 ああ、はじめてが上下血塗れじゃ嫌か。華琳ちゃんとそんなことになったら落ち込んじゃうか。

 

「風はいいの?」

「お兄さんならかまいませんよ」

 ……むう。三周目のこの二人にはまだ眼鏡外した顔は見られてないはず。

 風はなにを考えているかよくわからないけど可愛いし、真面目である意味不器用な稟も可愛い。

 うん。問題はないか。

 

 

 

 

「ずいぶん派手にやっているようね」

「派手って」

 華琳ちゃんほどじゃないと思うけどなあ。

 桂花、俺との翌日すぐに華琳ちゃんのとこに行ったし。

「そのために滞在してるのでしょう?」

 まあ、長い間ほっといた嫁さんのためってのもあるけどさ。

 

「……また呉には手出しするなと言うの?」

「まだ早いって言ってる。もっとちゃんと兵が育ってから……」

 ちゃんと説明したい。けど、華琳ちゃんにはネタばれ禁止を命じられている。

 

「霞がいないからって戦力不足だと舐めているのね」

「そうじゃなくてね」

「……」

 失敗したみたい。華琳ちゃんは聞いてくれなかった。

 後は明命に期待するしかないか。

 華佗も冥琳の治療で呉にいるはずだし。

 

 

 

 華琳ちゃんたちは呉に侵攻してしまった。

 俺と美羽ちゃんも同行させられている。

「妾のために孫策を倒すのじゃな」

「違うから」

「妾の城を取り戻してくれるのであろう?」

「違うから」

 のん気な美羽ちゃん。

 俺の方は、同じ馬に乗る美羽ちゃんの柔らかさや匂いを堪能する余裕もない。

 

 舌戦に出てきたと思われた孫策。しかし様子がおかしい。

 もしかして、駄目だったのか……。

「ひぃ!」

 孫策の姿を見て怯えて固くなる美羽ちゃん。落ちないように支えてやる。

 

 

「やっぱり……」

 自らが毒を受け、余命幾許もないと宣言した孫策。

「そ、孫策が毒をくらったということは勝ちなんじゃな?」

「いや、負けだ。魏と……俺の」

 動揺する魏軍とバーサーク状態の呉軍。

 呉ルートの展開を変えることができなかった。

 ……嫁たちとする時間を減らして、もっとできることがあったのではないか? そう自責しながら美羽ちゃんを親衛隊に預ける。

 

「主様?」

 懐から、布で巻いて大事に保護していた小瓶を取り出す。

 布を外し、小瓶の栓を抜く。

 中身は見ない。決意が揺らぐからだ。

 目を瞑り、一気にそれをあおった。

 

「ハチミツ水なら、妾も欲しいのじゃ!」

「違うか……ぶふっ」

 いくらなんでも即効性すぎなんじゃない?

 力が入らずに座り込んで、口元を拭ったら手が血塗れになった。ベタだなあ。

 ……もう意識がなくなってきた。

 明命ありがとう。この毒薬、あんまり辛くな……。

 

 

 

 

 

「ここどこ?」

 なにかの道場みたいな場所で俺は目覚めた。

 なんで俺、こんな所にいるんだろう?

 きょろきょろと辺りを見回したら、何十人もの女性がいる。

 

「コスプレイヤー?」

 女性たちはみんな綺麗だけど奇抜な衣装を纏っていた。

 ここはコスプレ会場かなにかなんだろうか?

 でも、可愛い娘ばっかりだな。レベルたっけー!

 

「逃げ切れなかったの?」

 そう聞いてきたのはトップクラスに可愛い美少女。

 ちょうどいい、聞いてみよう。

「あ、あの……ここ、どこですか?」

 でも、俺みたいな童貞がこんな超絶美少女と口を聞いていいんだろうか?

 

 


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